2020年5月28日木曜日
[社会][ゲーム] 名古屋在住レゲ子のレトロゲーマーな1日(2003)
[社会][ゲーム] 名古屋在住レゲ子のレトロゲーマーな1日(2003)
レゲ子のレトロゲーマーな1日
文・構成:T鈴木
イラスト:やまもち
■これがレゲ子だ!
名前:レゲ山レゲ子
生年月日:198X年 6月11日
身長:155センチぐらい
体重:40キロぐらいだと思う
スリーサイズ:???
出身地:名古屋の近く?
職業:女子高生
部活:帰宅部
趣味:レトロゲームの収集
家族構成:父(サラリーマン)、母(専業主婦)、弟(小学生)
好きなゲーム:「スターフォース」「ファンタジーゾーン」「スペースハリアー」「ドルアーガの塔」
「シルフィード」「イース」「魔界塔士SAGA」「ファイナルファイト」
最近では「メタルスラッグ」がお気に入り。
198X
http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-suzuki/vol.11/hissatu.htm
■AM07:00
「ピピピピピ!」
セットしておいた、ゲーム&ウォッチのアラーム音と共に目が覚める。今日は日曜日。レゲ子のレトロゲーマーな1日が始まった。
眠い目を擦りながら起きるや否や、PCのモニターに映る「Yahoo!オークション」のページに目をやる。
徐にウォッチリストを確認し、「クルクルランド(ディスク版)」の高騰ぶりに舌打ちしながらも、入札していた「スプリガンmarkII」(PCエンジン)と「ダイナマイトヘッディー」(MD)。それにアーケードゲームのインストカード数枚が落札できたことで、まあよしとした。
出品者からメールが来ていたのでさっそく返事を書かなければ。
■AM08:00
ついでに巡回先のゲームサイトをチェック。
「相変わらず198Xは更新が遅いなぁ」と思いつつ、某ニュースサイトのPS2版「R-TYPE FINAL」の記事に目頭が熱くなる。
「これの1作目に燃えてた頃はまだ幼稚園だったなぁ・・・」
と感慨にふけつつ、真剣にPS2の導入を検討する。
「SEGA-AGES」も出るしなぁ~(もちろん初代PSも「ナムコミュージアム」のために購入した。当たり前だよね!?)。
■AM09:00
朝食もそこそこに済ませ、朝の日課「ゲームミュージックの鑑賞会」を始める。
レゲ子にとって、これがないと1日が始まった気がしないのだ。
今朝の鑑賞曲はセガの「ファンタジーゾーン」。
相変わらず6面のBGM「Don’t Stop!」を聞くと体に活力が湧き、「今日も1日がんばるぞ!」てな気分になるのだ(ナムコ「ブレイザー」のステージ1の曲でも可)。
「こんな女子高生は北半球で自分だけだろう」・・・・などと我ながらあきれる事もあるが、基本的には気にしていない。
■AM10:00
身支度を済ませ、さっそうと家を出発する。
向った先は名古屋駅から徒歩5分ほどにある「コムテックタワー」というゲームセンター。
ここは「バーチャンロンフォース」などの対戦で盛り上がっているが、レゲ子はわき目も振らず4Fにあるレゲーコーナーへ。
ここはメガロ50などの大型モニターでレゲーをプレイでき、また入荷してほしいゲームのリクエストも聞いてくれるので、なかなか気に入っている。
とりあえず「忍者じゃじゃ丸君」「ファイナルファイト」などをプレイ。
これらは家庭用ソフトも持っているが、アーケードで出来る環境なら、なるべく外でやるのが彼女の主義だ。
最後にタイトーのカルトゲーム「歌舞伎Z」をプレイした後、彼女はコムテックを後にした。
■AM11:00
名鉄電車に乗り、名古屋から快速でひとつ目の駅「金山総合駅」で下車する。
ここ金山はレゲーゲーセンの宝庫で、レゲ子は必ず何件かハシゴして最新レゲー(?)の入荷のチェックに余念がない。
1軒目のナムコワンダーシティで「ゴールデンアックス」「メトロクロス」「ワンダーボーイ」をプレイ。
中にはレゲ子が初めて目にするようなゲームもあるのだが、無垢なライトユーザーが最新ゲームに心ときめかすように、未知のレゲーを発見したときのレゲ子の目も、比類なく光り輝いている。
その後「アリス」「コムテック金山店」とゲーセンをハシゴし、ひと通り満足した後で金山総合駅を後にした。
■PM13:00
レゲ子、次に地下鉄名城線「上前津駅」で下車、大須にやってきた。
ここ大須は「名古屋の秋葉原」「尾張の日本橋」と言われる(のか?)名古屋きっての大型電気街だ。
さっそくレゲー探索・・・の前に、まず仁王門通りにあるお好み焼き屋(1枚200円)で腹ごしらえ。
持参したゲームボーイアドバンスで「超魔界村R」をプレイしながら、お好み焼きをほおばる。
アドバンスの存在については最初「何をバカな!」と思ったが、最近はレゲーがたくさん移植されているので気に入っている。
ちなみにレゲ子がゲームハードを買う基準は、レゲーがたくさん移植されてるか否かで決定されるのだ。
■PM14:00
大須の「ドルフィン」「アクセスフィールド」などで中古のPCエンジン、メガドラソフト、そしてX68000のソフトなどを購入し、ご満悦のレゲ子。「大須もレゲーを扱う店が少なくなったなぁ」・・・・と思うと、少し悲しくなる。
昔はたくさんあったものだが、ここ数年では続々と閉店し、現在は数店を残すのみとなってしまった。
「残った店も私達が力を合わせ、保護しなくては!」と妙な使命感に燃えるレゲ子であった。
そんなことを考えてうろついているうち、かばんの中でドルアーガのイシターステージの曲が鳴る。
どうやら携帯電話(レゲ子自慢の505i)の着メロが鳴ったようだ(もちろん自作)。
レゲ子にとって携帯とはあくまでレゲーを遊ぶ為の機器であり、通信端末としての用途は極めて希薄だ。
こんなレゲ子だからこそ彼氏などできるわけもなく、休日でも1人寂しくゲーセンや電気街をうろつくことが多い。
が、「理想の男性は魔界村のアーサーよ!」が口癖なので今のところは平気だ。
あと奮発してサターンの「ダンジョン&ドラゴンズ コレクション」を購入。
ちと値は張ったが、前から欲しかったので思い切って買ってしまった。
■PM16:00
「ちと使い過ぎたか・・・・・」
と散財を反省するのも束の間、今度は地下鉄桜通り線に乗って「久屋大通り」駅にやってきた。
ここには「まんだらけ」があるのだが、レゲ子が目指すのは6階のレトロトイコーナー。
ファミコンソフトや電子ゲーム。運がよければとてつもないお宝ハードに出会える可能性もあるのでよくチェックしているのだ
裸のファミコンソフトを2~3本物色した後、「今日はこれといって何もないな・・・・」と呟きつつ、3階のビンテージ本コーナーでファミコンの攻略本を購入し、まんだらけを後にした。
■PM18:00
帰宅し、さっそく今日買ったソフトをチェックする。
とは言ってもひと通り動作確認するだけで、あとは未プレイのまま積んでしまうパターンが多いのだが・・・・。
あと帰り際にCDショップで買った「セガアーケード‘80s」を鑑賞。
「ああ、相変わらずモンスターランドのBGMはいいなぁ・・・・」と感慨にふけるも、夕食の時間になったのでコンポの電源を切った。
■PM19:00
夕食後、宿題を手早く済ませると、日曜恒例「家族内ゲーム大会」が始まる。
と言っても「桃鉄」や「ドカポン」などではなく、人生ゲームやカードゲーム。ドンジャラが主流となる(レゲ子家では、レゲ子以外はテレビゲームに疎かったりする)。
家族はみな「しょ~がねぇなぁ~」という感じで付き合っているが、これが現代では希薄になりつつある家族団欒の元となっているので、両親もまんざらでもないようだ。
■PM21:00
家族内ゲーム大会も1人抜け、2人抜け・・・・といったところで第2部。
弟との一騎打ちにさしかかる。
ここからは純粋なテレビゲーム勝負!
今宵は「バルーンファイト」(もちろんアーケード版)の2プレイ。
そして「マリオブラザーズ」「パネポン」の対戦へと続く。相変わらず任天堂ゲームの2人プレイは出来がいい。
弟との仲が険悪になったところでプレイ中止。
今度はPCの電源スイッチを入れる。
■PM23:00
実はレゲ子は今、個人ホームページを作っている。
もちろんバリバリのレトロゲームサイト。
「いつかは198Xを超えるようなサイトを作ろう!」
それがレゲ子の今のところのささやかな夢だ。
タイプを打ちつつ、すっかり夜もふけたところで就寝。
ゲーム&ウォッチのアラームをセットし、床に付いた。
おっと寝る前に今日の日課。
必ず1日1冊は「Beep」「ゲーメスト」「ベーマガ」などを読むことにしている。
これらのゲーム誌はすでに廃刊となっているが、読めば当時の情景が頭に浮かぶようで、幸せな気持ちで寝ることができるのだ(なんて奴!)。
■AM:00:00
「明日はどんなゲームで遊ぼうか」
「今日遊んだあのゲームの、あのステージではああすればよかったなぁ・・・」
そんなことを考え出すと、ワクワクしてなかなか寝付けないレゲ子。
まるで子供だが、昔のゲーマーは寝ても覚めてもゲームのことばかり考えていたものだ。
・・・・そうこうしているうちにいつの間にか眠りについてしまった。
これでレゲ子のレトロゲーマーな1日は終った。
が、また明日になれば新たなレトロゲーマーな日々が始まる。
温故知新!!
レゲ子がいる限り、レトロゲームは不滅である。
レゲ子がいる限り、レトロゲーム界の未来は明るい。
そしてまた明日も新たなレトロゲームに出会い、感動と興奮が生まれることだろう。
FIN
198X
http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-suzuki/vol.11/hissatu.htm
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