2009年3月25日水曜日

[電力] 漏電テスト




[電力] 漏電テスト
非接地回路に活線メガーは
2009/10/30
投稿者:電気管理者
電気技術者2006-11号に掲載された「オリジナル装置とパソコン使用による漏電の検証」装置を取り出し検証してみた。(社)日本電気技術者協会の会誌なので会員は是非、探してみて下さい。漏電に関する検証リストがありますノデ←PRですが。
確認の理由は業者より問い合わせがあり病院手術室のコンセント回路(13回路)、電気を止めず絶縁抵抗測定が可能か...。△◯□安全(株)の漏電検出警報装置が入っているが測定料、△◯より出張2名で10万の御見積との事。画像右上は活線メガー、下は定電圧、定周波数電源装置。これで100V.50Hzを計算上、分かり易い様に作る。
AC100V回路電球負荷に2kΩの抵抗で漏電させ50mAのクランプリーカー指示。
対地静電容量は無く抵抗負荷の漏電なので活線メガー指示も当然ながら50mA。
この時のIgr(対地抵抗分電流)は50mAで漏電させた抵抗値の0.002MΩ(2kΩ)と一致する。
次ぎに、そのまま漏電させた状態でB種接地線を浮かして変圧器に戻る電流を無くしてみる。(活線メガーのクランプはB種接地線、測定より負荷の2線をクランプ)活線メガーIo指示は0mAとなる。
この時の絶縁抵抗値は、2kΩ抵抗で漏電しているにも関わらず指示はOR(オーバー)で活線メガーの非接地電路使用はダメである。10万出しても停電出来ないなら特殊な測定器でやるしか無いとの結論の様だ。
ムサシインテック野△さんに、問い合わせしたがまだ、答えアンサーならず...。
B種接地線への還流が無いと2線の電流差計測は出ないことの様だ。
testエクセルセルにIo=50.1mA、Igr=50.0mAを入力してみると対地静電容量は0.1μFとなる。電力は5Wでコンデンサは電力を消費しないことでもある。(漏電火災の電力等には関与しない)
検証してみる価値があったか...これで変圧器のB種接地アースの還流電流必要不可欠な事が判る。逆に言えば還流が大きいと容易に異常を取り出すことが可能...高低圧混食時の対地電圧低減が主たる目的だが...。
それと漏電していてもIoが検出、出来ないので漏電警報器及び漏電ブレーカは回路に付いていても動作もせず意味が無いことでもある。
補足:非接地式電路において1線の地絡(漏電)が生じた場合、他相の対地インピーダンスZを通して漏れ電流(I=V/Z)が流れます。
この絶縁監視装置の警報レベルは50kΩまで低下した時(2mAの漏洩電流が流れた時)動作する設定で、かなりの高感度となりますが、あくまでも電路の対地インピーダンスZを計測、監視するものであり電路そのものの漏れ電流を計測、監視するものでは無い事に留意する必要がある。すなわち、警報が生じた際には、2mAの漏れ電流が流れていると言う訳でなく「他相が1線地絡した場合に2mA以上の漏れ電流が流れている様な回路状態になった」と言う意味あいである。これは(財)△◯□保安協会の自家用電気技術者実務より引用ですが、今も2mA警報かは不明で確認はしていない。アシカラズ。
下記のエクセルは2mA漏れた時のIgr(対地抵抗分電流)とIc(対地静電容量成分電流)とIoの関係で入力してみたもの。考えてみると低圧ではEが小さいので漏洩電流も少ないが高圧では対地電圧6600/√3=3810Vとなるので同じ非接地でも地絡電流は多くなるとの事か??。
最後に...
B種接地抵抗値の算出計算は前のブログにUP済みだが配電線、ケーブル等の対地静電容量成分電流が絡んで(1線地絡電流)、これは電力側に依存となる。

eつれづれ
https://dog.ap.teacup.com/suzukipc/6678.html
https://dog.ap.teacup.com/suzukipc/709.html
https://dog.ap.teacup.com/suzukipc/200.html
https://dog.ap.teacup.com/applet/suzukipc/202202/archive
https://dog.ap.teacup.com/applet/suzukipc/201102/archive







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