1999年6月30日水曜日

[通信][ISDN] ISDN豆知識





[通信][ISDN] ISDN豆知識
最近TVなどでガンガンCMをやっているISDNって何なのか?
ここでは、ISDNを分かり易く説明していきます。 どうぞお楽しみ下さい。
また、ページ中で分かりにくい用語・説明や、 こんな事の説明もあった方がいいんじゃないかという事がありましたら、 ご遠慮なく info@alexon.co.jpまでメールを下さい。 
どんどんWebに反映してゆきたいと思います。
■ISDN基礎の基礎
ISDNとは、Integrated Services Digital Networkの略です。 日本語に訳すと「サービス総合デジタル通信網」となります。
デジタルという言葉が示すように、ISDNは「デジタル回線」です。
[糸電話の原理]
では、従来の電話回線は何だというと、 デジタル回線の反対で「アナログ回線」と云うことになります。
ここで云うデジタルとかアナログは、情報の伝送方式を指しています。 従来の電話回線はアナログつまり音声をそのままの波形で情報を送っており、云ってみれば糸電話と同じような原理です。 これに対してISDNではデジタルつまり0と1のデジタル信号で情報を送っています。
こう書くと、従来の電話回線でもモデムを使ってデジタル伝送しているじゃないか。という方がいるかも知れませんが、 パソコン側は確かにデジタル信号によってやりとりしていますが、モデムがデジタルをアナログに変換して 回線上はアナログ伝送を行っています。
では、アナログ伝送をデジタル伝送に切り替えるメリットとは何でしょうか?
いくつかありますが、簡単に分けると以下の通りです。
・高速通信が出来る。
・回線品質がよい。
・色々な機能が付加できる。
これらのことは、全てデジタルの恩恵です。
なぜデジタルにすることで、このようなメリットが発生するかを順に説明していきますと、
・高速通信が出来る。
デジタル通信は、情報の劣化(伝送損失)がなく品質が安定しているので、モデムを利用した通信と比べ、高速通信が可能です。
また、モデムなどは不安定なアナログ回線で通信を上げるため、データの圧縮など様々な手法を利用していますが、 俗にオーバーヘッドと呼ばれるこれらの作業時間も殆どないため、同じ9600bps通信でもモデムよりもTAのデジタル通信の方が 速いという現象が発生します。
・回線品質がよい。
オーディオのレコードとCDの違いのようなもので、雑音(エラー)が殆ど入らないので、 クリアーな音声・エラーの殆どないデータ通信を実現しています。
・色々な機能が付加できる。
デジタルではパルス(波)をある一定の時間帯で区切って(時分割)、一本の回線を多重に利用することが出来ます。
■[時分割のしくみ]
その機能を利用した大きな特長の一つに、 ISDNでは1つの回線で2通話が同時に出来ると云う機能があります。
1つの回線で2通話同時にできると聞くと、たまに理解不能モードにおちいる方がおられますが、 最近の同時に2画面以上見れるワイドTVや TVを観ながらビデオで裏番組を録画するのと同じものだと思っていただくと理解し易いかと思います。
この辺りの基本的な事は、ISDNの歴史と構造を知るのページで説明していますので、 どうぞご参照下さい。
また、その他にどの様な事が出来るのかその内容については何が出来るの?のページをご参考下さい。
ISDN、「サービス総合デジタル通信網」とは、これらデジタル通信とデジタルであるメリットを生かした総合サービスを提供できるという意味を 含んでいます。
ISDNとは別に「INS(アイ・エヌ・エス、インスとも呼びます。)ネット」と云う名称もあります。 これは国際的な標準規格であるISDNのNTTのサービス名です。 サービスの内容によってINSネット64とINSネット1500の2種類あります。
■Tips
0と1のデジタル信号で情報を送っています
ウソです。
と、云っては語弊がありますが、実際には0と1と云う数字が回線上を走るのではなくパルス(電流の波のことです。)の ある・なしなどを0か1かに置き換えて受信(逆であれば送信)しています。
回線上はアナログ伝送を行っています
実は現在、通信網のデジタル化はかなり進んでおり、回線内(網)の交換機間は殆どデジタルでやりとりしています。
つまりモデム通信を行う場合、正確にはパソコン・モデム間がデジタル伝送で、モデム・交換機間がアナログ伝送で、 交換機同士はデジタル伝送と云うのが正しいかと思います。ただし、市内通話などで交換機間同士の通信がない場合には、全てアナログ伝送になります。
雑音(エラー)が殆ど入らない
このことは通信網を提供する側にも、大きなメリットとなります。
アナログ網ですと波形で情報を送っているため、雑音に弱く伝送損失が多いので、短い間隔でブースターを 設置してメンテナンスしなくてはいけませんが、 デジタルだと雑音に強く伝送損失が少ないので、ブースター等の設置の間隔を長く取ることが出来ます。 と、云うことはメンテナンスコストが軽減できるという事です。
みんなが得するISDNってことですね。
ISDNでは1つの回線で2通話が同時に出来る
これは、ISDNの国内NTTサービス「INSネット64」の場合です。
もう一つのNTTサービス「INSネット1500」では、一回線で同時に23通話が可能です。
1つの回線で2通話同時にできると聞くと、たまに理解不能モードにおちいる
実は、ISDNにはDch(ディー・チャネル)パケットと云う通信モードがあり、 これを利用すればデータ通信であれば同時8通信が可能です。(INSネット64のみ)
また、このパケット通信でパケット多重と云う機能を利用すると最大124・248の相手と同時通信が可能になります。
このことを知ると大抵の方は理解不能モードにおちいります。
詳細はISDNの歴史と構造を知るのページで説明していますので、ご参照下さい。
理解し易いかと
では、「ワイドTVは、なぜ1本のアンテナで同時に複数の番組を観れるのだ。」などと深く考えないで下さい。
この辺りは、何も考えずサラッと流して下さい。TVのしくみに関しては管轄外ですので、あえて説明はいたしません。 物事を深く考えず、その恩恵だけをありがたく戴くのが人生を楽しく生きる秘訣です。
                      
Knowナビ
http://www.alexon.co.jp/know/isdn/index.html
http://www.alexon.co.jp/know/isdn/i_can.html








何ができるの
ISDN(INSネット64)で、何ができるのか。 ここでは、NTTの提供サービスを中心に紹介していきます。 
なお、サービスの実現については、 接続する通信機器(TAやデジタル電話)が対応しているかによります。
■基本サービス
・発信者番号通知
呼んで字のごとく電話(通信)をかけてきた相手の電話番号をお知らせするサービスです。
発信者番号と云ってもかけてきた相手の免許書番号や保険書番号はお知らせしません。
ALEXONでは、全機種対応しております。(表示はALEX-128/HGより対応)
ISDN以外では、液晶ディスプレイを持つ携帯やPHSで同等の機能を実現しています。
また、従来の加入電話回線も「ナンバーディスプレイ」と云う名称で平成9年10月より横浜・名古屋・福岡で、 平成10年2月より全国でサービス開始になる予定です。
ただし、これらは有料でおまけにINSネット加入者が加入電話回線から電話番号の通知を受けるようにするにもお金が必要です。
・サブアドレス通知
相手もINSネット利用の場合に限りますが、電話をかける(発信)の際に相手の電話番号に相手の指定したサブアドレスを 付加することで特定の電話機(通信機器)に着信させることができます。
・料金情報通知
通信終了時に、その通信にかかった料金をネットワーク側から通信機器に通知するサービスです。料金は円単位で端末のディスプレイ等に表示されます。
・通信中機器移動
通信中にISDN機器のケーブルを端子から抜いて、同一配線上にある別の端子につないでも、通信が途切れないというサービスです。中断から再開までの保留時間は3分までで、3分を過ぎるとネットワーク側で切断します。
・ユーザ間情報通知
通信の開始時と終了時にDチャネルを利用し、情報(メッセージ)をやりとりすることができるサービスです。1メッセージあたり50文字程度の情報を送信でき、0.4円発信側に課金されます。ただし、着信側は、「ユーザ間情報着信許可」のお申し込みが必要です。
■付加サービス(回線交換)
・ダイヤルイン
1回線に複数の通信機器が接続されている場合に、通信機器ごとに電話番号を追加するサービスです。例えば、TAのアナログポートに電話とFAXを接続している場合、着信があったときにそれぞれ別の電話番号で応対できるようになります。
・通信中着信通知
第三者から着信があった場合、通信機器に着信があったことを通知します。
・フレックスホン-コールウェイティング
通信中に着信があった場合、通信中の相手を保留し、その着信相手に応答することができるサービスです(キャッチホンと同等の機能)。
・フレックスホン-通信中転送
内線転送のようなもので、一般の電話回線へも転送できます。三者通話の状態から移行することもできます。
・フレックスホン-三者通話
文字どおり、3人で同時に会話ができるというものです。本機能には、通信中の相手と保留中の相手を切り替えて通信する切替モードと、三者が同時に通話するミキシングモードがあります。
・フレックスホン-着信転送
ボイスワープに似た機能で、留守にする際など、特定の場所へ電話を転送するサービスです。
・INSテレホーダイ
毎月一定額で、あらかじめ指定した特定の電話番号への通信料金が23時から翌朝8時までの間、通信回数や通信時間に関わらず、定額となる月極めの通信料金割引サービスです。
・INSボイスワープ
かかってきた電話を任意の相手先に自動的に転送するサービスです。転送の条件は、無条件に転送する、一定時間内に応答しない場合に転送する、話中の場合に転送するという3パターンから選択できます。
・でんわばん
留守時にかかってきた電話に対し、メッセージを伝えるサービスです。メッセージは10種類(でんわばんWの場合は79種類)の中から選べます。
・フリーダイヤル
通信料を着信側に課金するサービスです。電話回線のフリーダイヤルに加えて、ディジタル通信モード(64kbit/s)による着信にも利用可能です。
・でんわ会議
契約者があらかじめ会議の開始時刻と参加者を予定しておくと、NTTの電話会議装置が自動的に参加者を呼び出し、電話で会議(会話)ができるサービスです。最大30か所を同時に結べます。
・クレジット通信
クレジット番号で通信した場合、通信料を契約者回線番号に課金するサービスです。「NTTカードC」を利用すると、公衆電話機からの利用が簡単です。
・発着信専用
NTT交換機への登録により、電話回線を発信専用または着信専用にするサービスです。
・発信専用制御
一時的に電話回線を発信専用にするサービスです。制御は契約者の通信機器(PBX等)などで実施できます。
・代表取扱
複数の契約者回線番号でグループを形成し、あらかじめ設定した代表番号に電話がかかってきた場合、グループ内の空回線を選択して着信させるサービスです。最大20回線までのグループを作ることができます。代表選択の方式として、順次サーチ方式と、ラウンドロビン方式の2種類があります。
・ダイヤルQ2
INSネットを介して、有料情報提供サービスを行い、利用者が支払う情報料をNTTが情報提供者に代わって回収するサービスです。
・#ダイヤル
発信者が「♯」と4桁の数字からなる番号(#****)をダイヤルするだけで、契約者があらかじめ指定した番号に着信させるサービスです。全国利用型と、ブロック内利用型があります。
・任意チャネル着信
着信時に利用するチャネルを通信機器側で指定できるようにするサービスです。
・メッセージイン
NTTのセンタを介して、メッセージのやり取りを行うサービスです。
・グループセキュリティ
利用者のグループを形成し、グループ外への発信・着信の規制を行うサービスです。主に法人を対象とし、通信のセキュリティを確保することができます。グループの最大のメンバー数は10,000回線です。
・テレドーム
1本の回線で同時に発生する複数の通話に対して話中がなく情報提供(テレホンサービス等)を行うことができるサービスです。
・迷惑電話おことわり
迷惑電話に応答した直後に「1442」のダイヤル操作を行うことにより、その電話番号を登録し、以降その番号から着信があった場合は、自動的にメッセージで応答するサービスです。
登録した番号からの着信には、電話機のベルが鳴りません。
登録できる番号は、最大6個までです。(6個を超えて登録した場合、登録された最も古い番号から自動的に解除し、新しい番号を登録します。)
・転送元電話番号受信
電話回線のネットワークサービスである「話中時転送サービス」により転送されてきた転送元(電話回線の契約者)の番号等を着信者が受信できるようにするサービスです。
・メッセージ表示送信(登録制御信号送信機能)
ネットワークから、パソコン通信センタ等(センタ・ユーザー)と契約しているお客様(エンド・ユーザー)にメッセージが届いたことをエンド・ユーザーに送信するサービスです。ただし、センタ・ユーザー側で「メッセージ表示送信サービス」、エンド・ユーザー側で「メッセージ表示受信サービス」を契約しなければなりません。
・Fネット(ファクシミリ通信網)
ファックスをもっと効率的に使えるサービスです。
主なサービス
>>G4サービス
G4ファックスからG3ファックスへ送信する際にも、G4ファックス同士と同じ早さで送信ができます。G3ファックスからの着信時にもG4モードで受けることができます。
>>再コール
相手先が通信中の場合でも、自動的に2分間隔で5回「再コール」します。再コールの回数は1~50回まで任意設定が可能です。
>>不達通知
再コールしても受信されなかった場合は「不達通知」を送信元に送ります。
>>一斉同報
同じ原稿を複数の宛先に送る場合、1回の操作で最大1,000か所まで一斉に送信することができます。
■付加サービス(パケット交換)
・パケット多重化
1つのBチャネルパケット回線、またはDチャネルパケットの1TEIで複数の相手と同時に通信を行うことができます。
※TEI(Terminal Endpoint Identifer)とは、パス配線上に接続されている複数の端末を区別するための識別子のことです。
・端末多重化
1本の回線(Dチャネル)で同時に複数の端末とパケット通信を行うことができます。最大8台までの多重が可能です。
・相手固定接続
文字のとおり通信先を特定の相手に固定でき、専用線と同様にアクセスの手間がはぶけて、セキュリティにも優れています。
・閉域接続
特定の端末間でグループを組み、そのグループ間でのみ通信を行うことができます。グループはINSネット内に限り、最大6400の契約者回線番号でグループを組めます。
・代表取扱
複数の回線でグループを形成し、あらかじめ設定した代表番号に着信した場合、グループ内の空回線を選択して接続するサービスです。代表選択の方式として、順次サーチ方式と、ラウンドロビン方式の2種類があります。
・着信課金
通信料を着信側に課金するサービスです。発信側が着信課金を要求し、着信側がその可否を選択します。
・発着信専用
発信専用、または着信専用にして通信を行うサービスです。1つの回線内で分けることもできます。
                      
Knowナビ
http://www.alexon.co.jp/know/isdn/index.html
http://www.alexon.co.jp/know/isdn/i_can.html




















 

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