[機器][PC] NEC PC-8001mkII
PC-8001mkIIとは
PC-8001mkIIはその名の通り,PC-8001の後継機種としてNECから発売されたパソコンです。
NEC製PCで初めてmkIIの名が付けられた記念すべき機種でもあります。
PC-8001mkIIとは
http://member.nifty.ne.jp/arearea/M882_WHATS.html
PC-8801mkII
名称 |
PC-8801mkII |
発売日 |
1983年11月?日 |
定価 |
model10 168000円 |
定価 |
model20 225000円 |
定価 |
model30 275000円 |
PC-8001mkII
CPU
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μPD-780C-1(Z80Aコンパチブル),4Mhz
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ROM
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32K(このうち24KはN-BASICと共通)
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RAM
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メインRAM
64K(0000H~7FFFHはPC-8012-02バンク0とコンパチブル)
グラフィックRAM 16K
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表示能力
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テキスト表示
80×25,80×20,72×25,72×20,
40×25,40×20,36×25,36×20
リバース,ブリンク,シークレット,カラー8色をキャラクタ単位に指定可能
グラフィック表示
640×200 モノクロ表示
640×200 キャラクタ単位に色指定
320×200 黒,赤,緑,選択色
320×200 青,マゼンダ,シアン,選択色
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漢字ROM(オプション)
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16×16ドット
JIS第一水準(2965文字),非漢字(885文字)
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カセットインタフェース
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600/1200bps
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汎用I/Oポート
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入力2BIT,出力3BIT,割り込み1CH
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プリンタインタフェース
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セントロニクス社仕様に準拠
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シリアルインタフェース
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RS-232C規格に準拠
75/150/300/600/1200/2400/4800/9600bps
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フロッピーディスクインタフェース
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5inch2Dドライブ(PC-8031,PC-80S31,PC-8031-2W)に対応
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カレンダ時計
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NiCd電池で月日時分秒をバックアップ
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拡張スロット
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2スロット(PC-8012,PC-8801上位コンパチブル)
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M88でPC-8001mkII機能を動かす
M88でPC-8001mkII機能を動作させるための手順について説明します。
説明中に「~のサイト」「~のページ」とあるとき,対象サイトへのリンクは「リンク」のページに用意されています。
▽ 1.M88を入手します
cisc氏のサイトにあるM88のページからM88のアーカイブをダウンロードして,WIndowsマシン上の適当なフォルダに解凍します。
▽ 2.PC-8001mkIIのBIOSファイルを準備します
PC-8001mkIIのROM,0000H~7FFFHをN80_2.ROMという名前で保存したファイルが必要になります。
cisc氏のサイトにある「M88Tools for Windows」と,本サイトにある「改造版XDISK.BAS」を組み合わせることにより,シリアルポート経由でWIndowsマシンに転送することが出来ます。
また,PC-Techknow8000mkIIという書籍に全BIOSのダンプリストが掲載されているので,古書店などでこれを入手してバイナリエディタで入力するという方法もあります。
M88でPC-8001mkII機能のみを動作させるときは,M88のマニュアルにもあるようにN80_2.ROMをN88.ROMという名前でコピーして,M88実行ファイルと同じフォルダに格納しておく必要があります。
▽ 3.漢字ROMファイルを準備します
第一水準漢字を格納したKANJI1.ROMが必要になります。
PC-8001mkIIに漢字ROMを取り付けてある場合は,「M88Tools for Windows」を使用してBIOSを転送すれば,同時に転送されます。
PC-8801シリーズを所有している場合は,PC-8001mkIIとPC-8801用の漢字ROMデータは完全に同一なので,PC-8801用をそのまま使用出来ます。
PC-9801の漢字ROMをM88用に変換するツールなども存在するようです。EPSONの98互換機を使用して作成したフォントを使用すると,ちょっと違った気分で楽しめます。
PC-8801や9801からフォントを抽出するツールについては,M88のページと,そのリンク集を参照してください。
▽ 4.DISK ROMファイルを準備しま
フロッピーディスクドライブに搭載されたBIOSのデータが格納されたDISK.ROMが必要になります。
本当はなくても動作しますが,M88はカセットテープインタフェースの入出力をサポートしていないので,現時点でPC-8001mkII機能を使用するためには事実上必須となります。
PC-8001mkIIにフロッピーディスクドライブを取り付けてある場合は,「M88Tools for Windows」を使用してBIOSを転送すれば,同時に転送されます。
PC-8801シリーズを所有している場合は,PC-8801用のDISK ROMデータをそのまま使用出来ます。2HD機種のROMでも問題無いようです。
PC-8801からDISK ROMを抽出するツールについては,M88のページと,そのリンク集を参照してください。
▽ 5.M88を起動します
M88の実行バイナリと同じフォルダに上記のファイルをコピーします。
PC-8801機能と共存して使用したい場合は,漢字ROMとDISK ROMはPC-8801用の物を使用します。
M88.EXEを起動して,"Control"メニューから"N80 Mode"を選択すれば,PC-8001mkIIモードで起動します。
▽ 6.ソフトウェアの運用
現時点において,M88はカセットテープインタフェースをサポートしていないので,ソフトは全てフロッピーディスク管理することになります。
しかし,N80-DISK BASICを使用するとフリーエリアが非常に少なくなってしまうため,市販ソフトなどの大きなプログラムをバックアップするのは非常に困難です。
私がお勧めするのはS-DOS 80というOh!PCに掲載されていた(雑誌は捨ててしまったので掲載号は不明)DOSで,データのロード,セーブ位しかできない代わりにフリーエリアを殆ど消費しないという優れものです。
私の所有するソフトは,全てS-DOS 80でバックアップを取ることが出来ました。
ただし,ゲームの途中経過をカセットテープに保存するようなソフトはお手上げです。「デゼニランド」などのアドベンチャーゲームは分割ロードの際に章単位でセーブした途中経過データが必要となると言う話なので,プレイ不可能となります。
他の手段では,カセットテープのデータをやりとりするアイデアは今のところありません。何か有効な手段がありましたら,教えていただければ幸いです。
どうしてもカセットテープの機能が欲しい人は,自分で作ってしまいましょう。そのためのオープンソースです。
PC-8001mkIIとは
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