1999年8月17日火曜日
[OS][通信] MacOS9-Windows98間で共有
TCP/IPでLAN
パソコン構成がMacとWinなので、「共通のプロトコルはTCP/IPしかない。」決め打ちしていました。
以前に、ダイヤルアップルータのEtherポートでMac/Winを接続してファイル共有を試したことがあり、思いの外、すんなりと共有できたので安易に考えていたのが大失敗でした。
TCP/IPについては解説書がたくさんありますので、正確な説明はそちらに譲り、初心者的解説と解釈を致します。
TCP/IPで繋がる為にはIPアドレスとサブネットマスクが適切に設定されていることが必要です。
■IPアドレスってなに?
IPアドレスは[192.255.0.1]のように、ピリオドで区切った0~255の4つの数字で表されます。
この数字がまさにアドレスで、TCP/IPで繋がったコンピュータに与えられた電話番号に相当するものです。理論的には40億台のコンピューターが世界中で同時に繋ぐことができるアドレスです。
このように世界にただ一つだけのアドレスをグローバルIPアドレスと呼ぶのに対して、電話の内線番号に相当する、特定の地域だけで通用するローカル番号(アドレス)をプライベートIPアドレスと呼びます。
インターネットに接続するにはプロバイダーと契約しますが個人では「ダイヤルアップ」での契約が多数です。
インターネットに接続する場合はグローバルIPが必要になりますが、インターネット接続業者(プロバイダー)は契約者1人に1つの専用グローバルIPを与えているわけではありません。プロバイダーはまとまった数のアドレスを所有していて契約者がアクセスポイントに電話をかける(ダイヤルアップ)都度に手持ちのアドレスを貸し与えているのです。
ダイヤルアップ契約では、IPアドレスはプロバイダーのDHCPサーバーから貰うようにします。
Winでは[IPアドレスを自動的に取得]、Macでは[DHCPサーバを参照]を選択します。
このようにDHCPサーバなどでその都度IPアドレスを割り当ててもらう方法を「動的なIPアドレスの設定」と言います。
手持ちのPCを繋いで家庭内LANを構成し、外部と遮断されている場合は自由にIPアドレスを使用してもかまいません。
しかし、一様ガイドラインが示されていて192.168.0.0~192.168.255.255を使うことを薦めています。
HUBで繋いでTCP/IPでファイル・プリンター共有を行う場合はそれぞれのパソコンのIPアドレスを固定して使いますが、このような方法を「静的なIPアドレスの設定」と言います。
(CATVインターネットではケーブルネットに繋がったPCでLANを構成して、プライベートIPアドレスを割り振ることが多いようです。この方法ではインターネットの一部の機能(チャットやストリーミング)が制限されるようです。セキュリティーが甘く、繋がっているPCのファイルを覗くことができるのも問題になっています。)
■サブネットマスクってなに?
簡単に説明し辛いのですが、LANのグループを決める数字と考えてください。この数字が異なるパソコンはLANで繋がっていても他のグループとして扱われるので、ルーター、あるいはProxyサーバーを利用にしないと通信ができません。
[255.255.255.0] の設定でIPアドレスが[192.168.0.1]~[192.168.0.255]の255台のパソコンをグループとして管理できます。
初心者的には、静的IPアドレスでLANを構成する上では[255.255.255.0]と設定するのが、賢明です。
■インターネットとファイル共有の矛盾
言うまでもなくCATVインターネットは専用線ではありませんので、IPアドレスはDHCPサーバからもらうことになりますので、「動的IPアドレス」です。ファイル共有はHUBを介したプライベートなLANなので「静的IPアドレス」です。
CATVインターネットはPowerBookとVAIOの2台接続を契約していますので、LANカードをもう1枚づつ追加してインターネットを別回線でLANを構成すれば問題解決ですが。・・・もう1回線Ethsernetケーブルを引き回すのは非現実的です。
■解決策
ケーブルモデムとHUBの間にローカルルータを入れてDHCPサーバーからくる、グローバルIPをプライベートIPに置き換えれば問題は解決するのですが、\28,000.-程度の出費が必要です。
PC2台分のインターネット契約も1台の契約で済むのですが、職場のPC予算が今までの購入で締め切ったので、新たな追加は難しい状況です。
猫また社中
http://www.geocities.co.jp/6463/lan/adsl_inn.html
雅楽多館
http://www003.upp.so-net.ne.jp/boocat-home/index.htm
iMac Rev.Aボンダイブルー液晶化
http://www.sunnyplace-jp.com/imac.htm
サーバ側の設定は前へ
ファイル共有クライアント側設定
MacOS9にはインターネットを介したファイル共有機能があります。ブロードバンド化したのを機会に試してみることにしました。
自宅のiMacと職場のPowerBookG3を使って、iMacをサーバ化してPBG3でファイルをダウンロードすることを目的としました。
サーバへの接続
[セレクタ]から[AppleShare]を開き
[サーバのIPアドレス…]ボタンを押すと
IP inPut
サーバ側で調べた、IPアドレスを入力します。
[接続]ボタンを押すと接続が開始されます。
暫く待つとデスクトップに共有されたフォルダーアイコンが現れます。
ファイルダウンロード
ファイルサイズ560MバイトのCD-ROMイメージファイルをダウンロードしてみました。
元ファイルはインターネットからダウンロードしたデータなのですが、ダウンロード時間は約45分でした。計算するとスループットは約1.6Mbps止まりですが、現在のインターネットサーバや経路の実力というか、帯域制限からみれば妥当な速度でしょう。
ADSLのアップロード・リンク速度は1Mbpsです。職場のCATVダウンロード・リンク速度は公称1.5Mbps、実効800Kbps程度です。
さて、職場のPowerBookG3(400)では90分程度でした。
午前10時頃のインターネットの空いた時間帯ですが、上々の結果だと思います。
注 意
OS9ユーザ間ならば、IPアドレスを連絡するだけでインターネットを介してファイル共有が可能ですが、くれぐれもセキュリティーには注意すべきです。
共有フォルダのアクセス権やゲスト設定は必ず確認し、目的のクライアント以外にファイルをオープンしないように注意してください。
猫また社中
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