1990年11月26日月曜日
1990年11月8日木曜日
[ゲーム][PC] NEC PC-8801版,ミスティーブルー
[ゲーム][PC] NEC PC-8801版,ミスティーブルー
エニックス『ミスティーブルー』NEC PC-8801版ゲーム,
■データ
対応機種:PC-8801SR、PC-9801VM
発売時期:1990年(88版)
発売元:エニックス
価格:8800円(税抜)
■作品紹介
比較的初期からプログラムコンテストなどで優秀な人材を発掘してきたエニックスですが、しばらく後からは、各方面から人材を集めてゲームを作るような方式に変わりました。
この「ミスティーブルー」も原画に恩田尚之、音楽に古代祐三、シナリオに星川泰子といった面々を揃え、相当の期間をかけて開発されたそうです。
その甲斐あって、他のアドベンチャーゲームとはひと味違った出来になっています。秀逸なシナリオを際だたせる会話モード、フルアニメーションによる演出、そして味わい深く必要以上にうるさくないBGM。さらにはおまけモードの「えにっくすくえすと」や、パッケージにはCDシングルまで付いてくるという豪華さです。
中でも1対1による会話モードはその分岐がいくつあるか分からないほど豊富です。またその結果によって以降のストーリー展開にも影響してくるので、これを全パターン極めるのはかなり困難だと思われます。
そして特筆すべきことに、「画面とBGMの整合性」があります。PCMドラムとパレットが同期するという派手な演出の他に、人物紹介(ディスク6)では年の切れ目できちんと曲が1ループしており、エンディングでもコンサートの最高潮のところとBGMのサビが同期し、ループが終わったところで和哉が会場を出るといったイキな作りになっています。このあたりの演出も是非味わいながらプレイしていただきたく思います。
(完全同期させるためには、エミュレータでなく、実機を推奨します。)
反面、この作品の難点は、前半に比べて後半間延びする感じがするのと、意味不明の写真組み合わせのパズル、画像の使い回し(特に和哉のコンサートの時の観客)、ディスク5でセーブできない、そして文字表示が若干遅めなことでしょうか。また原因不明ですが、会話中にゲームが止まってしまうことがあるのもいただけません。
ですが、これほどの感動を与えてくれるアドベンチャーは他にはありません。
現在でも十分に通用する、いや、殺伐とした現在だからこそぜひ遊んで欲しい作品です。
■ストーリー
電撃解散したロックグループ「オルフェ」のコンサート。
和哉はそこで高校の先輩松宮と会い、デビューの話を持ちかけられるが、意見が合わず口論となる。
バイクに跨りその場を離れようとする和哉のもとに、かつての恋人麻衣子がやってきた。
久しぶりの再会を懐かしの店「クロコダイル」で喜んだのもつかの間。実はオルフェのコンサートで松宮は殺されており、和哉にその容疑がかかる...。
■プロローグ(ディスク6の回想シーンより)
妙に気があって一緒にいられるだけて楽しかった僕たちだったけど、それぞれが自分の持つ夢へ近づくため別々の人生を選択し、はなればなれになったのは4年前の春。失うことさえも美しいと感じていた頃、何ひとつためらうことなく純粋に夢を追った───。そして今、僕達は一つの事件をきっかけに再会を余儀なくされる。
何もかもが……あの頃のままだと信じていたのに何かが違う───。
ふり返れば
思い出は
いつもやさしい
音楽を勉強するからとアメリカへ渡った和哉がもうじき帰ってくる…
連絡をもらったとき、オレの胸に4年前のあのきらめいた時がよみがえってきた
それはあまりにもまぶしくて、切ないほど甘味なひとつの季節だった
- 1983年 TOKYO -
渋谷駅から少し奥まった路地裏にある店
「クロコダイル」
そこがオレたち5人の出会いの場所だった
オレはクラスメートで親友の和哉を誘っては、その店によく遊びに行った
別にオレたちが不良ってことではないけど学校はつまらなかった
オレは何かをしたいのに目的が定まらずけっこうムチャな生活を送っていた
だが和哉はちがっていた
すでに音楽という目標をもってヒマがあればギターをいじり曲を作っていたのである
どこまでも純粋に夢を追っていた和哉だったが17才の夏、やはり「クロコダイル」で藤木麻衣子という女性と知り合い恋に
落ちていく………
和哉と麻衣子では完全に麻衣子の方が一枚上手で何かにつけてはふりまわされていた
和哉は麻衣子に
「私今度モデルとしてデビューするのよ」と言われ、すぐに有名になってしまったことにとまどっていたようだった
そんな和哉をひだむきに追い続けていた女の子夏井エリもまた忘れられない存在である
外国からロックミュージシャンが来ると、彼らに群がるグルーピーのひとりで性格といい行動といい、いつもぶっとんでいたけど、なぜか憎めない不思議な女の子だった
エリは和哉を真剣に好きだったようで、自分がグルーピーだということを和哉にだけはか
くし続けていたから、オレたちもその事については和哉の前では口を閉ざした
ちょっと複雑な人間関係かも知れないけどそのエリに好意をよせていた森川祐太のことも
ここでふれておきたい
オレたち5人グループの中では一番まじめな優等生
タイプで女にもほとんど免疫はなかったようだ
かしこいのに不器用にしか生きられない奴ででも、そんな祐太だからこそみんなにしたわれていた
祐太はエリに、エリは和哉に、そして、和哉は麻衣子へと思いをはせていたあの頃
ひとりひとりが恋に対しひたむきで素直に接していた
想いがかなわなくても5人がそろう日は一番だったし、何をさしおいてもメチャクチャ楽しかった
みんなでいろいろなことをして遊んだ日もあれば、互いの夢を無我夢中で語りあかした夜もあった
せつなさのひとつひとつさえも美しいと感じてしまえるような悲しいほどのきらめきに、オレたちは無意識の中で酔っていたのかもしれない
奇妙なバランスで保たれていた5人だった
そして、1985年・春…
それぞれが自分の持つ夢へ近づくため、はなればなれになることを余儀なくされる
オレは映像方面にとりあえず進もうと思い、大学は芸術学部に決めた
オレなりに様々な想いを引きずっての決意だった
エリはきっぱりと身辺を整理し、女子大の短期大学部へと進学した
その変わり身のいさぎよさにエリらしさを感じる
一方祐太は、父親が経営する会社のひとつである外車のショップをまかされることになり、本格的に経営学を学ぶ方向でがんばるということらしい
麻衣子は言うまでもなく、高校時代からしていたモデルの世界へ本格的に入っていった
オレはふと思った
和哉と麻衣子はどうなるのだろう?
あの二人の間にはオレが介入できない何かが存在していた
それはある瞬間をさかいに互いが互いのことについて一切ふれなくなった事実がすべてを物語っていた
ただ、オレ自身もその件にふれるつもりはなかったし自然にまかせるのが一番だろうと思った
その和哉だが高校時代の夢をそのままつらぬいていく…
音楽を捨てることはできないんだ、とオレに告げた
高校時代、確かにオレたちは同じ時を同じ感性でいっしょに過ごした
いずれまた出逢うこともあるだろう
でも、今は別れの時なのだ
最後にみんなで記念写真をとった
よみがえる8ビットマシン
http://www.tako.ne.jp/~ichiro/8bituser/index.htm
▽カテゴリショートカット/$ NEC PC8801,
コンピュータ情報
[ソフト][Apple] Aldus FreeHand
ver.1
その後、AldusはAdobeに吸収合併、Aldus FreeHandの名は惜しまれつつも、Macの世界から消えていった。
Ver.1~Ver.4までAldusがVer.5以降はMacromediaが取り扱いを始めた。
Illustrator同様ベジェ曲線を使ってグラフィックを作成するドロー系ソフト。
FreeHandはIllustratorで行わなければならない作業画面(アートワーク)と完成画面(プレビュー)切り替えを必要としない。
アメリカではFreeHandやCanvasの人気が高かったが、日本市場はIllustratorの寡占状態であった。
The Vintage Mac Museum
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/
http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/photoshop.htm
ver.2
ver.3
ver.3
ver.4
1990年10月30日火曜日
[分解] Apple Quadra 950
[分解] Apple Quadra 950
Quadra950の分解.1/2/3/4/5/extra
仲屋商店
http://www.geocities.jp/maczakka/subhtm/85on950.html
MacNN
http://www.macnn.com/
My Sweet QUADRA
http://www.cojp.com/quadra/index.html
PPC Upgrade
http://members.aol.com/robertotec/mac/macos85hack.html
8.5 on QUADRA700
http://www.asahi-net.or.jp/~gj3y-adc/Q700.html
Quadra950
Quadra840
1990年10月20日土曜日
[機器][PC] Apple PowerBook Duo230~Motrola68030CPU搭載の初期DUOモデル
[機器][PC] Apple PowerBook Duo230~Motrola68030CPU搭載の初期DUOモデル
210との違いはクロック周波数だけですが、表からもわかる通りHDの容量が選べるようになっていますね。
CPUも68030と使い方次第ではまだまだ現役です!
本来、型番は写真のようにアップルマークの下ではなく左右に別れて書かれています。この230は液晶交換をしたものですが、交換時に現在のパネルになったそうです。(後期モデルのロゴはこうなっているらしい)
持ち主のProphet氏はこのロゴ位置をとても気に入っています。
蛇足になりますが液晶交換になった理由は、「煙を噴いた」からだそうです。う~んさすがDuo、ただのPowerBookではありません!?
販売価格は、
HD80MBモデルが¥528,000、HD120MBモデルが ¥598,000でした。('92)
Duo-Zone~最強のDuoを創る会
http://www.powerbook.org/duo-zone/Museum/Duosystem/duo230.html
1990年10月11日木曜日
[機器] FM TOWNS
TOWNS ROOM
富士通 FM-TOWNS について
(最終更新 97/07/02)
メジャーになりきれなかったタウンズですが,まだまだ熱心なユーザの手によってその文化は支えられています。タウンズについて誤解している人が多い気がするので,その実像を少しでも伝えられたらという気持ちで,まとめてみることにしました。
富士通が(一応)社運を賭けて開発した独自仕様マルチメディアパソコン
富士通がFreshシリーズをWindowsを強調して販売してしまった事が原因だと思うのですが, DOS/V仕様だと思っている人も少なくないようです。FMVによって富士通は互換機メーカだという印象を与えてしまったということもあるかもしれませんね。
TOWNS DATA ROOM にタウンズの全機種を見やすい形でまとめてみました。また,私が現在使っているマシン (UR20,MX20) については COMPUTER ROOM の中でエピソードを添えて紹介しています。
TownsNOW
タウンズの基本的なOS, TownsOS はV2.1L51が最新で,これが最後のバージョンだとも言われています。
しかし, GUIを格好良く拡張する EINプロジェクトがユーザの手によって進められています。タウンズユーザの文化として素晴らしいのが,高機能な画像処理ソフトやペイントソフト,エディタなどが発表されていますが,基本的にタウンズのオンラインソフトはほとんどフリーであるということです。
そのユーザのパワーを結集したフリーソフトウェアは,今までフリーソフトウェアコレクション(略してフリコレ)と呼ばれる CDで富士通から安価で販売されていましたが,'95冬の Vol.11で残念ながら打ち切られてしまいました。しかし,ニフティ FTOWNS フォーラムにて有志によってユーザーフリコレが編集されています。完成が遅れているようですが,そろそろ出来上がるようです。
Niftyserve のいくつかのフォーラムでは,まだまだたくさんのタウンズユーザが活発に活動しています。上に挙げた FTOWNS (FTOWNS1 と FTOWNS2 に分かれています)を筆頭に,最近は Towns-Linux のサポート会議室が盛況の FFMHOB, FMR と一緒に面倒を見てくれる FFSU2, MopTerm のサポート会議室もある FRAV など。周りにタウンズユーザがいなくたって,いつでも親切に質問に答えてくれる頼もしい人達がいっぱいです。ニフティに入っていない方は是非入会を考えてみてください。
また,タウンズの情報誌として親しまれていた Oh!FM-TOWNS 誌が'96年2月号で休刊となってしまいましたが,タウンズユーザー有志による AnotherTOWNS 誌が隔月で発刊されています(6号より季刊に変更)。なお,私は6号からスタッフとして紙面作りに参加しています。スタッフ不足が深刻なので,我こそはと思う方は是非手伝って下さい。定期購読がまだできなくてちょっと手に入れるのが面倒ですが,これからのタウンズ情報誌をユーザの手で支えていきましょう。なお,詳しいことはAnotherTOWNS HOMEPAGEにて情報を入手してください。また,ニフティの FTOWNS2 にサポート会議室があります。また,タウンズを持っていない人でも, Linux/X-Windows 関係に興味のある方は,それらの記事もあるのでためになると思います。
その Linux ですが,タウンズへの移植は最新カーネルのアップに,迅速に対応しています。タウンズへの Linux のインストールは AT互換機に比べると非常に簡単です。ただ,使いこなすには非常に奥が深いので,UNIX の世界を知らない人は注意しましょう。また,英文が読めないと苦労します。97/06/11 に,安定版の TOWNS版 Kernel v2.0.30 Working 1.0 が公開されました(Nifty FFMHOB)。またウェブに於いても,nanashino's Homepageに置いてありました。
もう一つの選択肢である, Windows95 も'96年7月末にリリースされました (FMV-TOWNSは AT仕様の Windows95プリインストール)。店頭販売されずに直接申し込むという形態だったので割高感が有りましたが,移植は良くできていると感じますし,そんなにパワーのないマシンでもサクサク動いてくれるようです。しかし,いくつか不具合も報告されており,今後富士通にはしっかりとアップデートには対応してくれることを願っているのですが,致命的なキーボードドライバの修正版以降まったく無いですね。
今年も盛り上がりそうな,おふらいんまつり
去年に続き,今年もネットワーカーのための祭典,NETWORKERS JAPAN'97 おふらいんまつりが開催されます。会期は 8/1~8/3で,会場はパシフィコ横浜展示ホールとなっています。FTOWNSフォーラムももちろん出展します。ちょっと,楽しいことになっているのが,そのおふらいんまつりのリンク集のところで,今のところほとんどがタウンズユーザーになっています(ここを含む(^^;)。なぜだろ(笑)。
Web に広がるタウンズの Site
タウンズ関係の Web Site は,以下のページのリンク集が強力なので,これらを使って巡ってみることをお勧めします。
SUMI's Home Page (最近更新されてないようですが,見やすいです。)
IYpackage's Homepage (最新の T-OS のフリーソフトもいくつかダウンロードできます。)
Fone Fars.P.'s Home Page (奇妙なページの中に,しっかりしたリンク集が隠されています。)
Room Room Room
http://www.tuat.ac.jp/~kitajima/member/hasizume/towns.html
発売時期 | 機種名 | CPU性能 | 主な変更点 | |
'89春 | FM-TOWNS model1/model2 | 386DX/16MHz | ||
'89秋 | FM-TOWNS 1F/2F/1H/2H | 386DX/16MHz | SCSI装備 | |
'90秋 | FM-TOWNS 10F/20F/40H/80H | 386DX/16MHz | 汎用バス装備 | |
'91秋 | FM-TOWNSII UX10/UX20/UX40 FM-TOWNSII CX20/CX40/CX100 | 386SX/16MHz 386DX/16MHz | (Uシリーズモニタ一体型) WAIT0高速化 | |
'92秋 | FM-TOWNSII UG20/UG40/UG80 FM-TOWNSII HG20/HG40/HG100 FM-TOWNSII HR20/HR100/HR200 | 386SX/20MHz 386DX/20MHz 486SX/20MHz | (Uシリーズモニタ一体型) 横置き型に 486化 | |
'93春 | FM-TOWNSII UR20/UR40/UR80 | 486SX/20MHz | (Uシリーズモニタ一体型) | |
'93秋 | FM-TOWNSII ME20 FM-TOWNSII MA20/MA170/MA340 FM-TOWNSII MX20/MX170/MX340 | 486SX/25MHz 486SX/33MHz 486DX2/66MHz | 倍速CD-ROM/PCM音源強化 高速シリアル(FIFO) ボディカラー白へ | |
'94春 | FM-TOWNSII MF20/MF170 FM-TOWNSII Fresh | 486SX/33MHz | Freshシリーズモニタ付属 オールインワンモデル | |
'94夏 | FM-TOWNSII FreshTV | 486SX/33MHz | ||
'94秋 | FM-TOWNSII FreshE/FreshT/EA2 FM-TOWNSII HA2/HA53 FM-TOWNSII HB2/HB53/HB53M | 486SX/33MHz 486DX2/66MHz Pentium60MHz | (FreshE:DX2/66MHz) | |
'95春 | FM-TOWNSII Fresh ET/ES FM-TOWNSII HC53/HC53M | 486DX2/66MHz Pentium90MHz | ||
'95夏 | FM-TOWNSII Fresh FT/FS | AMD486DX4/100MHz | ||
'95冬 | FMV-TOWNS Fresh GS/GT FMV-TOWNS H | Pentium90MHz Pentium120MHz | DOS/V化 4倍速CD-ROM | |
'96夏 | FMV-TOWNS Fresh GM/GE FMV-TOWNS H2 | Pentium120MHz Pentium150MHz | ||
'96冬 | '96夏Model Install Software Up Grade Model | |||
FM TOWNSデータベース
FM TOWNS DATABASE
ここはFM TOWNSに関する情報を集積して残しておこうというページです。
Oh!FM TOWNSやFMシャトル、FMサークルニュース、Another TOWNSなどの資料から情報を拾っては少しずつ更新しています。
(長期連休があると作業が進むのですが、普段は中々はかどりませんね)
なお、ソフトの発売日や価格等の情報はまだまだ正確とは程遠い状態ですので注意願います。
新しいソースが見付かり次第順次修正していっていますが、ソースによって発売日が違ってたりとか、そもそも発売がジリジリ遅れていくソフトがやたら多かったり・・・。
TAKERUで販売していたソフトは価格改訂があったりするようなのですが、これもほとんど把握できていません。
☆☆FM-TOWNSソフトリスト☆☆('17.06.10 更新)
==== FM TOWNS Software List ====
おそらく市販ゲームの大多数はカバーしていると思いますが、まだまだ抜けがあるようです。
また、詳細ページを少しずつ作りつつあります。
ゲームソフトかホビー系のツール類であることを基準にリストアップするソフトを選んでいます。
なお、TOWNSの特徴として幼児向けのソフトが異常に多いのですが、
「Kid Pix」などの完成度の高いツールを除き、ここでは除外しています。
また、FMR-50版のMistyシリーズや光栄のSLG、VINGのパラメデスなどもTOWNS上で動作するものと思われますが、対応するTOWNS専用版があるソフトは除外しています。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/towns.html
http://www.geocities.jp/ahirudanna/
☆FM-TOWNS雑誌掲載ソフトリスト☆('15.01.25更新)
==== FM TOWNS Software List on Magazines ====
徐々にデータを追加しつつあります(なかなか進みませんが・・・・)。便宜上おすすめの評価を付けていますが、主観的なものなのであまり気にしないでください。
○FM-TOWNSモデルリスト('15.04.21更新)
==== FM TOWNS All Models ====
TOWNS全モデルのリストです。一般向けのモデルはほぼカバーできていると思います。
ただ、文教モデルに関してはデータ抜けが多いです。
(機種名を4つ追加、1つ訂正しました('15.04.21))
○FM-TOWNS関連書籍リスト('16.04.19更新)
==== FM TOWNS Related Books ====
TOWNS関連書籍のリストです。Amazonで買い集めながら調査を進めています。
(もう自分の部屋は怪しいパソコン本だらけです・・・。)
最近は逆にAmazonにどんどん画像をアップしていっています。
なんか今ごろ外国でTOWNSに関する怪しい本が出てるみたいですが、Wikipediaの情報の丸写しらしいので気を付けて下さい。そもそも元になっているTOWNSに関するWikiのページ自体、完全に妄想全開なのですが・・・(TOWNSのページなのになぜか他機種の賛美ばかり)。
◎勝手に移植('15.02.01更新)
勝手に他の機種用のプログラムをTOWNSに移植しています。現在でもヒマをみて進めています。完全に自己満足の世界ですね。
・FM-TOWNSⅡFresh ESの内蔵電池交換('12.05.07更新)
ずっと切れたままになっていたTOWNSの内蔵電池を交換しましたが、えらく大変でした・・・
・FM-TOWNS小ネタ集('13.05.13更新)
TOWNSに関する裏話や小ネタなどのページです。・・・というか、ほとんど自分のたわごとです。
・FM-TOWNSの戦略でまずかったと思われる点('12.09.23更新)
人は失敗から学ぶ・・・とかいいつつ、ただのぼやきですね。
・FM-TOWNS小技集('15.02.09更新)
隠しコマンドなどの小技を紹介していこうと考えています。
・移植にチャレンジ('14.08.16更新)
8ビット機の一線級の市販ソフトをF-BASIC386を使ってTOWNS上に持ってこようという壮大な(?)計画です・・・
FM-7もPC-88もそうだったのですが、TOWNSというのは特に奥が深いマシンで使いだしたら楽しくてもう社会復帰できない位
(実際、できてないかも・・・)遊べました。
F-BASIC386の自由度もさることながら、フリーウェアで様々なツール類があってレイトレはできるわディスクの解析はできるわ・・・
高速移動時の相対性理論による時間の遅れを計算したり、ドラッケンのデータを解析して全員に最強の武器を持たせたり、自動迷路作成プログラムを作ったりとか、時間を忘れて遊んでました。
まさにTOWNSはワクワク感のある最後のパソコンでしたね。
フリコレやOh!FMTOWNSに付いてくる付録のCD・FD、あと各サークルの発行していたディスクマガジン類の膨大なデータは今でも完全には把握できておらず、少しずつ整理を進めています。
ディスクマガジンだけで百数十枚、フリコレやソフコン等のソフト満載のCDが20枚、ネットで入手した大量のフリーソフトに、FMサークルプログラムサービスや富士通がイベントで配布したソフトなども合わせると気が遠くなるような量です。
あと、後のほうになってソフトが値崩れしてくるとここぞとばかりに遊びそうにないようなソフトまで買いまくりました
(一度、店にある全てのTOWNS用ソフトが1000円になっていた時にマジで1本残らず買い込んで店員に笑われちゃいました)。
このため、立ち上げたことすらないソフトが押し入れの中に大量に眠ってたりします。
シムアントとかサイレントメビウスとか・・・囲碁大将位なんてのもあります。
早く引退してこのへんのソフトで遊びたいです。
このFM TOWNSなのですが、F-BASIC386が標準搭載されていなくて、TOWNS-Gearしか付いてこなかったのは良くなかったですね。
初代TOWNSにはテキストエディターやコンソール画面すら付いてこなくて、何かを作るにはTOWNS-Gearを使うしかなかったのですが、フロッピーベースでは(CD-ROMベースでもですが)メチャクチャ動きが重くて使い物になりませんでした。目指したものは今のhtmlみたいな世界だったのかもしれませんが・・・。
あと、Visual-BASICなどと同じで、基本的にTOWNS-Gear用のアプリは雑誌や書籍等に掲載して配布することができませんでした。
元々ソフトがほぼゼロの状態でスタートしたマシンにこれはまずかったですね。
また、Oh!FMやベーマガ等に掲載されるプログラムは当然ながらほとんどがF-BASIC386で組まれているのですが、標準装備では走らせることができないという困った状態になっていました。
結局、20人ぐらいいた周囲のTOWNSユーザーの全員がF-BASIC386を買っていたようです。
あと、TOWNS-Gearを使っていた人は一人もいませんでした・・・。
しかし、かなりの長期間に渡って富士通はこのTOWNS-Gearをゴリ押ししてましたね(まるでAKBの真ん中みたいに・・・)。
当然ながら最後までTOWNS-Gearが普及することはありませんでしたが。
逆にF-BASIC386は1本25,000円もしたので、富士通の売上には相当貢献したでしょうね。
個人ユーザーの大半は持っていたのではないでしょうか。
まあ、今考えたらF-BASIC386をTOWNS-Gearもどき(というかハイパーカードもどき)にされなくて良かったと思えなくもありません。
GUI志向のTOWNS-GearがあったおかげでF-BASIC386は純粋なBASICとして残ることができたのではないかと思います。
お陰さまでFM-7やPC-88/98等のプログラムをガンガン移植することができました。
F-BASICV3.0の流れを汲んでいるF-BASIC386は妙な構造化や「Visual~」的改造がされず
元8ビット機ユーザーにとって非常に使いやすいものでした。
結局普及することは無かったTOWNS-Gear。TOWNS登場時は唯一の開発環境でした。
使い方によっては重宝しそうですが、あそこまで前面に押し出すことはなかったように思います。
あと、TOWNSで良かったことといえばFMR-50シリーズ用のソフトがそのまま動いたということでしょう。廉価なアシストシリーズやQuick-C、他にもVZエディタなどが動いて大変に助かりました。大学の頃のレポート類はいつもTOWNSで作っていました。
NIFTYにあったFMR-50用のフリーソフト類もかなり良かったです。
エゴロジーというファィル管理ソフトは本当に便利でしたし、ゲームに関しても連珠やブロック崩しなど遊べるものがありました。
最初のころはTOWNS用ではまともなワープロソフトが無くて、最初に出たテラTOWNSというのを買ったのですが、ちょっと動かすとすぐ暴走して完成品とはとても言えないレベルの代物でした(32,000円もしたのに・・・。しかも、このテラTOWNS、Oh!FM誌では手放しでベタ褒めされていました。マジで記事を書いた人物と日本マイコン販売の間に何らかのつながりがあったに違いありません)。
結局そのテラTOWNSは速攻で売り飛ばしてFMR用のアシストワード(9,700円)をずっと使ってました
(これは動作安定で一度たりとも暴走することはありませんでした)。
C言語でも期待のLucid-CもHigh-Cもアナウンスばかりで全然発売されなくて、しばらくの間はFMR用のQuick-Cを買って使ってました。
もうMS-DOS様々です。
High-Cは後で出てから買ったのですが、結局買っただけで全然使いませんでした(もったいない)。
というのは、F-BASIC386にコンパイラが出てしまったのでHigh-Cを使う必然性が無くなってしまったからです。
コンパイルしたEXPファイルならF-BASICを持っていなくともプログラムを実行できますし。
ただ、F-BASIC386はファィル操作関連のコマンドがあまりにも貧弱で困りました・・・・
って隠し機能になってたとは・・・・(小技のページ参照)。
TOWNSの発売当初は富士通がプログラムを組める人向けにHigh-C(まだ未発売で、市販版が出たのは遥か後のことでした)をタダで貸し出ししていたのですが、当時の自分はまだC言語をマスターしていなかったのでそれに乗ることができませんでした。
もうちょっと前にC言語を使えるようになっていればと悔やまれます(卒論はC言語のプログラムだったのですが・・・)。
実際問題として初期はMS-DOSが非常に役に立ちました。
FMRとの互換性があったおかげで最初から大量のソフトが利用可能でした。
ただ、富士通はTOWNSのMS-DOSをことあるごとにマイナーバージョンアップし、その度にユーザーは数千円程度のお金を払わなくてはなりませんでした。しかも、一度バージョンアップをスキップすると次のが受けられなくなるシステムになっており、MS-DOSを維持するだけで何万円もかかりました。
その変更内容も機能的には全然変わらないレベルのもので、単純に「手軽に利益を上げたい」目的なのは明らかでした。
数回は我慢したのですが、途中でさすがにお金が続かなくなってバーションアップをやめざるを得ませんでした。
(※今度いくらかかったか集計してみたいと思います。)。
PC-98ではこんなことは無かったように思います。
こんなところで初期投資を回収しようというのは余りにも悪質ですよね。
富士通のマシンは好きでも富士通という会社自体を好きな人があまりいないのはこうしたユーザー軽視(というか、積極的に搾取してやろうとする)姿勢があるからに違いありません。
そういえば、富士通ではTOWNSに386が採用されることが決まる前、68000を2個積んだマシンが試作されてたそうです。
あやうくまたプログラマー泣かせの仕様になるとこでしたね。
TOWNSになってもYamauchiコマンドでデータを転送とかマジでアホすぎます・・・。
(このマシン、どっかに写真があった気がするので探してみます)
それに、MS-DOSのソフト無しでどうする気だったんでしょうか・・・。
まだLinuxも無かったでしょうから、68000ならOS-9積むしかないですよね。
これ絶対に市場では2年ともたなかったでしょうね・・・(まさに超マニア向け)。
・・・FM-11ユーザーがこぞって乗り換えそうですけど。
'96年にOh!TOWNS誌が廃刊になって、TOWNSユーザーのよりどころはAnother TOWNS誌に移ったわけなのですが、表紙がとっても同人誌っぽい(いや、別に同人誌を馬鹿にするつもりはないのですが)ので嫁に見つからないように苦労しました。
記事自体はメチャ硬いんですけど、さすがに表紙に不思議の国のアリスがTOWNSを持ってポーズをしていたりすると、家族に不審の目で見られますわな・・・(まあ、Oh!FMとかI/Oとかベーマガが大量にある部屋自体、もう怪しさ満点ですけど)。
TOWNSユーザーのよりどころAnother TOWNS誌。
内容は大変硬いのに表紙がとってもアレなので嫁に見つけられないように苦労しました。
この場を借りてF-BASIC386で組んだ未公開プログラム群の一部を紹介させていただきます。
FM-7やPC-88からの移植は非常に楽でした。F-BASIC386は8ビット機に対してBASICとしての互換性が高いうえ、速い、ドット数が多い、色数が多いという至れり尽くせりの言語で本当に楽しめました。おまけにシステムCD-ROM上のデータも使えたので、背景や効果音、BGMなども比較的簡単に付けられました。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/towns.html
http://www.geocities.jp/ahirudanna/
(解説)
左上からツクモの「野球拳」の勝手移植。意外な完成度を誇りますが当然配布は不可です。
右上が他機種(選べます)を潰して遊ぶ問題作「TSUBUSE」(問題なので配布していません)。
左下は開発途中で投げ出されているRPG「SWORD MASTER」。一応モンスターとの戦闘や店なども組まれています。システムとしてはほぼ完成しているのですが、ストーリーがまったく思い付かずそのままになっています。
右下のHEARTFULは作ってみて試しに友人にプレイしてもらったら全く面白くなくて30年間お蔵入りになっている幻の(?)作品です。グラフィック的には頑張っていたのですが・・・。何とか面白く改造して公表したいところです。
左上はシューティングゲーム「ZZZ」です。F-BASIC386のCDのデータを使用するとゲームに簡単に音声メッセージ・背景・BGMなどを付けることができましたが、BASICのバージョンが変わるとCDの中身が変わってしまい使えなくなるという欠点がありました。特にCDによるBGMはファイルをコピーする訳にもいかず、ちょっと困ったことになります。というわけで、これも配布できない状態になってます。
右上は「TOWNS PIANO」です。BGM検討用で、FM音源とPCM音源の各音色に対応したキーボードになります。
左下は「256色デモ」です。F-BASIC386を買ってきて(そう、F-BASIC386はTOWNS発売よりもちょっと遅れて登場しました)まず最初に感動したのが1677万色256色モードでした。
まったくマッハバンドの出ないスムーズなグラデーションを次々に表示させて悦に入るためのプログラムです。
右下はRPGの
「ザ・ラビリンス+」
です。I/O誌に掲載されたもののバージョンアップ版になります。
内容的に公開されているDark Dungeonとの類似性が高いので(方向性はかなり違いますが)公開していません。
あと、F-BASIC386には超強力なスプライト機能も付いていたのですが、そもそもPUT文自体が非常に高速だったので(拡大や重ね合わせができましたし)あまり使いませんでした。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/towns.html
http://www.geocities.jp/ahirudanna/
ここは1980年代の往年のホビーパソコン(FM-7/PC-88~FM TOWNSあたりまで)に関するページです。
また、昔自分が作ったプログラムなども公開しています。
FM-7とPC-88に関しては他に非常に立派なまとめサイトがあるのですが、FM TOWNSに関してはそのようなサイトが見当たらなかったため、少しずつ資料を集めてデータベースを構築しつつあります。
本当はまとめ中心の硬派なページにする予定だったのですが、段々と脱線してきて自分のたわごとの比率が増えてきてしまい、データベースというよりは落書き帳に近くなってきました(FM TOWNSの資料だけは真面目に集めていますが・・・)
最近はAmazonやヤフオク等で古い書籍を集めてるのですが、色々なものがあって中々面白いです。
ものすごく丁寧に作られた解説本もあれば、えらく初心者向けの本などもあります
(明らかに解説している側がコマンドを理解してないものもあったりとか・・・)。
特に、FM TOWNS関連は怪しい本が多いですね。
TOWNS君とピーコさんが会話調でパソコンとは何かを解説する本などはシュール過ぎて笑えます。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/
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28 週間
概要
FM-7 (FM77AV) シリーズのオーディオ・ビジュアル (AV) 機能の充実という流れを汲んだ後継機で、西和彦の提案で世界で初めて全モデルにCD-ROMドライブを標準搭載した[1]。
また、ビジネス向けのFMR-50シリーズと上位互換性を持っていた。
名称は初代FM TOWNSの開発コードネームの"Townes"[注 1]から"e"を取ってそのまま商品名にしたとも、当初予定していた"Town"の商標を他の家電メーカー[注 2]が先に登録したために止むなく"s"を付けたともされる[2]。
タウンズ、ウンズ[3]等と略された。FMRシリーズと合わせて、FMR/TOWNSシリーズとも称されることもあった。
FM TOWNSは日本初のCD-ROMドライブ標準搭載パソコンである[注 3]。
当時としては画期的な1677万色中256色発色機能やPCM音源を標準搭載し、強力なグラフィック機能やオーディオ機能を誇っていた。
また、当時の家庭用ゲーム機では一般的なスプライト機能も搭載されており、ゲーム用プラットフォームとしても当時の人気機種だったシャープのX68000に劣らぬ能力を持っていた。
全ユーザが386以上を使用していることを前提にできること、DOSエクステンダを標準としたことから、当時は32ビット機でもリアルモードで単なる高速な16ビット機として使われていることが多かった他機種と比べ、
TOWNSではほとんどのアプリケーションが32ビットプロテクトモードを利用していたため、動作速度やメモリ使用効率での大きなアドバンテージが有った[1]。
その高スペックを生かして富士通は、「ハイパーメディアパソコン」のキャッチコピーでマーケティングを展開した。
富士通は元々FMRシリーズなどで教育機関において一定のシェアを持っていたこともあり、マルチメディア機能を生かした、教育分野向けのソフトウェアや、ゲームソフトが充実していた。また、廉価版のマーティー (Marty) も発売された。
「FM-TOWNS」とFM-7のようにハイフン入りで表記されることもあるが、正しくはハイフンなしの「FM TOWNS」である。
FM TOWNS
一般にはFMRシリーズをベースに開発されたとされ[注 4]、FMR-50型番の機種と一定の互換性を備えている。
CD-ROMと3.5インチFDD、電源スイッチ、音量のレベルメータなどを正面に配した縦型のプラスチック成型の独特の筐体に、Intel 80386を搭載し、
マウスによるGUIと、ゲームパッドによる操作を基本とした。その他にもFM音源ステレオ6音、PCM音源ステレオ8音を標準搭載した。
GUIによる独自のシェルを標準搭載したTownsOSが専用OSである。内容的にはMS-DOSをDOSエクステンダと呼ばれるモジュールで拡張し386プロテクトモードでの動作を可能にしたもので、
各種マルチメディアAPIに対応していた。メモリ使用上の制約はMS-DOSより大幅に改善されたが、セグメントを跨ぐアクセスに関しては問題も多く後述のように論議の的となる。
FMRシリーズとはメモリー・マッピングやBIOS等が異なったが、FM TOWNS専用版MS-DOSで起動することによりFMRシリーズ用のアプリケーションやフリーウェアの多くが動作した。
筐体のサイドパネルはスライド式のロックを解除すると容易に外すことができ、メモリ (SIMM) の増設などが簡単に行えた。
また、筐体上部にはキャリングハンドルとメモリカード(電池でバックアップされたSRAMディスク)用のICメモリカード(PCカード)スロットを装備していた[注 5]。
専用RGBモニタは主にトリニトロンを使用し、これらはソニーのOEM品であった。
これらのモニタは当初、複合同期や15/24/31kHzの3つの水平同期周波数に対応していたが、後期の機種ではコストダウンのため、PC本体側で15kHz信号を31kHzに変換出力可能として、PC/AT互換機用モニタの流用が図られるようになっている。
発表当時を含むその背景と概要
FM TOWNSが発売されると、モトローラの68000シリーズの搭載を期待していた旧来の8ビット時代のFMユーザや、先にシャープから発売されていた、同じくマルチメディア指向と目されるX68000のユーザを中心として賛否両論が沸き起こった。
現代から技術的に評価すれば、後にIA-32と呼ばれ長く主流の座にあったアーキテクチャの始祖である80386を存分に活用することを前提としているなど、それなりに思い切ったコンセプトではあったのだが、
それまでの8086やMS-DOSのネガティブイメージを持ち出すなど、その類の業界メディアによって賛否の両方が煽られていたというのが、その実態という所ではあろう。
また、本体同時発売のゲーム「アフターバーナー」において潜在的なポテンシャルの高さを誇示したものの、プログラムの完成度の低さ[注 6]が特に初期には目立った。
キーボードが別売であった
CD-ROMの読み出し速度[注 7]
スプライトの表示性能
初代機のメインメモリ/VRAMのウェイトの多さ[注 8]
テキスト専用のVRAMを持たない[注 9]
F-BASIC386の使い勝手が悪い[注 10]
などが当時の主な指摘点である。
後年の『Oh!FM TOWNS』の記事によると、 CD-ROMや80386が採用されたのはアスキーの西和彦の影響があった ということである[4]。
その出航ではいろいろと物議を醸し、発売当初の専用ソフトウェアラインアップもあまり冴えない状況であったが、時間とともに優秀なソフトウェアやサードパーティーからの支援に恵まれるようになる。
また、ソフトウェアコンテストを旺文社と共同で実施し、そのために本体と開発環境など一式を学校法人向けに無償で提供したほか、フリーソフトウェアをユーザから集めてCD-ROMで実費配布する試みなどの営業施策が功を奏し、
若年層やクリエイターを中心に根強いユーザを掴むに至った。
なお、逸話として、FM TOWNSには当時大人気だったイースシリーズのゲームソフトウェアが一作も発売されていない。
当時、日本メーカーから発売されていたパソコン及び据え置き型コンシューマー機にはもれなく移植されていたタイトルであったが、なぜかFM TOWNSには、最後まで遂に移植・発売されることはなかった。
宣伝や展開は富士通の総力を結集するような大規模なもので、南野陽子、宮沢りえ、観月ありさら当時のトップアイドルを起用してのCMの連打、
年2回全国での一斉イベント開催(当初は東京地区においては東京ドームを全館借り切りだった)のイベントなどが行われた[要出典]。
国内では前例が少ないオリジナルCD-ROMマルチメディアタイトルを揃えるため、各ソフトメーカーには機材援助、買い取り本数保証などの支援が惜しまれなかった。[要出典]
二代目以降
CD-ROMを取り出す際、その回転が止まらないまま出てくるなどの不具合[注 11]は1989年(平成元年)11月の二代目モデルで改良され、
初代モデルでもメーカーによるBIOS ROMの交換サービスによりCD-ROMの読み出し速度が改良された。
その一方では1990年(平成2年)10月の三代目10F/20F/40H/80Hシリーズで落ち着くまで本体の拡張スロットの構成を毎回変更するなどの不安要素もあった。
三代目ではVRAMのメモリウェイトもI/O操作で少なくすることができるようになった。TownsOSやF-BASIC386なども本体が発売されるたびに少しずつ改良された[注 12]。
FM TOWNS II
モニタ一体型モデル
1991年(平成3年)11月、FM TOWNS IIと名称を変更。
従来型筐体のCXではメモリウエイトの従来互換/高速モード[注 13]のソフトによる切り替え機能が追加された。
また、トリニトロンモニタ一体型のモデル、UX(386SX-16MHz)を発売した。UXではソフトからの電源制御は削除され、CD-ROMドライブはフロントローディングタイプに変更された。
メモリはノーウェイトであるが、バス幅が16ビットの386SXを搭載するため、速度的には三代目までの機種やCXの互換モードとほぼ同じだった[注 14]。
486搭載・横置き型化
1992年(平成4年)秋のHR (486SX-20MHz) / HG(386DX-20MHz)ではビデオデッキのような横置き筐体になり、内蔵CD-ROMドライブはフロントローディングタイプに変更され、
3.5インチ対応のドライブベイはMOなども使えるよう前面に配置され、フロッピーディスクドライブはPC/AT互換機で一般的な1.44MBフォーマットにも対応した。
メンテナンスの容易なプラスチック成型の筐体構造は踏襲され、487SXやODPも専用カード形態で搭載可能とされた。
UX同様のモニタ一体型のUG(386SX-20MHz)がHR/HGと同時発売、後を追うようにUR(486SX-20MHz)も1993年2月に発売された[注 15]。
486搭載機は動作速度が非常に速くなっており、高速モードでは古いソフトの場合マウスの読み取りミスがあるなどの不具合が出た。
なお、富士通はその対策なども兼ね、読み取りの際に割り込みが入る機能を搭載したマウスへ移行した。
白TOWNS
FM TOWNS II HR (上) / MX (下)
1993年(平成5年)秋のMA (486SX-33MHz) / MX (486DX2-66MHz) / ME、1994年春のFM TOWNS発売5周年記念モデルMF/FreshではPC/AT互換機のモニタの流用を意識してHRの本体色を灰色から白に変更し、24kHzのRGB出力を31kHzにコンバートするように仕様変更された。
特に廉価版のME/MF/Freshシリーズでは15kHzのRGB出力も31kHzにコンバートされる[注 16]ほか、コストダウンのために筐体が金属製となった。
この通称白TOWNSと呼ばれる世代ではオーディオ周りのアナログ回路設計が見直され、音質が向上した。内蔵CD-ROMドライブは倍速タイプに変更された。
また内蔵RS-232Cポートにはモデムなどの周辺機器側の高速化を受け、38,400bps以上での取りこぼしを防ぐFIFOバッファメモリが追加された[注 17]。
チューナーカードのリモコン受信口は塞がれた[注 18]。MX/MAではWSS相当の新PCMや1024×768のハイレゾ表示モードがつき、マイクロソフトから「MPC 2.0」の認定を受けている。
この頃からPC/AT互換機の流行を受け、富士通でもPC/AT互換機であるFMVの販売が開始されている。
1994年(平成6年)12月の486DX2機のHAとPentium搭載のHB、1995年(平成7年)2月のHCでもMA/MXの拡張仕様が受け継がれた。
Freshシリーズ同様、15kHzから31kHzへのアップコンバートが標準機能となった。白いHシリーズでは筐体が金属製となり、もう一つのHDD専用ドライブベイと、ステレオのスピーカーが用意された。
ノート/ラップトップ機
TOWNSが発売された当時の液晶ディスプレイでは、FM TOWNSのアーキテクチャ全てを満たすことは不可能で、TOWNSは全期間を通じて、ノート/ラップトップ形態の本体は1機種しかない。
これはMacintoshにPowerBookが存在し、また新規ユーザをめぐっては少なからずPC-9800シリーズやその互換機であるEPSON PCシリーズとも対抗しなければならなかったFM TOWNSにとっては、マーケティング上の大きなハンデとなった。
1992年(平成4年)以降、富士通はWindows3.1の動作を前提とし、TOWNS用アプリケーションソフトとも一定の互換性を有し、ユーザターゲットをTOWNSとラップさせたカラーノートパソコンをラインアップした。これらは前述の理由からTOWNSのアーキテクチャ全てはサポートされず、そのため「FMR50シリーズ」を名乗った。
1995年(平成7年)、唯一のラップトップモデルとして「FM TOWNSII model SN」が発売された。パソコンの普及とそれに伴うシェア争奪戦激化により、ノートパソコン用カラー液晶ディスプレイモジュールの性能が向上し、また価格も大きく下がったためである。
バッテリは搭載せずAC電源動作専用である。この機種は教育市場向けモデルのため一般にはほとんど出回っていない。
なお、SNではUXと同様、ソフトからの電源制御機能は削除されている。
FMV-TOWNS(TOWNSシリーズの終焉)
1995年(平成7年)冬にはWindows 95発売の影響でPC/AT互換機であるFMVのPCIスロットに専用拡張ボードを搭載したハイブリッド機FMV-TOWNSという形態に変わった。
動作モードを前面のスイッチで切りかえ、TOWNSモードは専用カードによるハードウェア支援を受けた上でのエミュレーション形態で動作する。
PC/AT互換機の汎用性を併せ持った反面、独自性が薄れることにもつながった。
また、ベースとなったFMVが当初ALi製Alladin IIチップセットを搭載しPentium 133MHz搭載でも486 100MHz搭載機にさえ劣る程度の性能しか出ない機種[注 19]であったことから、WindowsマシンとしてもTOWNS互換機としても額面通りの性能が出ないことで大きな不評を買った。
富士通専門誌「Oh!FM TOWNS」も、1996年2月号をもって休刊。代わって「FMVファミリー」が創刊され、2000年に休刊するまで刊行されたが、文面でのFM TOWNSの扱いは、あったとしても僅かなコーナーに限られた。
このためTOWNSユーザは情報源をニフティサーブのFTOWNSフォーラム・草の根BBSといったパソコン通信や、同じ1996年にFTOWNSを中心とした有志によって創刊された同人誌「Another TOWNS」(1996年〜2002年。全20号)に頼ることとなった。
またユーザはPC/AT互換機以外に、一部はMacintoshにも流れていった。
当初Fresh相当だった拡張ボードの機能は、モデルを追うごとにMシリーズ相当に近づいていくなどしたが、1997年夏のFMV-TOWNS モデルH20を最後に、FMV-DESKPOWERに統合される形でTOWNSシリーズは終了した。
なお、専用拡張カードはPCIカード形態であるが、その動作にはPCIバス以外にも幾つか信号線が必要で、カードだけを外して普通のPC/AT互換機に搭載しても動作しない。
ただし、チップセット構成がV-TOWNSと同様であるか、特定の機能を持ったチップセットを搭載したマザーボードであれば、マザーボード上に一部改造を施すことで動作可能[注 20]である。
その他
日本IBMのOptions(純正オプション)としてPS/V VisionなどのPC/AT互換機で動作するISA用のFM TOWNSアプリケーションカード[注 21]が1993年(平成5年)12月末に発売されている。
このカードに加え、CD-ROMドライブを準備するとISAスロット搭載のPC/AT互換機でTOWNSソフトを動作させることができた。
販売・広告戦略
1980年代後半の16ビットパソコン市場では、富士通がFM-11・FM-16βと2シリーズで重大な戦略ミス[注 22]を繰り返したこともあり、NECのPC-9800シリーズがROM-BASICマシンからOSマシンへの移行をスムーズに実現すると共に各分野での対応アプリケーションソフトの拡充に成功したことで、ほぼ全ての用途において寡占を実現していた。
このため、富士通は市場シェアの確保を目指し、16ビット以上のCPUを搭載する高性能個人向けパソコンの展開を模索していた。
8ビットパソコンではFM77AVシリーズのマルチメディア機能と低価格が一定の支持を得ており、性能面ではNECのPC-8800シリーズと充分対抗しうる存在であった[注 23]。
FM TOWNSはこの流れを汲み、折りしもシャープから発売され、ホビーパソコン市場でNECによる対抗機種(PC-88VA)に事実上圧勝していたX68000から刺激を受け、CD-ROMを始めとした強化されたマルチメディア機能と32ビットCPUの処理能力という新機軸を武器に、個人向け市場においてPC-9800シリーズでは開拓できない分野の需要を掘り起こし、結果的に個人向け用途においてPC-9800シリーズのシェアと拮抗する存在となるべく企画された[注 24][5]と伝えられる。
プロジェクトが発足すると共に、富士通社内で専用部署が設置され、特別に社内公募にてその構成メンバーが集められた。これは当時の富士通がFM TOWNSに並々ならぬ期待と熱意をかけていたことの証左である。
発売にあたっては広告戦略やイメージ戦略を重視し、意図的に先行情報を流したと伝えられている。
そして、NHKが『富士通が戦略的32ビットパソコンを開発中』とニュースで報じたり、週刊文春で『NECへ挑戦する富士通』との主旨の記事が掲載されたりした結果、人々の注目を集めた。
発売後はパーソナルコンピュータの拡販イベントとしては前例を見ない大規模な、東京ドームを借り切ったイベント「電脳遊園地」が開催され話題となる。
開催は1989年12月9日〜11日、総経費は約10億円、総入場者数は当初目標の10万人を上回ったとされる[6]。
イメージキャラクタは、南野陽子、宮沢りえ、観月ありさなど人気女性アイドルが代々起用された。これによりポスターやノベルティ類も好評で、商品名の浸透と拡販に貢献した。
後期にはタッチおじさんとなった。コマーシャルの楽曲として、ストラヴィンスキーの『春の祭典』やデビュー間もないB'zの『BAD COMMUNICATION』が使用されたことも当時としては斬新で注目を集めた。
ちなみにFM77AVの購買層の移行と取り込みも眼中に置かれ、FM TOWNSの発売とともにFM77AVはFM77AV40SXを最後に販売が打ち切られた。
FM77AVのシステム価格帯は20万円台だったが、当時、まだ高価なパソコンにしか採用されていなかった80386を搭載したFM TOWNSでは、発表時の最廉価モデルのシステム価格は40万円を越えた。
その価格差からFM TOWNSの販売に併せて旧来のFM77AV購買層を取り込もうとする目論見は失敗に終わった。
PC-9800シリーズとの関係
FM TOWNSは当初、NEC PC-9800シリーズとは商品コンセプトが異なり、マーケティングでメインターゲットとするユーザ層も異なっていたため、直接市場で競合することは少なかった。
だが富士通はFM-16β、FMRシリーズとPC-9800シリーズに対して事実上の敗退を繰り返してきた日本国内のビジネス用途向けパソコン市場における自社製品の浸透・占有率の向上を図るべく、ビジネスパソコンとして性能と競合製品に対する価格競争力の点で充分な力を持つこのFM TOWNSを一種の戦略商品として取り扱い、既存のFMRシリーズ用ソフトウェアやハードウェアとの互換性を確保、更にはジャストシステムの「一太郎」など人気実用ソフトウェアの移植も積極的に推進する戦略を取った。
またシリーズ開始当時の段階ではマルチメディア対応が皆無であったPC-9800シリーズに対するニッチ市場適合策として、マルチメディアや教育関連用途向けにFM TOWNSの機能を活かした展開も同時になされ、一定の成功を収めていた。
ところが、その後、1990年代に入ると、マイクロソフトによるMPC認定などのマルチメディア環境の一般化が始まり、NECはPC-9800シリーズをそれに適合させるための開発を本格化させることになる。
その第1陣となったのは、1991年(平成3年)に発売された「PC-98GS」である。
この機種では、PC-9800シリーズの基本機能に加えて球面スクロールなど高度なグラフィックス機能やDSPによる4チャネル出力に対応するサウンド機能が標準で搭載され、ビデオデジタイザにオプションで対応、ハードディスクドライブや(上位機種に)CD-ROMドライブを内蔵、更にMPCへの対応を視野に入れてPC-9800シリーズでは初となる、VGA相当のグラフィック解像度(640ドット×480ライン)がサポートされるなど、FM TOWNSに近いかあるいはそれを凌駕する機能がサポートされた。ただし、これはオーサリング用として開発・発売された一種の実験機で、CD-ROMドライブ非搭載のmodel 1でさえ本体の定価が730,000円[注 25]と極端に高価で一般向けのものではなく、FM TOWNSと市場で直接競合する商品ではなかった。
もっとも、1993年(平成5年)よりNECは自社の主力商品であったPC-9800シリーズの上位・後継機種として、このPC-98GSでの試行錯誤の結果をフィードバックし、より普遍的な形に機能を再編した上で開発されたPC-9821シリーズを大々的に展開するようになる。
標準搭載されるグラフィックスやサウンド機能については、DSPを搭載するなど贅沢な設計であったPC-98GSが高価になりすぎた反省もあって大幅に簡略化され、FM TOWNS単体と比べれば幾分見劣りした。だが、従来のPC-9801シリーズに対してハードウェア・ソフトウェア双方について上位互換性を備え、膨大な既存資産をほぼそのまま持ち越せたこと、それにNECがWindowsを快適に動作させるための高速グラフィックアクセラレータへの対応を積極的に推進したことなどから、このPC-9821シリーズはユーザ層の強い支持を集めた。また、NECが長い時間をかけて良好な関係を築き上げてきたサードパーティー各社の支持を背景として、多彩な周辺機器や拡張機能が提供され、加えて日本国内シェア1位だった寡占状態から生まれる利点から、Pentium、Pentium Pro、そしてPentium IIとインテルによる発表から間髪入れずに次々に搭載された最新CPU[注 26]による基本性能の向上もあって、FM TOWNSが得意としたマルチメディア領域は次第に、そして急速に脅かされていくことになった。
X68000シリーズとの関係
FM TOWNS登場当初、先行していたシャープ製パソコンX68000陣営は少なからず脅威を感じていたが、実機が登場した段階では、まだ周辺環境が未整備であったことから、それは杞憂に終わった。
さらにFM TOWNSの周辺環境が整備されて行くにつれ、その方向性の相違が明らかとなっていったため、直接のライバルというよりもそれぞれ独自の道を歩んでいくことになる。
同じホビーパソコンでありながらも、最終的にFM TOWNSは一般的なユーザを獲得し、X68000は先鋭的なユーザを獲得するに至った。
FM TOWNSにおいてはコンピュータ専業メーカーである富士通の威信をかけた部分もあり、数多くの派生機種が発表され、広告戦略も比較的大規模なものであった。
加えて商品寿命もPC/AT互換機の台頭のスピードから考えるとかなり長寿であったと見なせる。
また、光ディスクをメインのメディアとして用い、高精細多色表示でAVと高い融合性を持つという、2010年代もなおPCの基本形となっているスタイルを先駆したという歴史的役割も大きい。
ちなみに、ほとんど活用されずに終わったが(存在すら知らないユーザすら多かった)ICメモリーカードスロットも初代機より搭載されている。
対してX68000は家電メーカーのテレビ事業部門が単独で展開していたこともあり、基礎体力の違いから思うように派生機種の展開ができず、広告戦略もごく小規模なものに留まり、最終的にはシャープ本体から疎外され、終焉を迎えた。
そんな中、X68000はFM TOWNSに先行して様々なホビー利用形態を提案し、実質上はその質においてFM TOWNSよりも先行しており、非常に健闘し、結果的にFM TOWNSの新用途を開拓し、牽引した側面もあった。
また、当時ようやく一般の事務所や制御用途に「使える」ようになったことから、パソコンの用途がホビーから実務へと大きくシフトし始めた時代において、旧来の慣習的なホビー市場は縮小の方向に向かっていた。
シャープ側では、当初計画されていた32ビットパソコンにおいても開発から発売までに、その資金面・仕様においてかなり迷走したと伝えられている[注 27]。
結果、登場したのは「より高速のX68000」であるX68030に留まり、それはX68000シリーズのその後の運命を決定づけた。
一方、FM TOWNSは一般ユーザを主なターゲットに捉えたことから、自ずとより安価でかつ高性能な家庭用ゲーム機や、PC/AT互換機にその座を譲ることになる。
この流れはWindowsの普及の始まりによって確定的となり、マーティーを投入しても抗らうことはできなかった。
富士通とシャープ、メーカーレベルで見れば対等に見えたこの2機種の関係も、実質上の事業規模で見るならば、まさに巨人と小人の関係であった[注 28][注 29]。
当時、パソコンにおいて雑誌メディアが主体だった頃、よくこの二機種の比較が取り上げられることが多かったが、その多くは単にパソコンの単体スペックのみを争う内容であり、2000年代時点でのパソコンが(Macintoshを除けば)1つのアーキテクチャで統一された時代から見れば特異なものであった。
しかしながら、その背景にあったライバル意識は、結果的に優れたフリーウェアの充実という形で結実した側面もあり、これもまたその時代ならではの特異なものであった。
FM TOWNS - Wikipedia
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FM TOWNS 時代(Google+コミュニティ)
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PC-6000シリーズの頂点、六本木パソコンこと「NEC PC-6601SR」
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FM Towns Marty VS FM Towns II Fresh
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2月28日 パソコンが変わる、富士通から。
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FM TOWNS 新登場 CM 南野陽子
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1996年頃のCM 富士通タッチおじさん 来て見て、さわって富士通のパソコン
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“総、天、然、ショック。”が進化を遂げた! FM77AVシリーズ2代目「FM77AV20/40」
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ハイドライドの内藤氏によるPC-8001向け新作ゲーム「New CITY HERO」BEEPが試遊台を設置、非売品
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PC-6001とよく似たカラーリングの小型パソコン「SANYO PHC-25」
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FM TOWNS DATABASE
ここはFM TOWNSに関する情報を集積して残しておこうというページです。
Oh!FM TOWNSやFMシャトル、FMサークルニュース、Another TOWNSなどの資料から情報を拾っては少しずつ更新しています。
(長期連休があると作業が進むのですが、普段は中々はかどりませんね)
なお、ソフトの発売日や価格等の情報はまだまだ正確とは程遠い状態ですので注意願います。
新しいソースが見付かり次第順次修正していっていますが、ソースによって発売日が違ってたりとか、そもそも発売がジリジリ遅れていくソフトがやたら多かったり・・・。
TAKERUで販売していたソフトは価格改訂があったりするようなのですが、これもほとんど把握できていません。
☆☆FM-TOWNSソフトリスト☆☆('17.06.10 更新)
==== FM TOWNS Software List ====
おそらく市販ゲームの大多数はカバーしていると思いますが、まだまだ抜けがあるようです。
また、詳細ページを少しずつ作りつつあります。
ゲームソフトかホビー系のツール類であることを基準にリストアップするソフトを選んでいます。
なお、TOWNSの特徴として幼児向けのソフトが異常に多いのですが、
「Kid Pix」などの完成度の高いツールを除き、ここでは除外しています。
また、FMR-50版のMistyシリーズや光栄のSLG、VINGのパラメデスなどもTOWNS上で動作するものと思われますが、対応するTOWNS専用版があるソフトは除外しています。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/towns.html
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☆FM-TOWNS雑誌掲載ソフトリスト☆('15.01.25更新)
==== FM TOWNS Software List on Magazines ====
徐々にデータを追加しつつあります(なかなか進みませんが・・・・)。便宜上おすすめの評価を付けていますが、主観的なものなのであまり気にしないでください。
○FM-TOWNSモデルリスト('15.04.21更新)
==== FM TOWNS All Models ====
TOWNS全モデルのリストです。一般向けのモデルはほぼカバーできていると思います。
ただ、文教モデルに関してはデータ抜けが多いです。
(機種名を4つ追加、1つ訂正しました('15.04.21))
○FM-TOWNS関連書籍リスト('16.04.19更新)
==== FM TOWNS Related Books ====
TOWNS関連書籍のリストです。Amazonで買い集めながら調査を進めています。
(もう自分の部屋は怪しいパソコン本だらけです・・・。)
最近は逆にAmazonにどんどん画像をアップしていっています。
なんか今ごろ外国でTOWNSに関する怪しい本が出てるみたいですが、Wikipediaの情報の丸写しらしいので気を付けて下さい。そもそも元になっているTOWNSに関するWikiのページ自体、完全に妄想全開なのですが・・・(TOWNSのページなのになぜか他機種の賛美ばかり)。
◎勝手に移植('15.02.01更新)
勝手に他の機種用のプログラムをTOWNSに移植しています。現在でもヒマをみて進めています。完全に自己満足の世界ですね。
・FM-TOWNSⅡFresh ESの内蔵電池交換('12.05.07更新)
ずっと切れたままになっていたTOWNSの内蔵電池を交換しましたが、えらく大変でした・・・
・FM-TOWNS小ネタ集('13.05.13更新)
TOWNSに関する裏話や小ネタなどのページです。・・・というか、ほとんど自分のたわごとです。
・FM-TOWNSの戦略でまずかったと思われる点('12.09.23更新)
人は失敗から学ぶ・・・とかいいつつ、ただのぼやきですね。
・FM-TOWNS小技集('15.02.09更新)
隠しコマンドなどの小技を紹介していこうと考えています。
・移植にチャレンジ('14.08.16更新)
8ビット機の一線級の市販ソフトをF-BASIC386を使ってTOWNS上に持ってこようという壮大な(?)計画です・・・
FM-7もPC-88もそうだったのですが、TOWNSというのは特に奥が深いマシンで使いだしたら楽しくてもう社会復帰できない位
(実際、できてないかも・・・)遊べました。
F-BASIC386の自由度もさることながら、フリーウェアで様々なツール類があってレイトレはできるわディスクの解析はできるわ・・・
高速移動時の相対性理論による時間の遅れを計算したり、ドラッケンのデータを解析して全員に最強の武器を持たせたり、自動迷路作成プログラムを作ったりとか、時間を忘れて遊んでました。
まさにTOWNSはワクワク感のある最後のパソコンでしたね。
フリコレやOh!FMTOWNSに付いてくる付録のCD・FD、あと各サークルの発行していたディスクマガジン類の膨大なデータは今でも完全には把握できておらず、少しずつ整理を進めています。
ディスクマガジンだけで百数十枚、フリコレやソフコン等のソフト満載のCDが20枚、ネットで入手した大量のフリーソフトに、FMサークルプログラムサービスや富士通がイベントで配布したソフトなども合わせると気が遠くなるような量です。
あと、後のほうになってソフトが値崩れしてくるとここぞとばかりに遊びそうにないようなソフトまで買いまくりました
(一度、店にある全てのTOWNS用ソフトが1000円になっていた時にマジで1本残らず買い込んで店員に笑われちゃいました)。
このため、立ち上げたことすらないソフトが押し入れの中に大量に眠ってたりします。
シムアントとかサイレントメビウスとか・・・囲碁大将位なんてのもあります。
早く引退してこのへんのソフトで遊びたいです。
このFM TOWNSなのですが、F-BASIC386が標準搭載されていなくて、TOWNS-Gearしか付いてこなかったのは良くなかったですね。
初代TOWNSにはテキストエディターやコンソール画面すら付いてこなくて、何かを作るにはTOWNS-Gearを使うしかなかったのですが、フロッピーベースでは(CD-ROMベースでもですが)メチャクチャ動きが重くて使い物になりませんでした。目指したものは今のhtmlみたいな世界だったのかもしれませんが・・・。
あと、Visual-BASICなどと同じで、基本的にTOWNS-Gear用のアプリは雑誌や書籍等に掲載して配布することができませんでした。
元々ソフトがほぼゼロの状態でスタートしたマシンにこれはまずかったですね。
また、Oh!FMやベーマガ等に掲載されるプログラムは当然ながらほとんどがF-BASIC386で組まれているのですが、標準装備では走らせることができないという困った状態になっていました。
結局、20人ぐらいいた周囲のTOWNSユーザーの全員がF-BASIC386を買っていたようです。
あと、TOWNS-Gearを使っていた人は一人もいませんでした・・・。
しかし、かなりの長期間に渡って富士通はこのTOWNS-Gearをゴリ押ししてましたね(まるでAKBの真ん中みたいに・・・)。
当然ながら最後までTOWNS-Gearが普及することはありませんでしたが。
逆にF-BASIC386は1本25,000円もしたので、富士通の売上には相当貢献したでしょうね。
個人ユーザーの大半は持っていたのではないでしょうか。
まあ、今考えたらF-BASIC386をTOWNS-Gearもどき(というかハイパーカードもどき)にされなくて良かったと思えなくもありません。
GUI志向のTOWNS-GearがあったおかげでF-BASIC386は純粋なBASICとして残ることができたのではないかと思います。
お陰さまでFM-7やPC-88/98等のプログラムをガンガン移植することができました。
F-BASICV3.0の流れを汲んでいるF-BASIC386は妙な構造化や「Visual~」的改造がされず
元8ビット機ユーザーにとって非常に使いやすいものでした。
結局普及することは無かったTOWNS-Gear。TOWNS登場時は唯一の開発環境でした。
使い方によっては重宝しそうですが、あそこまで前面に押し出すことはなかったように思います。
あと、TOWNSで良かったことといえばFMR-50シリーズ用のソフトがそのまま動いたということでしょう。廉価なアシストシリーズやQuick-C、他にもVZエディタなどが動いて大変に助かりました。大学の頃のレポート類はいつもTOWNSで作っていました。
NIFTYにあったFMR-50用のフリーソフト類もかなり良かったです。
エゴロジーというファィル管理ソフトは本当に便利でしたし、ゲームに関しても連珠やブロック崩しなど遊べるものがありました。
最初のころはTOWNS用ではまともなワープロソフトが無くて、最初に出たテラTOWNSというのを買ったのですが、ちょっと動かすとすぐ暴走して完成品とはとても言えないレベルの代物でした(32,000円もしたのに・・・。しかも、このテラTOWNS、Oh!FM誌では手放しでベタ褒めされていました。マジで記事を書いた人物と日本マイコン販売の間に何らかのつながりがあったに違いありません)。
結局そのテラTOWNSは速攻で売り飛ばしてFMR用のアシストワード(9,700円)をずっと使ってました
(これは動作安定で一度たりとも暴走することはありませんでした)。
C言語でも期待のLucid-CもHigh-Cもアナウンスばかりで全然発売されなくて、しばらくの間はFMR用のQuick-Cを買って使ってました。
もうMS-DOS様々です。
High-Cは後で出てから買ったのですが、結局買っただけで全然使いませんでした(もったいない)。
というのは、F-BASIC386にコンパイラが出てしまったのでHigh-Cを使う必然性が無くなってしまったからです。
コンパイルしたEXPファイルならF-BASICを持っていなくともプログラムを実行できますし。
ただ、F-BASIC386はファィル操作関連のコマンドがあまりにも貧弱で困りました・・・・
って隠し機能になってたとは・・・・(小技のページ参照)。
TOWNSの発売当初は富士通がプログラムを組める人向けにHigh-C(まだ未発売で、市販版が出たのは遥か後のことでした)をタダで貸し出ししていたのですが、当時の自分はまだC言語をマスターしていなかったのでそれに乗ることができませんでした。
もうちょっと前にC言語を使えるようになっていればと悔やまれます(卒論はC言語のプログラムだったのですが・・・)。
実際問題として初期はMS-DOSが非常に役に立ちました。
FMRとの互換性があったおかげで最初から大量のソフトが利用可能でした。
ただ、富士通はTOWNSのMS-DOSをことあるごとにマイナーバージョンアップし、その度にユーザーは数千円程度のお金を払わなくてはなりませんでした。しかも、一度バージョンアップをスキップすると次のが受けられなくなるシステムになっており、MS-DOSを維持するだけで何万円もかかりました。
その変更内容も機能的には全然変わらないレベルのもので、単純に「手軽に利益を上げたい」目的なのは明らかでした。
数回は我慢したのですが、途中でさすがにお金が続かなくなってバーションアップをやめざるを得ませんでした。
(※今度いくらかかったか集計してみたいと思います。)。
PC-98ではこんなことは無かったように思います。
こんなところで初期投資を回収しようというのは余りにも悪質ですよね。
富士通のマシンは好きでも富士通という会社自体を好きな人があまりいないのはこうしたユーザー軽視(というか、積極的に搾取してやろうとする)姿勢があるからに違いありません。
そういえば、富士通ではTOWNSに386が採用されることが決まる前、68000を2個積んだマシンが試作されてたそうです。
あやうくまたプログラマー泣かせの仕様になるとこでしたね。
TOWNSになってもYamauchiコマンドでデータを転送とかマジでアホすぎます・・・。
(このマシン、どっかに写真があった気がするので探してみます)
それに、MS-DOSのソフト無しでどうする気だったんでしょうか・・・。
まだLinuxも無かったでしょうから、68000ならOS-9積むしかないですよね。
これ絶対に市場では2年ともたなかったでしょうね・・・(まさに超マニア向け)。
・・・FM-11ユーザーがこぞって乗り換えそうですけど。
'96年にOh!TOWNS誌が廃刊になって、TOWNSユーザーのよりどころはAnother TOWNS誌に移ったわけなのですが、表紙がとっても同人誌っぽい(いや、別に同人誌を馬鹿にするつもりはないのですが)ので嫁に見つからないように苦労しました。
記事自体はメチャ硬いんですけど、さすがに表紙に不思議の国のアリスがTOWNSを持ってポーズをしていたりすると、家族に不審の目で見られますわな・・・(まあ、Oh!FMとかI/Oとかベーマガが大量にある部屋自体、もう怪しさ満点ですけど)。
TOWNSユーザーのよりどころAnother TOWNS誌。
内容は大変硬いのに表紙がとってもアレなので嫁に見つけられないように苦労しました。
この場を借りてF-BASIC386で組んだ未公開プログラム群の一部を紹介させていただきます。
FM-7やPC-88からの移植は非常に楽でした。F-BASIC386は8ビット機に対してBASICとしての互換性が高いうえ、速い、ドット数が多い、色数が多いという至れり尽くせりの言語で本当に楽しめました。おまけにシステムCD-ROM上のデータも使えたので、背景や効果音、BGMなども比較的簡単に付けられました。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/towns.html
http://www.geocities.jp/ahirudanna/
(解説)
左上からツクモの「野球拳」の勝手移植。意外な完成度を誇りますが当然配布は不可です。
右上が他機種(選べます)を潰して遊ぶ問題作「TSUBUSE」(問題なので配布していません)。
左下は開発途中で投げ出されているRPG「SWORD MASTER」。一応モンスターとの戦闘や店なども組まれています。システムとしてはほぼ完成しているのですが、ストーリーがまったく思い付かずそのままになっています。
右下のHEARTFULは作ってみて試しに友人にプレイしてもらったら全く面白くなくて30年間お蔵入りになっている幻の(?)作品です。グラフィック的には頑張っていたのですが・・・。何とか面白く改造して公表したいところです。
左上はシューティングゲーム「ZZZ」です。F-BASIC386のCDのデータを使用するとゲームに簡単に音声メッセージ・背景・BGMなどを付けることができましたが、BASICのバージョンが変わるとCDの中身が変わってしまい使えなくなるという欠点がありました。特にCDによるBGMはファイルをコピーする訳にもいかず、ちょっと困ったことになります。というわけで、これも配布できない状態になってます。
右上は「TOWNS PIANO」です。BGM検討用で、FM音源とPCM音源の各音色に対応したキーボードになります。
左下は「256色デモ」です。F-BASIC386を買ってきて(そう、F-BASIC386はTOWNS発売よりもちょっと遅れて登場しました)まず最初に感動したのが1677万色256色モードでした。
まったくマッハバンドの出ないスムーズなグラデーションを次々に表示させて悦に入るためのプログラムです。
右下はRPGの
「ザ・ラビリンス+」
です。I/O誌に掲載されたもののバージョンアップ版になります。
内容的に公開されているDark Dungeonとの類似性が高いので(方向性はかなり違いますが)公開していません。
あと、F-BASIC386には超強力なスプライト機能も付いていたのですが、そもそもPUT文自体が非常に高速だったので(拡大や重ね合わせができましたし)あまり使いませんでした。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/towns.html
http://www.geocities.jp/ahirudanna/
ここは1980年代の往年のホビーパソコン(FM-7/PC-88~FM TOWNSあたりまで)に関するページです。
また、昔自分が作ったプログラムなども公開しています。
FM-7とPC-88に関しては他に非常に立派なまとめサイトがあるのですが、FM TOWNSに関してはそのようなサイトが見当たらなかったため、少しずつ資料を集めてデータベースを構築しつつあります。
本当はまとめ中心の硬派なページにする予定だったのですが、段々と脱線してきて自分のたわごとの比率が増えてきてしまい、データベースというよりは落書き帳に近くなってきました(FM TOWNSの資料だけは真面目に集めていますが・・・)
最近はAmazonやヤフオク等で古い書籍を集めてるのですが、色々なものがあって中々面白いです。
ものすごく丁寧に作られた解説本もあれば、えらく初心者向けの本などもあります
(明らかに解説している側がコマンドを理解してないものもあったりとか・・・)。
特に、FM TOWNS関連は怪しい本が多いですね。
TOWNS君とピーコさんが会話調でパソコンとは何かを解説する本などはシュール過ぎて笑えます。
昔のPCに関するホームページ
http://www.geocities.jp/ahirudanna/
ekubo goto
28 週間
概要
FM-7 (FM77AV) シリーズのオーディオ・ビジュアル (AV) 機能の充実という流れを汲んだ後継機で、西和彦の提案で世界で初めて全モデルにCD-ROMドライブを標準搭載した[1]。
また、ビジネス向けのFMR-50シリーズと上位互換性を持っていた。
名称は初代FM TOWNSの開発コードネームの"Townes"[注 1]から"e"を取ってそのまま商品名にしたとも、当初予定していた"Town"の商標を他の家電メーカー[注 2]が先に登録したために止むなく"s"を付けたともされる[2]。
タウンズ、ウンズ[3]等と略された。FMRシリーズと合わせて、FMR/TOWNSシリーズとも称されることもあった。
FM TOWNSは日本初のCD-ROMドライブ標準搭載パソコンである[注 3]。
当時としては画期的な1677万色中256色発色機能やPCM音源を標準搭載し、強力なグラフィック機能やオーディオ機能を誇っていた。
また、当時の家庭用ゲーム機では一般的なスプライト機能も搭載されており、ゲーム用プラットフォームとしても当時の人気機種だったシャープのX68000に劣らぬ能力を持っていた。
全ユーザが386以上を使用していることを前提にできること、DOSエクステンダを標準としたことから、当時は32ビット機でもリアルモードで単なる高速な16ビット機として使われていることが多かった他機種と比べ、
TOWNSではほとんどのアプリケーションが32ビットプロテクトモードを利用していたため、動作速度やメモリ使用効率での大きなアドバンテージが有った[1]。
その高スペックを生かして富士通は、「ハイパーメディアパソコン」のキャッチコピーでマーケティングを展開した。
富士通は元々FMRシリーズなどで教育機関において一定のシェアを持っていたこともあり、マルチメディア機能を生かした、教育分野向けのソフトウェアや、ゲームソフトが充実していた。また、廉価版のマーティー (Marty) も発売された。
「FM-TOWNS」とFM-7のようにハイフン入りで表記されることもあるが、正しくはハイフンなしの「FM TOWNS」である。
FM TOWNS
一般にはFMRシリーズをベースに開発されたとされ[注 4]、FMR-50型番の機種と一定の互換性を備えている。
CD-ROMと3.5インチFDD、電源スイッチ、音量のレベルメータなどを正面に配した縦型のプラスチック成型の独特の筐体に、Intel 80386を搭載し、
マウスによるGUIと、ゲームパッドによる操作を基本とした。その他にもFM音源ステレオ6音、PCM音源ステレオ8音を標準搭載した。
GUIによる独自のシェルを標準搭載したTownsOSが専用OSである。内容的にはMS-DOSをDOSエクステンダと呼ばれるモジュールで拡張し386プロテクトモードでの動作を可能にしたもので、
各種マルチメディアAPIに対応していた。メモリ使用上の制約はMS-DOSより大幅に改善されたが、セグメントを跨ぐアクセスに関しては問題も多く後述のように論議の的となる。
FMRシリーズとはメモリー・マッピングやBIOS等が異なったが、FM TOWNS専用版MS-DOSで起動することによりFMRシリーズ用のアプリケーションやフリーウェアの多くが動作した。
筐体のサイドパネルはスライド式のロックを解除すると容易に外すことができ、メモリ (SIMM) の増設などが簡単に行えた。
また、筐体上部にはキャリングハンドルとメモリカード(電池でバックアップされたSRAMディスク)用のICメモリカード(PCカード)スロットを装備していた[注 5]。
専用RGBモニタは主にトリニトロンを使用し、これらはソニーのOEM品であった。
これらのモニタは当初、複合同期や15/24/31kHzの3つの水平同期周波数に対応していたが、後期の機種ではコストダウンのため、PC本体側で15kHz信号を31kHzに変換出力可能として、PC/AT互換機用モニタの流用が図られるようになっている。
発表当時を含むその背景と概要
FM TOWNSが発売されると、モトローラの68000シリーズの搭載を期待していた旧来の8ビット時代のFMユーザや、先にシャープから発売されていた、同じくマルチメディア指向と目されるX68000のユーザを中心として賛否両論が沸き起こった。
現代から技術的に評価すれば、後にIA-32と呼ばれ長く主流の座にあったアーキテクチャの始祖である80386を存分に活用することを前提としているなど、それなりに思い切ったコンセプトではあったのだが、
それまでの8086やMS-DOSのネガティブイメージを持ち出すなど、その類の業界メディアによって賛否の両方が煽られていたというのが、その実態という所ではあろう。
また、本体同時発売のゲーム「アフターバーナー」において潜在的なポテンシャルの高さを誇示したものの、プログラムの完成度の低さ[注 6]が特に初期には目立った。
キーボードが別売であった
CD-ROMの読み出し速度[注 7]
スプライトの表示性能
初代機のメインメモリ/VRAMのウェイトの多さ[注 8]
テキスト専用のVRAMを持たない[注 9]
F-BASIC386の使い勝手が悪い[注 10]
などが当時の主な指摘点である。
後年の『Oh!FM TOWNS』の記事によると、 CD-ROMや80386が採用されたのはアスキーの西和彦の影響があった ということである[4]。
その出航ではいろいろと物議を醸し、発売当初の専用ソフトウェアラインアップもあまり冴えない状況であったが、時間とともに優秀なソフトウェアやサードパーティーからの支援に恵まれるようになる。
また、ソフトウェアコンテストを旺文社と共同で実施し、そのために本体と開発環境など一式を学校法人向けに無償で提供したほか、フリーソフトウェアをユーザから集めてCD-ROMで実費配布する試みなどの営業施策が功を奏し、
若年層やクリエイターを中心に根強いユーザを掴むに至った。
なお、逸話として、FM TOWNSには当時大人気だったイースシリーズのゲームソフトウェアが一作も発売されていない。
当時、日本メーカーから発売されていたパソコン及び据え置き型コンシューマー機にはもれなく移植されていたタイトルであったが、なぜかFM TOWNSには、最後まで遂に移植・発売されることはなかった。
宣伝や展開は富士通の総力を結集するような大規模なもので、南野陽子、宮沢りえ、観月ありさら当時のトップアイドルを起用してのCMの連打、
年2回全国での一斉イベント開催(当初は東京地区においては東京ドームを全館借り切りだった)のイベントなどが行われた[要出典]。
国内では前例が少ないオリジナルCD-ROMマルチメディアタイトルを揃えるため、各ソフトメーカーには機材援助、買い取り本数保証などの支援が惜しまれなかった。[要出典]
二代目以降
CD-ROMを取り出す際、その回転が止まらないまま出てくるなどの不具合[注 11]は1989年(平成元年)11月の二代目モデルで改良され、
初代モデルでもメーカーによるBIOS ROMの交換サービスによりCD-ROMの読み出し速度が改良された。
その一方では1990年(平成2年)10月の三代目10F/20F/40H/80Hシリーズで落ち着くまで本体の拡張スロットの構成を毎回変更するなどの不安要素もあった。
三代目ではVRAMのメモリウェイトもI/O操作で少なくすることができるようになった。TownsOSやF-BASIC386なども本体が発売されるたびに少しずつ改良された[注 12]。
FM TOWNS II
モニタ一体型モデル
1991年(平成3年)11月、FM TOWNS IIと名称を変更。
従来型筐体のCXではメモリウエイトの従来互換/高速モード[注 13]のソフトによる切り替え機能が追加された。
また、トリニトロンモニタ一体型のモデル、UX(386SX-16MHz)を発売した。UXではソフトからの電源制御は削除され、CD-ROMドライブはフロントローディングタイプに変更された。
メモリはノーウェイトであるが、バス幅が16ビットの386SXを搭載するため、速度的には三代目までの機種やCXの互換モードとほぼ同じだった[注 14]。
486搭載・横置き型化
1992年(平成4年)秋のHR (486SX-20MHz) / HG(386DX-20MHz)ではビデオデッキのような横置き筐体になり、内蔵CD-ROMドライブはフロントローディングタイプに変更され、
3.5インチ対応のドライブベイはMOなども使えるよう前面に配置され、フロッピーディスクドライブはPC/AT互換機で一般的な1.44MBフォーマットにも対応した。
メンテナンスの容易なプラスチック成型の筐体構造は踏襲され、487SXやODPも専用カード形態で搭載可能とされた。
UX同様のモニタ一体型のUG(386SX-20MHz)がHR/HGと同時発売、後を追うようにUR(486SX-20MHz)も1993年2月に発売された[注 15]。
486搭載機は動作速度が非常に速くなっており、高速モードでは古いソフトの場合マウスの読み取りミスがあるなどの不具合が出た。
なお、富士通はその対策なども兼ね、読み取りの際に割り込みが入る機能を搭載したマウスへ移行した。
白TOWNS
FM TOWNS II HR (上) / MX (下)
1993年(平成5年)秋のMA (486SX-33MHz) / MX (486DX2-66MHz) / ME、1994年春のFM TOWNS発売5周年記念モデルMF/FreshではPC/AT互換機のモニタの流用を意識してHRの本体色を灰色から白に変更し、24kHzのRGB出力を31kHzにコンバートするように仕様変更された。
特に廉価版のME/MF/Freshシリーズでは15kHzのRGB出力も31kHzにコンバートされる[注 16]ほか、コストダウンのために筐体が金属製となった。
この通称白TOWNSと呼ばれる世代ではオーディオ周りのアナログ回路設計が見直され、音質が向上した。内蔵CD-ROMドライブは倍速タイプに変更された。
また内蔵RS-232Cポートにはモデムなどの周辺機器側の高速化を受け、38,400bps以上での取りこぼしを防ぐFIFOバッファメモリが追加された[注 17]。
チューナーカードのリモコン受信口は塞がれた[注 18]。MX/MAではWSS相当の新PCMや1024×768のハイレゾ表示モードがつき、マイクロソフトから「MPC 2.0」の認定を受けている。
この頃からPC/AT互換機の流行を受け、富士通でもPC/AT互換機であるFMVの販売が開始されている。
1994年(平成6年)12月の486DX2機のHAとPentium搭載のHB、1995年(平成7年)2月のHCでもMA/MXの拡張仕様が受け継がれた。
Freshシリーズ同様、15kHzから31kHzへのアップコンバートが標準機能となった。白いHシリーズでは筐体が金属製となり、もう一つのHDD専用ドライブベイと、ステレオのスピーカーが用意された。
ノート/ラップトップ機
TOWNSが発売された当時の液晶ディスプレイでは、FM TOWNSのアーキテクチャ全てを満たすことは不可能で、TOWNSは全期間を通じて、ノート/ラップトップ形態の本体は1機種しかない。
これはMacintoshにPowerBookが存在し、また新規ユーザをめぐっては少なからずPC-9800シリーズやその互換機であるEPSON PCシリーズとも対抗しなければならなかったFM TOWNSにとっては、マーケティング上の大きなハンデとなった。
1992年(平成4年)以降、富士通はWindows3.1の動作を前提とし、TOWNS用アプリケーションソフトとも一定の互換性を有し、ユーザターゲットをTOWNSとラップさせたカラーノートパソコンをラインアップした。これらは前述の理由からTOWNSのアーキテクチャ全てはサポートされず、そのため「FMR50シリーズ」を名乗った。
1995年(平成7年)、唯一のラップトップモデルとして「FM TOWNSII model SN」が発売された。パソコンの普及とそれに伴うシェア争奪戦激化により、ノートパソコン用カラー液晶ディスプレイモジュールの性能が向上し、また価格も大きく下がったためである。
バッテリは搭載せずAC電源動作専用である。この機種は教育市場向けモデルのため一般にはほとんど出回っていない。
なお、SNではUXと同様、ソフトからの電源制御機能は削除されている。
FMV-TOWNS(TOWNSシリーズの終焉)
1995年(平成7年)冬にはWindows 95発売の影響でPC/AT互換機であるFMVのPCIスロットに専用拡張ボードを搭載したハイブリッド機FMV-TOWNSという形態に変わった。
動作モードを前面のスイッチで切りかえ、TOWNSモードは専用カードによるハードウェア支援を受けた上でのエミュレーション形態で動作する。
PC/AT互換機の汎用性を併せ持った反面、独自性が薄れることにもつながった。
また、ベースとなったFMVが当初ALi製Alladin IIチップセットを搭載しPentium 133MHz搭載でも486 100MHz搭載機にさえ劣る程度の性能しか出ない機種[注 19]であったことから、WindowsマシンとしてもTOWNS互換機としても額面通りの性能が出ないことで大きな不評を買った。
富士通専門誌「Oh!FM TOWNS」も、1996年2月号をもって休刊。代わって「FMVファミリー」が創刊され、2000年に休刊するまで刊行されたが、文面でのFM TOWNSの扱いは、あったとしても僅かなコーナーに限られた。
このためTOWNSユーザは情報源をニフティサーブのFTOWNSフォーラム・草の根BBSといったパソコン通信や、同じ1996年にFTOWNSを中心とした有志によって創刊された同人誌「Another TOWNS」(1996年〜2002年。全20号)に頼ることとなった。
またユーザはPC/AT互換機以外に、一部はMacintoshにも流れていった。
当初Fresh相当だった拡張ボードの機能は、モデルを追うごとにMシリーズ相当に近づいていくなどしたが、1997年夏のFMV-TOWNS モデルH20を最後に、FMV-DESKPOWERに統合される形でTOWNSシリーズは終了した。
なお、専用拡張カードはPCIカード形態であるが、その動作にはPCIバス以外にも幾つか信号線が必要で、カードだけを外して普通のPC/AT互換機に搭載しても動作しない。
ただし、チップセット構成がV-TOWNSと同様であるか、特定の機能を持ったチップセットを搭載したマザーボードであれば、マザーボード上に一部改造を施すことで動作可能[注 20]である。
その他
日本IBMのOptions(純正オプション)としてPS/V VisionなどのPC/AT互換機で動作するISA用のFM TOWNSアプリケーションカード[注 21]が1993年(平成5年)12月末に発売されている。
このカードに加え、CD-ROMドライブを準備するとISAスロット搭載のPC/AT互換機でTOWNSソフトを動作させることができた。
販売・広告戦略
1980年代後半の16ビットパソコン市場では、富士通がFM-11・FM-16βと2シリーズで重大な戦略ミス[注 22]を繰り返したこともあり、NECのPC-9800シリーズがROM-BASICマシンからOSマシンへの移行をスムーズに実現すると共に各分野での対応アプリケーションソフトの拡充に成功したことで、ほぼ全ての用途において寡占を実現していた。
このため、富士通は市場シェアの確保を目指し、16ビット以上のCPUを搭載する高性能個人向けパソコンの展開を模索していた。
8ビットパソコンではFM77AVシリーズのマルチメディア機能と低価格が一定の支持を得ており、性能面ではNECのPC-8800シリーズと充分対抗しうる存在であった[注 23]。
FM TOWNSはこの流れを汲み、折りしもシャープから発売され、ホビーパソコン市場でNECによる対抗機種(PC-88VA)に事実上圧勝していたX68000から刺激を受け、CD-ROMを始めとした強化されたマルチメディア機能と32ビットCPUの処理能力という新機軸を武器に、個人向け市場においてPC-9800シリーズでは開拓できない分野の需要を掘り起こし、結果的に個人向け用途においてPC-9800シリーズのシェアと拮抗する存在となるべく企画された[注 24][5]と伝えられる。
プロジェクトが発足すると共に、富士通社内で専用部署が設置され、特別に社内公募にてその構成メンバーが集められた。これは当時の富士通がFM TOWNSに並々ならぬ期待と熱意をかけていたことの証左である。
発売にあたっては広告戦略やイメージ戦略を重視し、意図的に先行情報を流したと伝えられている。
そして、NHKが『富士通が戦略的32ビットパソコンを開発中』とニュースで報じたり、週刊文春で『NECへ挑戦する富士通』との主旨の記事が掲載されたりした結果、人々の注目を集めた。
発売後はパーソナルコンピュータの拡販イベントとしては前例を見ない大規模な、東京ドームを借り切ったイベント「電脳遊園地」が開催され話題となる。
開催は1989年12月9日〜11日、総経費は約10億円、総入場者数は当初目標の10万人を上回ったとされる[6]。
イメージキャラクタは、南野陽子、宮沢りえ、観月ありさなど人気女性アイドルが代々起用された。これによりポスターやノベルティ類も好評で、商品名の浸透と拡販に貢献した。
後期にはタッチおじさんとなった。コマーシャルの楽曲として、ストラヴィンスキーの『春の祭典』やデビュー間もないB'zの『BAD COMMUNICATION』が使用されたことも当時としては斬新で注目を集めた。
ちなみにFM77AVの購買層の移行と取り込みも眼中に置かれ、FM TOWNSの発売とともにFM77AVはFM77AV40SXを最後に販売が打ち切られた。
FM77AVのシステム価格帯は20万円台だったが、当時、まだ高価なパソコンにしか採用されていなかった80386を搭載したFM TOWNSでは、発表時の最廉価モデルのシステム価格は40万円を越えた。
その価格差からFM TOWNSの販売に併せて旧来のFM77AV購買層を取り込もうとする目論見は失敗に終わった。
PC-9800シリーズとの関係
FM TOWNSは当初、NEC PC-9800シリーズとは商品コンセプトが異なり、マーケティングでメインターゲットとするユーザ層も異なっていたため、直接市場で競合することは少なかった。
だが富士通はFM-16β、FMRシリーズとPC-9800シリーズに対して事実上の敗退を繰り返してきた日本国内のビジネス用途向けパソコン市場における自社製品の浸透・占有率の向上を図るべく、ビジネスパソコンとして性能と競合製品に対する価格競争力の点で充分な力を持つこのFM TOWNSを一種の戦略商品として取り扱い、既存のFMRシリーズ用ソフトウェアやハードウェアとの互換性を確保、更にはジャストシステムの「一太郎」など人気実用ソフトウェアの移植も積極的に推進する戦略を取った。
またシリーズ開始当時の段階ではマルチメディア対応が皆無であったPC-9800シリーズに対するニッチ市場適合策として、マルチメディアや教育関連用途向けにFM TOWNSの機能を活かした展開も同時になされ、一定の成功を収めていた。
ところが、その後、1990年代に入ると、マイクロソフトによるMPC認定などのマルチメディア環境の一般化が始まり、NECはPC-9800シリーズをそれに適合させるための開発を本格化させることになる。
その第1陣となったのは、1991年(平成3年)に発売された「PC-98GS」である。
この機種では、PC-9800シリーズの基本機能に加えて球面スクロールなど高度なグラフィックス機能やDSPによる4チャネル出力に対応するサウンド機能が標準で搭載され、ビデオデジタイザにオプションで対応、ハードディスクドライブや(上位機種に)CD-ROMドライブを内蔵、更にMPCへの対応を視野に入れてPC-9800シリーズでは初となる、VGA相当のグラフィック解像度(640ドット×480ライン)がサポートされるなど、FM TOWNSに近いかあるいはそれを凌駕する機能がサポートされた。ただし、これはオーサリング用として開発・発売された一種の実験機で、CD-ROMドライブ非搭載のmodel 1でさえ本体の定価が730,000円[注 25]と極端に高価で一般向けのものではなく、FM TOWNSと市場で直接競合する商品ではなかった。
もっとも、1993年(平成5年)よりNECは自社の主力商品であったPC-9800シリーズの上位・後継機種として、このPC-98GSでの試行錯誤の結果をフィードバックし、より普遍的な形に機能を再編した上で開発されたPC-9821シリーズを大々的に展開するようになる。
標準搭載されるグラフィックスやサウンド機能については、DSPを搭載するなど贅沢な設計であったPC-98GSが高価になりすぎた反省もあって大幅に簡略化され、FM TOWNS単体と比べれば幾分見劣りした。だが、従来のPC-9801シリーズに対してハードウェア・ソフトウェア双方について上位互換性を備え、膨大な既存資産をほぼそのまま持ち越せたこと、それにNECがWindowsを快適に動作させるための高速グラフィックアクセラレータへの対応を積極的に推進したことなどから、このPC-9821シリーズはユーザ層の強い支持を集めた。また、NECが長い時間をかけて良好な関係を築き上げてきたサードパーティー各社の支持を背景として、多彩な周辺機器や拡張機能が提供され、加えて日本国内シェア1位だった寡占状態から生まれる利点から、Pentium、Pentium Pro、そしてPentium IIとインテルによる発表から間髪入れずに次々に搭載された最新CPU[注 26]による基本性能の向上もあって、FM TOWNSが得意としたマルチメディア領域は次第に、そして急速に脅かされていくことになった。
X68000シリーズとの関係
FM TOWNS登場当初、先行していたシャープ製パソコンX68000陣営は少なからず脅威を感じていたが、実機が登場した段階では、まだ周辺環境が未整備であったことから、それは杞憂に終わった。
さらにFM TOWNSの周辺環境が整備されて行くにつれ、その方向性の相違が明らかとなっていったため、直接のライバルというよりもそれぞれ独自の道を歩んでいくことになる。
同じホビーパソコンでありながらも、最終的にFM TOWNSは一般的なユーザを獲得し、X68000は先鋭的なユーザを獲得するに至った。
FM TOWNSにおいてはコンピュータ専業メーカーである富士通の威信をかけた部分もあり、数多くの派生機種が発表され、広告戦略も比較的大規模なものであった。
加えて商品寿命もPC/AT互換機の台頭のスピードから考えるとかなり長寿であったと見なせる。
また、光ディスクをメインのメディアとして用い、高精細多色表示でAVと高い融合性を持つという、2010年代もなおPCの基本形となっているスタイルを先駆したという歴史的役割も大きい。
ちなみに、ほとんど活用されずに終わったが(存在すら知らないユーザすら多かった)ICメモリーカードスロットも初代機より搭載されている。
対してX68000は家電メーカーのテレビ事業部門が単独で展開していたこともあり、基礎体力の違いから思うように派生機種の展開ができず、広告戦略もごく小規模なものに留まり、最終的にはシャープ本体から疎外され、終焉を迎えた。
そんな中、X68000はFM TOWNSに先行して様々なホビー利用形態を提案し、実質上はその質においてFM TOWNSよりも先行しており、非常に健闘し、結果的にFM TOWNSの新用途を開拓し、牽引した側面もあった。
また、当時ようやく一般の事務所や制御用途に「使える」ようになったことから、パソコンの用途がホビーから実務へと大きくシフトし始めた時代において、旧来の慣習的なホビー市場は縮小の方向に向かっていた。
シャープ側では、当初計画されていた32ビットパソコンにおいても開発から発売までに、その資金面・仕様においてかなり迷走したと伝えられている[注 27]。
結果、登場したのは「より高速のX68000」であるX68030に留まり、それはX68000シリーズのその後の運命を決定づけた。
一方、FM TOWNSは一般ユーザを主なターゲットに捉えたことから、自ずとより安価でかつ高性能な家庭用ゲーム機や、PC/AT互換機にその座を譲ることになる。
この流れはWindowsの普及の始まりによって確定的となり、マーティーを投入しても抗らうことはできなかった。
富士通とシャープ、メーカーレベルで見れば対等に見えたこの2機種の関係も、実質上の事業規模で見るならば、まさに巨人と小人の関係であった[注 28][注 29]。
当時、パソコンにおいて雑誌メディアが主体だった頃、よくこの二機種の比較が取り上げられることが多かったが、その多くは単にパソコンの単体スペックのみを争う内容であり、2000年代時点でのパソコンが(Macintoshを除けば)1つのアーキテクチャで統一された時代から見れば特異なものであった。
しかしながら、その背景にあったライバル意識は、結果的に優れたフリーウェアの充実という形で結実した側面もあり、これもまたその時代ならではの特異なものであった。
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