[OS] Windows8
Windows8を使ってみよう
2014/8/10(日) 午後 10:14 無題 練習用
タブレットPCの起源は、おそらく電子手帳までさかのぼる。
社会人にとって手帳は必須である。
大学を卒業し、新社会人となった自分は、入社後1年ぐらいはバイブルサイズのシステム手帳を使っていた。
その後、カシオが電子手帳を発売、その後シャープよりより完成度の高そうな電子手帳が発売されたので買って使ってみた。カードで関数電卓機能を追加できるのが特徴で、設計屋の自分としては関数電卓と手帳を兼用できるのでありがたいと思ったのである。
80年代初期の当時はまだ全てがキー操作という今で言うガラケーみたいなもので、タブレットPCと呼ぶには程遠い。残念ながら実験室にこもりきりで開発をしていた自分には、電子手帳で管理しなければならないほどのスケジュールというやつがなく、電池切れでデータが消えてしまったのを最後に使うのをやめてしまった。
その後、電子手帳はどんどん発達し、シャープから全て画面上でペンタッチのみで操作するザウルスが登場し、ここで初めて一般人もペン入力コンピューターに触れることができた。
次々と認識される手書き文字は確かに面白かったが、この頃の自分は仕事がどんどん忙しくなってきており電子手帳で遊んでいる余裕はまったくなくなり、仕事はファイル方式のA5版の手帳(タイムシステムhttp://www.hima.co.jp/)に戻っていた。
この後、退社するまで10数年をこのシステム手帳で全ての仕事をこなすことになる。
メモや走り書きになによりイラスト、説明図なども多用する自分には、やはり手書きに勝る入力など存在しない。
その後電子手帳は、携帯電話の登場と共に完全に姿を消す。
タブレットPCの定義というやつを、「キーが最小限で、多くの操作を液晶パネルの直接タッチで行うPC」とするならば、元祖は「アップルの『ニュートン』だろ」と思った方、残念でした。
先行することわずか数カ月前、1990年4月に発売されたソニーのパームトップコンピューター、「Palm Top PTC-500」が最初だろうと自分は思う。だがこれは電子手帳の親玉みたいで持ち歩くにはあまりにも巨大であった。
今ではソニーの黒歴史である。
後にこれらの市場は完全にシャープの独壇場となった。
その後、WindowsCEが開発され、これが様々なハンドヘルドPCに組み込まれるようになったのが1996年。
保険のおばちゃんが保険料の見積に使ったり、コンビニ店員が商品在庫のチェックをしたりするのに液晶パネルだけのコンピューターを使っているのを見かけるようになったのもこの頃。
まだタブレットPCは完全な業務用であった。
2001年になり、XPを組み込んだタブレットPCも発売されたが、これもさっぱり普及していない。
やはり、タブレットPCにはタブレット専用のOSが必要だったのだ。
一般ユーザーが、仕事にも遊びにもタブレットPCを使うようになるのは2010年の「iPad」発売まで待たねばならない。
iPad自身はハードウエア的に特別見るべきものはない。薄くできる小型化技術、長持ちする電池、HDDの代わりとなれるほど大容量化したSSD、超高速化した無線LANといった既存技術が出揃ったのをうまくまとめたということだ。
画期的だったのはOSである。
既に市場で成功していたiPhoneをPad化したiOSは、少なくともここ10年ぐらい見た目がまったく変わっていない時代遅れなiMacやMacBookとMacOSXに飽き飽きしていたアップルユーザー相手に大成功した。
この、
「パソコンにはパソコン用、タブレットにはタブレット用」
というアップルの二本立てのアプローチに対し、
「パソコンもタブレットも同じOSを使う」
という全く異なるコンセプトで登場したのがWindows8となる。
パソコンもタブレットも同じメーカーの同じ製品というアップルと異なり、ハードウェアがバラバラなPCでは別々の用途でOSを開発していたのでは収集つかなくなり開発費も高くなるしユーザーの負担も大きくなるという判断だったのだろう。
Windows8はタブレットとデスクトップPCの両方で使えることを目指して開発された、Windows95以来のひさびさの冒険作である。
さて続けてのOSネタで申し訳ない。
先日買ったDELLのノートパソコンだが、今風の超でかいタッチパッドがついていてWindows7でもパッド操作だけでスクロールなどの操作が自由自在にできる。これならWindows8でも不自由なく使えるんじゃないかと思ってOSのパッケージを買ってきてインストールしてみた。
現行のバージョンはWindows8.1である。
以前はバカにしていたWindows8であるが、指を複数本使うマルチタッチパッドが使えるとなるとこれはなかなかいい。パッド上で指2本を滑らせるだけで画面スクロールできる点など各種ゼスチャーが使いやすい。
パッド上でのマルチタッチオペレーションはアップル製品のパクリという人もいるかもしれないが、アップルも早い話電子Bookなどのパクリなので結局パクリのパクリのパクリのパクリ・・・・といまさら起源を特定するのも無理であろう。
デスクトップでマウスを使う用途ではWindows7のほうが使いやすいが、ノートパソコンでマルチタッチパッドを使うならWindows8.1のほうが使いやすい感じだ。ただ、Windowsはパソコンとしてパソコンソフトを使うためにあるのだから、従来使っていたパソコン用ソフトをタブレットのみで使うのはさすがにちょっと無理がある。
コンピューターの知識が完全にゼロからでも使えるiPadとは比べ物にならないぐらいいろんな約束事がけっこう面倒で結局あらかじめWindowsに関する知識が十分ないと全く使えないというのが正直なところ(Windowsなのだから当然といえば当然)だが、これはこれで面白い。
ただ一つ言えるのはデスクトップPCでマウス操作してもWindows8.1の良さはわからないということだ。
Windowsを使う人は結局タブレットといえども膨大な入力作業と切り離すことはできない。
これをビジネスで使いつつ、タブレットの良さも実感したいとなるとやはり何らかの形でキーボードが付属しているモデルを購入することをお勧めする。指二本以上使えるマルチタッチパッドのついたノートPCか、画面が360度折り返せるタブレット兼用で使うのがいいんじゃないかな。
●本日の食卓
朝:焼き魚
昼:スパゲティナポリタン
夜:鶏の唐揚
上嶋農場便り
https://blogs.yahoo.co.jp/ueshima_farm/40420024.html