1981年7月13日月曜日

[ゲーム][LSDゲーム] エポック,パクパクマン-T/U(PACPAC MAN)(1982)~エポック社ポケットデジコム・シリーズ



パクパクマン-T/U(PACPAC MAN)
エポック社/ポケットデジコム・シリーズ/1981(?T),82(?U)年頃
(C)1981 EPOCH
ゲーム性:★★★★★
パックマンを忠実に再現。難易度やさしめ。テンポ良いゲーム展開!
操作性:★★★★
方向キーのみなので簡単操作。操作性良好。
キャラクタ(画面):★★★★★
エサをフルーツにしたりするなどパックマンより良い!
サウンド:★★★★★
この当時にしては驚きのメロディ音!
ハード:★★★★
ゲーム使用キーが4方向キーのみという斬新なデザイン。
総合:☆☆☆☆☆
パックマン系ゲームの中でイチ押しだと思う!ぜひゲットせよ!
■ゲーム解説:業務用のパクリだが、見事に小型化!
パクパクマンの画面  1980年にナムコが発売した業務用ゲーム「パックマン」は日本に留まらずに世界的にヒットとなりました。
特にアメリカではかなりの数の関連グッズが発売されるなど、かなりのフィーバーぶりだったようです。
当時、コンピュータゲームに著作権が認められる事はあまり無かったために、
インベーダーゲームと同じく、コピー基板はもとより、TVゲーム・パソコン等にもバンバン無許可で移植されていました。
こういった流れは電子ゲームでも例外でなく、移植しやすい題材だったのか幾つか同じようなゲームが登場しました。
この「パクパクマン」以外にも、
トミー「パックマン」・バンダイ「パックリモンスター」・学研「パックモンスター」「スーパーパックモンスター」
が出ていました(私の知る限り)。似たような名前ばかりでややこしい事この上ないです(苦笑)。
ただし、トミーの「パックマン」は、ちゃんとしたナムコからのライセンス品です。
本体まで黄色く丸い形をしている凝りようです。
パックマンというゲームは一見すると電子ゲームに簡単に移植できそうですが、そこには大きな落とし穴が隠されています。
それは、原作ではエサを食べる・モンスターを食う/食べられるの表現はパターン同士が重なって表現されているのです。
電子ゲームでは構造上、パターンの重なりは許されません。
メーカー側もその辺は苦慮した様で、大体が1つのパターンを
「丸いポチ(エサ)の周りに○で囲み(パックマン)、さらに大きな○で囲む(モンスター)」というスタイルにしていました。
(たとえば、○の上の部分に目を付けたようなパターンがパックマンとか・・・)
これだとパターンはたくさん配置出来るのですが、キャラクタの印象は薄くなってしまいます。
また、その様なパターン配置ではないトミーの「パックマン」も、原作のパックマンの形を重視したために
「後ろ向きにはエサを食べられない」という弊害も生まれてしまいました。
そこで、「パクパクマン」はエサとパクパクマン&モンスターを交互に配置しました。
これによりエサはそれ程配置出来ませんが、キャラクタは余裕を持ってデザイン出来る様になりました。
「パクパクマン」では従来「点」だったエサが「フルーツ」になり、プレイヤーのパクパクマンは正面を向いています。
正面を向いたまま移動してで食べている様に見えるのか・・・と思われがちですが、
交互に口を開けたパターンになっているので、ちゃんと食べている様に見えます。
それどころか、にっこりしたり、困った顔のパクパクマンには愛着さえ湧いてきます。
ここら辺はエポックのデザインの勝利と言えましょう。
さて、ゲーム内容ですがゲームモードにして上移動キーを押すとメロディが鳴って、迷路の右下から始まります。
移動キーを使ってパクパクマンを動かし、モンスターを避けながら全てのエサを食べれば1面クリアです。
橋の下を通る時にはパクパクマンやモンスターは表示されません。又、ここにもエサ(見えない)があります。
「★」を食べるとモンスターが5秒間点滅して、パクパクマンはモンスターを食べる事が出来ます。
連続して食べると、10点・30点・50点・70点・90点・・・・・・と点数が加算されます。
迷路中央に時々「?」が表示される場合があります。これを食べると10~90点が加算されます。
迷路の上下にはワープトンネルがあり、右上・左下と右下・左上が15秒間毎に交互に開いています。
右上のワープトンネルに入ると、左下から出てきます。
モンスターは迷路をクリアする度にスピードが増していき、最大スタート時の5倍の速さになります。
得点が2,000に達するとパーフェクト「HHH」となり、ゲーム終了となります。
原作でもそうですが、こういったゲームはどうしてもパターンを覚えれば簡単に攻略できてしまうものです。
このゲームでもそうですが、それでもHHHまでのスピーディな展開にハラハラドキドキしていました。
■本体解説:6大プレイメカ(多機能ウォッチメカ)搭載!!
操作キーの配置が斬新なポケットデジコムは、他にも「モンスターパニック」「オイルギャング」があります。
又、画面サイズが大きなった「ポケットデジコム・スーパーワイド」もあります(「妖怪ゴルゴン」「フクちゃん・お化けなんか恐くない」など)
このシリーズの特徴としては、
時計機能・カレンダー機能(曜日表示はない機種がある)・アラーム機能・ストップウォッチ機能・ラップタイム計測機能があります。
当時、これとゲームを合わせて「6大プレイメカ」と呼んでいました。
ストップウォッチは1/10秒までしか計測できず、しかも20分になると自動的に時刻表示に戻ってしまうためにカップラーメンのタイマー位にしか使えませんでした(汗)。
アラームを設定すると、ゲーム中でも指定した時刻にアラームが鳴ります。ゲームメロディが鳴っている最中でもアラームが鳴ります。
「パクパクマン-U」は「-T」の1年後に発売された(確か^^;)廉価版で、本体色以外は全く変わっていません。
(T→6,000円 U→4,800円)
■備考:職人気質なエポック社
これはエポック社の全ての製品に言えるのですが、保証書の欄に製品チェックしている検査員の方のハンコが押してあるのです。
ちゃんと1つ1つ動作確認しているのだな・・と職人気質で品質管理が徹底されている事が分かります(他のメーカーもそうだと思いますが)。
■当時の思い出:私的攻略ルート公開!
パクパクマンは言ってみれば「パターンゲーム」なのでパターン通りに行けば、ある程度楽勝に攻略出来ます。
この攻略ルートは人それぞれで、度重なるプレイによって見出されるものです。
大抵、一度覚えた攻略ルートは「指」で覚えてしまう為に、新たなルートを受け入れるのには難しいものがあるでしょう。
否定的な立場を取る方もいるでしょう。
それでは参考までに私の攻略ルートを紹介します。
これが最短・最良ルートではありませんが、私にとっては攻略しやすいルートです。
迷路中の黒い線がルートで、赤い部分はエサを食べるポイントです。
もし、まだ攻略ルートが確立出来ていない方がいらっしゃいましたら、
ぜひ参考にしてください。
 
Jun Amano's Homepage
http://homepage3.nifty.com/lsigame/
   
ゲーム研究所3948
http://hori3948.g2.xrea.com/ff2/index.html
http://hori3948.g2.xrea.com/
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Bingo/3948/

あのゲームをもう一度。
https://shamirgame.blog.fc2.com/

techno-dependency
https://blogs.yahoo.co.jp/kawasaki19600207
https://blogs.yahoo.co.jp/kawasaki19600207/folder/448815.html









■懐かしい電子ゲーム時代
1979年頃,パドルでボールを打ち返すテニスゲームを組み込んだTVゲームが主流の頃にLED(光表示)などを採用した
電子ゲームが登場します。電子ゲームはTVモニタを必要としない主に電池式に携帯ゲーム機です。
LSIゲームとも呼ばれる電子ゲームはTVゲームと違って大抵1種類しかゲームが出来ませんが,
TVゲーム機に比べて安い事(TVゲームが1万~2万なのに対して電子ゲームが5~6千円)や,
バリエーションが豊富な点で子供達の間に徐々に浸透していきました。
1980年に任天堂がゲームウォッチを発売し,電子ゲームブームが訪れます。
このブームのおかげで,沢山のメーカーから電子ゲームが発売されました。
しかし,電子ゲームで使われているLEDやLCD(液晶表示)やFL(蛍光管表示)という技術は,
パターン(キャラクタ)を重ねる事が出来ない為に動きがコマ送り状になってしまうばかりでなく,
画面内に配置されるパターンの数が限られるためにうまく作らないと他と似たり寄ったりの内容になってしまうのです。
ゲーム内容的には何かを受け止めたり,パックマン・インベーダ・ギャラクシアン型のゲームが主流でしたが,
感受性豊かな子供達はよほどアイデアを練り混んだ「面白い」ゲームでないとじっくり遊んでくれません。
よって,ゲーム内容が他と同じでキャラを替えただけのゲームでは子供達は振り向いてくれないのです。
電子ゲームと言えども高額玩具である事には変わりません。1年の間に幾つも電子ゲームを買ってくれる家庭はそうなかったと思います。
子供たちは慎重にゲームを選ばなければならない,メーカーは面白いゲームを作らなければ売れない・・・・・。
「面白さ」を通しての一種の駆け引き,真に「面白さ」を追求していた時代かも知れません。
そんな電子ゲームブームも「ファミリーコンピュータ」の登場で,意外にも短い期間で幕を降ろします。
近年,ゲームはグラフィック・サウンド共にもの凄い勢いで進化しています。
しかし,ゲームも複雑になり気軽に,そして簡単に遊べるゲームが少なくなって来ました。
このページは当時電子ゲームを遊んだ方が懐かしんでもらおうと作成しました。
ここに掲載された電子ゲームを見て,押し入れから眠っているゲームをプレイしてくれたら幸いです。
あなたも当時夢中になって遊んだ電子ゲームのあのピコピコ音を思い出してみませんか?
■電子ゲームに対するメーカーのこだわり
電子ゲームには,同じメーカーでも様々な機種が存在します。
電子ゲームはどうしてもゲーム内容が単純になってしまうのでメーカーも最新の技術を駆使して
子供達の目を引こうとします。例えば,太陽電池を組み込んだり,三角柱で三面にスクリーンを搭載し回しながらプレイするものや
腕時計式のもの,中には必然性を疑う様なプラモデルの中に電子ゲームを組み込んだものやAMラジオ付きのものも存在します。
パックマン型のゲームや,業務用筐体を意識したゲームなど「見ても楽しい」のが電子ゲームの特徴で,当時の友達への自慢のネタにもなりました。
電子ゲームの発売していたのは主に任天堂,バンダイ,エポック,トミーなどでした。
任天堂は「ゲーム&ウォッチ」で一躍トップメーカーに,バンダイは「質より量(質もそこそこ良い)」,
エポック・トミーなどはFLゲーム機にて業務用に迫るクオリティを実現していました。
他にも,学研もかなりの数の電子ゲームを発売しており,当時本当に「この会社は『学習』研究社なのか?」と疑ったほどでした。
電子ゲームの初期の頃はオリジナル作品が多かったのですが,当時放送していたアニメーションを基にしたゲームも登場する様になります。
電子ゲームでアーケード作品(又はパクリ)はたくさん出ていましたが,LCDなどの特性上,かなり移植が難しかったようで,
キャラの知名度でそれなりに売れるアニメキャラ使用の電子ゲームをバンダイ,ポピー,ヨネザワ玩具などからかなり発売されました。
 私自身,「電子ゲーム」はこの1979年~1984年位までに発売されたLSIゲームの事を差すと思っています。
いまのLSIゲーム機はどことなく作りが安く,なんせメード・イン・ジャポンじゃないので,
もう心を振るわせる程の電子ゲーム機が登場しないのかと思うと少し寂しい思いがします。
■電子ゲームを手に入れるには?
さて,20年近く経った今,電子ゲームを手に入れる事は可能でしょうか?
答えは「可能」です。ただし,商品の入れ替えが激しい量販店では手に入らないと思います。
秋葉原などでレトロ商品を扱っている店がありますが,とんでもない価格設定(レア価格)をしている場合もあります。
そこで,ローカルな玩具屋を狙いましょう。「昔,通ってたけどいつの間にか行かなくなったおもちゃ屋」にもう一度足を運んでみましょう。
ただ,パッと見ただけでは見つからない場合があります。
ショーケースの中のファミコンソフトなどの奥を注意深く見てみましょう。意外と手に入らないモノが手に入るかもしれませんよ。
ただし,結構年数が経っている為に壊れている可能性があります。注意しましょう。
「壊れているかもしれないけど買う」と「買わない」とで,マニア&一般人を分ける事が出来るでしょう(笑)←ちなみに私は前者です(^^;)
   
Jun Amano's Homepage
http://homepage3.nifty.com/lsigame/
   
ゲーム研究所3948
http://hori3948.g2.xrea.com/ff2/index.html
http://hori3948.g2.xrea.com/
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Bingo/3948/

あのゲームをもう一度。
https://shamirgame.blog.fc2.com/

techno-dependency
https://blogs.yahoo.co.jp/kawasaki19600207
https://blogs.yahoo.co.jp/kawasaki19600207/folder/448815.html














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