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1997年7月8日火曜日

[OS] Windows NTをセットアップしよう




[OS] Windows NTをセットアップしよう
Windows NTのページ  (1997.6.11更新)
■Windows NTって何?
つい3年ぐらい前まで、98やAT互換機等のDOS&Windows3.1ユーザは、「1台30万円」とも言われた高価なネットワーク導入費用と、ネットワークOS導入の煩雑さに、どうしても二の足を踏まざるをえない状況でした。しかし去年(1995)11月、日本に華々しくデビューした「Windows95」は、企業ユーザでない一般家庭ユーザにも手軽にネットワークに触れることの出来る機会をもたらしました。
しかし、例えば今これを読んでおられるあなたが接続している「サーバ」と呼ばれるコンピュータには、一般ユーザ(クライアント)用のOSとは違った性能が要求されます。多数のクライアントからのアクセスに耐えるネットワークOS機能、システムの安定性、トラブル時の復旧の容易さ、日常管理の容易さなど、強固でしかも柔軟な処理を24時間、365日平気にこなすだけの「タフな」ものであることが必要です。
こうした目的に答えるべく、Microsoftで開発されたネットワークOSが、「Windows NT(New Technology)」です(^o^)。なおWindows NTには「Windows NT Server」「Windows NT workstation」の2つの種類があり、それぞれサーバ用、クライアント用と位置づけられています。ちなみにPC用ネットワークOSとしては、Windows NTの他に「NetWare」「OS/2」「Banyan Vines」「Linux(UNIX)」などがあります。
Windows NTの大きな特徴として、
32Bitプリエンプティブマルチタスク
多くのネットワークプロトコルに対応(TCP/IP,IPX/SPX,NetBEUI,AppleTalk,DLCなど)
比較的なじみやすいユーザインターフェース(3.51→Windows3.1と同じ、4.0→Windows95と同じ)
多くの機種、CPUに対応(Intel,DEC Alpha,PowerPC)
などがあります。ユーザインターフェイスを一新、DNS等のインターネットワークサーバ機能を標準で持ったニューバージョン「Windows NT4.0」も登場しました。ネットワークハードの大幅な価格低下とともに、ユーザへのネットワーク環境の浸透に今後より一層大きな役割を果たすことになるでしょう。
■Windows NTをセットアップしよう!
セットアップ時に必要な情報
ハードウェア条件
インターフェイスとしてディスプレイ、キーボード、マウスが接続されていることが必要。 EISA カードを使用している場合はそのコンフィグレーションが終了していること。SCSI、RAID等を使用する場合はその構成が終了していること。また、SCSI、RAID等のアダプタの種類によってはハードウェア情報ファイルが必要(ハードウェアに付属していることが多い)。システム修復ディスク作成のため、フォーマット済みFD(2HD)1枚を用意しておく。
ドメイン名
プライマリドメインコントローラ(PDC)か、バックアップドメインコントローラ(BDC)か。BDCならPDCのドメイン名と、PDCに接続可能なことが確かなネットワークに接続されていることを確認すること。PDCのAdministratorの名前とPassword。
サーバならワークグループ名、Administratorの名前とPassword。
コンピュータ名
半角大文字で15文字以内。ほかのコンピュータ名やドメイン名と同じ名前は付けられない。
ネットワークの仕様(TCP/IPを使用する場合のみ)
IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、WINSサーバ(プライマリ/セカンダリ)のIPアドレス。DHCPサーバの場合、管理するサブネットの範囲とアドレスレンジ、クライアントに設定するデフォルトルータおよびプライマリ/セカンダリWINSサーバのIPアドレス。(WINSに関する設定は必要な場合のみ)
ネットワークカードの仕様(使用する場合のみ)
ネットワーク アダプタの種類、カードの割り込み要求 (IRQ) 番号、ベース I/O アドレス、およびそのほかの設定(一般に、有名なカードの場合は知らなくてもよい)。Windows NT セットアップは、これらの設定に対するデフォルト値を表示する。これらのデフォルト値を確認するには、ネットワーク アダプタ カードのマニュアルを参照すること。なお、富士通のLANカードの場合、カードに付属のフロッピーディスクが必要。
NTシステムをインストールするパーティション(パーティションを分ける場合)
多くの場合、NTシステムをインストールしたパーティションは、後で変更を加えることが困難である。よって、導入前に、適正なハードディスク上のパーティションを作成しておく。
インストール元メディア
CDドライブが必要(FDによるセットアップも可能だが現実的でない)。ネットワークを介した導入も可能。
■Windows NTのインストール/セットアップの手順
セットアップ前の準備とセットアップの起動
マシンのハードウェアの組み立てと構成が終わったら、基本的にはセットアップFD1をドライブに入れ、再起動すればよい。CDドライブが使用出来る場合は(すでにDOS,WIN95等がセットアップされている場合)、セットアップCDをドライブに入れ、そのCDドライブのI386ディレクトリにあるwinnt(32ビットOSの場合はwinnt32)を、/bオプション(FDを作成しない)で起動する。またネットワーク経由の場合はネットワーク上のi386ディレクトリにあるwinnt(32ビットOSの場合はwinnt32)を、/bオプション(FDを作成しない)で起動するか、i386ディレクトリを丸ごとローカルドライブにコピーした上で起動する。
セットアップ起動後の流れ(順不同の場合あり)(IBM RAIDサーバの場合)
カスタム セットアップを選ぶ(自動的な大規模記憶装置の検出はしない)。
セットアップがセットアップ対象の大規模記憶装置を設定するよう指示されるので、サーバに付属の「Raid Adapter Option Diskette」を使用し、「IBM Raid Adapter」を選択する。その後もし以前のNT,または他のWindowsを発見した場合は上書きするかどうかを確認してくる。NTのアップデートの場合はEnter、その他の場合はNを選択する。また、そのドライブがFATの場合、NTFSにフォーマットするかどうかを聞いてくるので、使用するファイルシステムを選択する。
使用しているコンピュータのキーボードの種類を選ぶ(これは必要な場合だけ表示される)。通常は106キーボード(全角/半角キー)。
ディレクトリ名を聞いてくるので、基本的にはデフォルトの名前でY。
ユーザー名、コンピュータ名、およびそのほかの識別情報を指定した後、このコンピュータがドメイン内でセキュリティの役割を持つかどうか(PDC,BDCかサーバ)を聞いてくる。
ネットワーク アダプタ カードをセットアップし、ネットワーク プロトコルを指定する。
このコンピュータの属するべきドメイン名を指定する(サーバの場合はワークグループ名を指定する)。BDCならばPDCのドメイン名を指定する。この場合、特に重要なことは「ドメインコントローラが見つかりません」というエラーメッセージが出た場合、BDCとしてのセットアップは不可能なため、PDC,あるいは他のBDCがネットワーク上に見えるようネットワークおよびWINSの設定等を考慮してやる必要があることである。ネットワーク管理者に連絡のこと。
ローカル時刻を設定し、ビデオ ディスプレイ アダプタの構成を指定して、その後システム修復ディスクを作成する。
〔注意〕Windows NT セットアップを起動すると、上記の各操作の案内が自動的に表示される。また、操作を実行する前に、必要に応じてヘルプを参照することができる。 なお、一度始めたセットアップを途中で中止しても、セットアップ前の状態には戻らないので注意すること。

SPOCKのHOMEPAGE
http://www.tky.3web.ne.jp/~spock/NT_jouhou.htm

1997年1月25日土曜日

[OS] Windows NT 便利化テクニック



[OS] Windows NT 便利化テクニック
Windows NT 豆知識
~知っておいて損はないごく基本的なテクニック~
(Windows NT 4.0)
ここでは、基本的な操作方法を含めて、 Windows NT を操るにあたって知っておいて損はしないテクニックを紹介します。

ぱらだいす
http://kusatsu932.tripod.com/c1/nt4/nt4_01.html
http://kusatsu932.tripod.com/c1/theme/theme.html
http://kusatsu932.tripod.com/index.html
http://kusatsu932.tripod.com/win95/win95/win95_1.html








■すべてのファイルと拡張子を表示 (必須)
すべてのファイルと拡張子を表示するように設定すべきです。
作業
フォルダプロパティ 4.07KB png 16色 フォルダオプションの表示 4.86KB png 16色
適当なフォルダを開きます。
「表示」から「オプション」を選択します。
「表示」タブを選択します。
「すべてのファイルを表示」にチェックします。(赤印)
「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをはずします。(青印)
シェルを統合している場合または Windows 2000 での設定
Internet Explorer 4 でシェルを統合している場合や、 Windows 2000 では操作方法が若干異なります。 要は、「すべてのファイルを表示」にチェックし、 「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをはずすことです。 ここでは、Windows 2000 を例に紹介します。
シェル統合後のフォルダオプションの表示 13KB png 16色
適当なフォルダを開きます。
「表示」を開きます。
「フォルダオプション」を選択します。
「表示」タブを選択します。
「すべてのファイルを表示」にチェックします。(赤印)
「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをはずします。(青印)

ぱらだいす
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■シェルを統合している場合または Windows 2000 での設定
Internet Explorer 4 でシェルを統合している場合や、 Windows 2000 では操作方法が若干異なります。 要は、「すべてのファイルを表示」にチェックし、 「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをはずすことです。 ここでは、Windows 2000 を例に紹介します。
シェル統合後のフォルダオプションの表示 13KB png 16色
適当なフォルダを開きます。
「表示」を開きます。
「フォルダオプション」を選択します。
「表示」タブを選択します。
「すべてのファイルを表示」にチェックします。(赤印)
「登録されているファイルの拡張子は表示しない」のチェックをはずします。(青印)

ぱらだいす
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■フォルダからコマンドプロンプト
フォルダを右クリックしたときに、 そのフォルダをカレントディレクトリとした形でコマンドプロンプトを起動させるメニューを追加します。
フォルダからコマンドプロンプト 3.77KB png 16色
作業
メモ帳に次の文字をコピーします。
REGEDIT4
[HKEY_CLASSES_ROOT\Folder\shell\コマンドプロンプト(&C)]
[HKEY_CLASSES_ROOT\Folder\shell\コマンドプロンプト(&C)\command]
@="cmd.exe /K cd %1"
適当な名称で保存した後、拡張子を *.reg に変更します。
このレジストリの部品を結合させます。




■スクロールマウスを使う
Windows NT では、セットアップ時に PS/2 スクロールマウスをつないでいても、 そのままではスクロール機能が使えない場合があります。 使えない場合、これを使えるようにします。
作業
レジストリエディタ(※)を呼びます。
HKEY_LOCAL_MACHINE → SYSTEM → CurrentControlSet → Services → i8042prt → Parameters とたどっていきます。
EnableWheelDetection という DWORD がありますので、 これを「2」に変更します。
再起動して終了です。
REGEDIT4
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters]
EnableWheelDetection=dword:00000002
■頻繁に使わないサービスを手動化
常時ネットワークに接続するわけではない個人ユーザーの場合、 Windows NT の起動時に不必要なサービスを開始させないことで、 若干の起動時間短縮につながります。
作業
コントロールパネルから「サービス」を選択します。
常時必要とないと思われるサービスをダブルクリックしてプロパティを開け、 「スタートアップ」の設定を「手動」にします。
サービスが必要になったときの対処
コントロールパネルから開始したい「サービス」を選択しダブルクリックします。
横の「開始」ボタンを押します。
起動時に必ずしも開始しなくてもよい停止できるサービスの一例
Alerter
Computer Browser(Server サービスに依存)
Messenger
Server
Spooler
Task Scheduler
Workstation
使用例
他のコンピュータ同士でデータのやりとり(共有)をできる環境で普段はデータのやりとりはしない場合
データのやりとりをする必要が出てきたときにだけ、 「Computer Browser」サービスを開始する。 (自動的に Server サービスも開始される。)
あまりプリンターを使わない場合
プリンターを使うときだけ「Spooler」サービスを開始する。
サービスについてはヘルプで「既定のサービス」のキーワードで検索するとある程度の概要が分かります。 設定する際の参考にしてください。
ログオン前のスクリーンセーバー起動時間設定
Windows NT のログオン画面でログオンせずに放置したときの、 スクリーンセーバー起動開始までの時間を設定します。
作業
レジストリエディタを使います。
HKEY_USERS → .DEFAULT → Control Panel → Desktop と開いていきます。
「ScreenSaveTimeOut」という文字列があるので、 ここの値(秒)を変更します。60 に設定すれば 60 秒後にスクリーンセーバーが起動します。
ついでに
スクリーンセーバーを変更するには、 同じキー内の「SCRNSAVE.EXE」という文字列の値に、 フルパスで新たに設定するスクリーンセーバーの場所を入力します。
REGEDIT4
[HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Desktop]
ScreenSaveTimeOut="60"
SCRNSAVE.EXE="logon.scr"
■起動時とログオン後の NumLock を有効にする
Windows NT ではデフォルトで、 起動時や初めてのログオン時にはご丁寧にも NumLock を無効化します。 これは「余計なお世話」ということで、 デフォルトで NumLock を有効にするようにします。
作業
レジストリエディタを使います。
HKEY_USERS → .DEFAULT → Control Panel → Keyboard とキーをたどっていきます。
「InitialKeyboardIndicators」という文字列があるので、 この値を「2」に変更します。
REGEDIT4
[HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Keyboard]
InitialKeyboardIndicators="2"
■外付けドライブを Windows NT 起動後に認識させるには
デバイスマネージャーのない Windows NT では、 起動後に外付け機器などの電源を入れて使う場合、 再起動せざるを得ないのですが、 ディスクアドミニストレーターが管理するものに関しては、 再起動なしで使える場合があります。
操作
新たに使う機器の電源を入れます。
ディスクアドミニストレーターを起動します。
ここで認識された場合、ドライブ文字の割り当てがないので割り当てます。
ディスプレイに表示されている画面をキャプチャーしたい
Windows を操作していて、 現在の画面を保存したい場合は、 キーボードの「Print Screen」ボタンを押します。 すると、ディスプレイに表示されている画面がクリップボードにキャプチャーされます。 現在アクティブなウィンドウだけをキャプチャする場合は、 「Alt」キーを押しながら「Print Screen」を押します。

ぱらだいす
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1996年9月16日月曜日

[OS] Win98標準のデスクトップテーマをWinNTで使う

[OS] Win98標準のデスクトップテーマをWinNTで使う
Windows NT でデスクトップテーマ
■はじめに
Windows 95 にインストールされた Plus! のデスクトップテーマ(Theme.exe)、 または、Windows 98 が標準で持っているデスクトップテーマ(Theme.exe)を Windows NT で使います。
Windows 95 をお使いの場合は Plus! をお持ちで、 デスクトップテーマがインストールされていることが、 Windows 98 をお使いの場合はデスクトップテーマがインストールされていることが、 それぞれ条件となります。
Windows 98 でデスクトップテーマがインストールされていない場合は、 あらかじめ Windows 98 の CD-ROM からインストールしておいてください。
Windows 98 のデスクトップテーマを使用した場合は、場合によっては不具合が発生する場合があります。
JPEG ファイルを壁紙として設定しようとしても、エラーとなり強制終了されることがあります。
これは、Windows NT リソースキットに含まれる Windows NT 用のデスクトップテーマをインストールしても同様でした。 個々の環境に因るところのようです。
このページ(「Windows NT でデスクトップテーマ 」)では、 Windows 95 と Windows 98 を Windows と総称し、 Windows NT と区別します。
■作業
必要な次のファイルを Windows NT の System32 フォルダにコピーします。
Themes.exe(本体)
Themes.cpl(コントロールパネルへの表示)
この他 JPEG ファイル を壁紙として使用する場合は、 Windows をインストールしているディレクトリから「Msjpeg32.dll」「Jpegim32.flt」を検索機能を使って探し、 System32 フォルダにコピーします。 ただし、これで壁紙として JPEG ファイルを設定できない場合もあります。
次は関連づけの設定です。 先ほどコピーした Themes.exe をファイルタイプの設定で関連づけます。
適当なフォルダを開き、「表示」→「オプション」→「ファイルタイプ」(青丸)を開きます。
ファイルタイプの追加1 7.10KB gif 16色
続いて、「追加」(赤丸)を選択します。 すると次のような絵に変わります。
ファイルタイプの追加2 8.3KB gif 16色
上の絵を参考に、「タイプの説明」=「テーマファイル」(など)、 「関連付けられた拡張子」=「.theme」としてください。
次に、「追加」(黄色)と「アイコンの変更」(紫)でアクションとアイコンの設定をします。
アクションの設定 3.66KB gif 16色
アイコンの設定 4.09KB gif 16色アクション名は任意のものでかまいません。
アクション名のあとに「(&P)」などと設定すると、 キーボードだけでの操作に便利です。
「アクションを実行するアプリケーション」と「アイコンのファイル名」には、 個々人の環境に合わせて Themes.exe までのフルパスを入れます。 (D:\WINNT\System32\Themes.exe など) (「参照」からたどっていく)
なお、テーマファイルはテキスト形式で記述されているので、 メモ帳と合わせて関連づけることで、メモ帳による直接編集や直接閲覧もできます。
複数のアクションを設定する場合は、どのアクションを優先的に使うか、 つまり、ダブルクリックしたときにプログラムで動作させるか、を指定します。 「新しいアクションの追加」のところで、 優先的に使いたいアクションを選択し(色の反転)、「標準」(白)を押して、 文字を太くします。
注意! 992Byte gif 16色
■注意事項
以上の操作で、Windows NT でもデスクトップテーマを使うことができ、 Windows NT での設定も保存できます。
しかし、Themes.exe で保存した内容の中で、 Windows フォルダ以下や WINNT フォルダ以下のファイルをアイコンやサウンドなどのファイルとして指定した場合、 「%SystemRoot%\system32\shell32.dll,1」のように、 使用しているオペレーティングシステムのシステムディレクトリを相対的に記述してしまいます。
Windows NT で作成したテーマファイルを Windows で使用しようとしても、 Windows NT と Windows での %SystemRoot% の基準が違うために正しく表示されない場合があります。
(例)Windows NT (作成側)では、
%SystemRoot%\system32\pifmgr.dll = E:\WINNT\System32\pifmgr.dll
のつもりでも、 Windows(使用側)では、
C:\WINDOWS\System32\pifmgr.dll
???(そんなファイルはないぞ!)となる。
・・・Windows では pifmgr.dll は System フォルダにある。
%SystemRoot% の表記は、%WinDir% や %WINDOWS% となっている場合もあります。 (Windows NT で作成すると、%SystemRoot%、 付属のテーマファイル(危険動物など)で設定されているものや Windows で作成したものは %WinDir% となります。)
また、Plus! や Windows 98 がはじめから持っているテーマファイル(危険動物など)では、 %ThemeDir% という設定も用いられています。
このファイルを使う場合、通常 X:\Program Files\Plus!\Themes (X:\ は Windows (NT)がインストールされている領域)を指しますが、 Plus! のインストール時にこれとは別領域を指定してインストールしている場合は、 そのパスを指すこととなります。ここでも、相対表記ですのでテーマファイルを共用するときは、 注意が必要です。
これらのようなパス指定の方法による不具合を防ぐために、 Windows と Windows NT で共通のテーマファイルとして使う場合は、 作成したテーマファイルを編集して、 指定されているパスを絶対化しておくか、 どのオペレーティングシステムからでもアクセスできる場所に、 共用ファイル格納スペースを設けた上で、 アイコンなどのファイルを置き、そのファイルを指定したテーマファイルを作成します。 このように、Windows や WINNT フォルダ以外のファイルを指定して作成したテーマファイルは、 はじめからパスは絶対表記となります。
%SystemRoot% の指定になりがちな注意すべき設定箇所の例
マイコンピュータ
[Software\Classes\CLSID\{20D04FE0-3AEA-1069-A2D8-08002B30309D}\DefaultIcon]
ネットワークコンピュータ
[Software\Classes\CLSID\{208D2C60-3AEA-1069-A2D7-08002B30309D}\DefaultIcon]
ごみ箱
[Software\Classes\CLSID\{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}\DefaultIcon]
捨てられている状態=full
空の状態=empty
各種サウンドの設定
[AppEvents\Schemes\Apps\~~
スクリーンセーバー
[boot]
SCRNSAVE.EXE

ぱらだいす
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1995年12月19日火曜日

[データ] DOSBoxでWindows95を作動させる

[データ] DOSBoxでWindows95を作動させる
DOSBoxでWindows95を作動させる
インストール事前準備
ハードディスクの領域確保
ここから以降は、DOSBox内でのコマンドライン操作が多くなります。
かなり煩雑ですし、英語キーボード環境のため記号の入力でてこずることがあるかもしれません。
しかし、DOSBox内では標準環境だとコマンドラインの入力ヒストリーを上下(↑↓)で呼び出せますので、活用すると少しは楽になると思います。

私の好きなインドネシア
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(1) 作業フォルダー(c:\test\win95)内に次の4つのファイルがあることを確認してください。
(2) DOSBoxを起動します。スタートボタンをクリックし、
「すべてのプログラム」->「DOSBox-0.74」と選択し、
「DOSBox-0.74」をクリックします。
作業フォルダー(c:\test\win95)がXドライブとしてマウントされていることを確認してください。
上手く行っていない場合は「DOSBox環境の変更」」の編集が失敗している可能性があります。
DOSBoxを終了させ、もう一度チェックし、やり直してください。
(3) ハードディスクイメージをマウントします。DOSBox内はキーボード配列が英語式です。
記号の入力が日本語キーボードとは異なる部分があるので気をつけてください。
まず一台目のハードディスクイメージをマウントします。
次のように入力し、「Enterキー」を押します。
(ハードディスクのsizeパラーメータはDisk Image Creation Toolで作成時に取得したものです。最初の512は固定で決め打ちです。)
imgmount 2 x:\hd0.img -size 512,63,16,1021 -fs none
続けて、二台目のハードディスクイメージをマウントします。
次のように入力し、「Enterキー」を押します。
imgmount 3 x:\hd1.img -size 512,63,16,1021 -fs none
「:(コロン)」は「Shift + ;(セミコロン)」で入力できます。
「:(コロン)」の次のバックスラッシュ「バックスラッシュ」は「ろ」を押すと入力できます。
(4) 2台分のハードディスクイメージをマウントしたら、Floppy Diskイメージからブートします。
次のように入力し「Enterキー」を押します。
boot x:\wininst.img
Floppy Diskイメージファイルからブートが始まります。
(5) ブートが完了し日本語環境に切り替わったら、「fdisk」と入力し「Enterキー」を押します。
(6) FDISKのメニュー画面が表示されたら、「1」を選び「Enterキー」を押します。
(7) 次の画面でも「1」を選び「Enterキー」を押します。
(8) 基本MS-DOS領域の作成が始まります。
本物のハードディスクだと少々時間がかかりますが、イメージファイルですので、すぐに完了します。
(9) 完了後に表示される画面で「Y」を選び「Enterキー」を押します。
(10) ドライブのチェックが始まります。
これも本物のハードディスクだと少々時間がかかりますが、イメージファイルですので、すぐに完了します。
(11) 完了したら「Esc」キーを押して、最初のメニュー画面に戻ります。
これで一台目のハードディスクの領域確保が完了しました。
(12) 最初のメニュー画面に戻ったら「5」を選び「Enterキー」を押します。
(13) 現在ハードディスクドライブを2へ変更します。「2」を入力し「Enterキー」を押します。
(14) メニュー画面へ戻ります。
「現在のハードディスク」が「2」であることを確認し、「1」を選び「Enterキー」を押します。
次に上の(7)~(11)の作業を繰り返してください。
これで2台目のハードディスクの領域確保が終わります。
(15) 最初のメニュー画面に戻ったら「5」を選び「Enterキー」を押します。
2台のハードディスクが503Mバイトで領域確保されていることを確認してください。
確認したら「Esc」キーを連続して押し、FDISKを終了させます。
コマンドプロンプトに画面に戻ったら、画面右上の「X」をクリックし、DOSBoxを終了させます。

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作業フォルダー内に4つのファイルがあることを確認してください
DOSBoxを起動

boot x:\wininst.img
Floppy Diskイメージからブート
「fdisk」と入力し「Enter」
FDISKのメニュー画面




1台目のハードディスクの領域確保が完了


2台目のハードディスクの領域確保が完了










ハードディスクのフォーマット
(1) 再びDOSBoxを起動します。
(2) 次に上の「ハードディスクの領域確保」の(2)~(4)を繰り返してください。
(ハードディスクのマウントと日本語環境へのブートを行ってください)
(3) 日本語環境でブートしたら、2台のハードディスクをフォーマットします。
まず、Cドライブをフォーマットします。「format c:」と入力し「Enterキー」を押します。
(4) 「フォーマットしますか(Y/N)」と聞いてきますので、「Y」を入力し「Enterキー」を押します。
(5) フォーマットが始まります。
本物のハードディスクだと少々時間がかかりますが、イメージファイルですので、すぐに完了します。
(6) 次にDドライブもフォーマットします。
「format d:」
と入力し「Enterキー」を押します。
「フォーマットしますか(Y/N)」
に対してはCドライブをフォーマットした際と同様に
「Y」
と入力し「Enterキー」を押します。
(7) Dドライブのフォーマットが完了したら、作業用のフォルダーを作成しておきます。
「d:」(「Enterキー」を押します)->「md win95」(「Enterキー」を押します)と入力します。
続けて
「dir」
と入力して「Enterキー」を押し、フォルダー「win95」が作成されていることを確認します。
(8) 画面右上の「X」をクリックし、DOSBoxを終了させます。

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DOSBoxを起動














Windows 95セットアップファイルの複写
DOSBoxはデフォルト環境だとCD-ROMのイメージファイルをマウントさせることが出来ますが、
別のOSでブートさせてしまうと、マウントが出来なくなってしまいます。
マウントできるのは、Floppy Diskイメージとハードディスクイメージのみとなります。
(厳密には別のOSでブート後、mountコマンドは使えません。
DOSBoxの標準環境でマウントしたドライブを、別OSでブート後も引き続き使えるということです。)
こういった事情から、ハードディスクイメージを2基分マウントさせ、DドライブへCD-ROMのファイルを複写してセットアップに使うという手法をとります。
(1) DiskExplorerを起動します。最初にエクスプローラーの画面が開きますので作業用フォルダー(c:\test\win95)を表示させ、
「hd1.img」(Dドライブとして利用しているイメージ)
をダブルクリックします。
(2) 「ディスクを開く」ダイアログで「(Manual HD)」を選び、「OK」ボタンをクリックします。
(3) 「hd1.imgのHDD領域選択」ダイアログではフォーマット-「AT形式」、領域名-「基本領域」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
(4) イメージファイル「hd1.img」の中身が表示されます。フォルダー「WIN95」をダブルクリックして開きます。
(5) このフォルダー「WIN95」へ、「Windows 95 (CD-ROM、日本語、Upgrade版)」の全ファイル・フォルダーを複写してください。「コンピューター」から「Windows 95 (CD-ROM、日本語、Upgrade版)」が入っている光学式ドライブ(CD/DVDドライブ)を選んで表示させ、全ファイル・フォルダーを選んで、DiskExplorerが表示しているフォルダー「WIN95」へドロップ&ドラッグすれば、複写できます。
なお、複写の前にWindowsのフォルダーオプションで「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」をチェックし、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」のチェックを外しておくことをお勧めします。
(6) 複写が完了したらDiskExplorerを終了させます。また、変更したWindowsのフォルダーオプションを元に戻しておきましょう。
以上で事前準備は完了です。

私の好きなインドネシア
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DiskExplorerを起動
「ディスクを開く」ダイアログ
「hd1.imgのHDD領域選択」ダイアログ
フォルダー「WIN95」をダブルクリックして開きます


フォルダー「WIN95」へWindows 95の全ファイル・フォルダーを複写





Microsoft Windows 95日本語版
Microsoft Windows 95 (with Internet Explorer 4.0)
種類 オペレーティングシステム
必要環境
  • 本体: i486SX以上を搭載するパーソナルコンピュータ
  • メモリ: 8MB以上
  • ハードディスク空き容量: 75MB
  • CD-ROMドライブ
  • 640x480以上表示可能なグラフィックス機能
  • アップグレードする場合はWindows 3.1日本語版とMS-DOS 5.0/V以上
  • NEC PC-9800シリーズ用の動作環境はこちらも参照 → PS98-7001-31
価格(下記参照)
JAN 4988648069701 (PC/AT互換機用、アップグレードパッケージ、CD-ROM)
発売年 1997年11月21日(Windows 95初回パッケージは1995年11月23日)
メーカーマイクロソフト株式会社, Microsoft Corporation
内容物
  • CD-ROM 3枚(Windows 95, IME 97, IE 4.0)
  • ファーストステップガイド
  • お使いになる前に
  • 同意書/オフィシャルユーザー登録依頼書
  • Microsoft Internet Explorer 4.0 Microsoft IME97 for Windows 95 Upgrade スタートガイド
  • Microsoft IME97 for WIndows 95 Upgrade 日本語入力ガイド
  • Microsoft Internet Explorer 4.0 ユーザーズガイド

1995年10月9日月曜日

[OS] Windows NT




Windows NT を導入してみない ?
~家庭用パソコンに Windows NT を入れてみる~
NT LOGO 19.2KB gifWindows NT (Workstation 4.0)を知ってますか ?
Windows NT (New Technology もしくは 開発時の i860エミュレータ「N10(N-Ten)」) と言うと個人では関係のないもののように思われがちです。
実際はどうかというと、やはり個人で使うにはあまり関係のない機能が多いです(^^; 見た目や実際にワープロなどで作業をしたりするのは Windows 95 とほぼ同じ感じですが、 Windows NT はそのシステムが Windows 95 とは根本的に異なります。 かなり厳格です。
厳格ゆえに、実際に Windows 95 と同じように作業ができるように環境を整えていくのが Windows 95 よりは大変な場合があります。特に、本来 Windows NT が稼動しないとされている 「家庭用機」としての位置づけをされたパソコンをお使いの場合には、ね。(^^;
でも、根気よくあきらめずに稼動させようと思えば稼動します。(たぶん・・・!! (^^; ) 「家庭用機」や「業務用機」など単なる位置づけで、実態は両者とも同じパソコンなのですから。 しかし、場合によってはハードウェアを交換しなければならないという場合もあります。 (グラフィックカードやサウンドカードなど)その点、特にあらかじめご留意ください。
そういう意味でのメーカーの「稼動しない」との主張はある程度正しいのですが、言い方がねぇ~...
Windows 95 と Windows NT では何が違うのでしょうか・・・
まず、Windows 95 に比べると圧倒的に信頼性が高いということが挙げられます。
ログオンを例にとると、Windows 95 ではユーザー名の入力の要求があってもキャンセルして ログオンが可能なのに対して、Windows NT では あらかじめ登録してあるユーザー名とパスワードが一致しないとログオンすらできません。
しかし、信頼性といってもこんなことは個人ユーザーにとってどうでもいいことです・・よ・・・ねっ。
本当にすごいのは、Windows 95 でしばしば発生するアプリケーションのトラブルによる システム全体のフリーズの有無です。
Windows 95 ではアプリケーションのトラブルが Windows 95 のシステムを道連れにフリーズしてしまうということがありました。 当然作成中のデータは消え失せますし、フリーズしたのがハードディスクへのアクセス中だったら、 ハードディスクにエラーが生じる可能性もあります。
ところが、Windows NT では、たとえアプリケーションがトラブルを起こしても NT の本体(カーネル【KERNEL】[OS])には影響が及ばずに、 問題の発生したアプリケーションだけを強制終了させることができます。 「素」な顔してエラーが発生したことを伝えてきます。
何が違うかと言うと、やはり一番大きな要素といえるのは、 完全なマルチタスク環境の実現と、「Win32カーネル」の位置の違いによる、 「メモリー管理方法の違い」が挙げられるでしょう。
メモリーの管理方法の違い
Windows 95 では、16ビットアプリケーションと32ビットアプリケーションが 同じメモリー空間を共有していました。 共有していることで、1つのアプリケーションが暴走した場合にほかのアプリケーションの メモリー空間を破壊する可能性がありました。
Windows NT では、実行している各アプリケーションが完全に別のメモリー空間で処理されるため、 もし、1つのアプリケーションが暴走してもほかのアプリケーションに飛び火することはなくなりました。
さらに、「Win 32 カーネル」という カーネル(オペレーティングシステムの「核」)の中でも Windows アプリケーションを動かすための、 いわば「核」ともいうべきプログラムの置かれる位置が違うことによる安定性もあります。
要は 「Win 32 KERNEL」を USER MODE 側から(Windows 95)本来あるべき位置である KERNEL MODE に移すことによって、KERNEL とアプリケーション(USER MODE 側) を完全に分離させた(Windows NT)ということ。 そもそも、USER MODE 側から KERNEL MODE へのメモリーアクセスはできないために、 もし、USER MODE 側でトラブルがあっても KERNEL (OS) への影響は起こり得ません。
他には、32ビットアプリケーションの実行速度が速いことが挙げられます。
ハードウェアがまったく同じ環境で、オペレーティングシステムに Windows 95 を使っているのと、 Windows NT を使っているのでは 32 ビットアプリケーションの動作速度が違います。
たとえば、僕のマシンは IBM Aptiva H55 (CPU Pentium 150MHz MEMORY 96MB) でしたが、 この環境で 32 ビットアプリケーションである Word 97 を起動したときの速度 (いずれも OS 起動直後に起動させた)は、明らかに Windows NT で行う方が速くなります。 どの程度速くなるかということを表で示してみました。
Aptiva H55 ※
Windows 95 (OS の起動直後)
Windows NT (OS の起動直後)
Windows 95 (Word 2回目の起動)
Windows NT (Word 2回目の起動)
※実験環境=Aptiva H55 (Pentium 150MHz 96MB Memory)・ストップウォッチによる手動測定
CPU の動作速度を 180MHz にしてオペレーティングシステムに Windows NT、 アプリケーションに Word 98 の環境で測定したところ、 OS 起動直後の実行で文字入力が可能になるまでに5秒、 2回目の実行で2秒弱でした。 参考までに...
この他にも、 見た目が Windows 95 とほぼ同じなので親しみやすい などを挙げることができます。
しかし、反面デメリットも見逃せません。
プラグアンドプレイ(PnP)機能が正式にサポートされていない。
ハードウェアーに対応した Windows NT 用のドライバーを出していない場合がある。
今のところ USB がサポートされていない。(BIOS の設定で、USB を BIOS の管理にする設定にすることによって、 キーボードやマウスなど、一部のハードウェアは使える場合がある。)
厳格なセキュリティゆえに面倒なこともある。
設定が面倒な場合がある。
企業での管理やネットワーク関係の書物は多いものの、 個人向けの情報が不足している。 もっとも、そもそも、個人がちまちまと使うことはあまり想定されていないために当然と言えば当然ですが...
・・・など。
そして、特にパソコンでゲームをされる方は注意が必要です。 Windows NT で稼動するゲームは、最近増えてはいるものの、 正式サポート製品はまだかなり少ないということです。 たとえ、Windows 95 で稼動していても Windows NT では動かないものがたくさんあります。
さて、次のページでは実際に Windows NT をインストールする概要を書いています。

ぱらだいす
http://kusatsu932.tripod.com/c1/theme/theme.html
http://kusatsu932.tripod.com/index.html
http://kusatsu932.tripod.com/win95/win95/win95_1.html







英語版





1994年4月3日日曜日

[機器][OS] PC-9821にWindowsNTをインストールする

[機器][OS] PC-9821にWindowsNTをインストールする
PCー9821V12セットアップ奮闘記
PCー9821V12はPC/AT互換機の部品(ビデオカード等)と物々交換して我家に来た。
Windows98/NTとインストールしてみたが、PC/AT互換機のように安定しません!!
最終的にWindowsNTを選び、Office97をインストール、一応当初の目的は完了
PCー9821V12の使い方はパソコン本体に、IBMの15インチディスプレイとLANカード(PCI)を追加して・・・
ディスプレイは友人がジャンクで買ったものをもらい、実際買ったものはLANカードとプリンターケーブルだけ
まさにPoorなパソコンです。
このパソコンの使用目的は・・・
パソコン教室貸し出し用
プリントサーバー
最初導入されていたOSはWindows95ですがWindowsNT4.0で使おうと考えていた。
NTなら安定していて安心して使えると思ったが、トラブルが頻発し工夫してWindiws98に
■ハードウェアー
ハードは
CPUPentium 120MHz→クロックアップで133MHz
メモリー48MB→増設64MB
ハードディスク850MB→変更1GB
CD-ROM4倍速→そのまま
その他ビデオはオンボード→そのまま、モデム取り外し
追加部品→LANカード
パソコン自体とりあえず、OSさえあれば動く状態でした。
■WindowsNTのインストール手順(参考)
PC-9821のDOS上でFDISKとフォーマットしたハードディスクを別のPC-9821に接続して
WindowsNTのCD-ROMからそのハードディスクにPC98をコピーする。
PC98ファイルの入ったハードディスクをスレーブ接続して、Windows95の修復ディスクでパソコンを起動させる。
(修復ディスクはWindows95のアプリケーションの追加と削除から作成)
この時の各ドライブ構成は
Aドライブ フロッピードライブ
Bドライブ WindowsNTをインストールするハードディスク
Cドライブ CD-ROMからPC98をコピーしたドライブ
A:¥>LOCK B:
A:¥>C:
C:¥>PC98¥WINNT /B
ここからコピーが始まり通常のWindowsNTのセットアップと同じ要領になります。
しかし、PC-9821V12ではOffice2000をインストールしようとすると、二度と起動しません!
Windows98のインストール(参考)
「起動したドライブにしかインストールできない」
PC-9821のこの特徴からPC/AT互換機のよう簡単にいきませんでした。
WindowsNTの時と同様に、CD-ROMからそのハードディスクにWin98nをコピーする。
Win98nファイルの入ったハードディスクをスレーブ接続して、Windows95の修復ディスクでパソコンを起動させる。
この時の各ドライブ構成は
Aドライブ フロッピードライブ
Bドライブ Windows98をインストールするハードディスク
Cドライブ CD-ROMからWin98nをコピーしたドライブ
A:¥>FORMAT B:/B→Bドライブをフォーマットしシステムを転送
フロッピーディスクを取り出して再起動
この時の各ドライブ構成は
Aドライブ Windows98をインストールするハードディスク
Bドライブ CD-ROMからWin98nをコピーしたドライブ
Cドライブ フロッピードライブ
この構成になったところでWin98n内のSETUPを実行します。
ここからは通常のセットアップと同じ・・・
しかし、PC-9821V12ではOffice2000をインストールしようとすると、二度と起動しません!

H/PC通信
http://www.fk.fuchu.or.jp/~nakatubo/
http://www.fk.fuchu.or.jp/~nakatubo/hpc/hpc3.html
http://www.seto.ne.jp/~nakatubo/hpc/hpc3.html 






1984年8月15日水曜日

[OS] Windows NT


マイクロソフト研究1(サイト)
2005/10/23(日) 午前 1:42
無題 ホームページ
マイクロソフト研究(サイト)
公式サイト
http://www.microsoft.com/
http://www.microsoft.com/japan/
***
マイクロソフトというとウィンドウズ、ビルゲイツ、オフィスまではいえてもそれ以上をいえる方は少ない。この文は実は映画「ネットフォース」に関連して自分でマイクロソフトについて勉強するために作成したレポートである。
時間の都合もあり先人の業績にかなり負っている。

現在マイクロソフト社(Microsoft Corporation /NASDAQ: MSFT)は世界90ヶ国以上に展開するグローバルIT企業である。
実質、パソコンのソフトウェアにおいてグローバルスタンダードを形成している。
「マイクロソフト (Microsoft Corporation) は、世界最大のコンピュータ・ソフトウェア会社であり、ハードウェアも扱っている会社。1975年4月4日に
ビル・ゲイツとポール・アレンによって設立された」(1)。
「マイクロソフト社は現在もっとも成功した会社といわれる。また、その創業者であり現CEO のビル・ゲイツ氏は、ここ数年、世界一の金持ちである。
(フォーブス誌によると1994年以来、ビル・ゲイツは常に世界一の富豪である。)
そのため、彼は、アメリカン・ドリームを実現させた天才といわれている」(2)
今回はマイクロソフト社の歴史をウイッキペディア百貨辞典から引用したのち、対外的問題、対内的問題を指摘してみる。
*****引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/

概要
本社はアメリカ合衆国ワシントン州レッドモンド市(シアトル郊外)にあり、広大な敷地に中低層のビルが点在し、運動場もあることから、大学のキャンパスになぞらえて「マイクロソフト・キャンパス」と呼ばれている。
これにちなんでマイクロソフトのことをレッドモンドと呼ぶことがある。
当初は、世に登場して間もない8ビットのマイクロプロセッサを搭載したコンピュータ「アルテア (Altair)」上で動く、BASICインタープリタの開発・販売で成功を収めた。
当初はネイティブ環境(カセットテープベースでOSは無く、ROM-BASICに近い環境のもの)であったが、CP/Mが標準プラットフォームとなると、CP/Mベース
のMBASICを発表する。グラフィックス機能をつけたGBASIC、16bit用のGWBASIC(GWのWは16bitを意味するダブルバイト/ワードだとされている)が登場する。
ついで、IBM-PC上のOSの開発を請け負い(シアトルコンピュータプロダクツの86-DOSの権利を購入し改良、86DOSの開発者ティム・パターソンは後にマイクロソフトに引き抜かれMS-DOSの開発メインスタッフとなる)、PC-DOS(自社ブランドでMS-DOS)を開発。IBM-PCとそれら互換機の普及と共に OS の需要も伸び、現在に至る地固めを確かなものとした。
マイクロソフトは、MS-DOSを改良するほかに各機種用のBASICやC言語・Fortranなどの開発を手がける一方、Macintoshの影響を受けて、MS-DOS上で動作するGUIシステム「Windows」の開発に注力した。
また、ビジネス向けの表計算ソフトやワープロソフトなどを開発し、先行する他社と「買収か潰すか、どっちか」とまで言われた熾烈な競争を繰り広げ、各方面で賛否を仰ぎながらも、多方面のビジネスソフトでシェアを独占するに至った(
このビジネスモデルにより、後にブラウザ戦争や、Java陣営・Linux陣営との確執なども行われている)。
黎明期の1970年代後半-1980年代前半には、当時早稲田大学の学生であった西和彦(アスキー創業者、元社長)がビル・ゲイツと意気投合し、マイクロソフトの副社長を務めるなどした。このことは、マイクロソフトの日本進出に大きく作用している。
アスキーは、MSXやAXの共同展開や、日本法人設立までの日本代理店を務めるなど、大きな貢献をしていたが、80年代後半にマイクロソフトが日本法人を、アスキーから一部の社員が独立する形で設立したため、いったん提携を解消した。
OSはMS-DOSの他にXenixの開発や、IBMと共同でOS/2の開発もしていたが、その後DECの開発チームを移籍させるなどしてWindows NTを開発した。
このノウハウを元にWin-dowsとMS-DOSを一体化し、GUIを改良したWindows95を発売し、世界中で独自規格のパソコンをPC/AT互換機に移行させた。また、このときにアスキーとの復縁もアピールした。
その後もWindowsの改良を進め、何度もマイナーチェンジを繰り返した他、インターネット経由やCD-ROMなどで大量のパッチを配布している。Windows NTによりサーバー市場への進出も果たした。
最終的にはMS-DOS系のWindowsをWindows NT系に統合した。
また、ゲーム機としてXboxを2001年に発売した。因みに何の因果か、ゲー-ム業界ではライバルである任天堂の米国法人(ニンテンドー・オブ・アメリカ)とは、立地上お隣同士である。(1 2005年10月22日現在)
***
問題点の1はCP/M(正確には互換OSの86-DOS)をMS-DOSに改良して販売した点にある。
この互換OSはシアトルプロダクツのプログラマーが開発したものだが、マイクロソフトはその互換OSを、25000ドルで買い取り、MS-DOSという名で、販売した。
それは独創的なものとは言いがたいものだった(これはBASICに対してもいえ
ることである)。
問題点の2はウィンドウズはコントロールパネルやメニュー操作など、マッキントッシュ(MAC-OS)の操作性を模倣したことになる、初期のバージョンではウインド
ウズはマックよりも遅く、思うように操作もできなかったため問題にならなかった。
しかし、1993年、MS-DOSの上で動作する3.1が発表され、さらにMAC-OSの開発プログラマーを大量にスカウトし、ウィンドウズ95が完成するとアップル社との係争が持ち上がった。
ウインドウズ95はMS-DOSなしで単体で動作するOSで、操作性がMAC-OSとほぼ同じで、ごみ箱やフォルダ、ショートカットなどデザインも同一だった。
それは独創的なものとは言いがたいものだった。
問題点の3は抱き合わせ販売である。パソコンメーカー各社は自社のパソコンに他社のワープロや表計算といったソフトウェアをあらかじめバンドルして販売していた。
マイクロソフトは、そこに目をつけ、自社のワープロや表計算をバンドルすれば、ウィンドウズのライセンス料金を軽減するという措置をとったのである。それはインターネットの普及と共にサイト閲覧用のソフトであるブラウザ(ME)にも及んだ。

以上が社会的問題だが、以下は同社の戦略における問題である。
問題点の4。2001年のITバブルの崩壊においても一時的には収益の拡大をすることができたが、パソコンの需要が伸び悩み収益が頭落ちになっている。
問題点5としてはゲーム機市場での出遅れである。2000年のゲームデベロッパーカンファレンスにおいてX-BOXというゲーム機の発表がなされたが、市場への投入は遅れた。
これはそれまでのOSと同じ調子だが、ITバブルの崩壊と共にゲーム機のバブルもはじけたといわれる時期に発売がされた。
これはインターネットの時の対応遅れと同じには行かないだろうと思われる。既にゲームはネットゲームの時代に入ってしまった。
***
マイクロソフトについてのサイト
やはり、WIKIが大変よい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/

日本語
宮井氏のものは簡潔であり、内容もぬきんでている。
映画のページもあるが「ネットフォース」がないのは残念である。

http://www.asahi-net.or.jp/~fu8h-myi/microsoft.html
(参考にさせていただいた)

マイクロソフトの独禁法(抱き合わせ禁止条項)違反事件については日本でも
問題となった。
法律の専門家の研究サイトだが、分かりやすい用語で書いてある。
( http://www.dokkinken.gr.jp/ )
http://www.dokkinken.gr.jp/study/microsoft.html

マイクロソフトのソフト自体の問題の指摘サイト
linuxのプロによる指摘。
http://www.ntlug.org/~cbbrowne/msprobs.html
***
マイクロソフトをもっとも簡単に知るサイト
「がんばれゲイツ君」
http://www.asahi-net.or.jp/~FV6N-TNSK/gates/
***
参考本
「ビル・ゲイツの野望」、脇英世、講談社、1994年。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=19424564
ブックオフによくある。
「マイクロソフトの蹉跌」ディーン・タカハシ、永井訳、ソフトバンク、
2002年、2400円。*)
プロジェクトX-BOXの真実とあるように、マイクロソフトのゲーム機参
入の遅れを指摘している。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31042013

ビル・ゲイツの著書
「ビルゲイツ未来を語る」西和彦訳、アスキー、1995年、1835円。
ブックオフによくある。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=19670767
私は英語の勉強に原書を買った。ハードカバーで286ページ。
両親にささげられているだけあって読みやすい。コンピューターの歴史から情報ハイウェイ、コンピューター家電まで述べられているが、ネットの指摘は少ない。
「思考スピードの経営」ビル・ゲイツ、大原進訳、日経新聞社、1999年、2000円。*)
ビル・ゲイツ自ら、インターネットへの対応の遅れを反省している。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=30530365

マイクロソフト社理解のための映画
直接名指しているものでないが、「ネットフォース」がある。
この映画もマイクロソフト問題を知る上で早道である。
(エンターテイメント特有の誇大な表現はあるが・・)
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=vd&cf=0&id=37725
内容は以下のサイトが詳しい。
http://store.nttx.co.jp/_II_D110470343
アバタはアニメ調から実写調へとなる。2005年にはなっているはずだが・・
ビルさん、および関係者の方、急いで作りましょう。
*)
*印は次回解説。

いまどきの経済
https://blogs.yahoo.co.jp/pxd025462002jp/14719958.html









■パソコンの登場
しかしダウンサイジングの主役はいまや超小型機種のミニコンではない。もっとコンパクトな,パソコンやワークステーションと呼ばれる卓上機や卓上に乗るほど小さなコンピュータである。成り立ちからいえば全く新しいコンピュータと言った方が適切かも知れない。パソコン,ワークステーションの歩みは大手主導の歩みから寄り道したところで始まったものだからだ。
半導体開発はIC時代を迎えて,ますます集積化が進み,LSIから超LSIへ,さらに超々LSIチップ(半導体の小片)へと歩みを進めていった。
その過程でひとつの製品が生まれた。ひとつのチップの上に,コンピュータの基本的な能力である演算処理機能を詰め込んだ「マイクロ・プロセッサ」と呼ばれるものである。このマイクロ・プロセッサを中心に作られたのが,個人用のコンピュータ「パーソナル・コンピュータ」つまりパソコンである。
マイクロ・プロセッサが一回にデータ処理できる能力によって,パソコンは4ビット,8ビット,16ビット,32ビットのものが実用化されている。現在の主流は16ビットで32ビットはパソコンの上位機種で使用されている。
「高性続コンピュータを開発するためには,演算素子に優れた半導体を必要としたが,逆に高性能な半導体から生まれたコンピュータが「パソコン」なのである。ありていに言えば半導体のお化けがパソコンである。
そのパソコンの頭脳マイクロ・プロセッサを1971(昭和46)年に開発したのが米国の大手半導体メーカー・インテルである。
■Apple   
しかし実際にパソコンを開発し,そのブームの火付け役となったのは半導体メーカーでもIBMなど大手のコンピュータ・メーカーでもなかった。米国の半導体産業のメッカ・シリコンバレーには半導体メーカーやコンピュータ・メーカーだけでなくコンピュータの力の虜になった個人が引き寄せられていた。「ハッカー」と呼ばれたコンピュータ・
マニアたちは,シリコンバレーに集まっては各人の手作りコンピュータの品評会のようなものを開催したりして交流を続けていた。彼らの関心はメーカーのお仕着せのコンピュータではなく,自分たちに必要なコンピュータ,個人が無料で利用できるソフト開発など誰もが使いうるようなコンピュータを誕生させることであった。
そのようなコンピュータ・マニアの中にスティーブン・ウォズニアックとスティーブン・ジョブスという二人の若者がいた。彼らこそが世界最初のパソコンを開発し社会に送り出した張本人である。
ウォズニアックが最初に開発した「アップルI」は回路基盤だけのコンピュータだったが,仲間の間ではさいわい高い評価を得た。そこで二人はアップ
ルの商用化に乗り出すことにしたのである。
1977年,ジョブスが愛車を,ウォズニアックが計算機を処分して得た千数百ドルを元手にニ人は「アップル社」を設立した。パソコンが個人的趣味からベンチャービジネスに変化した瞬間である。会社の研究所兼事務所はジョブスの父親のガレージを改造したものだった。
そしてそのガレージからパソコンの大ベストセラー機「アップルII」がその年の6月に誕生した。軽量プラスチック製の本体に,洒落たデザイン。それまでの手作りコンピュータとは全く違った新しい機械だった。パソコンが「商品」として社会に登場したのである。
アップルIIは,誰もがコンピュータを使えるようにしたという点において画期的な製品であった。発売以来アップルIIはパソコンの愛好者を開拓しまたたく間にパソコン市場を席巻した。 アップル社はガレージ企業から10億ドル企業に急成長しパソコン界のIBMとまで言われるようになった。
パソコンが普及するにつれ,それまでコンピュータが持っていたイメージはがらりと変わった。何か得体の知れない貴重で高価な機械,あるいは大企業の奥の部屋にデンと据えられている計算機で,使用する者はわざわざその部屋まで出向かなければならないというのがそれまでの一般的なイメージだった。しかしパソコンは個人の机の上に乗り使い方も夕イプライターに似たキーボードを叩くだけで使える。機器というよりも日常的な道具であっ
た。それゆえ親しみ易いイメージを持たれるようになった。
1981年4月,「黄金の80年代」の始まりとともにIBMはパソコン市場への参入を発表した。それまでパソコン事業には進出しないと公言していたことを考えるなら,大型汎用機を中心にビジネスを展開してきたIBMにとって,当初はパソコンはコンピュータの玩具にしか思えなかったのであろう。
■IBM-PC
スタートが遅れたものの,IBMが市場に送り出したのが新型パソコン「IBM・PC」だった。3年後,IBMはパソコン市場で業界トップのアップル社のシェアを抜いた。コンピュータ業界の巨人の底力を新興メーカーに見せつけた瞬間であった。
IBMのパソコン分野参入は,とかくマニアの世界の遊び道具と受け取られがちであったパソコンをビジネス分野の製品として社会に認知させる役割を果たした。「あのIBM」が事業として取り組んだという事実が,パソコンに社会的な意味づけを行う効果をもたらしたのである。それにともないパソコン市場には新規参入が相次いだ。
■MS-DOS規格登場
IBMの成功にはいくつかの伏線があった。なかでもパソコン分野に新規参入するさい,従来とは全く違う手法を用いたことである。IBMはパソコン事業を担当するセクションとしてIBMの経営組織に束縛されない一種の独立部隊を編成した。そのうえで全
ての権限を与えたのだった。IBMは本社→地域統括会社→各国IBM(現地法人)という経営組織をタテ軸にして世界120ヵ国以上の営業拠点を統括するとともにビジネスを展開していた。またIBM本社に直轄される形で世界市場を製品別に担当する開発・製造組織がヨコ軸として大型機種,中型機種,小型機種,周辺機器といった分野を担当する開発・製造のセ
クションが全世界のそれぞれの市場に対して責任を持つわけである。IBMでは「マトリックス」とよばれる組織編成である。
マトリックス編成は縦横の相互チェックを行い安定した品質の製品を市場に送り出すことが出来るが,反面決定まで時間がかかるという致命的側面も持っていた。素早い対応が求められるような新製品開発などの場合にはもっとも不向きな体制であった。
その点マトリックス経営から離れた 独立部隊にパソコン市場参入の全権を与えたのはIBMの見識であった。それまでと違って不安定な個人需要の動向を常に注目しながら,身軽な方向転換を要求されるパソコン市場ではIBMの独立部隊はもっとも相応
しい組織といえた。
その軽快な経営組織が選んだ戦術は,これもまた従来のIBMからは考えられないきわめて異例なものであった。IBMは「自前主義」を原則としている。米国の他のコンピュータ・メーカーと違って,システム/360以来,半導体部門を内部に抱え半導体を自前
で開発してきたように,全て自社製品でコンピュータを生産しているのである。だが,パソコンでは基本ソフトの開発を自前で行わなかった。独立部隊であるがゆえ既存の開発組織を利用しにくいという面もあっただろうが,それにしても選んだ基本ソフト「MS-DOS」は、ビル・ゲイツという20代の青年が社長を務める新興ソフトメーカー「マイクロソフト社」の開発したものだった。その頃はパソコン用の基本ソフトとしては,デジタルリサーチ社の「CP/M」が君臨していた時代である。実績,安定性からいえばデジタルリサーチ社の基本ソフトを採用するのがベターな選択であろう。しかし独立部隊はマイクロソフト社を選んだ。そのうえパソコンの頭脳であるマイクロ・プロセッサも自前のものでなくインテル社が開発したものを使用したのだった。
しかし独立部隊の開放主義はそれにとどまらなかった。IBM本社の閉鎖主義とは反対にIBM-PCの仕様までも公開したのである。IBM互換機を認めた,いや積極的に推進したのである。皮肉なことに汎用機部門で互換幾叩きを始めたIBMが,パソコン部門ではなんと最初にオープンシステムを実現したメーカーになっていたのである。
独立部隊が示したこのオープン性によって,パソコン市場は一挙に活性化した。巨人IBMのパソコン市場参入を契機にパソコン・メーカー各社もMS-DOSを採用し一斉にIBM互換機を開発しだしたのである。まさに勝ち馬に乗れというわけだ。たちま
ちIBM-PCとその互換後はパソコンの完全な基準となっていた。.....
ー覇者の誤算,講談社文庫,立石泰則

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