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1981年1月25日日曜日

[機器][ポケコン] SharpPC-E500,ポケットコンピュータ




[機器][ポケコン] SharpPC-E500,ポケットコンピュータ
E500BASIC技術向上委員会会長 御茶目菜子
PSS推進運動実施中!
ここは、ポケコン(特にE500シリーズのBASIC)について探求するところです。
BASICの基本的な使いかたは覚えたけどさらなる技術向上を目指している人には最適の場所です。ぜひ、プログラミングの楽しさを体験してみてください!
「ザウルスユーザーズWEB RING 2000」で来られた方へ
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それから、現在ザウルス用語事典を作成中です。ザウルスを使っていて分からない言葉や用語が出てきたら「何でも質問箱」に書き込んでください。
■ポケコンとは
ポケコンとは「ポケットコンピュータ」の略で本来ポケットに入るくらい小型のコンピュータということで命名されました。
最初のポケコンは1980年にシャープから発売されたPC-1200/01で、当時としては、画期的な程小型で安価、しかも、標準でBASICが使えるなどすばらしいものでした。その後、どんどん進化していきましたが、パソコンの価格低下にともなってどんどん地位の低いものとなったかのように思われました。しかし、パワーユーザーの手によって、メモリを標準の32Kバイトから512Kバイトに増設したり、それによって漢字表示ができるようになったり、まだまだ、その勢いは衰えていません。
ポケコンのもっとも優れている点は電源ONですぐにプログラミングが可能な点です。
これは、現在のどのパソコンにおいても実現されていない、ポケコンの最大のアドバンテージになっています。
■私とポケコン
私がポケコンと出会ったのは1983年のことでした。当時、クラスの中で数人が学校にポケコンを持ってきてお互いに自慢(マイクロカセットとプリンタが一体化したCE-125は当時のポケコンユーザーのステータスでした)しあっていました。パソコンのことを「マイコン」と呼んでいた当時、コンピュータといえば、テレビ型の表示機があって、それに大きな本体とキーボードくっついているものというのが頭の中にありました。だから、ポケコンを見たとき思ったのが「これって、本当にコンピュータ?」ということでした。しかし、小さいながら、立派にゲームが動いていて、しかも、それを自分で作ることができるというのです。それは、まさに「コンピュータ」でした。その後、ポケコンが私を魅了するのにはそれほど時間はかかりませんでした。
翌年、何とか貯金をしてPC-1245を購入し、学校の授業中によくプログラミングをしたものです(笑)。当時、「プログラムポシェット」「Pio」「ベーマガ」などの雑誌は、最高の参考書であり、いつかは雑誌に掲載してやるぞと熱くなったものでした。しかし、当時は小遣いの関係でほとんど買えず、友達と見せ合いをしていました。今も、何冊か当時買った雑誌が残っていて非常に懐かしい思いに浸っています。そうしているうちに、ある程度のプログラムが、作れるようになりました。だから、よく、電器屋に置いてあるPC-88やMSXでゲームを作って遊んだものです。しかし、相次ぐ雑誌の休刊と学校が忙しくなったことによりポケコンから次第に離れていきました。
しかし、そこに現れたのが、ポケコン専門誌「ポケコンジャーナル」と超高性能ポケコン「PC-E500」です。E500は今までのポケコンの5~7倍の圧倒的な演算速度(PC-88と同レベル)とパソコンライクなBASICの搭載など再び私をポケコンに夢中にさせるには十分な存在でした。
それから数年後・・・。アメリカ人は頭の思考が当然英語ですが、私は頭の思考がBASICになってきました(笑)。「習うより慣れろ」というのはまさにこのことですね。困ったことに、気が付いたら頭の中にBASICのプログラムリストが浮かんで行くのです。う~む・・・。これだけBASICを使っている人って他にいるのかな(笑)
お陰様で「ポケコンジャーナル」や「ベーマガ」では何回かゲームなどを掲載していただきました。特に、印象に残っているのはポケコンジャーナル96年5月号で7ページほどプログラムテクニックについて書かせて戴いたことです。何しろ、最終号だったもので・・・(笑)。
最後に、私にとってプログラミングとは究極のゲームであり、それをいつでもどこでも実現してくれるポケコンは究極のゲーム機であるといえるのです。
《おまけ》
私と100M走
はっきり言って、私が作ったゲームで一番多いのは「100M走」のゲームです。なぜかというと、簡単にでき、しかも、自分で遊べる(アドベンチャーなどは作った本人は楽しめませんからね)というのが一番の理由でしょう。その数、数百いや数千あるかもしれません。商業紙に掲載されたものだけでも3つあります。グラフィックを使わなければ3分で出来ますからね。まさに3分クッキング・・・もとい、3分プログラミングです。まあ、3分で作ったものを投稿するわけには行きませんが(笑)。
PC-1245で作っていたころは処理速度の問題からかなりの無理がありましたが、PC-1350を使っていたころになると当時としてはトップクラスの画面の大きさで、グラフィックを多用したゲームが作れたのですが、画面の割りに処理速度が遅いのでコンパイラや部分的にマシン語を使ってゲームを作っていました。
ところが、PC-E500の登場によりオールBASICでも(当時としては)満足の行く処理速度を得ることが出来るようになったのです。そこで、買って間も無い頃に作ったゲームが「ハイパーウルトラ100M走」です。
このゲームは、100M走としては画期的(?)と言える主人公が成長するシステムを搭載しています。コンピュータ戦に勝つごとに少しずつ成長していくのです。この成長がすごくて、勝った時に成長するのは当たり前として、苦戦して負けたときや辛うじて勝ったときには一気に成長(逆に大勝したら成長はしない)します。さらにタイムがゾロ目になったら成長するとか・・・非常に多くの成長パターンが存在するのです。さらに主人公の名前によっても成長パターンが異なるのです。コンピュータ戦ではドーピングが使えるのは当然として(笑)、「フライング無効技」も存在します。この「フライング無効技」というのは、「アレハ、ナンダ!?」と言ってコンピュータがそちらに注目している間にスタート出来るというインチキ技です。でも、「ドーピング」や「フライング無効技」を使うと能力値が下がってしまうので、あまり多用はできません。最強のコンピュータに勝つと感動のエンディングが・・・何と約5分間もあります。エンディングで全リストの半分を占めているというすごさです(笑)。いや~~~、いま考えるとこのゲームは正真正銘クソゲー(バカゲー?)ですね(爆)。
それからも、さらにいろいろな100M走のゲームを作って行きました。E500BASICを駆使すればPC-1350のコンパイラよりも速いということが実証もされました。それで、結局いつから100M走のプログラムを作り始めたのでしょうか。まだ、BASICを覚えて間も無いころに画期的(?)な「キーを交互に押す判定方法」を考えついたために、それ以来キーを交互に押す100M走のゲームを作るようになったような気がします。まさに私のポケコンの歴史は、100M走の歴史といっても過言ではないのです(笑)。
■PC-E500の魅力
PC-E500シリーズは(プログラミングという観点から言えば)ポケコン史上最高傑作です。
処理速度が速いとか画面が広い(画面の広さNo.1はPC-G850ですが)などもその理由の1つですが、快適にプログラミングできるというのが大きいです。その1つがファンクションキーの存在(その代わり本体が大きくなってしまいましたが・・・)でしょう。これによりデータの受け渡しやキーマクロなどがファンクションキーにより行うことができるようになりました。
そして、やはり、E500BASICの存在です。これは、過去のポケコンBASIC(PC-13/14シリーズ)のBASICを拡張したもので、「ポケコンとは」の項でも書いたようにパソコンライクなプログラミングをすることもでき、ポケコン的なプログラミング(例えば、関数などはすべてカッコを省略できるなど)もできるというすぐれもの(ポケコン的な処理の方が多くの場合においてメモリ節約と処理の高速化につながる)なのです。だから、N88BASICなどをやってきた人も容易に使うことができるし、今までポケコンを使ってきた人ならばさらに細かいカズタマイズが可能なのです。つまり、人それぞれにあったプログラミングができ、使えば使うほどに味がでるのです。
性能の方もゲームで必要なグラフィック処理は標準のGPRINTは使いやすいけど遅いのが欠点ですが、PCGライクなフォント書き換えや、パソコンのBASICでもまねできないOPASなど必要にして十分な性能を持っています。サウンド面はBEEPのみと弱いですが、昔のポケコンのように単純なものではなく音程があるものなのでBASICで容易に音階演奏(といっても単音ですが)が可能になります。あと、RAMファイル機能があるので外部記憶装置なしでも簡単にプログラムがセーブできるし、BTEXT$を使えば、セーブの必要なしにいつでも使いたいソフトを立ちあげが可能(ゲームを作りながら途中セーブなしでグラフィックエディタを使用可能)です。
いつでもどこでもポケコン本体だけで簡単にプログラミングができるのです。恐らく、将来に渡ってもこれを越えるコンピュータは出てこない(もちろんプログラミングという点においてですが・・・)でしょう。唯一の欠点は先程も書いたように「ポケコン」なのにポケットに入らないという大きさです。こればかりは、使いやすさ(キーの押しやすさ)との兼ね合いがあるので何とももどかしい点ですね(笑)。

おちゃめくらぶ ポケコン研究部
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/POCKECOM.HTM
http://ww5.tiki.ne.jp/~ochame/E500/POCKE1.HTM






 
ポケコンベンチマーク
番号 メーカー 機 種 名 テスト1
(単純ループ)
テスト2
(表示テスト)
テスト3
(文字列操作)
sharp PC-1245 42.2 11.4 34.2
sharp PC-1246 8.3 2.7 9.7
sharp PC-1246DB 8.2 2.8 9.6
sharp PC-1248 8.1 2.7 9.6
sharp PC-1251 42.3 12.7 34.2
sharp PC-1261 7.4 9.2 20.0
sharp PC-1360 8.3 8.0 22.0
sharp PC-1401 14.1 8.4 26.6
sharp PC-1450 6.7 7.2 19.7
10 sharp PC-E500 2.1 1.4 4.6
11 sharp PC-1480U 2.3 1.7 5.0
12 sharp PC-1490U 2.1 1.5 4.7
13 sharp PC-1490UII 2.0 1.4 4.7
14 sharp PC-U6000 2.0 1.4 4.7
15 sharp PC-E650 2.0 1.4 4.6
16 sharp PC-1500 13.7 6.1 15.0
17 sharp PC-1501 13.7 6.1 15.1
18 sharp PC-G801 2.5 1.3 4.3
19 sharp PC-G802 2.5 1.2 4.2
20 sharp PC-G803 2.6 1.3 4.4
21 sharp PC-G815 2.4 1.2 4.2
22 sharp PC-G830 2.4 1.2 4.2
23 sharp PC-G850 1.2 0.6 1.8
24 sharp PC-G850S 1.2 0.6 1.7
25 sharp PC-G850V 1.4 0.6 1.9
casio FX-702P 16.9 10.1
casio PB-100 7.0 4.0 10.5
casio PB-110 9.9 4.7 14.8
casio PB-100F 9.5 4.5 14.2
casio PB-200 7.3 4.2 10.9
casio PB-400 9.1 4.2 13.7
casio PB-410 10.4 4.9 15.6
casio PB-500 15.4 8.4 37.5
casio FX-750P 15.4 8.4 37.6
10 casio FX-790P 9.9 5.5 19.2
11 casio PB-700 11.0 5.1 30.4
12 casio PB-770 9.8 4.8 29.3
13 casio VX-3 3.5 3.8 10.0
14 casio FX-870P(VX-4) 3.5 3.9 10.0
15 casio Z-1(FX-890P) 0.9 1.9 2.7
16 casio Z-1GR 0.9 1.9 2.6

1980年2月9日土曜日

[通信] Sharp PC-E 通信設定~作ったメロディーやプログラムを転送しよう!!






[通信] Sharp PC-E 通信設定~作ったメロディーやプログラムを転送しよう!!
自分で作ったメロディーや、プログラムを、友達に高速に配布しよう!
ポケコンというのは、はまり出したら、とことんするもので、気がつけば、面白いデータができていたりするものです。
面白いものなら、やはり、友達に上げたいことでしょう。
ただ、いちいち相手のポケコンにデータを打ち込んでいたのでは、疲れるし、何人もの人には、あげられません。
そこで、ポケコン同士をつないで、データをやり取りする方法を紹介しましょう。
簡単にプログラムを転送しよう!
この方法は、めちゃめちゃ簡単!
材料…………リード線2本
やり方………自分のポケコンの横にある穴(11個あるやつ)の上から数えて6番目と相手のポケコンの横にある穴の7番目、自分の7番目と相手の6番目をリード線でつなぐ。これで、準備は完了!送り側は、ベーシックモードのプログラムエリアに、転送するプログラムがあることを確認しよう。準備ができたら、RUMモードで送り側は、
>CSAVE
と、入力し、受け側は、同じくRUNモードで、
>CLOAD
と入力し、それぞれ、リターンキーを押そう。
うまく転送できていれば、゛*゛のマークがつく。2つついたら、転送完了!(2つ目は、ほとんど見えません)
これなら、いろんな人にプログラムを送れるでしょう。
(G-850では、うまくいかないみたいです。下のを試してください)
ん?...もっと早く送れないか?って。実は、送れます。
では、次にいきましょう。
高速にプログラムを転送しよう!
この方法は、ちょっと複雑!
材料…………リード線5本
やり方………上の要領で3番と3番、4番と9番、6番と7番、7番と6番、9番と4番をそれぞれつなぐ。
準備ができたら、次は、ポケコンの設定をしましょう。
電源を入れて、プログラムエリアに転送するプログラムを用意する(送り側)
TEXTモードにし、メニユーの中からベーシックコンバータを選ぶ(送り側)
TEXT←BASICを選び、TEXT EDITにプログラムを転送する(送り側)
TEXTモードのSIOを選ぶ(共通)
FORMATを選び、通信速度などを同じ設定にする(共通)
SIOに戻り、送り側は、SAVEを、受け側は、LOADを選ぶ。
BASICより、高速に転送できる。
送り側は、転送が終わったら、電源を切ってもよい。
受け側は、TEXTのベーシックコンバータからBASIC←TEXTを選ぶ
操作完了!
確かに高速ですが、線が邪魔でしょう。まぁそこのところは、工夫してみてください。きっと便利なものができるはずです。

ぽけこんde遊ぼう
http://ww8.tiki.ne.jp/~kazuchi/tensou.htm
http://ww8.tiki.ne.jp/~kazuchi/beep.htm
                    
PC-E500 回想録なぺーじ
http://www.geocities.jp/setokem/