1983年10月17日月曜日

[人物] Bill Gates, 1983









プログラマーのささやき
プログラマーとして仕事してますが、なにかと話題の絶えない業界ですね。
仕事していて感じたことをちょっとばかり書いてみようとおもいます。 
2000.09.20  マイクロソフトは悪か
LINUX系の雑誌などを見ていると、どーもマイクロソフトを目の敵にしているような気がしてなりません。
ひどいものにはDOSの頃はいいソフトがたくさんあったのにWindowsになってからは、そういういいソフトもなくなってしまった云々・・・時代はどんどんひどくなるぜ。などというものまであります。私も判官びいきなところがありその気持ちも大いにわかります。 
◆批判を分類してみると大体以下のようなるでしょう。 
・あまりに儲け過ぎだ! 
・Windowsを開発したメーカーがアプリケーションまでつくってずるいじゃないか。それって有利すぎ。 
・バージョンごとに仕様がどんどん変わっていって迷惑だ。 
・なになに、言うことを聞かないメーカーに圧力をかけた?それはけしからん。 
・なんだか知らないが偉そうだ。 
・DOSなんてCP/Mの真似じゃないか。WindowsなんてMACの真似じゃないか。本当にオリジナルな技術はあるの
しかし、実際に仕事しているとそうとばかりは言っていられません。VisualBasicができるプログラマーはたくさんいますが、Delphiができるプログラマーはなかなかいません。ちょっとしたデータベース仕事はAccessが安くて見栄えがいいです。対抗馬とみられていたParadoxはBolandの製品ではなくなりました。システムを組むときには自分の好みで作っていると非常にマニアックというか楽しいシステムができますが、やっぱりメンテナンス性や、将来の都合を考えるとマイクロソフト系の製品を多くせざるを得ません。実際私もWindowsの開発言語はC++Builderを使いたいのですが、VisualBasicを文句いいながら使っています。 
◆マイクロソフトの偉業を私なりにあげると 
・ハードとソフトは全く別の会社が作るという概念を作った。 
8ピットマイコン時代、NEC,FujitsuなどメジャーなパソコンはほとんどMicroSoft系Basicを使っていました。他のベーシックにくらべて非常に素直な、素性のよい言語であると記憶しています。
・MSDOSという共通の土俵を作った。 
特にFATというファイル記録方式のおかげで、異機種間でデータのやり取りが簡単にできます。すなわち過去の資産が活きます。 
・普通の人が使いたくなるパソコンを作った。 
Windows95が発売されたとき、人々は行列をつくり、発売開始までのカウントダウンをしました。これで新時代がくるという期待感がありました。非常に宣伝上手、イメージの作り方が巧いです。これによりPCが人々の間に急速に広がっていきました。
・プラグアンドプレイを実用化した。 
いろいろ初期にはトラプルがあったようですが、本当に便利!!!DOS時代、ボードを実装するのに丸一日かかっていましたが、今では挿すだけで自動認識してくれるのでものの数分でおわります。
・オフィススイートを作った 
仕事でやり取りするファイルはWordやExcelが多いですね。私は一太郎が使えなかったのでWordが標準になって良かった。 
マイクロソフトのおかげでパソコンが爆発的に普及したのは間違いがない事実だと思います。もしも未だに標準的なPCの形がなく、さまざまな仕様のコンピュータがばらばらにあったならば、今のようにソフトもハードも安価にはならなかったでしょう。 
◆次に実際に私がマイクロソフトの製品を使ってのシステム開発の感想は 
・対応が早い 
OSの選定に関してメールで質問しましたが、翌日返事が返ってきて感激しました。返事はあまり期待していなかっただけに喜びも大きかったです。
・わからないことがあったときに解決策がある。 
知らないこと、わからないことが出たときに周囲に聞いたり、本屋に行ったり、Internetしたりといろいろと便利です。NetWareのとき、資料も少なく、メーカーに問い合わせるときも、疑問点をいちいちNovelの資格を持った人を通して質問しなければならず歯がゆい思いをしました。
・無料でバージョンアップしてくれる。 
マイクロソフトに限らずですが、サービスパックなどがでて不具点を修正してくれます。しかも雑誌のおまけなんかについて来たりして。どこ直したのかを考えると不安ではないことはないのですがありがたいです。
・将来も大丈夫だろうという安心感 
前のシステムでDOS版Paradoxを使っていました。最近Bolandにユーザー追加のお願いをしたら、サポートは終了したとの事で、相手にしてもらえませんでした。やむなく0から他の言語,DBで作り直しです(;_;) 。しかし考えてみれば、ユーザーが少ないのにサポートしろというのは酷な話です。その点Microsoftの製品ならばユーザーが非常に多いので、少なくても今後数年は何とかなるでしょう。
とまあ、おおむね満足しています。Windowsは巨大なOSの割にはトラブルは少ないのではないのでしょうか。いろいろな批判がありますが、これはたくさんのユーザーが使っている証拠です。また、あまりにも巨大になってしまったので、灰汁が出ている状態のような気がします。 
Windows批判の激しいLINUX組も仲間の結束を図る為に「仮想敵国」を無意識のうちに作っているのではないでしょうか。結果としてLINUXはWindowsキラーというよりも有償UNIXキラーになってしまっているようです。 
満ちた月もいつかは欠けます。いつのまにかパームOSが出たり、FreeUNIXの台頭、Windows新バージョンにたいして人々が以前のような熱狂的なバージョンアップをしなくなるなど、終わりがないように
  
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