1992年11月13日金曜日

[市場][社会] ポケベル文化


ポケベル自由研究 010 186[7
ポケベル(ポケットベル)って何?!という人へ。
■Q&A
Q1.ポケベルが全国的に流行ったのはいつ?
A1.1994年~1997年にかけて。95年96年(平成7年8年)辺りが全盛期です。
A2.初めて気軽に(基本料が月2、3000円と安い)携帯できるコミュニケーションツールだったから。
A3.学生(高校・専門学校・短大・大学)や若い社会人中心。女子は所有率↑。
Q4.ポケベル用語を教えて?
A4.ベル(ポケベルを更に略して)、ベル番(ポケベルの番号)、ケツ番(メッセージの最後に入れる数字化した名前、東海~関西でしか通じない?)、ベル友(メッセージを送り合う会った事も無い人)、ベルナン(テキトーなベル番にメッセージを送りナンパ)、空ベル(文字数オーバー等で受信したメッセージが空)、シカベル(受信したメッセージを無視)、イタベル(イタズラベルの略)、偽テレ(偽造テレホンカード、10枚1000円程で繁華街等でたむろするイラン人らしき人から買えた)、保護る(メッセージを保護する)。
Q5.LINEやメールと似た感じ?
A5.ちょっと違います。ポケベルは受信専用で直接メッセージは送れず、送られてきたメッセージは誰からなのか不明です(衰退期に携帯のように着信番号表示可)。既読スルーみたいなものも基本的に存在しません。一部例外を除いて、電波の届かない地下にいたり電源オフの場合は二度とメッセージが受け取れないし、本体のメッセージ保存数も数件~数十件程度と少なく、相手が確実に読んだ保証がありませんでした。
Q6.誰からのメッセージかどうやって判別したの?
A6.送信側がメッセージにケツ番や名前、イニシャル、仲間内の暗号を入れて判別できました。
Q7.語呂合わせの数字で暗号みたいなメッセージをやりとりしたって本当?
A7.本当です。90~94年頃の数字表示しかできないポケベルが中心の時です。語呂合わせや暗号のたった12文字の数字(ドコモなら)でやりとりする渋谷の女子高生をメディアがよく特集していました。但し、94年にテレメのカナ自由文表示可能ポケベルが登場しその文化は衰退していきました。
Q8.メッセージはどうやって送るの?
A8.メッセージを入れたい相手のベル番(一般電話の番号)に電話して、ボタンをあれこれプッシュして最後に#を二回(一回の場合も)で送ります。メッセージが届くまで30秒程かかる時も。現在のドコモの0903101655に電話してSMSを送る方法が近いです。
Q9.公衆電話に行列って何?
A9.学校の休み時間や放課後に公衆電話にはポケベルのメッセージを送る学生の列ができました。20秒程度で1メッセージ送れたので、大体30秒で一人交代していく感じです。
Q10.公衆電話見かけないけど?
A10.携帯の普及と共に減りました。
Q11.キャリアは?
A11.ドコモとテレメッセージ。全国統一サービスではなく(ドコモ中央や東京テレメッセージとの契約)、一県のみや数県でしか使えませんでした。契約エリア外へ旅行の際はポケベルは家で留守番というパターンも一般的。(ドコモは後に全国利用可)
Q12.ドコモが人気だったの?
A12.地域や世代により異なりますが、自分の大学は8割以上がテレメッセージに感じました。(東海や関西はテレメが強かった模様)
Q13.ベル友ってどうやって作るの?
A13.上述のベルナンや、じゃマール等の雑誌で自分のベル番を載せて募集しました。
Q14.メッセージは何文字送れたの?
A14.96年頃だと地域差があり、全角カナ12~14文字(テレメ)、全角カナ11~14文字(ドコモ)でした。
Q15.面倒じゃない?
A15.そういう意見もありましたが、他に選択肢が無かったし便利に感じた人が多数です。
Q16.ポケベル世代って?
A16.ブーム期に高校生だった70年代半ばから後半生まれの世代です。mixiでも76~78年生まれのコミュニティだけポケベルのスレがありますね。
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これを踏まえて全盛期までの流れを補足&まとめ。
■全盛期までの流れ
89・90年、渋谷のチーマーが集合をかける連絡手段やステータスとしてポケベルを持ち始める。暗号や語呂合わせ誕生。
91・92年、チーマーと繋がりのある渋谷の女子高生もポケベルで語呂合わのメッセージのやりとりを始める。その周辺女子達にも徐々に波及しブームを形成。コミュニケーションに主体を置く、より複雑な語呂合わせや暗号が使用される。92年は雑誌等でポケベルが取り上げられ始める。
93年、秋元康企画のドラマ『ポケベルが鳴らなくて』放映。コミュニケーションツールとしてのポケベルが全国的に知れ渡る。ドラマ放映前後にポケベルを含め渋谷の女子高生特集が様々なメディアで頻繁に組まれる。個人所有者増加。
94年、テレメが初のカナ自由文表示ポケベル(全角カナ9文字まで)発売。カナで簡単に読める手軽さが受け、学生や若い社会人(特に女子)を中心に普及が加速。本格的なブームとなる。
95年、東京全盛期。ドコモがカナ自由文表示可能なセンティーシリーズ(全角カナ12文字まで)を発売。一部テレメも12文字まで対応に。ベル打ちによるカナ自由文がメッセージの主流になる。契約数の急増で回線がパンクするので新規契約受付をストップしていた(東京テレメ・一部ドコモ中央)時期がある。
96年、地方全盛期。一部テレメが全角カナ14文字まで対応になる。ドコモのネクストポケベル(全角カナ11~14文字まで)登場。
■ポケベルが残したもの
生みの親が語る「ケータイ絵文字」14年の軌跡と新たな一歩
ドコモのベルで使えた♥マークからiモードメールに絵文字が採用された。
携帯メールの絵文字は各キャリアが採用し、より豊かな感情表現を可能に。
LINE開発者が明かす、大人もハマるLINEスタンプ“ヒットのヒミツ”
この絵文字文化が現在のLINEスタンプにも継承。
もう一つが着メロ。ベルも携帯も最初はピーピー鳴るビープ音やピリリリ鳴る電子音の着信音だけで、94年発売のテレメのモーラという機種でホルディリディアという曲の着メロが搭載。(着メロ初搭載はカシオの機種のようだが機種は不明)
この着メロは携帯電話に引き継がれ、更にサービスは進化して着うたに。
■ポケベル衰退の歴史と所有率のデータ
1399075204065.png
愛知県名古屋市の愛知淑徳短期大学生(女子校)のポケベル・PHS・携帯電話の年別利用率をまとめたもの。
特にベルを今までに利用した事がある率が高いのは
7期生(74年生)60%強
8期生(75年生)80%弱
9期生(76年生)約90%
10期生(77年生)90%強
11期生(78年生)80%弱
12期生(79年生)60%強
ポケベル全盛期の95年96年に大学に進学した76年や77年生まれという事が分かる。
更にデータをよく見ると
8~10期生が大学入学後にポケベル所有率が最も大きく跳ね上がっている。
高校卒業→進学後にベル所有率が上がった理由は
①高校時代は所有を親から許されなかったが、バイトするようになり自分のお金で購入した。
②8期生が進学した94年はベルの本格ブーム期、9・10期生は全盛期にあたるため。
と想像できる。
世間一般にはポケベル=女子高生のイメージが強いが、ブーム期に所有率が高いのはむしろ高校卒業後の進学生の方であり、愛知県に関してはポケベル=高校卒業後の名古屋の学生の方が一般的と言えるのではないだろうか。
自分も上のデータの10期生と同年で、愛知の田舎の高校から名古屋の大学に進学という経歴。ベルを持っていた高校同級生は数える程、大学一年のクラス会の時は半数以上はベルを持っており、大学の同級生に関しては8割前後がベル所有者でした。
ここでPHS(別名ピッチ、廉価版携帯電話とでも言えばいい?)の話。上のデータでも分かる通り、96年97年にPHSの小ブームがあった。(東京ではブームに)
PHSが学生に一時普及した理由は
①携帯が欲しいけど利用料が高いのでPHSで我慢。
②96年にDDIポケット(現ウィルコム)のPHSにメール機能が搭載された。
③公衆電話を使わずともPHSでベルにメッセージを送れる。
④97年から一部機種がテレネームという機能(本来は通話発信者が着信側の画面に名前を表示させようとするもの、この時は携帯やPHSに発信者番号通知機能は無かった。20字程度を送れた)に対応しており、これを利用しワン切りで無料メールのように使う人もいた。
が挙げられるだろうか。
ただ、PHSは当時はエリアが狭い、高速移動に弱い、携帯と相互通話不可等の弱点があり、整備の進んでいない地方ほど所有率が低かったようです。
周りではあまりピッチは見かけなかったなぁ。自分も買ったのでなんだけど、変わり者がたまに持ってた印象。大学の同級生もベル→携帯組がほとんど。
ピッチは走行中の車等で全く使い物にならなかったし、自分はすぐに携帯を買い足した。
続いては携帯。どの世代も97年にはポケベル所有率が下がり携帯所有率が上がり始める。
93年頃で携帯を手にする初期費用に15万円程必要で、80年代なら30万とかお金のある社会人の持ち物だった携帯は、高額な保証金制度の廃止や新規加入料の値下げと廃止、基本使用料や通話料の低下、本体代の低下もあり94年から先ずは一般社会人を中心に普及が進み始め、段々学生にも持ちやすいイメージに。
そして、決定的だったのは携帯にメール機能が搭載された事。
①97年6月 ドコモ ショートメール 全半角共に50文字まで
②97年9月 IDO(現au) プチメール 全角64半角128文字まで(関東・中部)
③97年11月 J-PHONE(現SoftBank)orTU-KA スカイメールorスカイメッセージ 全角64半角128文字まで
特に機種代0円とかでばらまかれたauとJ-PHONEは学生に受け、98年からの高校より上の学生の爆発的な普及に繋がった。公衆電話がなくても簡単にメッセージが送れる携帯がベルに取って変わった年だった。(高校生は非所有PHS携帯ベルの混在状態に)
同級生達もこぞってベルから携帯に買い換え、スカイメールのJ-PHONEやTU-KAかプチメールのIDOどっちを買おう?とよく話題になっていた97~98年だった。
ポケベル契約数推移とドコモ契約データ
ポケベル契約数のピークは96年6月の1077万6800。
ドコモの91年度は法人契約9割→96年度は個人契約7割と劇的な個人利用の増加が分かる。また20代女性(学生や若いOL)にかなりの契約者がいたようだ。法人契約の半減も伺えるが、大部分がより便利な携帯(法人契約や個人携帯へ通信費支給)へ移行したと想像できる。
94年の雑誌の渋谷の女子高生特集。電話は家や公衆電話から、ポケベルが広がりつつあるという内容。
96年の雑誌のアンケート調査では、平均年齢19.7歳の女性が回答しポケベル所有率52%、携帯電話所有率23%。僅か二年程で女子高生だった子は携帯を持っている子もいるという時代の流れの速さ。
■東京のデータ
97年9月東京都実施の調査
女子高生の48.8%がポケベル所持、28.3%が携帯orPHSを所持。
男子高生の21.8%がポケベル所持、26.3%が携帯orPHSを所持。
女子は男子の二倍以上ポケベルを所持していた。
また、アクロス(97年12月号)という雑誌の渋谷女子高校生調査では65.1%がポケベル所持、61.3%がPHS所持、7.5%が携帯所持という結果に。
渋谷の女子高生恐るべし!ベルとピッチの二刀流もかなり多かったようだ。
■富山大学のデータ
99年に取ったデータのようだが、東京と同じくポケベル所持率は女子は男子の倍に。
しかし、全体的にポケベル所持率が低い。淑短では90%強だった10期と同年の富山大四年のポケベルを利用した事がある率は24.1%。女子が男子の倍以上持っていた計算をしても40%に届かず、淑短の半数に及ばない。
地方ではベルはあまり普及しなかった?
■96年総務庁調査
調査対象の岩手・埼玉・愛知・和歌山・鹿児島の高校生のポケベル所有率は、女子でも僅か12.1%、男子6.9%。
やはりポケベル=女子高生というのは東京とかの都心で、普及がそれ程進まなかった地方では遊んでるor流行に敏感な一部高校生の持ち物だった場合が多そう。
よって、ポケベルは確かに流行ったけど、全国的に見るとポケベル世代でも買わなかったよ!って人はけっこう多いツールと分かる。
語呂合わせの数字の読み方
左が95年でテレメベース、右下は94年頃のドコモベース。地方や世代やキャリアによって読み方や使い方に違いが。
右上は93年頃の語呂合わせや暗号。お洒落は暗号で753で表す場合も。他に-015←ボーリング行こ、-000-←だんごとか。[]をいっぱい並べて、かっこつけすぎってのを当時雑誌で読んだ記憶も。
数字のメッセージを見る事は滅多になかった(96年名古屋)けど、五十音全ては数字と記号で表せた。テレメの自分達の頃は確かこんな感じ。
よく使われたのは
101010→ただいま
[]→学校
8110→バイト
[7→かな(?が使えないのでその代わり)
数字でベルを入れるにはベル番に電話、そのまま数字を打てばいい。
数字打ちの時は
-→*2
[→*4
U→*5(*0の場合も。ドコモ非対応)
]→*6
スペース→*8
を打ち込むと記号やスペースが使えた。
(例)学校に行ってきまーす   今日は会えるかな   みさき、と入れたい場合
*4*62*8121090*23*894*58*8186*47*8339♯♯
と打ち電話を切る。

相手のベルに
[]2   121090-3   94U8   186[7   339
というメッセージが届く。
ミスチルのinnocent worldの歌詞を数字で
カナ入力の変換表
左上テレメ(♥マーク実装以前)、右上ドコモ(センティーシリーズ)、一番下は♥マーク実装後のテレメとドコモネクストシリーズ以降(機種により異なる場合あり)
カナ変換コードはテレメは*2*2(こめにこめに)が基本。しかし、95年までの中部テレメの機種は*6*6、関テレは**9のように、地方でコードが違う場合もあった模様。
同様にカナ解除コード(基本は*8)と終了コード(♯♯or♯)にも違いが見られる。
ドコモはセンティーシリーズは変換コード無、ネクストポケベルから*2*2を採用。
よく使う人は間違いなくこの表が頭に叩きこまれていたはず。但し、カナと一部の記号だけ。英数字まで頭に入ってる人は凄い。
カナでベルを入れるにはベル番に電話、最初に*2*2と押した後に、それぞれの文字に対応した数字を打ち込む。
タ→41、ル→93という感じ。
(例①)今日はありがとう   なおき、と入れたい場合
*2*22285136111922104451388711522♯♯
と打ち電話を切る。

相手のベルに
キヨウハアリカ゛トウ   ナオキ
というメッセージが届く。
大学の公衆電話は休み時間の度に行列!(97年まで)1メッセージに収まるよう指折り文字数を数えて待つのがお約束。実際に自分が並んでいた学校の公衆電話。
ここからはベル実機画像、テレメから☆地方により機種・ロゴ・本体カラーが異なるのが特徴。
自分達の世代では断トツ人気のTELSONA(テルソナ、95年発売)!女子の着信音の定番はエレクトリカルパレード。上は東京×2 、山口?・広島・東北?・中部・関西・福岡。東海三県の皆はこめろくこめろくしたはず(笑)
mola(モーラ、通称マンボウ、94年6月発売)、白・黄・緑・黒色有。Ⅱもある。
自由人(94年3月発売)、テレメ初のカナ自由文表示機種。東京・岡山・山陰?
Arkiss(アーキス、96年発売)、着メロ自作可、うんちの絵文字も人気の理由。上の画像は中部、下の画像は東京×2・関西×2、中上が東北?残り五つは不明、キティ・マイメロ。
TechnoJoker(テクノジョーカー)
STELLA(ステラ)、ステラ2
ベルカム、フェニックス、フェニックスFW
プレル、リエゾン2、ジュリオ、ベルコスモ、トレミーフィーノ、ヴィクトライン、トレミーモア、ルカート
ニコット、テルソナカード、ベルスイート、コロンボ、ナージ、リトルベル
上は90年代初期の関テレと、同か後継機の静岡テレメ、残りはカードバイブFでデザインを選べた模様。
二機種共、機種名不明。上からカシオ製・東芝製、中部テレメのCMコピー編・お散歩編で中谷美紀が使用。
93年頃の東京テレメのラインナップとドラマポケベルが鳴らなくてで使用されたベル。左上の二機種?
Simplet(シンプレット)、SIDE44(サイド44、真っ黒・デザイン性無し、いわゆるゴキベル)
映画バブルへGO!!でも登場。『アイシテル   ナツミ』しかし、設定の90年3月でこのような使われ方をしていた可能性は低い。
92年の雑誌の特集。ゴキベル?と吉田栄作ヘアが眩しい。
■テレメッセージのポケベルの歩み
平成6年(94年)以降登場したポケベル
自由人(右上)・モーラ(中下&右下)・テルソナ(左下)・アーキス(真ん中)はテレメの中で特に人気が高く、全盛期を支えた機種と思われる。
残りはドコモ。左上はセンティーC、中左はセンティーD、中右はベルミー。
ドコモのポケベル。センティーA(上)とセンティーネクストA11(下)
ほぼ一緒のデザインで間違えやすい。センティーAは人気があった。
左上センティーB、右上センティーD、左下センティーE、右下センティーF
センティーシリーズはベル本体でボタンを押してカナに変換。
左上は92年にドコモになる前の初期タイプ(ドコモロゴ版有)、右上からカードV、パルフィーV、パルフィーペンダント。
一番下はドコモ関西限定のタイガースポケベル、着信音に六甲おろしが入ってるらしい。左上から三番目のグレーのモデルがベース。
おそらく97年(夏服・キティのストラップから)、女子高生と左からDDIのPS-701、プリ帳、センティーA、DDIのCarrots(DL-S25P)
センティーネクストA12、A21、B11、B12、D11、D21 、F11、G11
インフォネクストC11、D11、D15、A55、B55、 D55、G55
Jリーグポケベル
インフォネクストB55RH広末涼子モデル(限定1000台?)
91年のCMより
[01]80   11-30のメッセージを受けた女性が
『高嶋くん、あと80km、11時半に着く』と読む。
[01]=高嶋政宏←二人で決めた暗号はいいとして、80が80kmはちょっと強引(^^;)
ポケベル早押しPiポパ
ベルがコミュニケーションツールとして使われていた期間は
黎明期(~91年)
ブーム初期(92~93年)
ブーム中期(94~95年)
ブーム後期(96~97年)
衰退期(98年~)
に分類できるだろうか。
■ポケベル関連曲
国武万里『ポケベルが鳴らなくて』
ドラマポケベルが鳴らなくてOP
同名ドラマの主題歌で50万枚以上を売り上げた93年のヒット曲ポケベルが鳴らなくて、の歌詞解説。
この歌は独身女性が妻子ある相手を思う不倫の歌。
この頃、一般人には携帯電話やインターネットメールは普及しておらず、相手の男性と連絡を取るにはポケベル以外だと相手の自宅に電話するしかないが、奥さんが出るといけないから
『私の方から電話できない』
二人を繋ぐ唯一の手段がポケベルで、相手が自分のベルを鳴らしてくれない事には電話したり会う事が出来ない。
相手が今どこで何をしているか知る術もなく、ベルへの連絡をひたすら待つしかない状態。
以上より『ポケベルが鳴らなくて恋が待ちぼうけしてる
ねえあなたは今どこで何をしているの?』の歌詞となる。
この歌詞を現代風にすると
『(留守電も)メールもLINEもSNSもその他諸々の連絡を取ったり何をしているか知る手段も全て役に立たなくて
恋が待ちぼうけしてる
ねえあなたは今どこで何をしているの?』
になるでしょうか。現代は直接的にも間接的にも誰がどこで何をしているか知る手段に溢れていますね。
その他ポケベル関連曲
大黒摩季『あなただけ見つめてる』
広瀬香美『ドラマティックに恋して』
EAST END×YURI『DA.YO.NE』
安室奈美恵『SWEET 19 BLUES』
globe『Is This Love』
SPEED『Go! Go! Heaven』
吉川ひなの『ハート型の涙』
平家みちよ『GET』
広末涼子『恋のカウンセル』
岡本真夜『DREAM』
東京プリン『携帯哀歌』
MOMO『*ポケベルNightは5643#』
MOMO『ポケベルが鳴りっぱなし』
■ポケベルを販売する90年代の店舗や看板
ベル全盛期の96年頃だとロンバケでキムタク人気は最高潮、アムラーやシノラーがいましたね。
この頃と今で違う文化を一つ。
それは写真
今みたいに気軽にスマホや携帯で!旅行にはデジカメ~♪ではなく、ほぼ持ってる人がいなかったデジカメってどんなん?だし、カメラ付携帯も登場していないので写メ(もう死語)なんて言葉も存在せず、イベントのお供には写ルンです等の使い捨てカメラが一般的だった。
観光スポットのお店には必ず使い捨てカメラが売っていて、コンビニにもほぼ100%ありました。
後は、調べ物はネットではなくまだ図書館が主流でしたね。
PHSを除いて初めてカメラ付携帯が登場するのは、20世紀最後の年の2000年。
ミレニアムイヤーの一年、個人でのポケベル所有者は基本的に一部の物好きだけで、三年前までは普通に持っている人がいたのが信じられない位、もうすっかり過去の産物に。
この頃の携帯が出来たのは通話・メール・コンテンツが少ない&非対応が多数のネットぐらいのもの。
カラー液晶携帯が増加し、着信音は単音から和音に。赤外線通信が出来る機種はごく一部で、ワンセグ?おサイフケータイ?着うた?アプリ?GPS?QRコード?Bluetooth?スマフォ???とまだまだ発展途上。
通話用のアンテナも伸びるのが普通。光るアンテナも流行。現在のような内蔵式アンテナが散見されるのは翌年から。
ガク割や安い料金プランが登場し、高校生以下にも携帯の普及が進みました。
当時の携帯端末供給メーカー。人気のあった順にキャリアの壁を越えて個人の主観で並べる。
NEC、パナソニック、シャープ、三菱電機、三洋電機、京セラ、東芝、ソニー、鳥取三洋、富士通、日立、デンソー、カシオ、ケンウッド、ノキア、モトローラ、エリクソン、パイオニア、日本無線、国際電気
上位6メーカーは特に一般人気が高かった。
国際電気はドコモのポケベルでおそらく一番売れたであろうセンティーAのメーカー、携帯電話事業では振るわなかった。
自分のポケベルの思い出を。
ベルを買ってすぐ、変換表片手に何人かにベルを入れた。
『ホ゜ケヘ゛ルカツタヨ』
『アーキス052△△△○○○○』
『*2*2ヨロシクネ    シンイチ』
メッセージが返ってくる。
『コレカラヘ゛ルトモタ゛ネ60』←らん
『オソツ!ノリオクレタ゛ワ814』←へいじ
『ケツハ゛ント゛ウスルノ?3ー]』←そのこ
『オメテ゛トシヨシンシヤ♥U39』←ゆうさく
メッセージを返す。
『ヘ゛ルトモイチコ゛ウ!401』
『ウツサイ!ワルイカー401』
『401テ゛ヨロシクテ゛ス』
『キヨウカラフ゜ロニナル!401』
特に内容も無いメッセージのやりとり。しかし、今までは離れた相手と連絡を取るには家電話は必須。実家住まいの相手に電話をかければ親が出る確率は高く、電話口に読んでもらう手間があった。夜9時を過ぎてくると失礼があってはいけない、とかけるのに躊躇し、10時を過ぎたらもうかける事はできなかった。
でも今日からは違う、親に気兼ねなく家電や公衆電話があれば好きな時にメッセージを送り連絡が取れる。いつでもおやすみがメッセージで伝えられる新鮮さ。新しい1日が始まった!そんな気分だった。
ベル友の思い出も。
自分にも何人かいたけど、突然『ヘ゛ルトモニナツテ』的なメッセージが来るのは当時ベルを持っていた人なら経験した事がある人も多いはず。
大学の空き時間、皆で時間を持て余していた時
『オトコカナ?オンナカナ?』
『コウサンノタ゛ンシ    ヨロシク』
『052△○△○△○△』
と自分のベルにメッセージが入った。
どうせ暇だし、ベルを返す。
『ヘ゛ンキヨウシナヨ!オトコ』
ベルが返ってくる。
『ヘ゛ルトモニナツテクタ゛サイ』
返してあげる。
『タ゛カラオトコタ゛ツテ』
返ってくる。
『オトコテ゛モイイテ゛ストオル』
・・なんつー寂しがり、いやあっちの人か?なんて疑念も抱きながら、彼とベル友になった。しかし、さすがに会った事もない年下の男子に興味が湧く訳も無くすぐ疎遠に。
ベル友に会った!という話もたまには聞いたけど、警戒している人も多かったと思う。犯罪に巻き込まれる可能性や性別を偽ってイタベルする事例もあるって話も聞いてたし。
96年にドコモからメッセージ再送機能が使えるネクストポケベルが登場するが、何らかの事情で受信できなかったメッセージを契約者が自分のベルに再送するには、公衆電話や一般電話から操作、別途料金がかかった。
実際に大学の同級生が使っていたが、電波の入りが悪い訳じゃないのにメッセージを飛び飛びで受信する場合が多く、その同級生はいつもブツブツ言いながらメッセージ再送機能を使っていた。
また、ドコモのセンティーシリーズにカナでベルを入れる時は
スペース→09
♥→88
だったのに対しテレメの場合は
スペース→88
♥→89(96年以降実装)
といった違いがあり、うっかりドコモの人にテレメの癖でスペースを88で打ち込み意図しない♥を送ってしまうという悲劇もよくあったようだ。
しかし、ドコモのネクストポケベルからはテレメに合わせた文字コードとなった。
なので、ベル番を交換する時には確認事項があった。
①テレメか、ドコモか。
②96年以降の機種か(中部は*6*6or*2*2確認)、ネクストポケベルか。
③ケツ番は何か。
当時の自分達は相手のキャリアや機種を大体把握した上でベルを打っていた。
ケツ番の由来について
ポケベル用語で全国区と思っていたらそうではなく(ゴキベルも)主に東海~関西でしか使われていないようだ。そしてこの言葉を一番使用しているのが愛知県民という印象。
愛知とケツ番の関係、このケツ番という言葉、パチンコ台の末尾の番号を指してケツ番と言う事が。愛知といえばパチンコ発祥の地でメーカーが集い盛ん。おそらくそっち関係の人がこのケツ番になぞらえて命名したのではないかと。
そして名古屋に来る人の多い隣接他県(岐阜三重)に広がり、岐阜はJR名神、三重(伊賀辺りから関西と密接)は近鉄、愛知は近鉄JR名神で関西は比較的身近。
東海は関西と繋がりが強く文化の流出があったのでは?と想像。
調査期間が97年の7月~10月
工学院大学(東京)男28女9名
成蹊大学(東京)男267女154名
城西国際大学(千葉)男169女54名
慶応義塾大学(東京)男14女14名
以上の学年不明者が対象。
ポケベル所有率は25.9%
PHS所有率は22.3%
携帯所有率は25.1%
ポケベル所有率は男が17.6%、女が42.1%。やはり女子人気は高かった。
オマケ①
97年の11月頃?の群馬大学、77年生まれの二年生中心のデータ。
ポケベル所有率約32%、PHS所有率約13%、携帯所有率約16%?
ポケベル所有率は男が20.8%、女が44.6%。
オマケ②
小樽商科大学(北海道)で時期不明学年不明の96年?に実施された調査。
ポケベル所有率は約15%。男10%弱、女20%強。
オマケ③
1399211143945.png
97年10月~11月に実施した調査。
都内私立女子大は
ポケベル所有率37.5%、携帯所有率55%!PHSも携帯と一緒にして携帯が高い結果となっているっぽいが、それでも東京が先を行っている証。
オマケ④
96年の4月と7月に愛媛県松山市の二つの大学の学年不明者に行われたもの。
4月ポケベル所有率27.8%(男21.2%女31.5%)、PHS所有率6.7%(男10.8%女4.3%)
7月ポケベル所有率30.8%(男17.5%女37.4%)、PHS所有率12.7%(男14.4%女11.9%)

ドコモ、au、ソフトバンク!携帯好きってウケが悪い
https://ameblo.jp/5763942/entry-11839864777.html

































































1992年10月29日木曜日

MS-DOSコマンド

MS-DOSコマンド一覧
●ADDDRY
種類  外部コマンド (ADDDRV.EXE)
書式  ADDDRV [ドライブ名:][ディレクトリ名]定義ファイル名
用例  ADDDRV DOSIME.SYS   ・・・・・・DOSIME.SYSで記述するデバイスドライバを組み込む
説明  デバイスドライバを組み込む。定義ファイルには、テキスト形式で「DEVICE=」ではじまるデバイスドライバ設定行を記述しておく。
通常組み込めるのは1つだけだが、DOSIME.SYSだけは、それとは別に組み込める。
●ATTRIB
種類  外部コマンド (ATTRIB.EXE)
書式  ATTRIB [+R | -R] [+A | -A] [+S | -S] [+H | -H] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 [/S]
 +R  読み取り専用属性にする
 -R  読み取り専用属性にしない
 +A  アーカイブ属性にする
 -A  アーカイブ属性にしない
 +S  システム属性にする
 -S  システム属性にしない
 +H  隠しファイル属性にする
 -H  隠しファイル属性にしない
 /S  サブディレクトリ内のファイルについても処理する
用例 
  ATTRIB *.*   ・・・・・・指定ファイルの属性を表示する
 ATTRIB +H FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを隠しファイル属性にする
説明  ファイルの属性の表示と設定を行なう。「ATTRIB +H -R +A FILE.TXTEnter」のように、複数の属性の設定もできる。
見えないファイルや上書きできないファイルがあったときには、このコマンドで確認してみると良い。
●BREAK
種類  内部コマンド
書式  BREAK [ON | OFF]
用例  BREAK ON
説明  BREAKがOFFの状態では、キーボード入力/画面出力/プリンタ出力の時点でしか中断キー(CTRL + C /BREAK /STOP)をチェックをしないため、
ディスクアクセスが延々と続く処理(大きなファイルのコピー等)は中断できない。
BREAKをONに設定すると、ディスク入出力の途中でも中断キーをチェックするようになる。
スイッチをつけないと、現在の状態が表示される。
●CHCP (DOS/Vのみ)
種類  内部コマンド
書式  CHCP [コードページ番号]
用例  CHCP 437   ・・・・・・英語モードにする
 CHCP 932   ・・・・・・日本語モードにする
説明  日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のコードページ番号が表示される。
コードページ番号を指定するのは面倒なので、Windowsには最初からJP.BAT、US.BATというバッチファイルが用意されている。
●CHEV (COS/Vのみ)
種類  外部コマンド (CHEV.EXE)
書式  CHEV [US | JP]
用例  CHEV US   ・・・・・・英語モードにする
CHEV JP   ・・・・・・日本語モードにする
説明  日本語モードと英語モードの切り替えを行なう。引数を指定しなかったときには、現在のモードが表示される。
このコマンドは旧MS-DOS時代に使われていたもの。
現在は、CHCPコマンドを使えばよい。
●CHDIR(CD)
種類  内部コマンド
書式  CHDIR [ドライブ名:][ディレクトリ名]
用例  CD C:\WINDOWS   ・・・・・・カレントディレクトリをC:\WINDOWSに変更
説明  引数を付けないとカレントディレクトリを表示する。引数を付けると、それが新しいカレントディレクトリとなる。
 C:\>CD             ・・・・・・引数なしでCDコマンド実行
 C:\               ・・・・・・カレントディレクトリが表示された
 C:\>CD C:\WINDOWS   ・・・・・・引数付きでCDコマンド実行
 C:\WINDOWS         ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
 C:\WINDOWS>CD..     ・・・・・・カレントディレクトリを1つ上の階層にする
 C:\>              ・・・・・・カレントディレクトリが変更された
●CHKDSK
種類  外部コマンド(CHKDSK.EXE)
書式  CHKDSK [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/F] [/V]
 /F  ディスクエラーを修復する
 /V  ディスクの全ファイルのファイル名をパス付きで表示する
用例  CHKDSK C:   Cドライブの情報表示とチェック
説明  ディスクやメモリの使用状況を表示する。ディスクのチェックも行なってくれる。
旧MS-DOSでは、/Fオプションをつけて実行することで、エラーの修復を行なうのが慣例だった。
しかし、実際に実行してみるとわかるように、現在はWindowsの「スキャンディスク」を使うべきである。
なお、Windows95のOSR2以降のDOS/Vでは、「/V」スイッチが使えない。
●CLS
種類  内部コマンド
書式  CLS
用例  CLS
説明  画面の文字をすべて消去する。ClearScreenの略。
●COPY
種類  内部コマンド
書式  COPY [/A | /B] コピー元 [/A | /B] コピー先 [/V] [/Y | /-Y]
 /A  テキストファイルとしてコピーする
 /B  バイナリファイルとしてコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例  COPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをコピーするために使用するコマンド。つぎのように「+」を付けて送り側を複数記述すると、FILE1.TXTとFILE2.TXTをADD.TXTに連結できる。
COPY FILE1.TXT + FILE2.TXT ADD.TXT
ワイルドカードを使って次のように記述することで、コピー元として検索された複数ファイルを連結できる。
COPY *.TXT ALL.TXT   ・・・・・・*.TXTファイルを連結する
/A、/Bは、つけるとファイルの末尾に^Zというコードが挿入されたり、ファイル内の^Zというコードまでしかコピーされなくなったりするので、通常は不要。
●COMMAND
種類  外部コマンド (COMMAND.COM)
書式  COMMAND [ドライブ名:][ディレクトリ名] [/E:数値] [/L:数値] [/U:数値] [/P] [/MSG] [/LOW] [/Y [/[C | K] コマンド]]
 /E   環境変数領域の初期サイズを指定 (128~32768)
 /L   内部バッファサイズを指定 (128~1024)
 /U   入力バッファサイズを指定 (128~255)
 /P   新しいCOMMAND.COMを常駐する (終了不可)
 /MSG メモリ内にエラーメッセージを記憶
 /LOW COMMAND.COMの常駐部をコンベンショナルメモリに読み込む
 /Y   /C、/Kを付けてバッチファイルを指定したときに1行ずつ確認する
 /C   コマンドの実行が終わった後でEXITする
 /K   コマンドの実行が終わった後でEXITしない
用例  COMMAND C:\ /P /E:1024
説明  コマンドプロセッサを起動する。MS-DOSがプロンプトを出しているときには、最低限1つのCOMMAND.COMが起動して、コマンド入力の監視、入力されたプログラムの実行などを行なっている。また、内部コマンドがこの中に含まれている。
MS-DOSのプロパティの
 [プログラム] タブ→ [コマンドライン]
に内部コマンドを記述するときには
「C:\WINDOWS\COMMAND.COM /K DIR」
のように設定する。
●CVT
種類  外部コマンド (CVT.EXE)
書式  CVT [ドライブ名:] [/CVT32] [/NT5]
 /CVT32  間違ってFAT32に変換しないようにするためのもの。これを指定しないと実行はキャンセルされる。
 /NT5    FAT32に対応したWindowsNTがインストールされている場合には、これをつけることによりデュアルブートが可能になる。
用例  CVT D: /CVT32   ・・・・・・DドライブをFAT32にする
説明  FAT16をFAT32に変換する(ディスクの内容はそっくり引き継がれる)。
MS-DOSモードでのみ実効可能。ただし通常の場合は、Windowsの「ドライブコンバータ」を使うこと。
ウィザードでいくつかの設定をした後で、MS-DOSモードに切り替えてこのコマンドを実行してくれる。
●DATE
種類  内部コマンド
書式  DATE [日付]
用例  DATE 1998-12-24
説明  日付の表示と設定を行なう。引数として日付を指定すると、その日付が設定される。
引数なしにすると現在の日付が表示され、続けて新しい日付が設定できる。日付の変更が不要ならばENTERキーを押せば良い。
●DEBUG
種類  内部コマンド
書式  DEBUG [コマンドファイル 引数]
用例  DEBUG MORE.COM FILE.TXT
説明  MS-DOSのプログラムをデバックする。じっこうすると「 _ 」というプロンプトになる。
ここでは次のコマンドが使える。起動ディスクに入っているが、一般ユーザーは使いようがない。
各コマンドとその意味は、次のとおりである。

 ヘルプを表示する
A [アドレス]
 入力したニーモニックコードをアセンブルし、指定アドレスへ格納する。「A 100 ENTER」とすれば、100番地から入力開始になるまで、あとは「CALL 0100 ENTER」のようにニーモニックを入力していけばよい。
C 範囲 アドレス
 指定範囲のデータを、指定アドレスからのデータと比較する。「C 100,200 300 ENTER」とすれば、100~200番地のデータを300番地からのデータと比較する。
D [範囲]
 指定範囲を16進ダンプする。「D 100,200 ENTER」で100~200番地を16進ダンプする。
E アドレス [データ]
 指定アドレスから1バイトずつ16進入力する。「E 100 AA,FA,01」 もしくは「E 100 AA FA 01」 のようにしてデータを入力することもできる。データには「E 100 "test"」 のように文字列も指定できる。
F 範囲 データ
 指定範囲を指定したデータで埋める。「F 100,200 11,22 ENTER」 とすれば、100~200番地が11,22,11,22……というデータで埋まる。
G [=アドレス] [ブレークポイント]
 指定したアドレスからプログラムを実行し、ブレークポイントのアドレスに達すると中断する。ブレークポイントを省略した場合は、プログラムが終了するまで実行する。開始アドレスを省略した場合は、現在のCS:IPレジスタペアの位置からプログラムを再開する。
H 数値1 数値2
 16進数の計算を行なう。「H 1111 2222 ENTER」 とすると、加算した答えと減算した答えが「3333 EEEF」 のように表示される。
I ポート
 指定したI/Oポートから1バイトのデータを入力し、結果を2桁の16進数で表示する。
L [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
 指定したアドレス(省略時は100番地)に、指定ドライブの論理セクタからデータを読み込む。ドライブはA:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「L 100 0 31 200」 は、ドライブAの論理セクタ0031から200バイトを100番地に読み込む。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数又はNコマンドで指定されたファイルからプログラムを読み込む。たとえば「L 100」 は現在指定されているファイルを100番地に読み込む。
M 範囲 アドレス
 指定範囲のデータを、アドレスで指定した場所へ移動する。「M 100,200 300 ENTER」 とすれば、100~200番地の内容を、300番地以降へコピーする。
N [パス名] [引数]
 DEBUG起動時のコマンドライン引数を再設定する。たとえば「N A:\TEST.COM FOO」 を実行すると、以後は「DEBUG A:\TEST.COM FOO」 というコマンドラインが指定されたものとみなされる。[パス名]は、LコマンドやWコマンドで読み書きするファイル名になる。[引数]は、Gコマンド実行時にコマンドライン引数としてプログラムに渡される。
O ポート バイト値
 指定したI/Oポートに1バイトのデータを出力する。
P [=アドレス] [ステップ]
 ステップオーバー方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、1名例ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令は1ステップとして数え、サブルーチンの中身はトレースしない。
Q
 DEBUGコマンドを終了する。
R [レジスタ]
 「R ENTER」 でレジスタ値を表示する。「R AX ENTER」 のようにすることでAXレジスタの値の変更が行なえる。
S 範囲 データ
 指定範囲から、データが存在するアドレスを表示する。「S 100,200 0D,11 ENTER」 とすれば100~200番地から「0D,11」 というパターンのデータを検索して、アドレスを表示する。
T [=アドレス] [ステップ]
 ステップイン方式のプログラムのトレース。指定したアドレスからプログラムを実行し、指定ステップ数のマシン語命令を実行して、一命令ごとのレジスタ等を表示する。CALL命令やINT命令があると、そのサブルーチンの中身もトレースする。
U [アドレス]
 逆アセンブルする。「U 100 ENTER」 とすると、100番地から逆アセンブルする。
W [アドレス] [ドライブ] [セクタ] [バイト数]
 指定したアドレス(省略時は100番地)のデータを、指定ドライブの論理セクタに書き出す。ドライブは、A:なら0、B:なら1…という数値で表す。たとえば「W 100 0 31 200」 は、100番地から200バイトのデータをドライブAの論理セクタ0031に書き出す。ドライブ以降を省略すると、DEBUG起動時の引数またはNコマンドで指定されたファイルにプログラムを書き出す。このときBX:CXレジスタペアでファイルサイズを指定する。たとえば「W 100」 100番地から始まるBX:CXで指定されたバイト数のデータを、現在の指定ファイルに書き出す。
XA [ページ数]
 指定したページ数のEMSメモリを確保する。確保に成功すると、そのEMSハンドルを表示する。
XD [ハンドル]
 XAコマンドで確保したEMSメモリとEMSハンドルを解放する。
XM [論理ページ] [物理ページ] [ハンドル]
 指定した論理ページを物理ページにマッピングする。
XS
 現在のEMSメモリ状態を表示する。
 注: 範囲は「開始アドレス,終了アドレス」という形式、または「開始アドレス,Lバイト数」という形式で指定する。
たとえば、「100番地から200番地」なら「100,200」とし、「100番地から80バイト」なら「100,L80」とすればよい。
DやUコマンドなどは,引数なしで実行することで、続きのアドレスを表示してくれる。
●DEL (ERASE)
種類  内部コマンド
書式  DEL (またはERASE) [ドライブ名:][ディレクトリ名] ファイル名 [/P]
 /P  削除確認メッセージを表示する。
用例  DEL FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを削除
説明  ファイルを削除するコマンド。MS-DOSで削除したときには、Windowsのごみ箱に入らないので注意。削除したファイルは、基本的には復活できない。
DELDRV
種類  外部コマンド (DELDRV.EXER)
書式  DELDRV
用例  DELDRV   ・・・・・・ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす
説明  ADDDRVで組み込んだデバイスドライバをはずす。
●DELTREE
種類  外部コマンド (DELTREE.EXE)
書式  DELTREE [/Y] [ドライブ名:][ディレクトリ名]
 /Y  ディレクトリ削除確認メッセージを表示しない
用例  DELTREE C:\WORK   ・・・・・・CドライブのWORKディレクトリを削除する
説明  ディレクトリをサブディレクトリごと削除する。実行すると、直後に「ディレクトリC:\WORKとすべてのサブディレクトリを削除しますか(Y/N)?」と表示される。ここでYキーを押すと削除される。
●DIR
種類  内部コマンド
書式  DIR [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名] [/P] [/W] [/S] [/B] [/A:属性] [/O:並べ順] [/L] [/V] [/Z] [/4]
 /P  画面単位でスクロールをとめる
 /W  ワイド表示
 /S  サブディレクトリも表示する
 /B  ファイル名のみを表示する
 /B /S  この組み合わせだと,ファイル名がパス付きで表示される
 /A  すべての属性を表示する
  /AD  ディレクトリを表示する
  /AR  読み取り専用のファイルを表示する
  /AH  隠しファイル属性のファイルを表示する
  /AS  システムファイル属性のファイルを表示する
  /AA  アーカイブ属性のファイルを表示する
  /A-  指定した属性以外を表示する(例: /A-D ディレクトリ以外を表示する)
  /ADR 属性を複数指定した場合には,両方満たしたファイルだけが表示される
 /O  ディレクトリを先に表示し、ファイル名順で表示する
  /ON  ファイル名順で表示する
  /OS  ファイルのサイズ順で表示する
  /OE  拡張子順で表示する
  /OD  日付順で表示する
  /OG  ディレクトリを先に表示する
  /OA  最終サクセス順で表示する
  /O-  逆順で表示する (例: /O-N, ファイル名の逆順で表示する)
  /ONS 並べ順が複数指定されていると最後の指定が有効になる
 /L  小文字で表示する
 /V  詳細を表示する
 /Z  8.3形式で表示する
 /4  年の表示を4桁にする(Windows98のみ)
用例  DIR C:\WINDOWS
説明  指定したディレクトリにあるファイル名の一覧を表示する。
●DISKCOPY (DOS/V)
種類  外部コマンド (DISKCOPY.EXE)
書式  DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/1] [/V] [/M]
 /1  ディスクの片面だけコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例  DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明  フロッピーディスクの全内容をトラック単位でコピーする。これで,コピー先はコピー元とまったく同じ内容になる。
ただし,コピー元のデータは完全になくなってしまうので,十分注意して実行すること。
ディスクにデータが詰まっているときには、COPYコマンドよりも高速。
また、Windowsでディスクコピーしたときには、コピー先がフォーマットされている必要があるのに対して、DISKCOPYコマンドならコピー先を自動的にフォーマットしてくれる。フロッピーディスクが一台しかないときには、
   DISKCOPY A: A:
とすればよい。ディスクの差し替え要求が表示されたら,コピー元のフロッピーディスクを取り出して,コピー先のフロッピーディスクを入れよう。
●DISKCOPY (PC-98)
種類  外部コマンド (DISKCOPY.COM)
書式  DISKCOPY [コピー元ドライブ: コピー先ドライブ:] [/P] [/Q | /V] [/M]
 /P  ディスク挿入や,処理終了時の再実行メッセージを表示しない
 /Q  コピー時の照合を省略する
 /V  照合だけを行なう
 /M  メモリだけ使ってコピーする
用例  DISKCOPY A: B:   ・・・・・・A:からB:にディスクコピーする
説明  DISKCOPY (DOS/V)を参照。
●DISKINIT (PC-98のみ)
種類  外部コマンド (DISKINIT.EXE)
書式  DISKINIT [番号] [/P]
 /P  確認メッセージを表示しない
用例  DISKINIT
説明  番号で指定したディスクかMOを物理フォーマットする。
MS-DOSモードでのみ実効可能。
●DOSIME
種類  バッチコマンド (DOSIME.BAT)
書式  DOSIME
用例  DOSIME
説明  MS-DOS版の日本語入力システムを使えるようにする。実際には、ADDDRVコマンドによって、起動ドライブのルートにあるDOSIME.SYSという定義ファイルの内容が組み込まれる。
●DOSKEY
種類  外部コマンド (DOSKEY.COM)
書式  DOSKEY [/B:サイズ] [/E [ON | OFF]] [/F:ファイル名] [/H] [/I | /O] [/K:サイズ] [/L:サイズ] [/M] [/R]
 DOSKEY マクロ名=[コマンド名]
 /B  マクロとコマンドの履歴バッファのサイズを設定する。省略値は512.DOSKEY導入中に実行するには「/R」を併記する。
 /E  マクロを実行するとき、実行されるコマンドを表示するかどうかを「/E:ON」または「/E:OFF」で指定する。省略値はON。
 /F  マクロの定義ファイルを指定する。
 /H  コマンド履歴を表示する。
 /I  コマンドラインの初期状態を挿入状態にする。
 /O  コマンドラインの初期状態を上書きモードにする。
 /K  キーボードのバッファサイズを指定する。省略値は15。DOSKEY導入時に実行するには「/R」を併記する。
 /L  行編集のバッファサイズの最大値を指定する。省略値は128。DOSKEY実行時に実行するには「/R」を併記する。
 /M  登録されているマクロの一覧を表示する。
 /R  DOSKEYを追加組み込みをする。そのぶん空メモリが減ってしまう。
用例  DOSKEY
説明  コマンドラインの入力を補助する。常駐ソフトなので、実行するとメモリに居座って機能する。DOSKEYには次の「ヒストリー機能」と「マクロ機能」がある。
ヒストリー機能
 一度入力したコマンドをバッファ(一時記憶領域)に記憶する。これを次のキー操作で呼び出して使うことができる。ただし、記憶されるのはDOSKEYコマンドが常駐したときからであり、それ以前のコマンドが記憶されていないし、「/R」を使って再組み込みしたときには、それ以前の記憶が消えてまう。記憶できるのは「/B」で指定したサイズまでであり、バッファがいっぱいになると古いものから消される。
キー 意味
← → コマンドラインのカーソルを文字を消すことなく左右に移動する
↑ ↓ 記憶されているコマンドを順番に呼び出す。↑を押すとかこのコマンドが表示され、↓を押すと新しいコマンドが現れる
F7 バッファに記憶されているコマンドを行番号つきで表示する
Alt + F7 バッファに記憶されているコマンドをすべて消す
F8 呼び出したいコマンドの最初の数文字を入力してからF8を押すと、その出だしで始まるコマンドを呼び出してくれる。もう一度F8を押すと次の候補が表示される
F9 F9を押すと「行番号:」と表示される。F7で表示された番号を入力すると、対応するコマンドを呼び出すことができる。
マクロ機能
コマンドの名前を別名で定義する。たとえば、
DOSKEY D=DIR /W
とすると「D ENTER」とするだけで「DIR /W ENTER」が実行されるようになる。登録は繰り返し行うことができる。マクロに関係するコマンド書式は表の通り。なお、「DOSKEY DIR=DIR /WENTER」のような定義をしたときには一時的にマクロ定義を無効にして、単にDIRを実行したいときには頭に半角スペースを入れて「 DIRENTER」とすればよい。
コマンド 意味
DOSKEY D=DIR /W 「D」に「DIR /W」を定義する
DOSKEY /M 現在のマクロ定義を一覧表示する
DOSKEY D= Dのマクロ定義を取り消す
Alt + F10 すべてのマクロ定義を取り消す
●EDIT
種類  外部コマンド (EDIT.COM、EDIT.EXE、EDIT.HLP、EDIT2.HLP)
書式  EDIT [/B] [/R] [/S] [/桁数] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 /B   モノクロ画面で表示する
 /R   読み取り専用でファイルを開く
 /S   長いファイル名を使用禁止する
 /桁数 バイナリファイルを指定桁数で表示する(例: EDIT /60 MEM.EXE)
用例  EDIT FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTを編集する
説明  マルチファイル対応、画面分割可能、文字列置換可能なテキストエディタ。
MS-DOSプロンプトの場合に限りマウスでの操作ができる。
DOS/Vでは、英語モードで実行すると、自動的に英語モード用のEDIT2が起動する。
●EXIT
種類  内部コマンド
書式  EXIT
用例  EXIT
説明  MS-DOSプロンプトを終了する。正確にはCOMMAND.COMが終了する。
EXT
種類  外部コマンド (EXT.EXE)
書式  EXT
用例  EXT
説明  EXTRACTコマンドを助けるプログラム。実行すると、キャビネットファイル名、展開したファイル名などを尋ねてくるので答える。
EXTRACT
種類  外部コマンド (EXTRACT.EXE)
書式  EXTRACT [/Y] [/A] [/D | /E] [/Lディレクトリ名] キャビネット名 [抽出ファイル名]
 EXTRACT [/Y] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 EXTRACT [/Y] [/C] _ファイル名 [解凍ファイル名]
 /A  すべてのキャビネットのチェーンを辿りつつ、全ファイルを抽出する
 /D  キャビネットの内容を表示する
 /E  すべてのファイルを抽出する
 /Y  抽出先のファイルが存在したとき無条件で上書きする
 /L  抽出するファイルの保存ディレクトリを指定する
 /C  元のファイルをDMFディスクから抽出先にコピーする。DMFとは3.5インチフロッピーディスクに1.7MBのデータを記憶する特殊フォーマットのこと
用例  EXTRACT FILE.CAB     ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを表示する
EXTRACT /E FILE.CAB   ・・・・・・FILE.CABに含まれるファイルを解凍する
説明  Windowsが採用している圧縮解凍ツール.Windowsのファイルの多くは、CABという拡張子のキャビネットファイル形式で供給されるため、主にそれを解凍するとき使用される。すべてのファイルを抽出する場合は、「/E」スイッチをつければよい。「EXTRACT /E FILE.CAB *.EXEENTER」とすればEXEファイルだけ抽出することができる。Windowsの配布ディスクなどに入っているFILE.EX_というファイルを元のファイルに戻すこともできる。
●FDISK
種類  外部コマンド (FDISK.EXE)
書式  FDISK [/STATUS] [/X]
 /STATUS 接続されているディスクとパーティション情報を表示する
 /X 拡張ディスクアクセスサポートを無効にする(DOS/Vのみ)
用例  FDISK
説明  対話式で、ハードディスクの区画を分けたり、削除する。512MB以上のハードディスクが存在する場合には、最初に「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか(Y/N)」と尋ねてくる。Yを押すと、これから作成するドライブがFAT32になる。Nの場合にはFAT16になる。
●FC
種類  外部コマンド (FC.EXE)
書式  FC [/A] [/C] [/L] [/LB行数] [/N] [/T] [/W] [/数値] ファイル1 ファイル2
 FC /B ファイル1 ファイル2
 /A   連続する行が違っていたとき、その最初の行と最後の行だけ表示する。間は「…」をなる
 /B   バイナリファイルとして比較する
 /C   大文字と小文字の区別をしない
 /L   テキストファイルとして比較する
 /LB  連続する不一致行の最大行数を指定する(例: /LB10)
 /N   テキストファイルを比較するとき行番号をつける
 /T   タブを空白文字に変換せずに比較する
 /W   連続した空白文字を1つの空白文字にして比較する。空白文字は半角でも全角でもよい
 /数値 不一致後に一致すべき連続行数を指定する
用例  FC FILE1.TXT FILE2.TXT   ・・・・・・FILE1.TXTとFILE2.TXTの内容を比較する
説明  2つのファイルの内容を比較して表示する。ファイルに保存する場合にはリダイレクトを使う。
●FIND
種類  外部コマンド (FIND.EXE)
書式  FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列" [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
 コマンド | FIND [/V] [/C] [/N] [/I] "文字列"
 /V  指定した文字列を含まない行を出力する
 /C  指定した文字列を含む行の数だけを表示する
 /N  出力する行に、行番号をつける
 /I   大文字と小文字を区別しない
用例  FIND "WORD" C:\FILE.TXT     ・・・・・・"WORD"という文字を見つける
 TYPE FILE.TXT | FIND "WORD"   ・・・・・・フィルタとして使う
説明  テキストファイルから指定された文字列を検索し、それを含む行だけを出力する。
出力結果は、リダイレクトを使い、
「FIND "WORD" C:\FILE.TXT >OUTPUT.TXTENTER」
とすることで保存できる。
指定する文字列は、大文字と小文字を区別する。
もし、区別したくないなら「/I」スイッチをつける
●FORMAT
種類  外部コマンド (FORMAT.COM)
書式  FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル名] [/Q] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C]   ・・・・・・DOS/V
 FORMAT ドライブ名: [/V:ラベル] [/Q] [/U] [フォーマット形式] [/B | /S] [/C] [/P]   ・・・・・・PC-98
 /F  フォーマットするディスク容量を指定する
 /Q  クイックフォーマットにする
 /B  システムファイル用の領域を設ける
 /S  システムファイル用の領域を設け、さらにシステムファイルをコピーする
 /V  ボリュームラベルを指定する
 /C  不良クラスタをテストする
 /U  現在のフォーマットを調べずに無条件フォーマットする(PC-98のみ)
 /P  「新しいディスクをC:ドライブに入れてください.準備ができたらEnterキーを押してください」をいうメッセージを表示しない(PC-98のみ)
DOS/Vで[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   160、180、320、360、720、1.2、1.44、2.88
   通常は720と1.44のみ指定可能
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/1 | /4 | /8]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /1  フロッピーディスクの片面だけをフォーマットする
   /4  5.25インチ360KBのフロッピーディスクを高密度でフォーマットする
   /8  トラックを8セクタでフォーマットする
PC-98で[フォーマット形式]に指定可能な引数
[/F:サイズ]   ・・・・・・フロッピーディスクのサイズで指定
   640、720、1.25、1.44
[/T:トラック数 /N:セクタサイズ]   ・・・・・・トラック数とセクタ数で指定
[/6 | /9 | /M | /4]   ・・・・・・フォーマットのサイズで指定
   /6  640KBでフォーマットする
   /9  720KBでフォーマットする
   /M  1.25KBでフォーマットする
   /4  1.44KBでフォーマットする
用例  FORMAT A:   ・・・・・・Aドライブをフォーマットする
説明  フロッピーディスクをフォーマットする。また、ハードディスクのフォーマットもできる。
フォーマットすると、それまで記憶されていた内容が抹消されてしまうので、よく確認してから実行すること。
数多くのスイッチがあるが、ほとんど使用する必要はない。
●JP (DOS/Vのみ)
種類  バッチコマンド (JP.BAT)
書式  JP
用例  JP
説明  日本語モードに切り替える。実際には、CHCPコマンドが実行されている。
●LABEL
種類  内部コマンド
書式  LABEL [ドライブ名;] [ラベル]
用例  LABEL D:
説明  ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつける名前のこと。
●LOADHIGH (LH)
種類  内部コマンド
書式  LOADHIGH コマンド
用例  LOADHIGH DOSKEY   ・・・・・・DOSKEYコマンドをUMB領域に常駐する
説明  指定したコマンドをUMB領域に常駐させる。UMB領域が作られてなかったり、コマンドが入るだけの空きがなかったときには、コンベンショナルメモリ行きとなる。
●MEM
種類  外部コマンド (MEM.EXE)
書式  MEM [/C] [/D] [/F] [/Mモジュール名] [/P]
 /C  システム、デバイスドライバ、常駐プログラムなどの情報を表示する
 /D  /Cより詳細な情報を表示する
 /F  空きメモリの合計を表示する
 /M  指定したモジュールの情報を表示する (:MEM /MHIMEM)
 /P  表示を1画面ごとに停止する
用例  MEM /C /P   ・・・・・・メモリの詳しい情報を表示する
説明  メモリの使用状況を表示する。メモリがどのように使用されているかや、空きメモリがどれだけあるかを表示できる。
●MKDIR (MD)
種類  内部コマンド
書式  MKDIR (またはMD) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例  MKDIR WORK  ・・・・・・WORKをいうディレクトリを作成する
説明  ディレクトリを作成する。作成したディレクトリは中がからっぽになっている。
●MORE
種類  外部コマンド (MORE.COM)
書式  MORE [ドライブ名:] [ディレクトリ名]ファイル名
 コマンド | MORE
用例  MORE FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
 TYPE FILE.TXT | MORE  ・・・・・・フィルタをして使用した
説明  テキストの内容を表示する。TYPEコマンドと異なるのは一画面単位でスクロールが停止するところ。
表示を続けるには何かのキーを押せばよい。フィルタとして設計されているので、
「TYPE FILE.TXT | MORE」
のように使用すれば、TYPEコマンドの出力に対して一画面でスクロールを停止する機能が働く。
●MOVE
種類  外部コマンド (MOVE.EXE)
書式  MOVE [/Y | /-Y] コピー元 コピー先
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
用例  MOVE FILE.TXT D:  ・・・・・・FILE.TXTをDドライブに移動
説明  ファイルを移動するために使用するコマンド。
●PATH
種類  内部コマンド
書式  PATH [パス;] [パス;]・・・・・・
用例  PATH C:\WINDOWS; C:\WINDOWS\COMMAND;   ・・・・・・コマンド起動パスとして、C:\WINDOWSとC:\WINDOWS\COMMANDを設定する
説明  コマンド起動パスを設定する。外部コマンドやバッチコマンドは、カレントディレクトリかPATHで指定したディレクトリにないと、実行できない。PATH設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。現在のPATH設定を確認するには「PATHENTER」とすればよい。現在のコマンド起動パスに「C:\WORK」を追加するには「PATH %PATH%C:\WORK;ENTER」とする。現在のコマンド起動パスをすべて取り消すには「PATH;ENTER」とする。
PROMPT
種類  内部コマンド
書式  PROMPT [プロンプト文字列]
用例  PROMPT コマンド$G   ・・・・・・プロンプトを「コマンド>」とする
説明  プロンプトの文字列を変更する。プロンプト文字列を省略すると「C>」といったドライブ名だけのプロンプトになる。プロンプトの現在の設定を確認するにはSETコマンドを実行する。(環境変数PROMPTに設定されている)。プロンプトの設定は、AUTOEXEC.BATファイルに記述しておくのが通例。次は特殊なプロンプトの文字列の指定。
指定文字列 意味
$$ 文字"$"を表示
$_ 改行する
$B 文字"|"を表示
$D 日付を表示
$E エスケープコード (ASCIIコードの27)
$G 文字">"を表示
$H バックスペース (直前の文字を削除)
$L 文字"<"を表示
$N カレントドライブを表示
$P カレントディレクトリを表示
$Q 文字"="を表示
$T 時刻を表示
$V Windowsのバージョン情報を表示
標準ではプロンプトは「$P$G」になっている。これはつまり、「カレントディレクトリ」+">"ということ。
RENAME (REN)
種類  内部コマンド
書式  RENAME (またはREN) 現ファイル名 新ファイル名
用例  REN FILE.TXT NEW.TXT   ・・・・・・FILE.TXTをNEW.TXTに変更
説明  ファイル名を変更する。次のようにワイルドカード機能を用いることによって、複数ファイルのファイル名をまとめて変更することもできる。
 REM *.TXT *.DOC   ・・・・・・拡張子が.TXTのファイルすべてを.DOCにする
●RESTART
種類  外部コマンド (RESTART.COM)
書式  RESTART
用例  RESTART
説明  パソコンをリセットする。
●RMDIR (RD)
種類  内部コマンド
書式  RMDIR (またはRK) [ドライブ名:]ディレクトリ名
用例  RMDIR WORK   ・・・・・・WORKディレクトリを削除する
説明  ディレクトリを削除する。あらかじめディレクトリの中をからっぽにしておかないと削除できない。
●SCANDISK
種類  外部コマンド (SCANDISK.COM、SCANDISK.EXE、SCANDISK.INI、SCANDSK2.EXE)
書式
通常のディスクのチェックと修復を行う
SCANDISK [ドライブ名: | /ALL] [/CHECKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ] [/SURFACE]
ドライブスペースやダブルスペースで作成された、圧縮ボリュームのチェックと修復を行う
SCANDISK [ドライブ名:\DRVSAPCE.nnn [/SHICKONLY | /AUTOFIX [/NOSAVE] ]
指定したファイルの断片化を調べる
SCANDISK /FRAGMENT [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
以前行った修復を取り消す
SCANDISK /UNDO [ドライブ名:]
 /ALL       すべてのディスクを対象とする
 /AUTOFIX    エラーなどのメッセージに対して自動で対処する
 /CHECKONLY チェックだけ行うのみで修復はしない
 /CUSTUM    SCANDISK.INIに基づいて実行する。SCANDISK.INIはWINDOWS\COMMANDディレクトリに存在する
 /FRAGMENT  指定されたファイルが断片化(ファイルが連続しないクラスタにまたがって記憶されていること)していないか調べる (例:SCANDISK /FRAGMENT FILE.TXTENTER)
 /MONO      モノクロで表示する
 /NOSAVE    破損クラスタを別のクラスタに移動しないまま削除する
 /NOSUMMARY メッセージなどのために画面の要所で一時停止しない
 /SURFACE    自動的にクラスタスキャンを実行する
 /UNDO      修復前の状態に戻す
用例  SCANDISK C:   ・・・・・・Cドライブのチェックを修復をする
説明  対話式でディスクについていくつかのチェックを修復を行う。MS-DOSモードと起動時MS-DOSモードのときに利用できる(MS-DOSプロンプトのときには、Windows版の「スキャンディスク」がじっこうされる)。エラーのあるディスクに対してチェックを行うと、エラーメッセージが出るたびにFキー(修復)を押さなければならない。これが面倒なときには「/AUTOFIX」と「/SURFACE」スイッチをつけて実行しよう。「/NOSUMMARY」をつけておくと、要所のメッセージも表示されなくなる。
●SCANREG
種類  外部コマンド (SCANREG.EXE)
書式  SCANREG [/BACKUP] [/RESTORE] [/FIX]
説明  Windows98のレジストリ情報(SYSTEM.DAT、SYSTEM.INI、USER.DAT、WIN.INI)のバックアップとリストアを行う。同じ目的のプログラムとして、Windows98にもSCANREGWが用意されている。通常はこちらが日に一回、正しくWindowsが起動したときのレジストリ情報を、WINDOWSディレクトリの下のSYSBCKUPディレクトリに、RB000.CABといった圧縮ファイルにまとめて保存してくれる。このバックアップされたレジストリをMS-DOSモードでリストアしたいときに使う。実行すると対話式画面が表示され、どのバックアップをリストアするか選択できる。
●SET
種類  内部コマンド
書式  SET [変数名=[文字列]]
用例  SET TMP=C:\TMP   ・・・・・・環境変数TMPにC:\TMPを設定
説明  環境変数(Windowsのレジストリにあたる情報)の表示と設定をする。表示するには「SETENTER」とする。よく使われている環境変数として次のようなものがある。
COMSPEC=C:\COMMAND.COM
MS-DOSのコマンドプロセッサ「COMMAND.COM」が存在するディレクトリパスが設定されている。MS-DOSのコマンド実行時にメモリ上にあるCOMMAND.COMが破壊されてしまったとき、ここにあるCOMMAND.COMを再度読み込む
PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND
コマンド起動パスが設定されている
PROMPT=$P$G
プロンプトの形式が設定されている。$P$Gとなっていれば「カレントディレクトリ」+「>」という形式でプロンプトが表示される。
WINBOOTDIR=C:\WINDOWS
ウィンドウズが起動するパスが設定されている
WINDIR=C:\WINDOWS
Windowsディレクトリのパスが設定されている。Windowsディレクトリを調べるなら、これを確認すると確実
●SETVER
種類  外部コマンド (SETVER.EXE)
書式  SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 バージョン
 SETVER [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名 /D [/Q]
 /D  指定したファイルの登録を抹消する
 /Q  通常表示されるメッセージを表示なしにする
用例  SETVER   ・・・・・・現在の設定を表示する
説明  MS-DOSコマンドによっては、特定のバージョンのMS-DOSでのみ実行できるように細工されている場合がある。
Windows95は、MS-DOSに対してVer7.00という報告をしている。
また、Windows98とWindows95のOSR2は、MS-DOSに対してVer.7.10という報告をしている。
そのため、仮にVer.5.00までに限定しているMS-DOSプログラムなら、Windowsでは動作しないことになる。
SETVERコマンドを使うと、特定のプログラムに対して、ユーザーが設定したバージョンを報告することができる。
●SORT
種類  外部コマンド (SORT.EXE)
書式  SORT [/R] [/+桁] [ドライブ名:] [ディレクトリ名] [ファイル名]
 コマンド | SORT [/R] [/+桁]
 /R   逆順で並び替える
 /+桁  指定した桁の文字で並び替える
用例  SORT FILE.TXT      ・・・・・・FILE.TXTの内容を行単位で並び替える
 TYPE FILE.TXT | SORT ・・・・・・フィルタとして使用した例
説明  テキストファイルを行単位で並び替えるコマンド。実際には、各行の1文字目の文字コードを参照して、文字コード順に並び替える。「SORT /+2 C:\FILE.TXTENTER」とすれば、2文字目を判断して並び替えることも可能である(あまりようとはないと思うが)。結果をファイルとして保存したいなら、リダイレクトを使って「SORT C:\FILE.TXT > OUTPUT.TXTENTER」のようにすればよい。もっと凝った並び替えをするならエクセルなどを使ったほうがよいこともある。
●START
種類  内部コマンド
書式  START [/M] [/MAX] [/R] [/W] [アプリケーション名 | データ名]
 /M   アプリケーションを最小化の状態で開く
 /MAX アプリケーションを最大化の状態で開く
 /R   アプリケーションを通常のウィンドウサイズで開く
 /W   アプリケーションが終了するまでMS-DOSを一時停止
用例  START MSPAINT   ・・・・・・ペイントを実行する
 START FILE.BMP   ・・・・・・WindowsでFILE.BMPを開く
説明  Windowsのアプリケーションを実行する。または、関連付けが行われている種類のデータファイルを開く。
●SYS
種類  外部コマンド (SYS.COM)
書式  SYS [ドライブ名1:] [ディレクトリ名] ドライブ名2
用例  SYS C: A:   ・・・・・・CドライブのシステムファイルをAドライブにコピー
説明  MS-DOSが起動するたびに最低必要な「IO.SYS」、「MSDOS.SYS」、「COMMAND.COM」の3つのファイル(実際には、これに加えて「DRVSPACE.BIN」というファイルも対象になる)をコピーする。「FORMAT /SENTER」の「/S」の処理と同じ。SYSコマンドを使うには、フォーマットするときに「FORMAT /BENTER」として確保しておく必要がある。
●TIME
種類  内部コマンド
書式  TIME [時刻]
用例  TIME 14:00
説明  時刻の表示と設定を行う。引数として時刻を指定するを、その時刻が設定される。引数なしにすると現在の時刻が表示され、続けて新しい時刻が設定できる。自国の変更が不要ならばENTERキーを押せばよい。
TYPE
種類  内部コマンド
書式  TYPE [ドライブ名:] [ディレクトリ名] ファイル名
用例  TYPE FILE.TXT   ・・・・・・FILE.TXTの内容を表示する
説明  テキストファイルの内容を表示する。ワイルドカードは使えない。
●US (DOS/Vのみ)
種類  バッチコマンド (US.BAT)
書式  US
用例  US
説明  英語モードに切り替える。
実際には、CHCPコマンドが実行されている。
●VER
種類  内部コマンド
書式  VER
用例  VER
説明  MS-DOSのバージョンを表示する。
●VOL
種類  内部コマンド
書式  VOL [ドライブ名:]
用例  VOL D:
説明  ディスクのボリュームラベルを表示する。ボリュームラベルとはディスクにつけた名前のこと。
●WIN
種類  内部コマンド
書式  WIN
用例  WIN   ・・・・・・Windowsを起動する
説明  起動時MS-DOSモードや、MS-DOSモードからWindowsを起動する。
起動ディスク(フロッピーディスク)からの起動時には利用不可。
●XCOPY
種類  外部コマンド (XCOPY.EXE)
書式  XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/V] [/W]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /V  コピー時に照合する
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
用例  XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをさまざまな方法でコピーする。このコマンドはMS-DOSモード用であり、MS-DOSプロンプトで実行した場合には、実際にはXCOPY32が実行される。
●XCOPY32
種類  外部コマンド (XCOPY32.EXE、XCOPY32.MOD)
書式  XCOPY コピー元 [コピー先] [/A | /M] [/D:日付] [/P] [/S] [/E] [/W] [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L] [/H] [/R] [/T] [/U] [/K] [/N]
 /A  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は保留される
 /M  アーカイブ属性のファイルをコピーする。コピー後、アーカイブ属性は解除される
 /D  指定日より後で変更されたファイルをコピーする。日付を指定しなかったときには、コピー元がコピー先よりも新しいときだけコピーされる
 /P  ファイルを作成するときに確認メッセージを表示する
 /S  サブディレクトリもコピーする。ただし空きディレクトリはコピーしない
 /E  サブディレクトリもコピーする。空きディレクトリもコピーする
 /W  コピーする前に確認メッセージを表示する
 /C  エラーが起きてもコピーを続ける
 /I   複数のファイルをコピーするとき、コピー先のファイルまたはディレクトリがなければ、ディレクトリを作ってコピーする
 /Q  コピー中にファイル名を表示しない
 /F  コピー中にコピー元とコピー先のディレクトリパス名を表示する
 /L  コピーするファイルを表示する
 /H  隠しファイルとシステムファイルもコピーする
 /R  コピー先に同名の読み取り専用属性のファイルがあったとき上書きする。この指定がないとキャンセルになる
 /T  ディレクトリだけをコピーし、ファイルはコピーしない。ただし、空きディレクトリについてはコピーしない。/Eを追加指定することにって空きディレクトリもコピーするようになる。
 /U  受け側に存在している同名ファイルだけをコピーする
 /K  読み取り専用属性のファイルを、属性を保持したままコピーする
 /Y  上書き確認メッセージを表示しない
 /-Y  上書き確認メッセージを表示する
 /N  コピー元が長いファイル名のとき、コピー先を強制的に8.3形式のファイル名にしてコピーする
用例  XCOPY FILE.TXT D:   ・・・・・・FILE.TXTをDドライブにコピー
説明  ファイルをさまざまな方法でコピーする。MS-DOSプロンプトでは、XCOPYとすると、内部ではXCOPY32が実行されている。

MS-DOSコマンド一覧
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/2099/ms-dos.html

1992年10月20日火曜日

[機器][PC] Apple PowerBook Duo2300c~PowerPC搭載の最終モデル


[機器][PC] Apple PowerBook Duo2300c~PowerPC搭載の最終モデル
何を隠そうこの2300CがこのページのきっかけとなったDuoです。(持ち主はもちろん私、taji です)
唯一のPPC搭載モデルで(PowerPCの文字プリント有り)液晶も一回り大きく9.5インチになりました。
特徴としてはそれまでのトラックボールからトラックパッドに変更となり、しかもダブルパッド(パッドを二回たたくとダブルクリックになる)に対応しているところでしょう。
この辺は好みの分かれるところで、このパッドを嫌がりボールに換えている人も多いです。
価格はオープンプライスですが、発売当初は50万円前後で販売('95 秋)されてました。

Duo-Zone~最強のDuoを創る会
http://www.powerbook.org/duo-zone/Museum/Duosystem/duo230.html


 

1992年10月5日月曜日

[ソフト] Jterm For Power Mac Apple~Mac用パソコン通信プログラム

 





[ソフト] Jterm For Power Mac Apple~Mac用パソコン通信プログラム

Jterm 2.0 For Power Mac Apple Macintosh 日本語パソコン通信プログラム まつもと 


ヤフオク

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t749365981