2022年3月10日木曜日

[機器][PC] General PAXON~統一規格MSX登場





[機器][PC] General PAXON~統一規格MSX登場
■統一規格への挑戦
私の知る限り,「始めての」パソコン統一規格は3つあります。最初がMSX,次がTRON,最後がSVR4です。
この3つはそれぞれ違う性格をもった「統一」なのですが,技術にうとい新聞各社はすべて「世界初のパソコン統一規格」として扱っていました。
今回から数回の予定で,真の意味で「初」であったMSXパソコンを取り上げる予定です。
■MSXの誕生
MSXが産声を上げたのは1983年の秋でした。
当時のパソコン業界は混沌としており,各社がそれぞれに工夫を凝らしたハードを作っていました。
当時のパソコンはスペック性能よりもむしろアイディアの良さが競われており,たった1点を除いて性能が同じのパソコン,などというのは山ほどありました。また,それを逆手にとって,さまざまな機能をチップに収めたLSIなどがたくさん作られていましたので,それを組み合わせただけのパソコンも多数ありました。
詳しい歴史はこの連載の趣旨から外れますので取り上げませんが,規格統一を望む声が上がったのは当然といえましょう。しかも,その声はユーザーサイドよりもソフトメーカー各社から強く出ていました。同じような機械がたくさんあると移植に手間がかかり,効率が悪いからです。
そして,ついに当時からすでに大手ソフトメーカーであったマイクロソフト社と,日本のコンピューター界を牽引していたアスキーの共同規格でMSXが誕生することになります。
MSXはマイクロソフトのBASICを搭載し,CPUにZ80,VDPにTMS9918,音源にAY-3-8910を搭載したコンピューターの規格で,これらのLSIの組み合わせは,当時のパソコンでは最も平均的なものでした。
当時,同じ様な構成の機械としては,SC-3000や,M-5などがありました。
また,CPUは違うものの,ぴゅう太,MAX MACHINEなどもこの仲間と思われます(情報不足で自信はないが)。
ただ平均的でなかったのは,拡張性を最大限に考慮していたことです。これは,統一規格を作る必然性から,絶対必要なことでした。当時のパソコンはメーカーの個性を出したものが多く,統一規格・・・すなわち,個性のないパソコンなどというのは売れるとは思えませんでしたから,メーカー毎に工夫を凝らして拡張出来る余地を残す必要があったのです。
MSXという名称も,マイクロソフト社のMSに,無限の可能性(拡張性)を意味する未知数Xをつけたものだとされています。
GENERAL PAXON広告  
MSX初期の名品「PAXON」。
家庭用テレビを使用できるMSXで,あえて専用モニターを使用。現在のような「モニタ一体型」ではなく「パソコン内蔵テレビ」と,高級家電品としてMSXを売り込んでいた。
MSXの頃は(現在でもそうだが)パソコンに拒否反応を示す人が多く,MSXは統一規格ゆえに「家電品としてのパソコン」として注目されていた。
■MSXのメモリ構成
MSXの最大の特徴は,地味ながらもよく考えられたメモリシステムでしょう。
メモリはすべてスロットの形で用意され,スロットは4つ用意されていました。
これらのスロットは,さらに4つに拡張することが出来ました。これにより,スロットは最大16個となります(拡張したスロットは信号のタイミングが若干変わるため,動かない周辺機器も多かったのですが)。
スロット1つあたり,64Kbyteのメモリ空間を持っていましたから,MSXは全体で1Mbyteものメモリを持てることになります。これは,当時としては驚異的なメモリ搭載量でした。
もっとも,CPUであるZ80は64Kbyteのメモリ空間しか持っていません。
そこで,メモリは64Kbyteを切り替えて使用することになります。メモリ全部を一遍に切り替えたのではプログラムの整合性が取れずに暴走してしまうので,メモリは16Kbyteづつ4つのページにわけられ,ページ単位で切り替え可能となっていました。
ここでは最後のスロット/拡張スロットのみを詳しく書いていますが,他のスロットも構成は同じです。また,拡張スロットを使わずにスロットからページを参照することも出来ます。
16Kのページが4枚64Kで1スロット,4つのスロットがさらに4つに拡張できるため,全部で16スロット,64K*16で1024K = 1Mbyteのメモリ空間となります。
BASICやBIOS(BasicInputOutputSystem)のROMは,ページ1,2に配置されていました。
ユーザーメモリはページ1?4のどこにでも配置できましたが,BASIC使用時は3,4しか使用出来ないために,初期のMSXでは32KのRAMをページ3,4に配置するのが一般的でした。
MSXの特徴であるカートリッジのゲームなども,システム側からはスロットにROMメモリが拡張された形で認識されます。
MSXは立ち上げシーケンスのなかで,全てのスロットの,全ての拡張スロットの,全てのページの先頭2byteを調べ,これがアスキー文字の「AB」だった場合にはそのページを呼び出す決まりになっていました。
カートリッジに挿されたものが拡張ハードウェアであった場合はこのプログラムで初期化/デバイスドライバの登録を行い,ゲームなどの場合にはプログラムを実行します。これにより,MSXでは現在でいうPlug&Playを実現していました。
■MSXの個性
最初に述べたように,MSXを成功させるためには,それを作ってくれるメーカーが独自の特色をだせる必要がありました。当時新しくパソコン業界に参入しようとするメーカーは,すなわち「他社とは違うことがしたい」から入ってくるのが普通でしたから,互換性という言葉はかえって邪魔なものだったのです。
MSXはスロットに独自のハードウェアを搭載することで,この条件を満たしていました。出来合いのコンピューターを買ってきて,そこに部品を一つ付け加えるだけでそのメーカー独自のコンピューターが作れるのです。これに家電品メーカー各社が飛びつきました。
多くのメーカーは内蔵ROMにさまざまなソフトを搭載するにとどまりましたが,ソニーは数色のカラーバリエーションを発表し,コンピューターにファッション性を持たせようとしました。
YAMAHAはFM音源や音声合成,ミュージックキーボードなどのハードウェアを拡張出来る専用スロットを作成しました。このスロットはどうも拡張スロットに特殊なハードウェアを接続し,コネクタ形状を通常のコネクタとは変えて外に引き出したものだったようです。
富士通は同社のパソコンFM-7と接続できるようにしました。接続した場合は,ゲームに適したMSXのハードウェアをFM-7の高速なCPUで操作することが出来るようになり,メモリも拡張メモリとして無駄にならないようになっていました。
日立もカセットレコーダーと手書き文字入力パッドを備えたMSXを作っていますが,この文字入力パッドはアルファベットしか入力できなかったようです。
このように,MSXは出来合いのコンピューターを安価に用意した上で,さらにその上に拡張が可能で,しかもそれによって互換性が失われることはない,という,非常に巧妙な作りをしていました。
しかし安価なことを最優先したために,画面周りの性能が特に劣っていました。ゲームに使うには色数が足りなく,実務に使うには解像度が足りない・・・
この悩みはMSX2が発売になるまで続くことになります。
MSX初期の名品,ヤマハの「YIS503」。
ヤマハ独自のカートリッジスロットを持ち,音楽関係の拡張機能を豊富にしていた。
この独自スロットはのちに別売りカートリッジで他のMSXでも使用できるようになり,急速にYISは存在意義を失うが,「楽器メーカーが作った,楽器としてのパソコン」は他に例がないのではなかろうか。
■MSXの周辺ペリフェラル
MSXの2回目は,周辺ペリフェラルの話をしようと思います。MSXに使用されたチップは,どれも廉価なもので,「MSX独自の」特徴といえるほどのものはありません。しかし,それは裏を返せば当時のパソコンに共通して見られる仕様でもあるのです。
VDP・TMS9918
MSXに使用されたVDP「TMS9918」は,決して高性能ではありませんが,少ないメモリで多くの色数を出せる,優れたものでした。
また,このチップではスプライトも使用出来るため,ゲーム用途に性能を発揮します。MSXがパソコンとしてよりも「ゲーム機」として捉えられ,低い地位に甘んじたのは残念なことですが,どちらにせよ当時のパソコンの(そして現在も)使用目的の多くはゲームであったことは否めません。その点でこのVDPを選んだのは間違いではなかったと思います。
TMS9918は,CPUのメモリ空間とは別に独自のメモリ空間を16Kbyte持ち,CPUからは周辺デバイスとしてI/Oポートを使ってアクセスされるように設計されていました。
このメモリ空間は通常全てRAMで埋められ,文字コードだけでなく文字フォントもここに置かれました。そのため画面上の文字フォントは変更が可能で,絵にしてゲームなどに利用することも出来ました。(このような方式の画面をProgramable Character Generator : PCGと呼びます)
また,スプライトのドット絵データや表示位置,色のデータなど,画面表示に関するデータはすべてVRAMに置かれました。
TMS9918の基本的な解像度は256×192dotで,表示色数は16色でした。この解像度は当時でも低めの部類に入りましたが,家庭用テレビを使用することを考えると妥当な数値だったと思います。また,16色という色数はデジタル8色が同然だった当時としては,多い色数でした。
TMS9918には4つの画面モードがありました。それぞれ,テキストモード,マルチカラーモード,グラフィック1モード,グラフィック2モードと呼びます。
テキストモードは,その名のとおりテキストの表示を目的としたモードです。画面には横40文字×縦24行のテキスト表示が可能でしたが,1文字の大きさは6×8dotという中途半端なものとなるため,アルファベットはともかく,ひらがなの表示には向きませんでした(注:MSXの標準キャラクタセットにはひらがなが含まれていた)。
そのため,ひらがな混じりのプログラムでは,ひらがなの端が切れて読みにくかった覚えがあります。
マルチカラーモードはいわゆるローレゾグラフィックです。他のモードの4×4dot分の大きさのドットに16色中の任意の色をつけて絵が描けます。このモードでは1dotを4bitで表わしており,1dotを1bitで表わす他のモードと比べてみるとドットの大きさが4倍であることの正当性がわかります(縦方向まで大きくすることはないのだが)。
グラフィック1モードは,グラフィックとは呼んでいますが,MSXの標準テキスト画面です。テキストモードとの違いは,横32文字になり,その代わりに1文字の大きさが8×8dotになることです。
このモードでは,キャラクタセット8文字毎に文字色・背景色を変更することが可能でした。文字は全部で256文字ありますから,32種類のグループが出来ることになり,PCGで自由な文字を作れることと組み合わせて絵を描くことも出来ます。これがグラフィックモードと呼ばれる由縁でしょう。
写真はグラフィック1モードで作られたと思われる初期のMSXゲーム,「MAPPY」(ナムコ)。部品が全て単色で表現されているのがわかる。
グラフィック2モードは,正真正銘のグラフィックモードです。とはいっても,やはりPCGを利用して絵を描きます。
このモードではPCGのキャラクタ定義数が,256個から一気に3倍の768個に増えます。ただし,画面は上段,中段,下段の3段に別けられ,それぞれに256個という形です。
それでも,これで画面の全てを,別々のキャラクターで覆い尽くすことが可能になります。あらかじめ覆い尽くした後でPCGを変更することで,疑似的にグラフィック画面とすることも可能です。
テグザー
写真はグラフィック2モードで作られたと思われる,「TEXDER」(ゲームアーツ)。敵キャラクタに影や光がついていたり,自分のロボットが多色で描かれている。
このモードでのPCGは,1ライン毎に前景色・背景色をもつことが可能でした。つまり,画面上では横8dot毎に任意の2色が使えることになります。これは4bitの色情報2色分をまとめた1byteと,横8dotのbit毎にどちらの色を使うかを示す1byteの,合計2byteの情報で制御されていました。
この2色を超える色を使うような複雑なグラフィックでは,いわゆる「にじみ」「色化け」などと呼ばれる現象が起こりますが,そうでない限り,ドット当たり2bitで16色を出せることになります。これはメモリが高価だった当時,非常に優れた方式だったと思います。
MSXの初期のころはともかく,使いこなされてからはほとんどのゲームがこの「グラフィック2」モードで作成されることになりました。しかも,それは使用法として想定されたような「グラフィック」ではなく,多色PCGとしての使用でした。
この方法も,初期のころは上・中・下の各256個のキャラクターに同じ絵を割り振り管理を楽にしていたようですが,使いこなされたころにはそれぞれの段に別々の絵を割り振るようになってきます。
このような方法では上下方向にキャラクターを移動させるのは難しく,必然的に多くのゲームは「グラディウス」のような横スクロールものになっていきます。
しかし,私が覚えているなかでいちばんグラフィック2モードの特徴を巧みに利用していたのは,コナミの「F1スピリット」でした。
このゲームは縦スクロールのカーレースゲームだったのですが,上段,中段,下段と風景が通りすぎるあいだに,絵が微妙に変化して視差を感じさせるようになっていました。これは同じキャラクターコードでも画面の上中下段でキャラクターが変わってしまうことを逆手に取った演出で,画面は上空からカメラで撮影しているような実在感をもっていました。
スプライト
以上の4つの画面モードのうち,テキストモード以外ではスプライトが使用出来ます。スプライトは16×16dot,又は8×8dotの単色のものが32枚表示でき,横には4つまで並べることが出来ました。(4つを超えると番号の若い方から4つだけ表示される)
また,特殊機能としては2倍の拡大,衝突判定がありましたが,グラフィックとのプライオリティ等はありませんでした。
スプライト機能はTMS9918の大きな特徴ではありますが,スプライト自体に工夫はそれ程見られませんので,今は詳しく扱いません。(MSX2の時に詳しくやりましょう)
後日追記 2013.7.29
MSX・ファミコン 30周年記念で,GRAPHIC2 とスプライトの詳細を説明する記事を書きました。
基礎技術,ファミコン編も含めて3本だてです。上記説明で「もっと詳細を知りたい」と思った方や,当時のゲームなどで「どうやって処理していたのか」と疑問がある方は読んでみてください。
PSG・AY-3-8910
AY-3-8910というのは,当時最も使われていた音源チップです。VDPは独自に開発しても音源はこのチップを使っているパソコンがたくさんあったことからも,普及の度合がわかります。(あるいは,見た目ですぐに違いがわかるVDPほど,音源が重視されていなかったのかもしれません)
AY-3-8910には3チャンネルの発声器があり,同時に3音までの和音を出すことが出来ます。これらの発声器は独立に4096段階(8オクターブ)の音階と,16段階の音量を指定することが出来ました。
このほか,3チャンネルに共通したものとして,ノイズ発生器とエンベロープ機能がありました。
ノイズ発生器はその名のとおりノイズを発生するもので,どこか1チャンネルを通して出力されることになります。ノイズはいわゆる白色雑音ではなく,平均周波数をもつことが出来ます。
エンベロープ機能は連続的に音量を変更する機能で,8種類の波形から変化のパターンを選び,変加速度を設定することで,さまざまな楽器の音に音色を似せることが出来ました。
このチップには音源以外に汎用入出力ポートが備えられており,MSXではこのポートをジョイスティック端子として利用していました。
このジョイスティックポートの規格自体はATARI社が作成したもので「アタリジョイスティック」規格として有名ですが,MSX規格ではこの概念をさらに押し進め,パドルやタッチパネル,ライトペン,マウス,トラックボールまで接続出来るようにしました。
そのため,現在ではこれらの機器は「MSXジョイスティック」「MSXマウス」などと呼ばれています。(FM-Townsでもこの規格が採用されていたため,さらに「Townsマウス」などとも呼ばれますが)
たった3チャンネルの単純な音源ではありますが,工夫次第で多彩な音を出すことも可能です。あえて2つのチャンネルで同じ音をだすことで,厚みのある音にしたり逆に透明感のある音にしたり…というような技法も良く使われました。
MSXに限らず広く使われていた音源だからこそ,その使いこなしにもさまざまなテクニックがありました。私は音楽に疎いため,このチップの使いこなしについては残念ながらあまりお話しできませんが,今でもその独特の音色が好きだ,という人もいるくらいの音源です。
PSGについては,後藤さんのMSXお達者倶楽部に詳しいです
 …っていうか,ページ開設時にリンクさせてもらい,その後たびたび行方不明になるものを,2012.3に発見,再リンク。
彼のページのプロフィールに書いてある「MagicalKid Wiz」ってのは僕が聞いたものですね (^^;
■MSXのBIOSシステム
MSXのBIOS(Basic Input Output System)は,8bit機だとは思えないくらい充実した作りとなっています。ここまでBIOSを充実させた理由はいくつかあると思いますが,MSXが「共通規格」であることが一番の理由なようです。
このBIOSには,MSXの規格で完全に定められているはずの入出力ポートを,単に「アクセスする」だけの機能も用意されていますから,これらの機能は将来規格が変更になったときでも「共通性」を確保するためだったのでしょう。
また,BIOSによって機能を提供することで,新しい周辺機器が開発されたときにもBIOSを拡張するだけで対応出来るメリットもあります。
たとえば,「マウス」「トラックボール」「ライトペン」「タブレット」はいずれも同じ「ポインティングデバイス用BIOS」を呼び出すことで扱えました。これ以外の新しいデバイスが開発された場合も,このBIOSを書き換えることで互換を保つことが出来ます。
BASICもBIOSを呼び出すことで動作しているので,BIOSの変更はMSXで動作する全てのプログラムを変更することになります。
BIOSはアドレス0000から4byte置きにエントリされており,機能に応じたアドレスを呼び出すことで実行するようになっていました。実際にはこれらのアドレスには無条件ジャンプ命令が並んでいるだけなのですが,これも将来BIOSを書き換える場合にアドレスがずれないようにするための工夫です(そして実際に,MSX2になったときにBIOSは書き換えられました)。
■MSX-DOS
MSX-DOSの存在も忘れるわけにはいきません。
MSX-DOSは(名前も似ている)MS-DOSの8bit版というような見た目をもっています。
実際にはMSX-DOSはCP/MというOSを拡張したもの(CP/Mのプログラムを実行可能),MS-DOSはCP/Mを16bitに移植したものなので,どちらが本家やらわかりませんが。
MSX-DOSとCP/Mの違いは,MSX-DOSがフォーマット形式にMS-DOS形式を採用したことです。MSX-DOSの開発時にはすでにMS-DOSは標準フォーマットの座を確立していましたから,これは正しい選択であったと言えます。
しかし問題もありました。マイクロソフトとしては,会社でMS-DOSで作成したファイルを,家に帰ってMSX-DOSで修正する・・・などという使用法を想定していたようですが,MS-DOSはこの後すぐにバージョンアップしてフォーマットが拡張されましたし,日本においてはMSXで漢字を扱う方法を定めなかったなどの問題があり,思惑通りにはいかなかったようです。
MSXにディスクドライブを拡張するとDISK-BASICが使用可能となりましたが,このBASICのフォーマットもMSX-DOSと同じ形式でした。
現在ではこれはあたりまえのように感じますが,DOSの有用性が認識されていなかった当時としては画期的なことでした。(当時の98では,DOSとBASICは違うフォーマットでした)
MSXにおけるMSX-DOSの導入は早すぎたようで,本当にDOSが活用されるようになるまでにはながい時間が必要となります。MSX-DOSが表舞台にたつのは,MSX2後期?MSXturboRの時代まで待たなくてはならないのです。
H25カタログ
MSX後期の低価格機の1つ,日立のH25。メモリ32Kで¥34800.-
日立のHシリーズはユニークな設計をしており,H1ではキャリングハンドル付,H2ではカセットレコーダー内蔵,MSX2となったH3では手書きタブレットを標準装備していた。
しかしH3よりも後に登場したH25ではMSXに戻り,低価格にするためか無難な構成となっている。なお,この後H25よりも安く,しかし高級感を出したH50を発売してHシリーズは完結する。
MSX発売から普及まで
MSX発売当時は,「共通規格」という意味が理解されなかったこともあり,MSXはなかなか普及しませんでした。理由のひとつには「おもちゃのコンピューター」といった認識が広まってしまったことも挙げられるでしょう。
また,MSXを発売していたメーカーは独自色を出すためにさまざまな拡張を施していましたが,この拡張のせいで必要以上に値段が高くなっていたのも普及を妨げた原因のようです。
MSXの普及に失敗したアスキー/マイクロソフトは,わずか2年間で「共通規格」の拡張であるMSX2を発表します。これには発表当初から意見がわかれ,機能が上がったことに対する賛成派と,共通の意味が薄れることに対する反対派が現われました。
消費者の嗜好が2つにわかれれば,供給するメーカーも2つにわかれます。いくつかのメーカーは高級路線としてMSX2を作り,いくつかのメーカーはMSXを作り続けることになります。
状況だけを見ると悲劇的ですが,これが効を奏しました。MSXを作るメーカーはどんなに機能を拡張してもMSX2には追い付けないので,機能を切り詰めて安い機械を発売することになります。しかも,作るメーカーが複数あるので,競争が始まります。MSXの値段はどんどん下がり,普及を助ける事になりました。
そしてついに勝者があらわれます。CASIOのPVシリーズ,そしてMX-10がそれでした。
PVシリーズには,PV-7,PV-16という2つの機種があります。PV-7はRAM容量を8Kに抑えることで29800円という破格値で発売され,人気を呼びました。
しかし8Kではカセットテープのソフトはおろか,ROMカートリッジのゲームにも動かないものがありました。そこで,値段はそのままにメモリを倍の16Kに増やしたのがPV-16です。
その後,メモリ量はそのままに値段を19800円と下げたMX-10が発売されます。MX-10はカートリッジスロットを1つしかもたず,しかもそのスロットは+12Vを必要とする拡張機器が接続出来ないという,簡略化されたものでした。
プリンタ,RS-232C,DISKなどは当然もたず,カセットインターフェイスは簡略化された特殊なもの,キーボードはゴム製という仕様でしたが,ジョイスティック端子だけはちゃんと2つあり,しかもキーボードの上にジョイスティックの役割を果たすキーまで配置されていました。
CASIO MX-10外箱
右手にある青いカーソルキーのようなものは実はジョイパッドであり,カーソルキーはその上に横一列に並んでいる。このことからも,カーソルキーを駆使するようなプログラム作成・ワープロなどに使用する機種ではなく,ゲーム機なんだという主張がうかがい知れる。
なお,ジョイスティックのボタンは左下に2つついている,やはり青いボタンである。
つまり,MX-10はMSXの格好をしたゲーム機なのです。この割り切りが安さの秘密でしたが,それでもMX-10は爆発的なヒットとなります。
個人的には,このヒットの裏には,ちょうどこの頃NEOSが発売した「MSX2拡張アダプタ」の存在があるような気がします。
このアダプタはMSXをMSX2に拡張するというとんでもないもので,MX-10とMX-10拡張ボックス(これを使用するとカートリッジスロットが増え,拡張機器も接続出来た)と拡張アダプタを足しても,MSX2を買うのと同等の値段でした。そのため,皆が「今はMSXを使っておいて,将来拡張しよう」と考えたのではないでしょうか?
しかし,ROMゲームで遊ぶのが精一杯でプログラムに向かないMX-10は,買ったもののもてあます人も多かったようです。私もいらないという友人から3千円で購入したのがMX-10との出会いです。
そして,「拡張によって,市販より安くMSX2を入手できる」ということは,MSX2も切り詰めれば安く出来る事を意味します
。実際この半年後にはMSX2は劇的な値下げによって一気に底辺を広げ,やっと「共通規格」としての面目を保つことになるのです。
(ページ作成 1996-10-13)
                            
魔法使いの森
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[スポット][鳥取] ゲームセンター・アミューズメントTOP




[スポット][鳥取] ゲームセンター・アミューズメントTOP
2016/5/3  10:00
「鳥取市レトロアーケードゲーム探し」  
ドライブゲーム
鳥取市内はレトロアーケードの発掘は進んでいないみたいだったので中国地方のゲームコーナー巡りをお考えの方向けに置いときます
◆アミューズメントTOP
ポツポツとゲーセンが潰れる中、駅前に生き残った老舗です
昔はポップンがあったんですが、現在は撤去されプリクラ中心になっています
電源の抜かれたテーブル筐体が一台残っていて、物悲しさを醸し出していました…
◆アミューズサルビア
アーケードゲームの種類では鳥取市内最大の物量かと
体感はハウスオブザデッド2、バトルギア3、太鼓の達人旧筐体、ノックダウン90が稼働中
数年前まではフロアに電源抜かれたレイブレーサーなんかも残っていましたが、すでに解体済みのようでした
ビデオコーナーではネオジオ筐体がかなりの数残っていて現役稼働しています!
昔バトルギア3で通った場所なので、なんとなく寄ってみました
めぼしいゲームはGTIクラブのみ
◆モーリーファンタジーイオン鳥取
◆トスク本店ゲームコーナー
サイドバイサイド2が撤去されて、スコアタができるようなゲームはほぼ残っていません
プライズやモグラ叩きがいい感じにレトロなので、屋上遊園の雰囲気は味わえるかと
◆スターボウル鳥取
調整中のエイリアン3と旧筐体太鼓しか残ってません
此処もつい最近までバトルギアとセガラリーがあったそうです…
プライズは何故か全台ニューUFOで、物持ちいいなぁと一人で感心
◆サルビアバッティングセンター
子供の頃は少し遠くて行けなかった場所です(´・_・`)
めぼしい筐体は、見てしんぜよう、はじめの一歩2、アームチャンプス2といった感じ
石ちゃんのグルメパニック初めて見ました
◆ファッションセンターしまむら正蓮寺
ある意味一番の品揃えかもしれません!
◆収穫なし、閉店など
・ぽかぽか温泉鳥取
ゲームコーナーありでしたが、スロ台とプライズのみ
・アミパラ鳥取
古いゲーム無し
昔から筐体の回転良かったので、しょうがないかなとは思います
・日本メカニック(閉店)
鳥大前にあったビデオゲーム中心の店舗で正直大本命でしたが…
??残りの捜索への課題
あとは宿泊施設、温泉くらいかと思います
ココに◯◯あったよという情報もお待ちしています
コメント
投稿者:よしなお2018/3/3  20:04
最近はトスク本店のカニさんのクレーンにハマっております!100円で3回もゲームが出来ますし、運が良い時には1回の掴みで飴が4個も取れます!1回やり始めると楽しくて、なかなかやめられません!
投稿者:ばーてん2017/5/11  18:59
バトルギア3は県記録いくつか作る程度にはやり込んでたので、忘れられないゲームです…
サルビアには定期的にお金入れにいってます!本当に、あの筐体のコンディションは最高です
当時アミパラとジャスコ鳥取がホームだったので、もしかしたら何処かで会っているかもですね(^_^;)
投稿者:よしなお2017/3/5  16:44
アミューズサルビアのバトルギア3は最高です。私は今から8年前にバトルギア3をやって以来だったので、発見した時、とても興奮しました。もともとは私も、ジャスコ鳥取店のゲームセンターコーナーでやっていましたが、突然消えてしまったので非常に悲しかった思い出があります。また、トスク本店のゲームコーナーでは、サイドバイサイド2をやっていたのですが、機械自体が古く、寿命を迎えてしまったということをゲームコーナー担当の方が言っておられていました。本当は、似たようなカーレースのゲームを入れたいが、売り上げが少ないため、入荷は難しいだろうと嘆いておられていて、私はとても胸が痛くなりました。
ばーてんのブログ
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ひとりよがり日記
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2022年3月9日水曜日

[ゲーム][PCEngine] ボディコンクエスト2



[ゲーム][PCEngine] ボディコンクエスト2
ボディコンクエスト2
BodyconQuest2
媒体:PCエンジン
製作:ゲームスエクスプレス
定価:8900円
**攻略ページの注意*** 
ここから下の部分には攻略の性質上、ゲームの内容を含んでる文章が含まれています。ページのスクロールには十分注意してください。未プレイの方は見ない方がいいですよ。
迷ったら参考にする程度にしておくとよいかもしれません
***はじめに***
このゲームはDQタイプのコマンド選択のRPGです。得に迷う場面はないかとおもいますが、サクッっとプレイしてもらうために記録を残しておきます。 
ひとりでも多くの人に最後までストレスなくプレイして欲しくてページを作りました。
#わからない場所等ありましたらBBS・メール等で遠慮なくどうぞ。
***攻略のポイント***
・テクニック駆使
直接攻撃よりもレベルアップにより取得するテクニックでの攻撃が有効です。敵の強さに関係なく固定ダメージを与えることが可能で使用回数制限もないのでどんどん使っていきましょう。
・防具優先で
エンカウントにばらつきがあって、しかも戦闘時に先制攻撃だったりこちらの攻撃のミスが目立ちます。攻撃はテクニックにまかせるとして武器よりも防具を先にそろえましょう。
・回復アイテムを
いくら弱い敵でも先制攻撃をくらっていくので回復アイテムは十分に買い揃えておきましょう。15個まで持てます。

PCエンジン☆パラダイス -PCEngine Pradise-
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/9038/Hi-regFantasy/pce_kouryaku12.html
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/9038/Mah-jangWars/pce_kouryaku17.html
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/9038/Alnum/pce_kouryaku36.html

PCエンジン補完計画
http://www4.famille.ne.jp/~pcengine/kuso-ge/strip_fighter2.html
http://www4.famille.ne.jp/~pcengine/insider.html
http://www4.famille.ne.jp/~pcengine/list-hard/tg16/tg16_hardlist.html

PC Engine GigaMaxx
http://www6.airnet.ne.jp/wataru/pce/rgb.htm
http://www6.airnet.ne.jp/watar

PCengine Side
http://homepage3.nifty.com/rhythmsift/pceside/sittoku.htm

DUSAのなーんもないホヲムペエヂ(仮称)
http://www.dusaccho.ccsj.com/index2.htm

workshop PCエンジンおしゃれ計画blog

ゲームと涙とみすずとくにお

ゲーム脳人







































[スポット] 秋葉原夜景/ラオックスTHE COMPUTER館,石丸電機ソフト本店....(2007)


















LAOX THE COMPUTER館



石丸電機ソフト本店














[スポット] 秋葉原夜景ラオックスTHE COMPUTER館,石丸電気ソフト本店....(2007)
[注意]わりと重いです。3月6日の深夜に撮った写真※主に秋葉原
#電機店
2011/3/7(月) 午前 3:20 写真 東京都
ラオックス THE COMPUTER館
2007年に閉店した、ラオックス THE COMPUTER館です。
今、うちで使っているパソコンも2006年にここで購入しました・・・
ラオックス THE COMPUTER館
正面から。正面から見ると汚れが目立ちます・・・
ラオックス THE COMPUTER館
入り口前。シャッターは閉じられています。(深夜だから普通か・・・)
入れないように柵が取り付けられていました。(この写真には写ってませんけど・・・)
石丸電気・ラオックス本店・オノデンなどなど
万世橋の近くです。
石丸電気 ソフト本店
11年3月いっぱいで閉店するそうです・・・
中央通り、ラジオセンターなどなど、何気にでじこが写ってる!
古炉奈もラジオセンターのロボット看板もサトームセンもいまでは・・・
「感想」
はっきりいって今回の写真はクソ以下でした。ふつうの初心者の方がまだましかもしれません。
今回初めて写真を撮った理由は自分の住んでいる町が、どんどん失われていったからです。
正直なところ、中学生の頃からいいカメラがほしいと思っていましたが、購入するきっかけもなく、月日だけが過ぎていきました。
その結果、あまりにも多くのものが失われてしまいました。
この10年の間、近所の商店街は一軒の仏具屋さんを除いて、すべての商店が新しいマンションに建て替えられてしまいました。
今でも写真に撮っておかなかったことが悔やまれます。
小中学生のときも写真にとっておきたいなと思いながらも、実際にカメラを手に取ることはありませんでした。
これからは、バンバン写真を撮っていきたいと思います。(できれば中古の一眼レフでも買いたいなー)

na16のブログ
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秋葉原パウアパ♪  
2007/5/21(月) 午前 5:49 雑記 練習用
昨日は秋葉原に行ってきましたよ・・・
もう着いたのは夜の6時でちょっと暗くなってきた頃合に。
一応目的は有りましたけど、帰ってきてみるといつもどうり予定とは違う物を購入で。
まあ、現物見ている内に欲しい物が変わったりしてな。
古いマシンが実家にドナドナして行きましたので、代替え用のマシンを少し考え始めましたと言う訳。
次のマシンに関しては具体的に決めてないままに、秋葉原に到着して色々と見回ってきました。
秋葉のPC店の店仕舞いは7時~8時くらいでほぼ終了なんで、あんましゆっくりは見れなかったですけどある程度ブツは絞っていったので問題無く終了。
OSをどれにしてどういう用途で使うかは考えてなかったけど、以下のAM2ソケットのベアボーンを買おうかと思い脚を伸ばした訳ですが・・・。
>XPC SK22G2 V2
http://hq1.shuttle.com/products_page03.jsp?PLLI=91&PI=498
オリジナルの設計でかなりコンパクトな筐体、とても場所取らずで中々いいかなと思ってましたがスペック見てたらLANチップが10/100Mでちょっと心が揺らぐ。
「うへぇ!ギガビットでは無いのね。」(ノ◇≦。) ビェーン!!
結構、買う気マンマンでしたけどなぁ・・・・。
そんな気分で各ショップの在庫とか調べてたんですけど、T-ZONEで別のベアボーン発見!
>T3-M2NC51PV
http://www.asus.co.jp/products.aspx?l1=1&l2=2&l3=407&l4=0&model=1155&modelmenu=1
ASUSTekのベアボーンでキューブ型ほど小さくないけど、これもそれなりにコンパクトな筐体で。
弄繰り回してると、後ろのマザボからは直接<DVI-D>と<Dsub>の2出力装備してるし、LANは1000BASE-Tだし、なんか光デジタルの出力端子までついてるしで!
まるで、『Windows XP MediaCenter 』を搭載しろと言わんばかりの構成。
とりあえず、予定変更で『T3-M2NC51PV』に『Windows XP MediaCenter 』をぶちこんで、テレビパソコンでも組み上げる計画に決定・・・と言う訳で、昨日はPCパーツは買わずに帰ってきました。
いやあ・・・易くなったメモリくらいは買うつもりだったんだけどな。
自分的に現物見ながら買う予定の物が変わった場合は、一度撤収することにしているんでな。
改めて必要なパーツとかの再構成を考える訳で、行く前はWINXP Proのマシン組むつもりだったしな。
・・・仕方ないのでね、ヨドバシに寄ってから帰りましたよ。
また来週にでも秋葉原に繰り出す訳ですよ、奥さん!!
まあ行ったら行ったデ・・・また欲しい物は変わるかもしれんけどな。

ASUS
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2022年3月8日火曜日

[閉鎖] teacup. byGMOサービス終了




[閉鎖] teacup. byGMOサービス終了
teacup.からのお知らせ
旧形式の掲示板URLは廃止されました
サーバーが見つからない、レンタル掲示板にアクセスできないという方はこちらのお知らせをご確認ください。
teacup.   【重要なお知らせ】teacup. byGMOのサービス終了につきまして(2022年3月01日)
teacup.   【重要】1月26日(水)メンテナンスのお知らせ(2022年1月17日)
teacup.   冬季休業期間のお知らせ(2021年12月21日)
掲示板新着投稿

teacup. byGMO

   
   
   
    
   
       
   
   
▽teacup.サービス終了  
投稿者:HOS  投稿日:2022年 3月 7日(月)14時55分13秒
この掲示板のteacup.は、2022年8月1日13時をもってサービス終了とのこと。
teacup.は1997年にサービス開始、2022年で25年。私が利用はじめたのは1999年で、2022年で23年。
最近は、クルマ関係の備忘録としてしか使っていませんでしたが、たいへんお世話になりました。  
▽HP移転しました  
投稿者:HOS  
投稿日:2019年 3月18日(月)16時13分6秒
誰も見ていないかもしれませんが…。
2019年3月31日のYahoo!ジオシティーズのサービス終了につき、下記URLの「忍者ホームページ(無料)」に移転いたしました。
取り急ぎ移転しただけなので、もともとリンク切れしていた画像(とうの昔にサービス終了した別サーバーに画像を置いていたせい)もリンク切れしたままです。
気が向いたら、再整備しようかと思います。
http://minority.masa-mune.jp/
▽Re: 存続希望です  
投稿者:HOS  
投稿日:2019年 1月 9日(水)16時17分45秒
mukuさま>
書き込みどうもありがとうございます。家主のHOSと申します。せっかくの書き込みに気付くのが遅れてしまい、たいへん恐縮です。
また、温泉ガイド拾遺の存続希望についても承知いたしました。4月までにどこかに移転しようと思います。その際には、リンク切れで長らく表示されていなかった画像についても、できれば修正したいと思います。(どこかに当時のバックアップがあったはずなので…)
今はほとんど需要はないのかもしれませんが、10年間続けたシトロエンAX日記も愛好者にはおそらく貴重な情報があるかと思いますので、存続する予定です。
末永くどうぞよろしくお願いいたします。

マイノリティな掲示板







2022/3/19  1:09
「ブログ移転のお知らせ!」  このブログへの御意見!
暫くぶりの更新ですが、ブログをアメブロに移転する事になりました。今置いているGMOのサーバーが今年の8月1日の午後1時を持ってサービスを終了させるそうなので、それを知って最近、バタバタしてます。
その前ぶりだったのか確証は無いけど、此処3年くらい正直「オカシイな・・・」と感じていた事がある。アクセス解析しても不可解な事があって変だなと感じていた所だった。GMOさんには申し訳ない書き方だけど、このサーバーはそもそも人気が無い。ブログサーバーとしてはマイナーで、新規のブロガーも誕生しにくい傾向があって、訪問者も常連さんばかりで新規の訪問者との出会いも殆どない。
結局の所、サービスを運営してても利益が上がらないから切り捨てに走ってしまう。つまりGMOから見捨てられたって事。私の場合、無料サーバーなんだけど、有料の人も終了らしいから容赦のない酷い話だなと思う。流石に申し訳ないと思ったのか、サービス終了に伴って、エクスポート機能と言うシステムを所属の全ブロガーに解放した。
判り易く説明すると、これまでアップロードした全ての記事をお返ししますと言うシステムで、そういう事であれば、私の書いてきた17年分の全ての記事を返して貰わなきゃならない訳で、早速、ダウンロードし、コピーを取って手元に取り戻す事に成功。要するに、いつでも退去出来る状態になった。
それで現状を報告すると、既に移転先を確保し、過去記事を数件アップロードして、なんとかブログの形を整えている真っ最中。
これからの事なんだけど、此処ではもう更新はしません。更新しても8月には全部消去されるらしいので意味がない。更新は新しい移転先でする予定だけど、暫くは移転先で既にアップした記事で埋め合わせしていく予定。
それで、このブログも3月一杯で終了します。移転先のアドレスを貼って置きますので、来たい方はどうぞと言う事で。↓
https://ameblo.jp/marod/
前に作った個人サイトと合わせると、2回目のサーバー終了を経験した訳だけど、サーバー側とは、ある意味、一蓮托生なんで、向こうが辞めると決めれば、こちらも辞めざるを得ない立場なので、まあ仕方がないって事ですな。
移転に伴ってタイトルも変えます。もう考えるの面倒臭いんで、私の下の名前を使う事にします。では、そういう事で宜しくお願いします。念を押しますが、3月一杯まで、このブログは、このまま置いておきます。

1975タネマキGOGO!














2022年3月5日土曜日

 


2022年2月28日月曜日

[機器][スマホ] MicroSoft/Surface Duo2





[機器][スマホ] MicroSoft/Surface Duo2
西田宗千佳のイマトミライ
第134回
2画面スマホ「Surface Duo 2」、使い勝手とコスパの課題と可能性
西田 宗千佳
2022年1月31日 08:20
Surface Duo 2。別売の「Surface Slim Pen 2」と「Surface Duo 2 ペン カバー」をつけた状態
マイクロソフトは1月11日から、同社製2画面スマートフォン「Surface Duo 2」を発売した。27日には、プレス関係者向けに、特徴や販売施策を説明するためのオンライン説明会も行なった。
■テレワーク時代にマッチした「Surface Duo 2」の優位性とは?
Surface Duoシリーズは、マイクロソフトが「Surface」ブランドで販売するスマートフォンであり、日本では第二世代の「Duo 2」から販売されることになる。Duo 2の特性を実機で確かめつつ、マイクロソフトの戦略を考えてみよう。
■「プロダクティビティ」に特化。Androidで「Surface」の理由
「Surface Duoはゲームチェンジャーになる。Surface Duo 2はまさに『Surface』だからです」
プレス向け説明会に登壇した、米マイクロソフト・バイスプレジデントのマット・バーロウ氏はそう説明した。
米マイクロソフト・バイスプレジデントのマット・バーロウ氏
SurfaceはマイクロソフトのPCブランドだが、彼はなにもSurface Duo 2がPCである、と言っているわけではないだろう。
Surfaceは「プロダクティビティ(生産性)の向上」を重視したPCを標榜している。2画面スマホであることを活かし、スマートフォンのアーキテクチャでありながらプロダクティビティの向上を目指したのがSurface Duoであるならば、狙いは同じなのでこれもまた「Surfaceであることに違いはない」という主張なのである。マイクロソフトはプレゼンテーションの中で、「ユーザーの72%が、スマートフォンでの生産性に限界を感じている」と説明している。確かに、狭い1画面の中でタイプと表示の両方を行なうのは限界がある。PCと同じ効率、とはいかない。そこで、2つの画面をつなげて広くし、2つのアプリの同時使用をやりやすくし、持ち方によってはキーボードを広く表示し、タイプしやすくする。タブレットを持ち運びやすくしたような構造と言えるのが、いわゆる「2画面」スマホであり、同じことを折り畳みの画面で実現したのが「二つ折りスマホ」だ。Surface Duo 2の場合に二つ折りと違って中央に「継ぎ目」が出てしまうが、本体を薄くし横幅を広くすることを狙った作りになっている。アプリを並べた時の横幅が広いことから、使ってみると、確かに使いやすい。Galaxy Z Foldは二つ折りなので継ぎ目が目立たないが、一方で1アプリあたりの横幅が狭い。複数のアプリを同時に使うというより、「広い画面で1アプリを使う」ような使い方に向く。メールアプリとオフィスアプリを同時に開いてコピペしながら書類を仕上げたり、Microsoft Teamsで会議をしながら資料をチェックしたりするなどの使い方をするなら、アプリを2つ同時に立ち上げるのがいい。そういう使い方をするなら、Duo 2は便利である。
別売になってしまうが、今回からSurface Slim Pen 2にも対応し、メモを書くにも楽だ。また、コミックを読む場合、「見開きで読める」のはかなり快適だ。
■問題はコスパの悪さ、アプリを含めた最適化の課題
とはいうものの、Surface Duo 2には課題もある。一番の課題は「コストパフォーマンス」だ。Surface Duo 2はスマホの中でもかなり高い製品に当たる。ストレージ容量が128GBのモデルでも18万4,580円もする。Surface Duo 2は、カラーが2色あり、ストレージ容量(128GB、256GB、512GB)によって価格が異なる。動作はかなり快適なのだが、iPad miniが6万円ほどで買えることを思うと、「似たことをするために払うコスト」で言えば高い、と言わざるを得ない。これは二つ折りであろうが2画面であろうが、スマホをベースとした機器に共通の欠点で、Duo 2独自の欠点というわけではない。価格の問題を解決するため、サムスンなどは、携帯電話事業者と連携し、買取りプログラムなどを使って、できるだけ安価に端末を手にできるような施策を用意している。しかし、Surface Duo 2はそれがない。日本マイクロソフトも「現状、携帯電話事業者を通じて販売する予定はない」とする。すべて5G対応のSIMロックフリー製品なので、なんの契約も考えず、オープンな市場で端末だけをシンプルに購入すればいい……というのは1つの魅力だが、コスパの面ではマイナスである。ソフトがDuo 2向けに多数最適化され、Duo 2を使うことが圧倒的に有利な状況であるなら、また話は別だろう。だが、現状はそこまで最適化されたアプリが多いわけでもない。マイクロソフト製アプリは最適化されているが、Gmailを含むGoogleのアプリはそうではない。マイクロソフト側は電子書籍に期待しており、「Kindleの最適化を進めた」としているものの、実際には、日本語で重要な「縦書き表示」では最適化が行なわれていない。日本語・英語を問わない横書きの表示と、コミックのような見開き表示の時だけ見やすくなる……といったところだろうか。どうも、日本市場でのアプリ開発は後手に回っているように思える。
Kindleアプリで日本語の縦書き書籍を表示した場合。最適化がなされていないので、中央が一文欠ける時がある。同じくKindleアプリだが、横書きなら、英語・日本語とも最適化されているので、中央が欠けることはない。こうした部分に改善を加えることが、日本でSurface Duo 2を売る上で重要なことではないだろうか。企業向けなどで、ソリューションとセットで導入する場合はあるかもしれないが、コンシューマ市場での販売を増やすなら、やはり、携帯電話事業者との連携は目指すべきだ。
■印象は「良好」だが、今後の改善をさらに期待
と、苦言を述べたものの、筆者個人として、Surface Duo 2にはかなり良い印象を抱いている。冒頭でマイクロソフトが述べた「プロダクティビティの向上」という点は、確かに向上しているからだ。使っていて面白く、快適だ。2画面でアプリを複数使う前提なら、筆者の目で見ると、サムスンよりもマイクロソフトの方が快適で、好みではある。数週間前、発売前に試用機を使った時には、アプリ切り替えなどで不安定になるタイミングがあったものの、その後のアップデートで安定性・操作のなめらかさは向上した。マイクロソフトが積極的に機能改善を進めているのは間違いない。2画面をつなげる関係上、左右のディスプレイが視野などによって色が変わって見えることはある。この記事で掲載する写真で多少色が違って見えるのはそのためだ。だが、筆者が購入した私物のデバイスは、大きな問題は感じられない。ただし、製造のバラつきからか、色の違いがより大きな個体もあるようだ。気になるようなら、サポートに連絡した方が良い。個人的には、メモアプリである「Outlook」の機能改善と、Android 12Lの導入は進めてもらいたいと思う。「Android 12」や「Android 12L」の導入について、マイクロソフト側が明確なコメントを避けている状況だ。その点では、機能も使い勝手もいいメモアプリである「Galaxy Note」を持ち、Android 12への移行を明確にしているサムスンに比べ、明確に劣っている。
「良い製品だがコスパが悪く、進化待ちな部分がある」という点が、Surface Duo 2の現状である。結局は、より良い部分を伸ばすために、マイクロソフトがどこまで注力するかにかかっている。日本では現状「まずは出してみた」ところに近い印象を受けるので、まずは体制づくりから始めることを期待したい。

Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/nishida/1384513.html