1998年10月2日金曜日

[機器][健康] ハドソン/育成散歩計てくてくエンジェル





[機器][健康] ハドソン/育成散歩計てくてくエンジェル
育成散歩計 てくてくエンジェル
『ウォーキングは身体にいい!』
最近 あちこちでこう言われるようになってきました。
しかしウォーキングのメリットである『手軽に始められる』『ひとりでも出来る』『好きな時間にやればOK』というような点はひっくりかえせば
『やめても失うものが少ない』『誰もプレッシャーをかけてくれない』『いつでも出来るから今日はさぼってもOK』というように そのままデメリットになってしまい毎日きちんとウオーキングを続けるのは結構難しいものです。
自分の体力にあわせた目標を立て、それを毎日続けるためにはどうしたらいいのか?
そう考えて作ったのが この育成散歩計『てくてくエンジェル』なのです。
■育成散歩計とは?
一言で表現すれば 携帯型育成ゲームに歩数計をつけたというものです。
発想自体は単純ですがこの組み合わせによって以下のような大きなメリットが生まれました。
・ウォーキングのパートナーとして
育成散歩計はユーザー自身が歩くことによってゲーム内のペットを育てます。
あらかじめ設定しておいたノルマを達成すれば ペットはすくすくと成長し、逆に達成できなかった場合は 太ってしまったり病気になってしまったり最後には書き置きを残して家出してしまいます。
このことによってウォーキングを続けるための動機付けを強めることが出来ます。
・より愛着の持てるデジタルペットとして
従来の育成ゲームは ゲーム内に設定されたヴァーチャル(仮想的)な餌を『あげたことにして』ペットを育てるというものでした。
しかし育成散歩計は実際にユーザー自身が歩くという労力を費やしてペットを育てます。
常にユーザーと一緒に行動し、ペットが健康に育てば育つほどユーザー自身も健康になってゆくのですから、これまでの育成ゲームにない連帯感や達成感を感じることが出来るはずです。
・おしゃれで高機能な歩数計として
従来の歩数計は機能重視で悪く言えば『オヤジくさい』ものばかりでした。
表示もたいていは数字だけで面白味がまったくありません。
ウォーキングが女性を中心にして盛り上がっているのに 女性が違和感なく使える歩数計が少ないのはどういうことでしょうか?
育成散歩計はすべてのデザインワークを女性スタッフが行っています。
彼女たちの求めていたのは こんな形でした。
また 歩数計としての機能も カロリー計算機能、距離計算機能、自動ノルマ設定機能、時計機能など 歩くために便利な機能が満載されています。
・楽しくて健康的なダイエット用品として
ダイエットというと、とかく辛いイメージを持たれがちです。また最近では誤ったダイエット法の危険性が叫ばれています。
しかし育成散歩計はゲーム感覚で楽しくペットを育てながら、もっとも安全で効果的なダイエット法であるウォーキングをサポートする商品です。
ウォーキングを始めるきっかけとして・・また毎日続けるためのお楽しみとしてこの育成散歩計が役立つことと思います。
■育成ゲームとしての機能
・豊富なキャラクターバリエーション
ジェル君の成長バリエーションは全31種類!
それぞれのキャラクターが笑ったり怒ったりトンボ返りしたりと、あなたのトレーニング状況に合わせて様々な表情を見せてくれます。
・対話機能搭載
通常画面で決定ボタンを押すと、ジェル君があなたに今の気持ちを文字や表情で伝えてくれます。
・ミニゲームもあります
ジェル君と一緒に 数字合わせのゲームを遊ぶことが出来ます。
クリアーすると、ちょっとだけいいことが・・
■散歩計(歩数計)としての機能
・時計機能
現在の時間を 秒単位で表示します。
・距離計算機能
これまでに歩いた距離を表示します。
・カロリー計算機能
これまでに消費したカロリーを表示します。
・ノルマ設定機能
一日に歩くノルマを設定し 達成時には音で知らせてくれます。
ノルマが達成できた日数とできなかった日数をトータル表示す機能もあります。
・自動ノルマ設定機能
各自のトレーニング状況に合わせて、1日のノルマを自動的に設定します。
パッケージ(グリーン・オレンジ・クリアー)
パッケージ(左からグリーン・オレンジ・クリアー)
べびージェル
ぱんだジェル
わんジェル
まどもあジェル
おばジェル
おすとあんジェル
育成散歩計『てくてくエンジェル』
好評発売中 価格2,480円
      
HUDSON
http://www.webbee.net/gamedb/softinfo/tekuteku/pub.html
http://www.webbee.net/gamedb/index.html













 

1998年9月20日日曜日

[機器][PC] Gateway Select1100(Athron)




マイPC ~今は昔 -転換期~充実期編-
2006/6/13(火) 午後 7:52 ディエンナオ Windows
Macから入ったのは正解だったと今でも思うけど、Winを避けて通れるはずもなく。
仕事柄"Cad"はWin(たまにMac使用)"DTP"はMacと両刀遣いで過ごしていたけどプライベートはLCからPowerMac数台を乗換えた後、しばらくMacはお休み。
「NEC/LaVie・IBM/ThinkPad・Apple/MessagePad・IBM/WorkPad・HP/Jornada・IBM/DataScope…etc」
ワケの判らない方向へ進んでいく(?)モバイル志向に縁を切り、やっと手にしたデスクトップPCは
「Gateway Select1100(Athron)」
日本撤退数日前に購入して、しかもAthlonです(爆)俺って…つくづくだよなぁ。
海外BTOメーカーの先駆けとして全国でこ洒落たショップを展開するも、ダメと思ったら即撤退!
確か初期のCFには日立に浮気する前の"伊東美咲"も出てました(笑)
マシン自体は安価ですが性能も良く、独立したばかりの俺の相棒として共に頑張ってくれました。
ところが他社のハイスペックBTO&自作PCに乗り換えた途端に起動しなくなってしまいました(涙)
再上陸したとはいえ旧サポートは別会社の対応で多くを望むべくもなく、とはいえ5年近く前のPCはまさしく「今は昔」で1年以上も放置プレイ(汗)
Web検索してると…出るわ出るわ!Selectシリーズのトラブルに嘆く牛飼いユーザーの叫び声が!?
「電源&MBのコンデンサ不良」
まず電源を安い(笑)350Wにアップして・・・×
次に焼きの入った電解コンデンサの交換(てか、明らかにソレだろ?)・・・◎
"ビンゴ"・・・今は各種サーバーマシンとして快調に動作しています(笑)
掛かった費用は不良コンデンサ3個の交換、予備を含め512円也(俺のWDテクも捨てたもんじゃない?)
現存しているPCは5台、マトモに動くのは3台(笑)
まだまだ、めくるめく電脳(デンナオ)わーるどへ。…次回に続く…かどうかは?
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/92/75/gund_hanner/folder/928803/img_928803_7943012_0?20060613195212.jpg
モニタをフラットにCD-RW/DVD-ROM他ボード類を追加して、しめて16万くらいだったかな?
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/92/75/gund_hanner/folder/928803/img_928803_7943012_1?20060613195212.jpg
図の3個のコンデンサの接触部が焼け焦げたようになってました(笑)しかし、古いよねぇ。

がんどの戯れ言3.0/Dive Free or Lie Hard
https://blogs.yahoo.co.jp/gund_hanner/7943012.html








◆Gateway Performance Line
GatewayTM Select 
GatewayTM Select 1200 DX 
GatewayTM Select 1000  
GatewayTM Select 800  
◆Gateway Performance Line
GatewayTM Performance 
GatewayTM Performance XL  
◆Gateway Essential Line
GatewayTM Essential Slim 
GatewayTM Essential  
GatewayTM Essential AV モデル(Celeron) 
GatewayTM Essential AV モデル(Pentium III) 
GatewayTM Essential Slim 
Gateway PROFILETM
Gateway Profile line
Gateway PROFILETM XL 
Gateway PROFILETM SE  
◆ポータブルシリーズ
Gateway JI-SAKU-KI TM  
Gateway JI-SAKU-KITM 650  
GatewayTM SOLO(R) 1150  
GatewayTM SOLO(R) 1150 
GatewayTM SOLO(R) 5300
GatewayTM SOLO(R) 5300
GatewayTM SOLO(R) 3300
GatewayTM SOLO(R) 3300
GatewayTM SOLO(R) 3300
(Pentium III モデル) 
GatewayTM SOLO(R) 9300
GatewayTM SOLO(R) 9300 
GatewayTM SOLO(R) 2150
◆Gateway Performance Line
GatewayTM SOLO2150 即納モデルB  
GatewayTM SOLO2150 即納モデルC  
パック・セットサービス

Gateway
http://www.gw2k.co.jp/pcshop/lineup.html










  




1998年9月15日火曜日

[機器][携帯電話] DoCoMo/Panasonic P501i~メール機能付きケータイ




[機器][携帯電話] DoCoMo/Panasonic P501i~メール機能付きケータイ
Docomo P501i 携帯電話!
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2006/10/3(火) 午後 11:22
こだわりの逸品・名品 携帯電話
腕時計もそろそろ飽きてきたと思いますので、少し方向を変えましょう!  
ここでロン兄さんの携帯電話の遍歴・コダワリをご披露してゆきましょう。 
一番最初は現状でインターネット検索をしてもヒットしない機種となってしまいましたが
「Tu-Ka by SONY Cyber Giga」
でした。 
その後はDocomoに移り、初のiMODEとなる「P501i」を使用。
液晶もカラーではなく「白黒?」(言い方古い?)の機種でした。
でも iモードが新鮮で画期的で面白くて 知らない人とのコミュニケーションを楽しんだものです。
今でも傷ひとつ無いきれいな機械が保存されています。

チワワばかりが住む家
https://blogs.yahoo.co.jp/ron23jp/2387511.html

1998年9月12日土曜日

[機器] ショップマシンPC,米AMD社製CPU,

[機器] ショップマシンPC,米AMD社製CPU,
ニューマシン
The Gracefulという秋葉原のお店で作ってもらった、いわゆるショップマシンです。
購入は、1998年9月。
まだ買ったばかりの機種ですが、買うときは、 P-IIにするかで、悩みました。
と言うよりも、買う直前までは、P-II にしようとほぼ決めていたのに、実際にショップで見積もりをすると、その差 10万円…。
約1.5倍の価格差にK6-2のマシンを選んでしまいました。
ビデオ・カードも相性の問題から、TNTでなくZXにしてしまったのも、 今では少々悔やまれます。
さて、次は何を…。
[仕様]
Case:??社製 PC-968A Middle Tower
M/B:台ASUSTeK Computer社製 P5A
CPU:米AMD社製 K6-2 350MHz
Memory:128MB PC100 CL2
Disk:8.4GB米IBM社製 DHEA-38451
Video:米nVIDIA社製 RIVA 128ZX
Modem:米Silicom Multimedia Systems社製
     Modem Master 8000/56K(後付け)
Sound:米CreativeLab社製 Sound Blaster Live!
LAN:日ELECOM社製 Laneed LD-PCI2TL(後付け)
K/B:Aptivaと共用(そのため、CPUスウィッチを購入)
CPU SW:台ATEN社製 Master View Plus CS-124

PC
http://www.geocities.co.jp/SilyconValley/1051/newpc.html

The Graceful
http://www.the-graceful.com/

1998年9月9日水曜日

[機器] ショップマシンPC,米AMD社製CPU,



[機器] ショップマシンPC,米AMD社製CPU,
ニューマシン
The Gracefulという秋葉原のお店で作ってもらった、いわゆるショップマシンです。
購入は、1998年9月。
まだ買ったばかりの機種ですが、買うときは、 P-IIにするかで、悩みました。
と言うよりも、買う直前までは、P-II にしようとほぼ決めていたのに、実際にショップで見積もりをすると、その差 10万円…。
約1.5倍の価格差にK6-2のマシンを選んでしまいました。
ビデオ・カードも相性の問題から、TNTでなくZXにしてしまったのも、 今では少々悔やまれます。
さて、次は何を…。
[仕様]
Case:??社製 PC-968A Middle Tower
M/B:台ASUSTeK Computer社製 P5A
CPU:米AMD社製 K6-2 350MHz
Memory:128MB PC100 CL2
Disk:8.4GB米IBM社製 DHEA-38451
Video:米nVIDIA社製 RIVA 128ZX
Modem:米Silicom Multimedia Systems社製
     Modem Master 8000/56K(後付け)
Sound:米CreativeLab社製 Sound Blaster Live!
LAN:日ELECOM社製 Laneed LD-PCI2TL(後付け)
K/B:Aptivaと共用(そのため、CPUスウィッチを購入)
CPU SW:台ATEN社製 Master View Plus CS-124

PC
http://www.geocities.co.jp/SilyconValley/1051/newpc.html

The Graceful
http://www.the-graceful.com/

1998年9月7日月曜日

[機器][改造] Apple 初代iMac, 電源基盤台取り付け

[機器][改造] Apple 初代iMac, 電源基盤台取り付け
その後A-1
今回の加工を思いついたのは、とりあえず加工が終わり何かやることが無いかと考えていたところ、
アナログボードから出ているケーブルはファンと電源ランプそれと液晶用電源だけなので、
アナログボード自体要らなく出来るのではないか、
アナログボードが無くなれば電源基盤だけになるので金属のシールドを外し電源基盤の取り付け位置を工夫すればある程度カッコよく内部を見せることが出来るのではないかという思いつきからでした。
電源基盤を載せる台をとりあえず段ボールでこのように作ってみました。
いずれ金属フレームにしたいと思っています。
電源基盤からアナログボードに延びているケーブルのコネクター部分です。
一番上が液晶用の-、3番目が液晶用の+。10番目がファンと電源ランプの+。一番下が-。
ファンと電源基盤への分岐はこのようにしました。
液晶基板はこのように両面テープで取り付けてあります。
これもいずれ金属フレームにしたいと思っています。

iMac Rev.Aボンダイブルー液晶化
http://www.sunnyplace-jp.com/imac.htm

猫また社中
http://www.geocities.co.jp/6463/lan/adsl_inn.html

雅楽多館
http://www003.upp.so-net.ne.jp/boocat-home/index.htm


















1998年8月16日日曜日

[OS] Windows95 再インストール

Windows95 の再インストール方法
起動ディスクでCD-ROMを認識する
1998/08/16
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Q:(一郎兄さん)
 のぶさん、Windows95の起動ディスクで、立ち上げるとCD-ROMを認識しないのだけど。
A:(延さん)
 そうです。Windows95の起動ディスク(アプリケーションの追加と削除で作る)で立ち上げた状態というのはWindows95ではなくて、MS-DOSというOSが動いています。正確な表現ではないですが、MS-DOSではシステムで認識できるのはハードディスクドライブとフロッピーディスクドライブだけで、それ以外の機器は必ず特定のドライバが必要です。ですからMS-DOSでCD-ROMなどを使いたい場合は、そのドライバをシステムに組み込む必要があります。
Q:(一郎兄さん)
 では、そのドライバってのを組み込めば認識するんかい?
A:(延さん)
 そうです。OSR2のWindows95などは全てCD-ROMで配布されていますからセットアップには起動ディスクで立ち上げた状態でCD-ROMを認識することは不可欠ですよね。
Q:(憲さん)
 憲さんです。CD-ROMなんてみんな使うのにどうしてあらかじめ組み込んでおいてくれないのでしょう?
A:(延さん)
 ドライバというのは基本的に機器依存なんだよ。ユーザがどのようは機器(この場合はCD-ROM)を使うか分からないソフトウェア会社(もちろんマイクロソフト)としては、あらかじめ起動ディスクに組み込んでしまう訳にいかないんだ。
 Windows95にはプラグアンドプレイという機能があって、接続された機器の種類を判別して適切なドライバを自動的に組み込んでくれるんだけど、MS-DOSというOSにはそのような機能がないので、利用者がいちいち組み込まないといけないという訳。
Q:(のりこ)
 でもWindows98では、起動ディスクからCD-ROMを認識できたわよ。
A:(延さん)
 姉貴、超初心者のわりにはいい指摘だね。そうWindows98ではついに起動ディスクでCD-ROMが認識できるようになったんだよ。
Q:(憲さん)
 プラグアンドプレイができるようになったのですか?
A:(延さん)
 残念ながら、そうではないようだね。後でも説明するけど、機器依存とは言ってもかなり汎用性が高いんだよ。CD-ROMのドライバーって。結局そのへんに期待して汎用性の高そうなドライバを複数あらかじめ用意して、どれかで動くだろうという結構アバウトは方法のようなんだ。まあ僕の場合アップグレード版しか見てないけど、製品版も似たようなものだと思うよ。だから動作しない場合も稀にあるということを既に聞いています。特にSCSIのCD-ROMの場合、後述するようにSCSIホストアダプターのためのASPIマネージャというのを組み込む必要があるのだけど、Microsoftが用意したASPIマネージャに、Tekramなどかなり多くのSCSIホストアダプターで使われているSymBiosという会社のSCSIチップに対応したものがないので、結局独自に組み込む必要があると聞いています。
Q:(憲さん)
 結局完全ではないということですね。
A:(延さん)
 そうだね。逆にWindows95の時でもメーカー製のパソコンなんかは、
  大抵CD-ROMなどのドライバを組み込んだセットアップディスクというものが添付されています。
  メーカーパソコンの場合、使用するCD-ROMが既に特定していますから、
  正しいドライバを独自に組み込んでしまうことができる訳ね。
 みんなのマシンはメーカー製だからセットアップディスクが付いていたでしょ。
  一郎兄さんのFMVなんかは
  メンテナンスディスクという名称のセットアップディスクが添付されていたはずですが。
Q:(一郎兄さん)
 ああ、あのディスクがCD-ROMのドライバを組み込んである起動ディスクなわけね。
  ただあれで起動すると勝手にセットアップをはじめてしまうのだけど。
A:(延さん)
 そうなんですよね。余計なことをするようになっているセットアップディスクが多いですね。
  中にはフォーマットもしてしまうものもあるようです。
  確かあきつぐのメビウスがそうだったよね。
Q:(あきつぐ)
 そうそう、メニューに従っていったら、フォーマットしますかって聞くから、
  そのままYesで進んでしまって、フォーマットしちゃったよ。
  アプリケーションも全部入れ直さなくちゃならなくて、とても大変だった。
A:(延さん)
 結構余計なお世話的起動ディスクが多いね。
  まああきつぐの場合は、問い合わせがあったんだから、そこで拒否しても良かった訳だけど、
  初心者には何を拒否すればいいのかも分からないもんね。
  それにもし自分で別のCD-ROMなどを買ってきて繋げたら、
  途端に使えなくなってしまいます。
  ここは頑張って自分で独自の起動ディスクを作る方法を覚えてみましょうか?
Q:(貴子)
 難しいの?
A:(延さん)
 全然! 頑張ってみましょうよ。
Q:(初心者の皆さん)
 はーい!
A:(延さん)
 まずATAPIのCD-ROMを認識するには次の作業が必要です。
* CD-ROMドライバの用意
* システムへのドライバの組み込み
* MS-DOSのCD拡張
最初に兎にも角にもドライバというプログラムファイルを用意します。ATAPIのCD-ROMの場合、正確にはATAPIのMS-DOS用ドライバが必要ですが、CD-ROM用DOSドライバなどという場合もあります。メーカー製のパソコンの場合、セットアップディスクに入っていますし、
どこかにドライバの入ったディスクがある場合もあります。CD-ROMの別に購入した場合も、パッケージ品ならほぼ確実にDOS用ドライバとして、
  製品に添付されていると思います。
  バルク品でもDOSのドライバくらいならフロッピーで添付されていることが多いですから、
  よく探してみましょう。
 どうしてもない場合でも、
  大抵Web上で手に入れることができます。
  少なくともドライブのメーカーと型はちゃんと把握しておきましょう。
  それと実はこのATAPIのDOSドライバというのは、大変汎用性が高くて、
  他のメーカーのものでも結構動いてしまいます。
  以前松下のCD-ROMで別の3社のドライバがいずれも使えました。
  因みにドライバのファイル名は必ず、sysという拡張子がついています。
 ドライバを用意したら、次にシステムへの組み込みですが、
  具体的にはドライバを起動ディスクに入れると共に、
  CONFIG.SYSというファイルにデバイス文を記述することで組み込みます。
  このファイルをメモ帳か何かで編集しましょう。
 最初、CONFIG.SYSファイルは以下のような文だけが書かれていると思います。
[CONFIG.SYS (初期状態 Windows95 OSR2の場合)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
 今ここに貴子のFMV DESKPOWER SEの場合で説明しましょう。
  このマシンのCD-ROMは松下寿製で、ATAPIドライバ「CR_ATAPI.SYS」が
  セットアップディスクのほかにアプリケーションCDにも入っていました。
  このドライバをCONFIG.SYSファイルに組み込んでみます。
[CONFIG.SYS(ATAPIドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ATAPIデバイスドライバ for ATAPI-CD-ROM
DEVICE=CR_ATAPI.SYS /D:MSCD000
 最後の1行がそうです。「DEVICE=ATAPIドライバ名 オプション...」という書式です。
Q:(あきつぐ)
 /D:MSCD000って何?
A:(延さん)
 /D:というのはデバイスオプションスイッチといって、
  その直後にデバイス名を指定します。
  このデバイス名(上記の場合MSCD000)はなんでもいいのです。
  適当なもので構いません。
  ただし後で説明するMSCDEX.EXEのオプションと一致させなければいけません。
Q:(貴子)
 適当でいいけど、無いとだめなのね?
A:(延さん)
 そう。デバイスオプションスイッチは必ず記述して下さい。
 そして最後にMS-DOSのCD拡張です。MS-DOSというOSで採用されているファイルシステムは
  FAT(File Allocation Table)というものですが、
  CD-ROMではそれと全く違うファイルシステムISO 9660が採用されています。
  そこでMS-DOSがこのCD-ROMのファイルシステムを使えるように、
  MS-DOSを拡張してやる必要があります。
  具体的にはMSCDEX.EXE(MicroSoft Compact Disk EXtension)というプログラムを実行するだけです。
  手でコマンド入力してもいいのですが、
  MS-DOSにもWindowsのスタートアップのように起動時にプログラムを自動実行させる方法があるので、
  それを利用します。
 AUTOEXEC.BATというファイルにMSCDEX.EXEを実行する文を記述します。
  このAUTOEXEC.BATというファイルがその名前が示しているように
  MS-DOSが起動されると自動的に実行されるバッチファイルで、
  ここに自動実行したいコマンドやプログラムを記述しておけば、自動的に実行されます。
 メーカー製のパソコンなどで、セットアップディスクで起動しただけで、
  勝手にセットアップやフォーマットをはじめてしまうのは、
  みなこのファイルにそのようなコマンドが記述されているのです。
 因みにこのAUTOEXEC.BATファイルは、元々の起動ディスクには存在しないので、
  新規作成で作って下さい。
Q:(一郎兄さん)
 ところでそのMSCDEX.EXEというプログラムはどこにあるの?
A:(延さん)
 あっそうでしたね。このファイルはWindows95のCD-ROMにも入ってますし、
  Windowsフォルダ¥Commandというフォルダにもあります。
  で、見つけたらやはり起動ディスクにいれ、
  AUTOEXEC.BATに次のように記述して、実行させます。
[AUTOEXEC.BAT(MSCDEXの実行)]
A:¥MSCDEX.EXE /D:MSCD000
 やはりデバイスオプションスイッチが記述してあり、
  CONFIG.SYSに記述したドライバ組み込みのデバイス文で指定したものと同じものを指定します。
 これでドライバの組み込みとCD-ROMを読める環境が整います。どうです? 簡単でしょ。
Q:(憲さん)
 なんだ結構簡単だったんですね。しかしSCSIのCD-ROMも同じようにできるのですか?
A:(延さん)
 さっきもちょっと説明したけど、SCSIの場合はちょっと違います。
  違うというか、もう一つだけやっておかねばならないことがあります。
 それはSCSIのドライバの組み込みです。
  正確にはSCSIホストアダプタのASPIマネージャを組み込む必要があります。
  ASPIマネージャもやはりSCSIカードなどに添付されているのが普通ですが、
  WebなどでGetすることもできます。
Q:(貴子)
 「ASPIマネージャ」って何?
A:(延さん)
 正確に説明すると難しいというか、SCSIの歴史からひも解いていかないとならないけど、
  名前が示す通り単なるマネージャで、
  まあSCSIカードのドライバだと思っていても構わないです。
  因みに「ASPI」とはAdvanced SCSI Program Interfaceの頭文字です。
 組み込み方は、CD-ROMのデバイスドライバの場合と同様、CONFIG.SYSにデバイス文を記述することで行います。
  注意しなければならないのは、必ずデバイスドライバより先に組み込まなければならないことです。
  具体的にはデバイス文を先に書けばいいだけですが。
 私の自作マシンは、SCSIカードとしてAdaptecのAHA-2940Uを、
  SCSI CD-ROMにPioneerのDR-533を使っていますが、次にその場合の記述例を示します。
[CONFIG.SYS(ASPIマネージャとSCSI CD-ROMドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ASPIマネージャ for Adaptec AHA2940/U/AU/UW
DEVICE=ASPI8DOS.SYS
REM *** ASPIデバイスドライバ for Pioneer DR-533
DEVICE=DRD60ASP.SYS /D:MSCD000
 AUTOEXEC.BATに関しては、ATAPIの場合と全く同じです。
 またデバイスドライバの方はATAPIのものと同様に汎用性が高く、
  ホストアダプタ(SCSIカード)側が持っている(用意している)CD-ROM用のデバイスドライバが
  大抵のCD-ROMに使えてしまいますから、
  デバイスドライバが手に入れられない場合も困ることはないでしょう。
  Adaptecの場合ASPICD.SYSというCD-ROM用の汎用デバイスドライバがあり、
  大抵のCD-ROMがこれでOKです。私のPioneerのDR-533も大丈夫でした。
  Tekramのカードなどにもこのような汎用デバイスドライバ(TRMCD.SYS)があります。
 更にホストアダプタも選ばない汎用デバイスドライバもWeb上にあり、結構使えます。
  少なくとも私の環境では問題なく使えました。ものはヴェクターのライブラリにありました。
 どうです? こちらもどうってことないでしょ。
Q:(貴子)
 ええ簡単ね。これなら私にもできるわ。
A:(延さん)
 そうだろ。それにここまでできれば、後MOやPD(リムーバブルディスクとして使う場合)、Zipなどの
  リムーバブルディスクを認識する方法もいたって簡単だよ。
  CD-ROMの場合と同じようにASPIマネージャの組み込みの後にMOやPDのデバイスドライバを組み込めばいいだけ。
  その上リムーバブルディスクの場合は、ファイルシステムがFATなので、
  CD-ROMのようにMS-DOSを拡張する必要がありません。
  従ってAUTOEXEC.BATで何も実行する必要がないんです。
 ドライバはやはり製品に添付されているか、Webなどでも取得できます。
  またCD-ROMの場合と同じようにSCSIホストアダプタ側に、
  リムーバブルディスク汎用のデバイスドライバが普通は用意されています。
  AdaptecではASPIDISK.SYS、TekramではTRMDISK.SYSという
  汎用リムーバブルディスク用DOSデバイスドライバが用意されてました。
  いずれも私は使ったことがありませんが、
  大抵のリムーバブルディスクに使えるはずです。
 以下に私のマシンのコニカのMO(OMD-7060)を専用のDOSドライバで認識させた場合の
  CONFIG.SYSを示します。
[CONFIG.SYS(MOドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ASPIマネージャ for Adaptec AHA2940/U/AU/UW
DEVICE=ASPI8DOS.SYS
REM *** ASPIデバイスドライバ for KONICA OMD-7060
DEVICE=MSDRVR.SYS -OB -O2K
Q:(憲さん)
 CD-Rなんかもこれでいける訳ですか?
A:(延さん)
 残念ながら、CD-Rを単なるCD-ROMとして使うにはCD-ROMの場合と同様の方法でいいけど、
  書き込むために使えません。
  CD-Rへの書き込みにはドライバだけではだめで
  専用のソフトが必要なのだけど、
  そもそもMS-DOS上で動くCD-R書き込みソフトがないんですよ。
  たとえ作ったとしても、とても起動ディスクに収まるようなコンパクトなものは作れないだろうね。
  テープドライブの場合もほぼ同じような事情で起動ディスクから使うのは難しいです。
 ネットワークドライブはできるようですが、私はやったことがありません。今調査中です。
 後、沢山のドライバを組み込むとコンベンショナルメモリが足りなくなるという問題が起こります。
  これが起こるとインストール用のSetup.exeが実行できないという事態にもなります。
Q:(憲さん)
 憲さんのマシンはメモリに64MB積んでいるの大丈夫だと思います。
A:(延さん)
 ところがね憲さん。コンベンショナルメモリというのは物理メモリをいくら積んでも起こる
  MS-DOSの非常に厄介な問題なんだよ。
  たとえ256MBのメモリを積んでもMS-DOSでメモリ不足ですと言われてしまうんだ。
Q:(憲さん)
 そっそっそうなんですか。それは知りませんでした。
A:(延さん)
 まあ回避策というか、少なくともWindows95のSetup.exeを実行するくらいにメモリを空ける方法は簡単なので、
  また今度説明します。
  因みにこのことに関してはさすがにWindows98で新しくなった起動ディスクは
  ほぼ完璧に手当てされているので、参考にしてみるといいでしょう。
Q:(あきつぐ)
 ところでノートパソコンでPCカード経由のCD-ROMなんかはどうなの?
A:(延さん)
 当然ATAPIのCD-ROMなのか、SCSIなのかによって上記の手続きは必要な訳だけど、
  PCカードの場合は更に予めPCカードを認識させるため、
  そのドライバを別途組み込む必要があります。
  具体的にはソケットサービスドライバ、カードサービスドライバ、イネーブラなどです。
  これらを一まとめにしたようなポイントイネーブラだけでいい場合もあります。
  詳細はこちら「起動ディスク(DOS)でPCカードを使う方法」に記載しておきます。
  基本的はPCカードの「MS-DOSまたはWindows3.Windows95 の再インストール方法

起動ディスクでCD-ROMを認識する
1998/08/16
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Q:(一郎兄さん)
 のぶさん、Windows95の起動ディスクで、立ち上げるとCD-ROMを認識しないのだけど。
A:(延さん)
 そうです。Windows95の起動ディスク(アプリケーションの追加と削除で作る)で立ち上げた状態というのはWindows95ではなくて、MS-DOSというOSが動いています。正確な表現ではないですが、MS-DOSではシステムで認識できるのはハードディスクドライブとフロッピーディスクドライブだけで、それ以外の機器は必ず特定のドライバが必要です。ですからMS-DOSでCD-ROMなどを使いたい場合は、そのドライバをシステムに組み込む必要があります。
Q:(一郎兄さん)
 では、そのドライバってのを組み込めば認識するんかい?
A:(延さん)
 そうです。OSR2のWindows95などは全てCD-ROMで配布されていますからセットアップには起動ディスクで立ち上げた状態でCD-ROMを認識することは不可欠ですよね。
Q:(憲さん)
 憲さんです。CD-ROMなんてみんな使うのにどうしてあらかじめ組み込んでおいてくれないのでしょう?
A:(延さん)
 ドライバというのは基本的に機器依存なんだよ。ユーザがどのようは機器(この場合はCD-ROM)を使うか分からないソフトウェア会社(もちろんマイクロソフト)としては、あらかじめ起動ディスクに組み込んでしまう訳にいかないんだ。
 Windows95にはプラグアンドプレイという機能があって、接続された機器の種類を判別して適切なドライバを自動的に組み込んでくれるんだけど、MS-DOSというOSにはそのような機能がないので、利用者がいちいち組み込まないといけないという訳。
Q:(のりこ)
 でもWindows98では、起動ディスクからCD-ROMを認識できたわよ。
A:(延さん)
 姉貴、超初心者のわりにはいい指摘だね。そうWindows98ではついに起動ディスクでCD-ROMが認識できるようになったんだよ。
Q:(憲さん)
 プラグアンドプレイができるようになったのですか?
A:(延さん)
 残念ながら、そうではないようだね。後でも説明するけど、機器依存とは言ってもかなり汎用性が高いんだよ。CD-ROMのドライバーって。結局そのへんに期待して汎用性の高そうなドライバを複数あらかじめ用意して、どれかで動くだろうという結構アバウトは方法のようなんだ。まあ僕の場合アップグレード版しか見てないけど、製品版も似たようなものだと思うよ。
 だから動作しない場合も稀にあるということを既に聞いています。特にSCSIのCD-ROMの場合、後述するようにSCSIホストアダプターのためのASPIマネージャというのを組み込む必要があるのだけど、Microsoftが用意したASPIマネージャに、Tekramなどかなり多くのSCSIホストアダプターで使われているSymBiosという会社のSCSIチップに対応したものがないので、結局独自に組み込む必要があると聞いています。
Q:(憲さん)
 結局完全ではないということですね。
A:(延さん)
 そうだね。逆にWindows95の時でもメーカー製のパソコンなんかは、
  大抵CD-ROMなどのドライバを組み込んだセットアップディスクというものが添付されています。
  メーカーパソコンの場合、使用するCD-ROMが既に特定していますから、
  正しいドライバを独自に組み込んでしまうことができる訳ね。
 みんなのマシンはメーカー製だからセットアップディスクが付いていたでしょ。
  一郎兄さんのFMVなんかは
  メンテナンスディスクという名称のセットアップディスクが添付されていたはずですが。
Q:(一郎兄さん)
 ああ、あのディスクがCD-ROMのドライバを組み込んである起動ディスクなわけね。
  ただあれで起動すると勝手にセットアップをはじめてしまうのだけど。
A:(延さん)
 そうなんですよね。余計なことをするようになっているセットアップディスクが多いですね。
  中にはフォーマットもしてしまうものもあるようです。
  確かあきつぐのメビウスがそうだったよね。
Q:(あきつぐ)
 そうそう、メニューに従っていったら、フォーマットしますかって聞くから、
  そのままYesで進んでしまって、フォーマットしちゃったよ。
  アプリケーションも全部入れ直さなくちゃならなくて、とても大変だった。
A:(延さん)
 結構余計なお世話的起動ディスクが多いね。
  まああきつぐの場合は、問い合わせがあったんだから、そこで拒否しても良かった訳だけど、
  初心者には何を拒否すればいいのかも分からないもんね。
  それにもし自分で別のCD-ROMなどを買ってきて繋げたら、
  途端に使えなくなってしまいます。
  ここは頑張って自分で独自の起動ディスクを作る方法を覚えてみましょうか?
Q:(貴子)
 難しいの?
A:(延さん)
 全然! 頑張ってみましょうよ。
Q:(初心者の皆さん)
 はーい!
A:(延さん)
 まずATAPIのCD-ROMを認識するには次の作業が必要です。
* CD-ROMドライバの用意
* システムへのドライバの組み込み
* MS-DOSのCD拡張
 最初に兎にも角にもドライバというプログラムファイルを用意します。
  ATAPIのCD-ROMの場合、正確にはATAPIのMS-DOS用ドライバが必要ですが、
  CD-ROM用DOSドライバなどという場合もあります。メーカー製のパソコンの場合、
  セットアップディスクに入っていますし、
  どこかにドライバの入ったディスクがある場合もあります。
  CD-ROMの別に購入した場合も、パッケージ品ならほぼ確実にDOS用ドライバとして、
  製品に添付されていると思います。
  バルク品でもDOSのドライバくらいならフロッピーで添付されていることが多いですから、
  よく探してみましょう。
 どうしてもない場合でも、
  大抵Web上で手に入れることができます。
  少なくともドライブのメーカーと型はちゃんと把握しておきましょう。
  それと実はこのATAPIのDOSドライバというのは、大変汎用性が高くて、
  他のメーカーのものでも結構動いてしまいます。
  以前松下のCD-ROMで別の3社のドライバがいずれも使えました。
  因みにドライバのファイル名は必ず、sysという拡張子がついています。
 ドライバを用意したら、次にシステムへの組み込みですが、
  具体的にはドライバを起動ディスクに入れると共に、
  CONFIG.SYSというファイルにデバイス文を記述することで組み込みます。
  このファイルをメモ帳か何かで編集しましょう。
 最初、CONFIG.SYSファイルは以下のような文だけが書かれていると思います。
[CONFIG.SYS (初期状態 Windows95 OSR2の場合)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
 今ここに貴子のFMV DESKPOWER SEの場合で説明しましょう。
  このマシンのCD-ROMは松下寿製で、ATAPIドライバ「CR_ATAPI.SYS」が
  セットアップディスクのほかにアプリケーションCDにも入っていました。
  このドライバをCONFIG.SYSファイルに組み込んでみます。
[CONFIG.SYS(ATAPIドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ATAPIデバイスドライバ for ATAPI-CD-ROM
DEVICE=CR_ATAPI.SYS /D:MSCD000
 最後の1行がそうです。「DEVICE=ATAPIドライバ名 オプション...」という書式です。
Q:(あきつぐ)
 /D:MSCD000って何?
A:(延さん)
 /D:というのはデバイスオプションスイッチといって、
  その直後にデバイス名を指定します。
  このデバイス名(上記の場合MSCD000)はなんでもいいのです。
  適当なもので構いません。
  ただし後で説明するMSCDEX.EXEのオプションと一致させなければいけません。
Q:(貴子)
 適当でいいけど、無いとだめなのね?
A:(延さん)
 そう。デバイスオプションスイッチは必ず記述して下さい。
 そして最後にMS-DOSのCD拡張です。MS-DOSというOSで採用されているファイルシステムは
  FAT(File Allocation Table)というものですが、
  CD-ROMではそれと全く違うファイルシステムISO 9660が採用されています。
  そこでMS-DOSがこのCD-ROMのファイルシステムを使えるように、
  MS-DOSを拡張してやる必要があります。
  具体的にはMSCDEX.EXE(MicroSoft Compact Disk EXtension)というプログラムを実行するだけです。
  手でコマンド入力してもいいのですが、
  MS-DOSにもWindowsのスタートアップのように起動時にプログラムを自動実行させる方法があるので、
  それを利用します。
 AUTOEXEC.BATというファイルにMSCDEX.EXEを実行する文を記述します。
  このAUTOEXEC.BATというファイルがその名前が示しているように
  MS-DOSが起動されると自動的に実行されるバッチファイルで、
  ここに自動実行したいコマンドやプログラムを記述しておけば、自動的に実行されます。
 メーカー製のパソコンなどで、セットアップディスクで起動しただけで、
  勝手にセットアップやフォーマットをはじめてしまうのは、
  みなこのファイルにそのようなコマンドが記述されているのです。
 因みにこのAUTOEXEC.BATファイルは、元々の起動ディスクには存在しないので、
  新規作成で作って下さい。
Q:(一郎兄さん)
 ところでそのMSCDEX.EXEというプログラムはどこにあるの?
A:(延さん)
 あっそうでしたね。このファイルはWindows95のCD-ROMにも入ってますし、
  Windowsフォルダ¥Commandというフォルダにもあります。
  で、見つけたらやはり起動ディスクにいれ、
  AUTOEXEC.BATに次のように記述して、実行させます。
[AUTOEXEC.BAT(MSCDEXの実行)]
A:¥MSCDEX.EXE /D:MSCD000
 やはりデバイスオプションスイッチが記述してあり、
  CONFIG.SYSに記述したドライバ組み込みのデバイス文で指定したものと同じものを指定します。
 これでドライバの組み込みとCD-ROMを読める環境が整います。どうです? 簡単でしょ。
Q:(憲さん)
 なんだ結構簡単だったんですね。しかしSCSIのCD-ROMも同じようにできるのですか?
A:(延さん)
 さっきもちょっと説明したけど、SCSIの場合はちょっと違います。
  違うというか、もう一つだけやっておかねばならないことがあります。
 それはSCSIのドライバの組み込みです。
  正確にはSCSIホストアダプタのASPIマネージャを組み込む必要があります。
  ASPIマネージャもやはりSCSIカードなどに添付されているのが普通ですが、
  WebなどでGetすることもできます。
Q:(貴子)
 「ASPIマネージャ」って何?
A:(延さん)
 正確に説明すると難しいというか、SCSIの歴史からひも解いていかないとならないけど、
  名前が示す通り単なるマネージャで、
  まあSCSIカードのドライバだと思っていても構わないです。
  因みに「ASPI」とはAdvanced SCSI Program Interfaceの頭文字です。
 組み込み方は、CD-ROMのデバイスドライバの場合と同様、CONFIG.SYSにデバイス文を記述することで行います。
  注意しなければならないのは、必ずデバイスドライバより先に組み込まなければならないことです。
  具体的にはデバイス文を先に書けばいいだけですが。
 私の自作マシンは、SCSIカードとしてAdaptecのAHA-2940Uを、
  SCSI CD-ROMにPioneerのDR-533を使っていますが、次にその場合の記述例を示します。
[CONFIG.SYS(ASPIマネージャとSCSI CD-ROMドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ASPIマネージャ for Adaptec AHA2940/U/AU/UW
DEVICE=ASPI8DOS.SYS
REM *** ASPIデバイスドライバ for Pioneer DR-533
DEVICE=DRD60ASP.SYS /D:MSCD000
 AUTOEXEC.BATに関しては、ATAPIの場合と全く同じです。
 またデバイスドライバの方はATAPIのものと同様に汎用性が高く、
  ホストアダプタ(SCSIカード)側が持っている(用意している)CD-ROM用のデバイスドライバが
  大抵のCD-ROMに使えてしまいますから、
  デバイスドライバが手に入れられない場合も困ることはないでしょう。
  Adaptecの場合ASPICD.SYSというCD-ROM用の汎用デバイスドライバがあり、
  大抵のCD-ROMがこれでOKです。私のPioneerのDR-533も大丈夫でした。
  Tekramのカードなどにもこのような汎用デバイスドライバ(TRMCD.SYS)があります。
 更にホストアダプタも選ばない汎用デバイスドライバもWeb上にあり、結構使えます。
  少なくとも私の環境では問題なく使えました。ものはヴェクターのライブラリにありました。
 どうです? こちらもどうってことないでしょ。
Q:(貴子)
 ええ簡単ね。これなら私にもできるわ。
A:(延さん)
 そうだろ。それにここまでできれば、後MOやPD(リムーバブルディスクとして使う場合)、Zipなどの
  リムーバブルディスクを認識する方法もいたって簡単だよ。
  CD-ROMの場合と同じようにASPIマネージャの組み込みの後にMOやPDのデバイスドライバを組み込めばいいだけ。
  その上リムーバブルディスクの場合は、ファイルシステムがFATなので、
  CD-ROMのようにMS-DOSを拡張する必要がありません。
  従ってAUTOEXEC.BATで何も実行する必要がないんです。
 ドライバはやはり製品に添付されているか、Webなどでも取得できます。
  またCD-ROMの場合と同じようにSCSIホストアダプタ側に、
  リムーバブルディスク汎用のデバイスドライバが普通は用意されています。
  AdaptecではASPIDISK.SYS、TekramではTRMDISK.SYSという
  汎用リムーバブルディスク用DOSデバイスドライバが用意されてました。
  いずれも私は使ったことがありませんが、
  大抵のリムーバブルディスクに使えるはずです。
 以下に私のマシンのコニカのMO(OMD-7060)を専用のDOSドライバで認識させた場合の
  CONFIG.SYSを示します。
[CONFIG.SYS(MOドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ASPIマネージャ for Adaptec AHA2940/U/AU/UW
DEVICE=ASPI8DOS.SYS
REM *** ASPIデバイスドライバ for KONICA OMD-7060
DEVICE=MSDRVR.SYS -OB -O2K
Q:(憲さん)
 CD-Rなんかもこれでいける訳ですか?
A:(延さん)
 残念ながら、CD-Rを単なるCD-ROMとして使うにはCD-ROMの場合と同様の方法でいいけど、
  書き込むために使えません。
  CD-Rへの書き込みにはドライバだけではだめで
  専用のソフトが必要なのだけど、
  そもそもMS-DOS上で動くCD-R書き込みソフトがないんですよ。
  たとえ作ったとしても、とても起動ディスクに収まるようなコンパクトなものは作れないだろうね。
  テープドライブの場合もほぼ同じような事情で起動ディスクから使うのは難しいです。
 ネットワークドライブはできるようですが、私はやったことがありません。今調査中です。
 後、沢山のドライバを組み込むとコンベンショナルメモリが足りなくなるという問題が起こります。
  これが起こるとインストール用のSetup.exeが実行できないという事態にもなります。
Q:(憲さん)
 憲さんのマシンはメモリに64MB積んでいるの大丈夫だと思います。
A:(延さん)
 ところがね憲さん。コンベンショナルメモリというのは物理メモリをいくら積んでも起こる
  MS-DOSの非常に厄介な問題なんだよ。
  たとえ256MBのメモリを積んでもMS-DOSでメモリ不足ですと言われてしまうんだ。
Q:(憲さん)
 そっそっそうなんですか。それは知りませんでした。
A:(延さん)
 まあ回避策というか、少なくともWindows95のSetup.exeを実行するくらいにメモリを空ける方法は簡単なので、
  また今度説明します。
  因みにこのことに関してはさすがにWindows98で新しくなった起動ディスクは
  ほぼ完璧に手当てされているので、参考にしてみるといいでしょう。
Q:(あきつぐ)
 ところでノートパソコンでPCカード経由のCD-ROMなんかはどうなの?
A:(延さん)
 当然ATAPIのCD-ROMなのか、SCSIなのかによって上記の手続きは必要な訳だけど、
  PCカードの場合は更に予めPCカードを認識させるため、
  そのドライバを別途組み込む必要があります。
  具体的にはソケットサービスドライバ、カードサービスドライバ、イネーブラなどです。
  これらを一まとめにしたようなポイントイネーブラだけでいい場合もあります。
  詳細はこちら「起動ディスク(DOS)でPCカードを使う方法」に記載しておきます。
  基本的はPCカードの「MS-DOSまたはWindows3.1での使い方」といったマニュアルに従うことになると思います。
  またMS-DOSのCD拡張に関しては変わりありませんので、
  Autoexec.batは同様に作ればいいはずです。
Q:(あきつぐ)
 ところでCD-ROMならWindows95のインストールに必要だから、
  起動ディスクで立ち上げた状態で認識したいというのは分かるけど、
  MOとかを起動ディスクで認識する必要ってあるの?
A:(延さん)
 それがあるんだな。それについてはこちら「システムをフルバックアップしたい)」で説明しています。Windows95 の再インストール方法

起動ディスクでCD-ROMを認識する
1998/08/16
------------------------------------------------------------------------
Q:(一郎兄さん)
 のぶさん、Windows95の起動ディスクで、立ち上げるとCD-ROMを認識しないのだけど。
A:(延さん)
 そうです。Windows95の起動ディスク(アプリケーションの追加と削除で作る)で立ち上げた状態というのはWindows95ではなくて、MS-DOSというOSが動いています。正確な表現ではないですが、MS-DOSではシステムで認識できるのはハードディスクドライブとフロッピーディスクドライブだけで、それ以外の機器は必ず特定のドライバが必要です。ですからMS-DOSでCD-ROMなどを使いたい場合は、そのドライバをシステムに組み込む必要があります。
Q:(一郎兄さん)
 では、そのドライバってのを組み込めば認識するんかい?
A:(延さん)
 そうです。OSR2のWindows95などは全てCD-ROMで配布されていますからセットアップには起動ディスクで立ち上げた状態でCD-ROMを認識することは不可欠ですよね。
Q:(憲さん)
 憲さんです。CD-ROMなんてみんな使うのにどうしてあらかじめ組み込んでおいてくれないのでしょう?
A:(延さん)
 ドライバというのは基本的に機器依存なんだよ。ユーザがどのようは機器(この場合はCD-ROM)を使うか分からないソフトウェア会社(もちろんマイクロソフト)としては、あらかじめ起動ディスクに組み込んでしまう訳にいかないんだ。
 Windows95にはプラグアンドプレイという機能があって、接続された機器の種類を判別して適切なドライバを自動的に組み込んでくれるんだけど、MS-DOSというOSにはそのような機能がないので、利用者がいちいち組み込まないといけないという訳。
Q:(のりこ)
 でもWindows98では、起動ディスクからCD-ROMを認識できたわよ。
A:(延さん)
 姉貴、超初心者のわりにはいい指摘だね。そうWindows98ではついに起動ディスクでCD-ROMが認識できるようになったんだよ。
Q:(憲さん)
 プラグアンドプレイができるようになったのですか?
A:(延さん)
 残念ながら、そうではないようだね。後でも説明するけど、機器依存とは言ってもかなり汎用性が高いんだよ。CD-ROMのドライバーって。結局そのへんに期待して汎用性の高そうなドライバを複数あらかじめ用意して、どれかで動くだろうという結構アバウトは方法のようなんだ。まあ僕の場合アップグレード版しか見てないけど、製品版も似たようなものだと思うよ。
 だから動作しない場合も稀にあるということを既に聞いています。特にSCSIのCD-ROMの場合、後述するようにSCSIホストアダプターのためのASPIマネージャというのを組み込む必要があるのだけど、Microsoftが用意したASPIマネージャに、Tekramなどかなり多くのSCSIホストアダプターで使われているSymBiosという会社のSCSIチップに対応したものがないので、結局独自に組み込む必要があると聞いています。
Q:(憲さん)
 結局完全ではないということですね。
A:(延さん)
 そうだね。逆にWindows95の時でもメーカー製のパソコンなんかは、
  大抵CD-ROMなどのドライバを組み込んだセットアップディスクというものが添付されています。
  メーカーパソコンの場合、使用するCD-ROMが既に特定していますから、
  正しいドライバを独自に組み込んでしまうことができる訳ね。
 みんなのマシンはメーカー製だからセットアップディスクが付いていたでしょ。
  一郎兄さんのFMVなんかは
  メンテナンスディスクという名称のセットアップディスクが添付されていたはずですが。
Q:(一郎兄さん)
 ああ、あのディスクがCD-ROMのドライバを組み込んである起動ディスクなわけね。
  ただあれで起動すると勝手にセットアップをはじめてしまうのだけど。
A:(延さん)
 そうなんですよね。余計なことをするようになっているセットアップディスクが多いですね。
  中にはフォーマットもしてしまうものもあるようです。
  確かあきつぐのメビウスがそうだったよね。
Q:(あきつぐ)
 そうそう、メニューに従っていったら、フォーマットしますかって聞くから、
  そのままYesで進んでしまって、フォーマットしちゃったよ。
  アプリケーションも全部入れ直さなくちゃならなくて、とても大変だった。
A:(延さん)
 結構余計なお世話的起動ディスクが多いね。
  まああきつぐの場合は、問い合わせがあったんだから、そこで拒否しても良かった訳だけど、
  初心者には何を拒否すればいいのかも分からないもんね。
  それにもし自分で別のCD-ROMなどを買ってきて繋げたら、
  途端に使えなくなってしまいます。
  ここは頑張って自分で独自の起動ディスクを作る方法を覚えてみましょうか?
Q:(貴子)
 難しいの?
A:(延さん)
 全然! 頑張ってみましょうよ。
Q:(初心者の皆さん)
 はーい!
A:(延さん)
 まずATAPIのCD-ROMを認識するには次の作業が必要です。
* CD-ROMドライバの用意
* システムへのドライバの組み込み
* MS-DOSのCD拡張
 最初に兎にも角にもドライバというプログラムファイルを用意します。
  ATAPIのCD-ROMの場合、正確にはATAPIのMS-DOS用ドライバが必要ですが、
  CD-ROM用DOSドライバなどという場合もあります。メーカー製のパソコンの場合、
  セットアップディスクに入っていますし、
  どこかにドライバの入ったディスクがある場合もあります。
  CD-ROMの別に購入した場合も、パッケージ品ならほぼ確実にDOS用ドライバとして、
  製品に添付されていると思います。
  バルク品でもDOSのドライバくらいならフロッピーで添付されていることが多いですから、
  よく探してみましょう。
 どうしてもない場合でも、
  大抵Web上で手に入れることができます。
  少なくともドライブのメーカーと型はちゃんと把握しておきましょう。
  それと実はこのATAPIのDOSドライバというのは、大変汎用性が高くて、
  他のメーカーのものでも結構動いてしまいます。
  以前松下のCD-ROMで別の3社のドライバがいずれも使えました。
  因みにドライバのファイル名は必ず、sysという拡張子がついています。
 ドライバを用意したら、次にシステムへの組み込みですが、
  具体的にはドライバを起動ディスクに入れると共に、
  CONFIG.SYSというファイルにデバイス文を記述することで組み込みます。
  このファイルをメモ帳か何かで編集しましょう。
 最初、CONFIG.SYSファイルは以下のような文だけが書かれていると思います。
[CONFIG.SYS (初期状態 Windows95 OSR2の場合)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
 今ここに貴子のFMV DESKPOWER SEの場合で説明しましょう。
  このマシンのCD-ROMは松下寿製で、ATAPIドライバ「CR_ATAPI.SYS」が
  セットアップディスクのほかにアプリケーションCDにも入っていました。
  このドライバをCONFIG.SYSファイルに組み込んでみます。
[CONFIG.SYS(ATAPIドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ATAPIデバイスドライバ for ATAPI-CD-ROM
DEVICE=CR_ATAPI.SYS /D:MSCD000
 最後の1行がそうです。「DEVICE=ATAPIドライバ名 オプション...」という書式です。
Q:(あきつぐ)
 /D:MSCD000って何?
A:(延さん)
 /D:というのはデバイスオプションスイッチといって、
  その直後にデバイス名を指定します。
  このデバイス名(上記の場合MSCD000)はなんでもいいのです。
  適当なもので構いません。
  ただし後で説明するMSCDEX.EXEのオプションと一致させなければいけません。
Q:(貴子)
 適当でいいけど、無いとだめなのね?
A:(延さん)
 そう。デバイスオプションスイッチは必ず記述して下さい。
 そして最後にMS-DOSのCD拡張です。MS-DOSというOSで採用されているファイルシステムは
  FAT(File Allocation Table)というものですが、
  CD-ROMではそれと全く違うファイルシステムISO 9660が採用されています。
  そこでMS-DOSがこのCD-ROMのファイルシステムを使えるように、
  MS-DOSを拡張してやる必要があります。
  具体的にはMSCDEX.EXE(MicroSoft Compact Disk EXtension)というプログラムを実行するだけです。
  手でコマンド入力してもいいのですが、
  MS-DOSにもWindowsのスタートアップのように起動時にプログラムを自動実行させる方法があるので、
  それを利用します。
 AUTOEXEC.BATというファイルにMSCDEX.EXEを実行する文を記述します。
  このAUTOEXEC.BATというファイルがその名前が示しているように
  MS-DOSが起動されると自動的に実行されるバッチファイルで、
  ここに自動実行したいコマンドやプログラムを記述しておけば、自動的に実行されます。
 メーカー製のパソコンなどで、セットアップディスクで起動しただけで、
  勝手にセットアップやフォーマットをはじめてしまうのは、
  みなこのファイルにそのようなコマンドが記述されているのです。
 因みにこのAUTOEXEC.BATファイルは、元々の起動ディスクには存在しないので、
  新規作成で作って下さい。
Q:(一郎兄さん)
 ところでそのMSCDEX.EXEというプログラムはどこにあるの?
A:(延さん)
 あっそうでしたね。このファイルはWindows95のCD-ROMにも入ってますし、
  Windowsフォルダ¥Commandというフォルダにもあります。
  で、見つけたらやはり起動ディスクにいれ、
  AUTOEXEC.BATに次のように記述して、実行させます。
[AUTOEXEC.BAT(MSCDEXの実行)]
A:¥MSCDEX.EXE /D:MSCD000
 やはりデバイスオプションスイッチが記述してあり、
  CONFIG.SYSに記述したドライバ組み込みのデバイス文で指定したものと同じものを指定します。
 これでドライバの組み込みとCD-ROMを読める環境が整います。どうです? 簡単でしょ。
Q:(憲さん)
 なんだ結構簡単だったんですね。しかしSCSIのCD-ROMも同じようにできるのですか?
A:(延さん)
 さっきもちょっと説明したけど、SCSIの場合はちょっと違います。
  違うというか、もう一つだけやっておかねばならないことがあります。
 それはSCSIのドライバの組み込みです。
  正確にはSCSIホストアダプタのASPIマネージャを組み込む必要があります。
  ASPIマネージャもやはりSCSIカードなどに添付されているのが普通ですが、
  WebなどでGetすることもできます。
Q:(貴子)
 「ASPIマネージャ」って何?
A:(延さん)
 正確に説明すると難しいというか、SCSIの歴史からひも解いていかないとならないけど、
  名前が示す通り単なるマネージャで、
  まあSCSIカードのドライバだと思っていても構わないです。
  因みに「ASPI」とはAdvanced SCSI Program Interfaceの頭文字です。
 組み込み方は、CD-ROMのデバイスドライバの場合と同様、CONFIG.SYSにデバイス文を記述することで行います。
  注意しなければならないのは、必ずデバイスドライバより先に組み込まなければならないことです。
  具体的にはデバイス文を先に書けばいいだけですが。
 私の自作マシンは、SCSIカードとしてAdaptecのAHA-2940Uを、
  SCSI CD-ROMにPioneerのDR-533を使っていますが、次にその場合の記述例を示します。
[CONFIG.SYS(ASPIマネージャとSCSI CD-ROMドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ASPIマネージャ for Adaptec AHA2940/U/AU/UW
DEVICE=ASPI8DOS.SYS
REM *** ASPIデバイスドライバ for Pioneer DR-533
DEVICE=DRD60ASP.SYS /D:MSCD000
 AUTOEXEC.BATに関しては、ATAPIの場合と全く同じです。
 またデバイスドライバの方はATAPIのものと同様に汎用性が高く、
  ホストアダプタ(SCSIカード)側が持っている(用意している)CD-ROM用のデバイスドライバが
  大抵のCD-ROMに使えてしまいますから、
  デバイスドライバが手に入れられない場合も困ることはないでしょう。
  Adaptecの場合ASPICD.SYSというCD-ROM用の汎用デバイスドライバがあり、
  大抵のCD-ROMがこれでOKです。私のPioneerのDR-533も大丈夫でした。
  Tekramのカードなどにもこのような汎用デバイスドライバ(TRMCD.SYS)があります。
 更にホストアダプタも選ばない汎用デバイスドライバもWeb上にあり、結構使えます。
  少なくとも私の環境では問題なく使えました。ものはヴェクターのライブラリにありました。
 どうです? こちらもどうってことないでしょ。
Q:(貴子)
 ええ簡単ね。これなら私にもできるわ。
A:(延さん)
 そうだろ。それにここまでできれば、後MOやPD(リムーバブルディスクとして使う場合)、Zipなどの
  リムーバブルディスクを認識する方法もいたって簡単だよ。
  CD-ROMの場合と同じようにASPIマネージャの組み込みの後にMOやPDのデバイスドライバを組み込めばいいだけ。
  その上リムーバブルディスクの場合は、ファイルシステムがFATなので、
  CD-ROMのようにMS-DOSを拡張する必要がありません。
  従ってAUTOEXEC.BATで何も実行する必要がないんです。
 ドライバはやはり製品に添付されているか、Webなどでも取得できます。
  またCD-ROMの場合と同じようにSCSIホストアダプタ側に、
  リムーバブルディスク汎用のデバイスドライバが普通は用意されています。
  AdaptecではASPIDISK.SYS、TekramではTRMDISK.SYSという
  汎用リムーバブルディスク用DOSデバイスドライバが用意されてました。
  いずれも私は使ったことがありませんが、
  大抵のリムーバブルディスクに使えるはずです。
 以下に私のマシンのコニカのMO(OMD-7060)を専用のDOSドライバで認識させた場合の
  CONFIG.SYSを示します。
[CONFIG.SYS(MOドライバの組み込み)]
DEVICE=BILING.SYS
DEVICE=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICE=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICE=JKEYB.SYS
DEVICE=HIMEM.SYS
REM *** ASPIマネージャ for Adaptec AHA2940/U/AU/UW
DEVICE=ASPI8DOS.SYS
REM *** ASPIデバイスドライバ for KONICA OMD-7060
DEVICE=MSDRVR.SYS -OB -O2K
Q:(憲さん)
 CD-Rなんかもこれでいける訳ですか?
A:(延さん)
 残念ながら、CD-Rを単なるCD-ROMとして使うにはCD-ROMの場合と同様の方法でいいけど、
  書き込むために使えません。
  CD-Rへの書き込みにはドライバだけではだめで
  専用のソフトが必要なのだけど、
  そもそもMS-DOS上で動くCD-R書き込みソフトがないんですよ。
  たとえ作ったとしても、とても起動ディスクに収まるようなコンパクトなものは作れないだろうね。
  テープドライブの場合もほぼ同じような事情で起動ディスクから使うのは難しいです。
 ネットワークドライブはできるようですが、私はやったことがありません。今調査中です。
 後、沢山のドライバを組み込むとコンベンショナルメモリが足りなくなるという問題が起こります。
  これが起こるとインストール用のSetup.exeが実行できないという事態にもなります。
Q:(憲さん)
 憲さんのマシンはメモリに64MB積んでいるの大丈夫だと思います。
A:(延さん)
 ところがね憲さん。コンベンショナルメモリというのは物理メモリをいくら積んでも起こる
  MS-DOSの非常に厄介な問題なんだよ。
  たとえ256MBのメモリを積んでもMS-DOSでメモリ不足ですと言われてしまうんだ。
Q:(憲さん)
 そっそっそうなんですか。それは知りませんでした。
A:(延さん)
 まあ回避策というか、少なくともWindows95のSetup.exeを実行するくらいにメモリを空ける方法は簡単なので、
  また今度説明します。
  因みにこのことに関してはさすがにWindows98で新しくなった起動ディスクは
  ほぼ完璧に手当てされているので、参考にしてみるといいでしょう。
Q:(あきつぐ)
 ところでノートパソコンでPCカード経由のCD-ROMなんかはどうなの?
A:(延さん)
 当然ATAPIのCD-ROMなのか、SCSIなのかによって上記の手続きは必要な訳だけど、
  PCカードの場合は更に予めPCカードを認識させるため、
  そのドライバを別途組み込む必要があります。
  具体的にはソケットサービスドライバ、カードサービスドライバ、イネーブラなどです。
  これらを一まとめにしたようなポイントイネーブラだけでいい場合もあります。
  詳細はこちら「起動ディスク(DOS)でPCカードを使う方法」に記載しておきます。
  基本的はPCカードの「MS-DOSまたはWindows3.1での使い方」といったマニュアルに従うことになると思います。
  またMS-DOSのCD拡張に関しては変わりありませんので、
  Autoexec.batは同様に作ればいいはずです。
Q:(あきつぐ)
 ところでCD-ROMならWindows95のインストールに必要だから、
  起動ディスクで立ち上げた状態で認識したいというのは分かるけど、
  MOとかを起動ディスクで認識する必要ってあるの?
A:(延さん)
 それがあるんだな。それについてはこちら「システムをフルバックアップしたい)」で説明しています。
  さて皆さん、起動ディスクでCD-ROMなどを認識する方法はよくわかったでしょ。
Q:(初心者の皆さん)
 はーい!
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