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1999年2月6日土曜日

[通信] NEC98シリーズでLAN


[通信] NEC98シリーズでLAN
■NEC98シリーズ DOSでLAN
1999
ちょっと質問されたので、回答したもの。(1999/09/26)
もったいないので、のっけておく。
☆ドライブ共有ソフト
NEC 98 DOSで使えるドライブ共有は
ドライブ共有はLANtastic,Microsoft LAN Managerを使っています。
Microsoft LAN ManagerはNTサーバーのCDROMにしか入っていないので、入手困難(PC-DOS版はMSのFTPサイトにある。私は持ってますが。)
機能的にクライアントにしかなれず、DOSマシンのドライブを他のマシンに共有させることが出来ない。
WINDOWS側はNetBEUIプロトコルを使う。(TCP/IPでもよい)
LANtasticは http://www.artisoft.co.jp に機能制限のある特別版があるので、それを使える。
DOSマシンのドライブを他のマシンで共有できます。
WINDOWS側はプロトコルにartisoft LANtastic Netbiosを使うので同じくLANtastic95特別版をインストールしておく必要がある。
DOS<->DOSでもドライブ共有できます。
おすすめ。使い勝手も良い。
機能制限はNetBEUIやNetWareのバインド(?)やLANtastic内のでチャットなど機能の使用不可なので、通常使うには問題ない。
ただライセンスはそれぞれ2つしか付いていないので、同時接続数に制限がある。(これは製品版でも同じ)
同時接続数を増やすにはライセンスを購入する必要がある。
NetWare系のPeer to PeerであるPersonal NetWare、NetWare Liteなどは使ったことないのでわかりませんが、
入手困難、高額、WINDOWS95にアクセス出来ない(工夫すれば限定付きで可能らしい)。などあまりいい話は聞かない。
ただ、NetWareは昔の標準だったので、使いたい場合もある。
Peer to PeerではLANtasticが世界No.1のシェアだったらしい(95/2当時、広告より)
☆TELNET
TELNETはFREEのものでは
NCSA PC-TELNET日本語版、
TCP/IP on DOS/Win31
kermit
PC9801 JUNK /Computer /NSZAK HomePage
ぐらいしかない。
これはVT100端末なので(たぶん)NIFTYにTELNET接続するような用途には向かない。
NIFTY TELNET接続にはTELNET(Packet Driver)ブリッジ fot KTX (TCPKTX) というものが現在
NIFTYのFHPPCで開発中ですが、これには98版はない。あればいいのだけど。
TEEN
http://www.pc88.gr.jp/~teen/index.html
パケットドライバが用意されているEthernetの LAN ボードに対応。
独自のブラウザやメーラーなどのアプリがある。(2003/07/08)
wattcp98というモノが最近公開されて
http://www.dinf.ne.jp/doc/software/al_wmail.htm
に対応アプリがある
wattcpのアプリはwattcp98を使ってリンクし直せば98対応になるのだと思う
(いい加減)
これは動かなかった模様(2003/07/08)
製品版では
CentreNET PC/TCP Ver.6.0
などがある。
これは主にUNIXサーバーに接続するためのパッケージでNFSのマウントなどもできる
(相手はUNIXのnfsに限る、サーバー側にPCNFS(ソースのみ付属)によるログイン時の認証が必要なため)
TELNET、FTP、FTPDなど一通り揃っている。
価格が高いのが難点。私は持ってます
他社にもいろいろあったが、どれも高いので持っていない
サーチエンジンなどを使って調べれば、いろいろ見つかると思うので、
そのへん研究してみてください。
 http://www.alpha-city.co.jp/pctcpipj/index.htm
にPC-TCPIP-FAQ-Jというものがあって、最初はこれを読んだほうがいいらしい。
ちょっと内容が古いですど。
☆便利なツール・他
ZZDI.EXE
DOS上でドライブ構成を表示するツールを使って、ドライブ共有の状態を表示している。
FILMTNのSHIFT+F10などに登録して使っている。
98、IBM、FM-TOWNSなどで使用可能。ただしWINDOWS DOS窓は不可。
#以前は9801で動く別のツールを使っていたが、DOS/Vでは使用不可だった。
#DOS/Vと98で表示が違うのも、わかりずらいので同じように使えるものを探した。
LANtasticのコマンド
》C:\LANTASTI>NET HELP ATTACH
》NET ATTACH{/VERBOSE} \\server-name
》 サーバのすべてのディスク共有資源を接続します。NET USE コマンドで各共有資源を個別に
》 接続した場合と同じ機能です。
》    /VERBOSE     接続状態を表示します。
》    server-name  接続する共有資源を持ったサーバ゙名です。
》C:\LANTASTI>
を使うと、ドライブごとに個別に指定せずに済む。
NET/NOERROR LOGIN \\FORCE
NET/NOERROR ATTACH/VERBOSE \\FORCE
NET/NOERROR LOGIN \\PC9821AS2
NET/NOERROR ATTACH/VERBOSE \\PC9821AS2
NET/NOERROR LOGIN \\PC9821XE
NET/NOERROR ATTACH/VERBOSE \\PC9821XS
NET/NOERROR LOGIN \\APTIVA
NET/NOERROR ATTACH/VERBOSE \\APTIVA
NET/NOERROR LOGIN \\9821AP
NET/NOERROR ATTACH/VERBOSE \\PC9821AP
NET/NOERROR LOGIN \\9801VM
NET/NOERROR ATTACH/VERBOSE \\PC9801VM
などCONNECT.BATに記述すると、つながってるだけドライブ共有しにいくので面倒がなくてよい。
LANtastic95ではNETではなくLNET。
☆パケットドライバ
CentreNET PC/TCP Ver.6.0などではパケットドライバを使用するが、パケットドライバの付属するLANカードは
ICMのIF2772ET、
CONETCのいくつか(ドライバダウンロード可能)、
メルコのもの(ドライバダウンロード可能)
を持っている。NEC純正の9801-104などにはないので
ODIPKTやDIS_PKTを使えばよいと思うが98で動くのかは試したことないので不明。
CentreNET PC/TCP Ver.6.0にはDIS_PKT.GUPが付属し、
》 ----- config.sys -----
》 device=a:\pctcp\protman.dos /i:a:\pctcp
》 device=a:\pctcp\ndis_driver
》 device=a:\pctcp\dis_pkt.gup
》 注) 2 行目の ndis_driver(ndis ドライバ名)は、使用するイーサネ
》       ットアダプタによって異なります。
などとして使うとなっている。のでDIS_PKT.GUPを使えば動くと思われる。
九八廢人ノ詩 NEC98を使う心得
ついでに
■FM-TOWNSでLAN
Microsoft LAN Managerを使って接続。そのことについては他に詳しいページがあるので、そちらを参照。
 NetWare ODIドライバでLanManクライアント
 LAN for TOWNS
 DOSで利用するネットワーク
NEC98でのDISPKT&WINPKTなどを使うを使った接続については
TCP/IP on DOS/Win31
TCP/IP for TOWNS関連 にはパケットドライバ WATTCP fot TOWNS 関連ソフト。
以下タワゴト
CentreNET PC/TCP Ver.6.0のTCP/IPもたぶん使えるが試していない。
TCP/IP for TOWNS関連 にあるパケットドライバ関連ソフトも試していない。
相手がAT互換機でTOWNSにNetwareのクライアントが入っているのなら、
DR-DOS.703 に含まれるパーソナルネットウェアに(たぶん)アクセスできると思うが試していない。(こればっか)
Microsoft LAN ManagerはBIOSEMU.DOS /M:FMRなどあやしげなソフトをconfig,sysで起動しているので
もしかするとLANtasticが動くかな?と思っているが試していない。
ほぼMSV専用マシンなのでドライブ共有でファイルの受け渡しが出来れば、あとは必要を感じないので、
ほとんど試していない。TOWNSの環境が落ち着いて、まだ興味があればその時に試すハズ。
どこかのページで
「Windows95のネットワーク機能はノベルの殿さま商売をおびやかしたうんぬん。」
と書いてあったのを覚えてますが、NetwareはWIN95との性能差、機能差はともかくとして高い。
個人で使う向けの価格設定じゃないです。
ああ、でも安ければさわってみたいとか思うので、出物がないかチェックしたりするのだ。
■PC-DOSでLAN
については、現在主流のマシンのため、解説ページが(探せば)数多くあります。
以前探したときは、LX200関連のページが多かったですが、最近はそれも様変わりしました。変化が早いです。
私は、PC-DOSではLANtasticとTCPKTXしか使っていない。(あまりDOSで起動しない。)
モバDOSでインターネットに挑戦!!
はDOS上のアプリケーションについてまとめられている。
ノートPCにOSをネットワークインストール!
WINとMACを接続するときは
電脳接続工程師toshi-noの部屋
を参考にした。
ThinkPad for Macintosh
には市販製品についての解説がある。体験版へのリンクなど。
LAN関係ではないが
kBootManager v0.36.5Beta OS/2マガジンで紹介されていたブートセレクタ。高機能。しかし使ったことない。予定もない。
X68でLAN
Neptune-Evolution届きました。(1999/10/28)。どうもありがとう。
Neptune-Evolutionサポート(非公認)
X68とMACでネットワークする
を見ながら設定し
SHARPHEAD.HTM
にあるファイラー型ftpとwebブラウザを使う。
KO-WINDOWS上のブラウザKoNetJoker
ブラウザは両方とも試したが不安定ですぐにエラーがでるので実用的には使えなかった。
Lynxが安定しているらしいが試していない。
■B-right/VでLAN
LAN接続は標準で対応している。ダイアルアップ接続は超漢字からサポートするらしいので今は使えない。
メインマシンにhttpサーバーを入れてブラウザさせているのだが、B-right/Vのブラウザは不安定。よくリンクが辿れなくなる。
韓国語のホームページがハングル文字などでちゃんと表示される。
超漢字になると、対応言語が増えるので、大抵の国のホームページは表示できるのではないかと思う。
ブラウザがもうすこしまともなら、他にはない長所を持っているので、実用的といえるが、今はまだまだだなぁと思う。
トロンキーボードなるものを標準キーボードとしているので、FEPの操作などにクセがある。

今日は別に変わらない
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/98doslan.htm







9801VM21
 OLDマシンなのだが一応98なので半分現役。
SCSI,LAN,86音源,メモリ,Cバス内蔵HDDとスロットは満杯。
HDDを読むよりLAN経由の方が読み込みが早いという驚異のマシン。Cバスの内蔵HDDはITEMの40Mのもの,これが遅いのだが,現在の主な用途は,FD起動によるFM音源の再生。FMP,PMD,FSP,MDRV,MXDRVなど。キーボードをさわらなくてもリセットすれば音が出るようにしたので,普段はモニタつけないで起動されている。HDDを使うときは常駐VZが主な使用ソフト。一太郎Ver3などもそこそこ動きます(^-^;
(1999/08/12)
336モデムボードをつけてTEENの動作試験をしようと思っているが,最近はすべてLAN経由で行っているので,なかなかはじめない。このモデムボードももともと家にあったRS232Cが9600止まりの古い98で高速通信をするために買ったのだが,最近はその存在意義が薄れている。

今日は別に変わらない
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/pc_other.htm
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/98doslan.htm





メインマシン
WINDOWSマシン
今,主流のマシンなので安くていい物が買えます。マシン自体には興味はそれほどない。面白くないです。
最近グラフィックカードが不調で,時々起動しないようになったので,買い換えたら(RIVATNT)その速度にちょっと驚いてしまいました。たたき売られていたヴァーチャロン+3Dエンジン2も追加した。
今(1999/04頃)PowerVRのページPowerVR を見ていたら複数のDirect3Dデバイスを切替えて使用という項目があったので, 早速,3DCC を落として使ってみると,お~切り替えられるということで,FORSAKENも起動できるようになりました。Direct3DはRIVATNTの方が早いと思うので,やっぱり便利かな。RIVANTN.今までWINDOWSからマシン再起動をかけるとDOS画面が表示できなくなる(いったん電源を切れば大丈夫)という問題があったのでがビデオカードBIOS書き換えであっさり解決。
ウチのマシンはパッカードベルFORCE75CDXというペンティアム75のマシンだったりするのだ。(K6-233)
MONSTER SOUND MX200を購入,MP3再生 MDXWIN FPD WINGROOVE など軒並み負荷が軽くなりました。今(1999/05頃)までサウンドブラスター16だったので,驚くほど違いました。MIDIはYMF724のカードの方が評判よいようだが,MIDIドーターボードをDOSで使うISA,Cバスのカードで使えるので,私にとってはお買い得かも。
スロットが足りなくなったので,とうとうパッカードベルからATXケースに移行することにする。とりあえずCPU他,全部もってくつもりで5000円のソケット7マザーを購入。ケースは,値段よりも格好良さ優先で選ぶ。格好悪いと捨てたくなります。HDDが今(1999/05)までONTRACK.SYS使用だったので,そのままでは移行できない事に気づく。HDDは買い足して旧マシンよりLANで20G転送する事にして,明日,買いにゆく。なんか結局高く付いた様な気がする。スロットだけのために..
新しいケースのHDDをつけるときにHDDを破壊してしまったので,WINDOWSからインストールしなおした。ここまで復旧するのに一週間ほど時間がかかった。YMF724のカードも買ってみた。Xwave5000,これは音もよくてなかなかいい。とりあえず二枚差しにしている。こちらはDOSからMIDIが使えるようなのでその辺を後で試してみる予定。
5000円で買ったマザー SOYO SY-5ED5/M-T2 だけれど,さっきまでTNTが使えなくてその前に使っていたS3 VIRGEを使っていたのだが,NIFTY,FPCPARTS,MES13にAssign IRQ For VGA をEnableにするとあったので,そのとおりにしたら動いた。
VIAのドライバーだとか,BIOSアップデートとかいろいろ試してダメだったのがこれだけだったとは..うーむ。 やっぱりNIFTYは便利だなぁ相変わらずMIIは動いていないけれど..
MIIが動かないのでK6-2 400MHzを買ってきた。なんかさくっと動きましたが,あまり体感速度は上がっていない。..と思ったのですが重たい処理をさせると全然反応が違うようです。LANでファイル転送,ダイアルアップでダウンロード,MP3再生,NIFTYログ閲覧と同時にしていますがMP3音切れありません。K6-233はパッカードベルに戻りました。CDROMドライブもスロットインタイプの物を購入して,タワーの横に縦に置けるようになりました。なかなかコンパクトでいい感じです。

今日は別に変わらない
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/pc_other.htm
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/98doslan.htm






68k Macintosh
あまり使っていない。
まず音楽関係を探すとすぐにMIDIになってしまうので,興味のあるものが探し出せなかった。他にはモノラルのサンプリングの低いPCMくらいしかないのだろうか?
LCIIIにはNetBSDを入れました。
最初アップル純正のLC-PDSのLANカードを入れたところサポートしていなかったので違うメーカーの物を探してきて入れました。WINDOWSからTELNETで入ってNetHackを少ししましたが,あまり面白くないのであまり起動しなくなりました(^-^;)
Centris650にはMACOS8.1が入っています。う~ん考えてみるとこのマシンが我が家で一番起動しないマシンです。MZ2500より起動していません。MACOSでやりたいことが特にないのが原因ですね。MAC関係の雑誌はジョブス礼賛が鼻について好きになれませんでした。MACはカッコイイというのが嫌いなのかもしれません。情報を集める前でつまづいている感じです。
MAC-WINDOWSのやりとりはTCP/IPのFTPで行っています。MACOS側でFTPサーバーを立ち上げてWINDOWSのFFFTPというFTPクライアントで操作することが多いです。WINDOWSの操作の方がなれているので。COPSTalkが安売りしていたの買ったのですが,ファイル名が8.3なので使いづらくて結局この方法になりました。DAVEを使うためにLCIIIも7.5.5までバージョンをあげたので,MACOSをよく使うようになれば買うかもしれません。

今日は別に変わらない
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/pc_other.htm
http://www3.osk.3web.ne.jp/~shinpei/other/98doslan.htm






1999年1月18日月曜日

MS-DOSでLAN接続

MS-DOSでLAN接続
Windowsなどで手軽にネットワークを組め,主要なアプリケーションもWindows上で使用されるようになった現在,
MS-DOSでLAN接続する必要性は日常的な使用においてほとんどないでしょう.
必要性があるとすれば,既にここで触れましたとおり,CD-ROMドライブのないPCにネットワーク経由で
OSをインストールする場合くらいです.
逆にネットワーク経由でのOSのインストールを実現するためには,
MS-DOSのブートフロッピーでPCを起動してネットワーク接続を実現するのがベターです.
具体例を交えて解説していきます.ここからが本番です.
使用ソフト紹介
MS-DOSでWindowsネットワークへの接続を実現するソフトとして,
マイクロソフトから以下の3種類が提供されています.AA
    * LAN Manager(前田さんのこちらのページをご参照下さい)
    * Network Client for DOS
    * Workgroup Connection(以下で説明予定)
この3つは上から順に高機能ですが,
前の2つは今回の目的であるPeer to Peer接続には不必要(TCP/IPプロトコルやIPXプロトコルへの対応など)な機能が多く含まれており,設定も面倒です.さらに機能が多いということは余計にメモリを消費します.大量のメモリ消費はMS-DOS下ではクリティカルな問題です.
コンベンショナルメモリという言葉を御存知でしょうか.
御存知でない方のために簡単に記しておきますと(余談です),
その昔,IBM-PCにて採用されたIntelの16bitCPU,8086というCPU(現在のPentiumシリーズのご先祖様)はその構造上,
メインメモリの容量に640KBという制限がありました.
このメモリがコンベンショナルメモリです.
当然,MS-DOSモードのデフォルトではコンベンショナルメモリにしかアクセスできません.
この640KBという壁を打ち破るために「苦肉の策」としてHMSやXMSやEMSなどという手法を用いてメインメモリを拡張することになりました.ページングという手法を用いて,コンベンショナルメモリの一部を外部に増設されたメモリの「窓口」として使用し,その窓口を通してさらに広いメモリ空間と情報をやりとりするという,なんとも面倒な手法を取るしかありませんでした.CPUから直接増設メモリにアクセスすることはできなかったのです.
さらに悲しいことに,拡張メモリを利用するアプリケーションソフトは,そのソフト自体が拡張メモリの使用に対応している必要がありました.OSが動的に自由にメモリを割り当てることはできないのです.コンベンショナルメモリ上にデータが存在しないと起動できないようなMS-DOS用のアプリケーションソフト(拡張メモリ未対応のソフト)が「多く」あり,使用するソフトに応じて「CONFIG.SYS」や「AUTOEXEC.BAT」などを書き換えて設定を変えてあげなければなりませんでした.これがまた面倒なのです.
重要なことは,大きな増設メモリを搭載しても640KBという壁が常に付きまとっていた,ということです.
8086の後継CPUである80286以降,最大メモリ空間は増大していきました.286ネイティブモードは日の目を見ることがありませんでしたが,上位互換の32bitCPUである80386から備わった広大なメモリ空間へのアクセス手法を利用することにより,現在のWindowsはメモリをいわば「自由」に使用できるようになりました.
しかしMS-DOSモードで起動すると386以降のCPUは高速な8086として機能します.
MS-DOSで起動する限りデフォルトでは640KBのメモリしかアクセスできないのです.
この容量は,現在エントリークラスのマシンですら64MBくらいは積んでいることを考えると信じられないくらい小さなメモリ空間です.
少々話が横道にそれてしまいましたが,
紹介した3つのアプリケーションのうち,前の2つはメモリを多く消費します.下手をするとメモリ関連の面倒な設定が必要になるかもしれません(これが言いたかっただけです).よって,今回は比較的面倒な設定が必要のない3番目のWorkgroup Connectionを使用することにします.
インストールも比較的簡単で,Peer to Peer 接続には十分な性能を発揮します.ただし,このソフトはネットワーク上(ここでは相手のデスクトップ機)のディスクやプリンタなどにアクセスすることを実現しますが,ローカルの資源(ノートPC側のディスクなど)を外部(デスクトップ機など)に対して提供することはできません.つまりWindows側からアクセスすることはできません.
探してみたところ,以下のFTPサーバーに置いてあるようです.1MB弱です.もしここにないならArchieなどで「mswgcn」で検索してみて下さい.
 ftp://ftp.microsoft.com/Softlib/MSLFILES/mswgcn.exe
 一応,この Workgroup Connection にもデフォルトで主なネットワークカード用のドライバが用意されていますが,どれも古いですので専用のドライバを準備するのが得策でしょう.3ComやNE2000の互換カードならデフォルトのものでも行けるかもしれません.ちなみに Mebius PC-PJ1-M3 に内蔵されているネットワークカードはRealtek社製RTL8139でして,
そのドライバは
http://www.realtek.com.tw/htm/download/cgi/DLd1.cgi?model=RTL8139%28A%2FB%2FC%2F8130%29&type=2
にて入手可能です.頻繁にページ構成が変更されるようですので,デッドリンクになっているときはトップページから辿ってください.様々な環境におけるドライバが用意されています.
Workgroup Connection で必要なものはとにかくDOS用のもので,NDIS2-8139(xxx).EXEなのですが,OEM用をダウンロードして解凍すると,DOS,NT,Linuxなど考えられるほぼすべての環境のドライバが入手できて便利です.解凍後にできるNDIS2DOSというディレクトリの下にあるファイルが Workgroup Connection において必要とされるものです.
尚,紹介した3つのソフトのうち,LAN Manager と Network Client for DOS はTCP/IPプロトコルに対応しております.環境によってはTCP/IPプロトコルしか使用できない場合も大いにありえますので,その場合は前田さんのこちらのページをご参照下さい.LAN Manager のセットアップについて詳細が記してあります.

MS-DOSでLAN接続
http://www.venus.dti.ne.jp/~inada/Network_install/Config_MS-DOS.html



Workgroup Connectionのセットアップ
注意事項!
ハードディスクをフォーマットしてしまった後にMS-DOS上からネットワークを認識できないと,
正規のCD-ROMドライブを購入する以外に復旧の道はなくなってしまいます.
以下の本文ではノートPCのハードディスクにパーティションを切ってフォーマットするところから始まっておりますが,
インストール対象であるPC(ノートPC)のディスクをフォーマットする前に,
現在Windows95/98などのOSがインストールされている状態で Workgroup Connection をインストールし,
MS-DOS起動フロッピーを作成・起動して,実際にMS-DOS上からネットワーク接続が可能なのかを必ず確認してください.
このページの内容に従って読者様が様々な操作を行った結果につきまして,
私は一切の責任を負いかねます.読者様の責任において操作を行って下さい.
わからないところがあるといった場合のご質問や記述に間違いがあるといったご指摘は,
メールにてお知らせください。
しかし機種固有の問題については、筆者には分かりかねます(全てのハードを所有しているわけではないため)
番匠さんからの情報によりますと,
BIOSの設定画面で「Plug & Play OS を使用しているかどうか」という項目があれば,
それを「No」にしておかないとDOS上では(Linuxなどでも)うまくいかないようです.
Mebiusシリーズについては番匠さんからの情報をご参照下さい.
最終的にはNTをインストールすることを目的としておりますので,
ノートPCのCドライブの第1パーティションはFAT16でフォーマットすることを強くお奨めします.
NTFSで第1パーティションをフォーマットしますと,
MS-DOSに装備されているFDISKではNTFSパーティションを削除することはできません.
第1パーティションをDOSから認識できるようにしておくと,いざというときに幸せになれます(経験者談).
また,Windows95/98に関しましても第一パーティションはFAT16の方が好ましいでしょう.
もちろんFAT32でも,ブートディスクがWindows95のOSR2以降かWindows98であれば問題なく読み込めます.
ちなみに Mebius PC-PJ1-M3では4.3GBのハードディスクが備わっております.
NTのインストールはCD-ROMのI386というディレクトリをハードディスクに丸ごとコピーして
ハードディスクから直接実行できます.
ついでにサービスパック4もコピーしておこうということで,
私はCドライブの第1パーティションを750MBにし,FAT16でフォーマットしました.
1.44MBフォーマットされた空のフロッピーディスクを最低2枚準備してください.
各段階においてそれぞれバックアップを取っておくことをお奨めします.
(1)セットアップディスクの作成
セットアップディスクは, Workgroup Connection をハードディスクへセットアップするものです.
フロッピーからブートするのにハードディスクへソフトをセットアップするのは何だか変な感じがする方もおられるでしょうが,そうするしかないようです (^^;.
1枚目のフロッピーを準備してください.
入手した Workgroup Connection (入手についてはこちらを参照)を,
デスクトップ機上などで展開し,
展開されたファイルをフロッピーディスクへ丸ごとコピーしてください.
このディスクには「 Workgroup Connection セットアップディスク」と記入しておいてください.
さらに入手したドライバもこのディスクにコピーしておくと良いでしょう.
ちなみに Mebius PC-PJ1-M3 の場合は,こちらで入手したドライバのうち
NDIS2DOSというディレクトリをディレクトリごとそのフロッピーにコピーします.
フロッピーの容量は何とか足りたようです.足りない場合は他のフロッピーにドライバだけコピーしてください.
以上の作業でできあがったフロッピーディスクの内容は以下のようになっております.
表1の例だとcommand.comが放り込んでありますが,特に必要ありません.
表1:Workgroup Connection セットアップディスク  ドライブ A のボリューム ラベルはありません。
 ボリューム シリアル番号は 7C7E-A38B です
 A:\ のディレクトリ
92/10/01  03:11a                 5,538 WORKGRP.SY_
92/10/01  03:11a                 6,347 AM2100.DO_
92/10/01  03:11a                 3,911 CONNECT.TXT
92/10/01  03:11a                    50 COUR_ALI.TPL
92/10/01  03:11a                    24 COUR_EX.TPL
92/10/01  03:11a                   131 COUREXT.TPL
92/10/01  03:11a                   148 COURIER.TPL
92/10/01  03:11a                11,004 DEPCA.DO_
92/10/01  03:11a                 7,471 E20NDIS.DO_
92/10/01  03:11a                 7,888 E21NDIS.DO_
92/10/01  03:11a                 5,349 ELNK.DO_
92/10/01  03:11a                 7,318 ELNK16.DO_
92/10/01  03:11a                 9,179 ELNK3.DO_
92/10/01  03:11a                 8,172 ELNKII.DO_
92/10/01  03:11a                 7,454 ELNKMC.DO_
92/10/01  03:11a                10,308 ELNKPL.DO_
92/10/01  03:11a                 4,858 ENGMAI.GL_
92/10/01  03:11a                67,616 ENGMAI.HL_
92/10/01  03:11a                 8,064 EXP16.DO_
92/10/01  03:11a                 5,276 I82593.DO_
92/10/01  03:11a                 7,062 IBMTOK.DO_
92/10/01  03:11a                   904 LM21DRV.UPD
92/10/01  03:11a                39,794 MAIL.EX_
92/10/01  03:11a               159,575 MAIL1.EX_
92/10/01  03:11a                 9,560 MICRO.EX_
92/10/01  03:11a                 8,361 MK360.BAT
99/03/08  04:15a                   967 mswgcn.PIF
92/10/01  03:11a                12,375 NDIS39XR.DO_
92/10/01  03:11a                 9,621 NE1000.DO_
92/10/01  03:11a                 9,865 NE2000.DO_
92/10/01  03:11a               250,066 NET.EX_
92/10/01  03:11a               35,106 NET.MS_
92/10/01  03:11a                44,969 NETH.MS_
92/10/01  03:11a                12,541 NETWORK.IN_
92/10/01  03:11a                 5,515 NI6510.DO_
92/10/01  03:11a                46,330 OLITOK.DO_
92/10/01  03:11a                13,718 PRO4.DO_
92/10/01  03:11a                30,224 PRORAPM.DW_
92/10/01  03:11a                 8,944 PROTMAN.DO_
92/10/01  03:11a                 6,010 PROTMAN.EX_
92/10/01  03:11a               236,170 SETUP.EXE
92/10/01  03:11a                 1,472 SETUP.INF
92/10/01  03:11a                12,273 SMC_ARC.DO_
92/10/01  03:11a                11,706 SMCMAC.DO_
92/10/01  03:11a                30,176 STRN.DO_
92/10/01  03:11a                    85 SYSTEM.IN_
92/10/01  03:11a                 6,659 TLNK.DO_
92/10/01  03:11a                12,541 360NETWO.IN_
99/03/08  04:28a                     0 CONFIG.SYS
99/03/08  04:28a                     0 AUTOEXEC.BAT
99/03/08  05:34a                  NDIS2DOS
98/06/12  08:01p               118,164 Command.com
              52 個のファイル        1,316,859 バイト
                             70,656 バイトの空き領域
 
MS-DOSでLAN接続
http://www.venus.dti.ne.jp/~inada/Network_install/Config_MS-DOS.html