2004年8月13日金曜日
[OS] Palm OS® Simulator
[OS] Palm OS® Simulator
Testing with Palm OS Simulator 3/7/02 Draft 日本語参考訳
Testing with Palm OS® Simulator
Palm OS
http://www.palmos.com/dev/support/docs/
http://www.palmos.com/dev/training
http://www.palmos.com/dev/support/kb/
Palm OS Simulatorの紹介
この章では、Palm OS Simulatorの概略を説明します。
以下の項目から成ります。
*「Palm OS Simulatorとは何か?」
*「Palm OS SimulatorとPalm Simulator for Macintoshとどう違うか?」
*「システム要件」
◆Palm OS Simulatorとは何か?
Palm OS Simulatorは、デスクトップマシンのプロセッサ用に「再コンパイル」されたPalm OSです。
Palm OS Simulatorは以下のものをひとつの実行環境下にまとめます。
* Palm OSアプリケーション
* Palm Application Compatibility Environment (PACE:Palmアプリケーショ
ン互換環境)
* Palm OSシステムコード
* Device Abstraction Layer (DAL)
Testing with Palm OS Simulator 3/7/02 Draft 日本語参考訳
◆Palm OSアプリケーション
Palm OS Simulatorは、アドレス、予定表、メモ帳、およびTo Doなど内蔵Palm OSアプリケーションのすべてを含んでいます。
これらの内蔵アプリケーションは、実際にはSimulator ROMファイルに含まれています。
Simulatorセッションへ他のPalm OSアプリケーションを追加することももちろん可能です。
詳しくは、「 Applicationsのインストール」を参照してください。
Palm OSシステムコード
Palm OS SimulatorはPalm OS5システムコードのすべてを含んでおり、Windows上で動作するようコンパイルされています。
Palm OSランタイムサービス
Simulator は、デスクトップシステムの DLL を使って Palm OS5 ランタイムサービスを実行しています。
これらの DLL は Palm OS Simulator ディレクトリに置かれ、必要時に呼び出されロードされています。
コミュニケーションスタック
Palm OS Simulatorは、NetLibとTelephony機能を実行する際にはコミュニケーションスタックを使用します。
Palm OS Simulatorは、NetLibコールをホストマシンのTCP/IPスタックにリダイレクトすることもできます。
PACE(Palmアプリケーション互換環境)
あなたが既存の68KアプリケーションをSimulator上でテストする際、そのアプリケーションはPACE(Palm Application Compatibility Environment)上で動作することのなります。
PACEは、Palm OS 4.1に相当する68Kアプリケーション環境を提供します。
PACEはPalm OS5上で、68Kのアプリケーションが必要とするデータの変換も扱います。
例えば、68Kアプリケーションはビッグエンディアンモードでリード/ライトを行いますが、Palm OS 5自身はデータをリトルエンディアンモードで扱います。
68KのアプリケーションがPalm OSの機能を呼び出すとき、PACEはパラメータ、オブジェクト、および構造体レイアウトに関する翻訳を実行し、既存のアプリケーションがエンディアンモードを変更したりしなくてもいいようにしてくれます。
PACEは、68Kアプリケーションのデータ用に「Shadow Structure(影の構造体)」を作成するので、68KアプリケーションはPalm OS 5上でも問題なく動作することができます。
Testing with Palm OS Simulator 3/7/02 Draft 日本語参考訳
◆Device Abstraction Layer (DAL)
Device Abstraction Layer(DAL)は、Palm OSを、その下層にあるシステムレベルおよびハードウェアから切り離す役割をしています。
デスクトップマシン用のDAL上に展開されたPalm OSを走らせることにより、Palm OS Simulatorはデスクトップマシン上でPalm OSプログラム実行環境を実現させることができます。
この環境でテストされるアプリケーションは、実際のPalm Poweredハンドヘル
ド上で提供されるPalm OSマネージャ、ライブラリ、アプリケーションの機能を
そのまま利用することができます。
Palm OS Simulator はデスクトップマシン上で動くので、Palm OS 開発用のデスクトップツールをいっしょに使うことができるでしょう。
ターゲットとするアプリケーションを、完全なソースコードデバッガと統合された環境でデバッグ、テストできるようになります。
Palm OS SimulatorはPalm Simulator for Macintosh
とどう違うか?
Palm OS Simulatorには、Palm OS 4.0で使用するMacintosh Simulatorにはない利点があります。
* ハンドヘルド上で実際にロードするアプリケーションや共有ライブラリはすべてそのままでPalm OS Simulatorにロードすることができます。
これはアプリケーション、共有ライブラリ、Palm OSが相互にどのように関連して動作しているかを分析するのに大変役立ちます。
* Palm OS Simulatorはマルチスレッドをサポートしています。
* Palm OS Simulatorは、ハンドヘルドで動作しているPalm OSコードとまさに同じコードを走らせることができます。
唯一の違いは、DALの存在だけです。
* Macintoshミュレータでは、モジュールが静的にリンクされていることが必要でした。
Palm OS Simulatorではこの制約はありません、デスクトップ上でPalmOSランタイム環境を正確に再現することができます。
システム要件
Palm OS Simulatorは、Windows NT 4x86、Windows2000、Windows XP、Windows 98、
Windows MEで動作します。
Palm OS Simulator はフレキシブルで、ほとんどの C/C++開発環境(Visual C++
のような IDE 統合環境ありでも、なしでも)で使用できます。
Testing with Palm OS Simulator 3/7/02 Draft 日本語参考訳
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